八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun

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八幡の後輩は気が強く緊張感に欠ける

八幡が総武中学に着くと警察や多数の総武生、さらにそれを取り巻く野次馬が見えた。

八幡は野次馬の間を抜けて正門前まで行こうとするが警備の警察官に止められる。

 

「ちょっとキミっ!ここは危ないから立ち入り禁止だよ」

 

八幡は出来れば避けたかったのだが、しょうがなく自分の名前を名乗る事にした。

 

「俺は四葉八幡です。十師族として状況をお聞きしたいのですが」

 

「四葉」と聞いて警察官は固まり、周りの野次馬達もやはり騒めき出す。

 

「四葉だってよ」

 

「マジか。本物かよ」

 

「私四葉家の人って初めて見たわ」

 

周りの声を聞いた八幡は

 

(はぁ~、だから名乗りたくなかったんだよな。裏口に回れば良かったかもな・・・)

 

そう八幡がうんざりしてると、この状況を見ていた一人の私服警官が八幡に話しかけてくる。

 

「失礼ですが君は第一高校の四葉八幡君で合ってるかな?」

 

「はい。そうですが・・・あなたは?」

 

「初めまして。本官は千葉寿和、千葉エリカの兄です。君の事はエリカから少し話を聞いていたからもしやと思って」

 

「エリカのお兄さんっ!?」

 

八幡が驚いていると寿和は

 

「おっと、悠長に挨拶している場合でもなかったね」

 

「あっ、そうですね・・・状況を聞かせてもらってもいいですか?」

 

「ああ、取り敢えず普通科の生徒達は解放された。今中にいるのは魔法科クラスの生徒と教師陣だけだ」

 

八幡はそう聞いて小町を精霊の眼(エレメンタル・サイト)で感知したが、直ぐにまだ校舎内に残っている事を確認した。

 

「奴らの目的は?なにか要求があったのでは?」

 

「察しがいいね。要求はあったよ・・・奴らは先日捕まった司一を初めとしたブランシュのメンバー全員の三時間以内の釈放を要求している」

 

「三時間以内ですか・・・それで警察の対応は?」

 

「何とか対策を練る為に時間を稼ごうと三時間では無理だと言ったんだが・・・奴らは時間が過ぎたら十分ごとに生徒を一人づつ殺すと・・・生徒の命には代えられないので今釈放の準備をしている」

 

それを聞いた八幡は

 

「分かりました。俺が奴らを片付けます」

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ!妙な動きをしても生徒を殺すと言っているんだ。それに解放された生徒の話しではたぶん奴らはアンティナイトを持っている。キャスト・ジャミングのせいで魔法師の教師達も拘束されたんだ。」

 

「・・・・・中の生徒や教師にケガは?」

 

「聞いた話では平塚という女教師だけが最後まで抵抗してたみたいだが手足を撃たれて重傷の様だ」

 

「そうですか・・・。あの人らしいな・・・」

 

「知り合いなのか?」

 

「ええ・・・それより負傷者がいるなら時間がありません。やはり俺が行きます。止めても無駄ですよ?」

 

寿和はそう言った八幡の雰囲気に呑まれ何も言い返せなかった。

 

(何てプレッシャーだ。これが本当にエリカと同じ高校一年生が出せる気配なのか?)

 

八幡はまず校舎内の状況を探ることにした。

 

(ここは・・体育館か?ここに人が集められているな・・ブランシュの奴らは十五人か・・あとは・・昇降口に見張りが四人。小町が居るのは・・生徒会室だな・・五人いるが水波も一緒だな。ここにも五人ブランシュの奴らがいるな。確か生徒会は一色と・・そうか、一番の狙いは会長の双子の妹だな。キャスト・ジャミングの反応があるな・・急ぐか・・)

 

そして八幡は小町と念話で会話し飛ぶ準備をする

 

「千葉さん、俺が合図するまで待機する様全員に伝えて下さい」

 

「一体どうする気・・・え?」

 

寿和が問いかけている途中で八幡の姿は突如として消えた。

 

 

こうして八幡は生徒会室へと侵入したのだが

 

「えっ?比企谷先輩?なんで?」

 

「それより今どうやって現われましたの?」

 

「・・・せん・・ぱ・い?・・本物・・・?」

 

香澄、泉美、いろははいきなり現われた八幡に当然驚く。

 

「八幡様・・申し訳ありません・・・」

 

未だ苦しそうな水波は力尽きてしまった事に対して謝罪する。

 

「何を謝ってるんだ水波?ちゃんと小町を守り通したじゃねーか!良くやったな」

 

「そうだよ水波!ありがとね」

 

「八幡さま・・・小町様・・・」

 

そして放置されていたテロリストの一人が八幡を見て

 

「なっ!?おまえは四葉八幡!なんでお前がここに」

 

八幡も名前を言われその男の顔を見ると

 

「ん?おまえは・・この前ブランシュのアジトの入り口に居たやつか?あの時逃げてたのかよ」

(さて、ゆっくり話してる場合でもないな。一色や七草姉妹も居るしできれば分解は使いたくないな。ここは脅してみるか・・)

 

八幡は殺気を放ちながらテロリスト達に言う

 

「おいお前ら、大人しく投降するなら命までは取らない・・そこの奴は分かってると思うがもし抵抗するなら容赦はしないぞ。」

 

八幡の殺気に当てられテロリスト達は完全に戦意を失いキャスト・ジャミングも止めてしまう。

 

「水波、もう一度障壁を張れるか?」

 

「はい!可能です」

 

そう言って水波に障壁を張らせた八幡は自身の障壁を解き、自己加速術式を使って目にも止まらぬ速さでテロリスト達の首に手刀を入れ一瞬で意識を刈り取った。

 

「さて、久しぶりだな一色。お前らとはあんまり話した事はなかったが七草の二人も」

 

呆気に取られていた三人も八幡に話しかけられて再起動する

 

「比企谷先輩どうしてここに?」

 

「それに今四葉と言っていませんでしたか・・・?」

 

「なんなんですか先輩!いきなり現われたと思ったら天使だなんて口説いてるんですか?そうなんですか?確かにピンチに颯爽と現れてそんな事を言われたらキュンときちゃうかもしれないですけど、いやぶっちゃけキュンときましたけど口説くならまずは今まで何してたのか説明してから改めてお願いします!ごめんなさい!」

 

「ニュースでここがテロリストに占拠されたと知ってすぐ来たんだが?おうっ、俺は四葉だぞ。一色は少し落ち着け。あと俺の天使は小町と水波の事だからな?」

 

「いやいや、それ何の説明にもなってませんよ?」

 

「お姉様の言っていた悪魔が小町さんのお兄様だったなんて・・・」

 

「こんな可愛い後輩なんですからそこは素直に天使でいいじゃないですか」

 

見兼ねた小町が

 

「皆さん色々聞きたい事はあると思いますが今は捕らえられてる他の生徒や先生たちが心配です。話は終わってからにしましょう」

 

その言葉に全員頷く

 

「平塚先生が撃たれたと聞いたが本当なのか?」

 

「うん本当みたい。そこで寝てるテロリストが言ってたし・・」

 

「そうか・・・絶対許さねえぞ・・」

 

八幡の様子を見て小町が心配する

 

「お兄ちゃん、気持ちは分かるけど冷静にね。平塚先生もケガだけで無事みたいだから、お兄ちゃんのせいで総武中が無くなるとか小町的にポイント低いよ」

 

「ああ、大丈夫だ。今回は暴走したりしない。テロリスト共もマインドコントロールを受けてる可能性が高いしな」

 

そこで香澄と泉美が

 

「それで比企が・・・四葉先輩、この後はどうするんですか?」

 

「お姉様ももうすぐ到着されると思います」

 

「会長が?」

 

「呼びましたか?」

 

「一色、お前じゃない。ウチの七草会長の事だ」

 

「ああ、香澄達のお姉さんですね。はっ!?て事はそのお姉さんのお気に入りって先輩の事だったんじゃないですか」

 

「な、なんの話だ一体」

 

そこで水波が

 

「いろは会長!今は時間がありませんので」

 

「水波の言うとおりだな」

 

助かったと思った八幡だったが

 

「その話は後でじっくりと聞きましょう」

 

「うっ・・そうだね。でも水波ちゃんなんか怖いよ?」

 

実は水波の方が気になっていた。

 

「とっ、とにかく、奴らは捕らえた人を全員体育館に集めているみたいだ。俺が一人で行くから終わるまでお前達はここで待っててくれ。」

 

「ちょっと待って下さい先輩。私はこの学校の生徒会長です。みんなが捕まっているのに唯待っているだけなんて嫌です。」

 

「私達も行きます。このままやられっぱなしは嫌だしね。」

 

「そうですわね。それに七草の娘として四葉家の方に助けられっぱなしではお父様になんて言われるか・・」

 

十師族の中でも四葉家と七草家は共に最有力とされている。しかし過去に起きたある因縁によってあまり仲は良くない。八幡や真由美は何とも思っていないのだが、お互いの現当主同士が巻き込まれた事件が原因である為中々根が深い。

 

「気持ちはわかるんだがな・・」

 

正直八幡は一人の方が動き易くてよかったのだが、三人の言ってる事も理解できた為どうしたものかと頭を悩ませた。

 

その時だった。テロリストの一人が持っていた通信機から声がした。

 

「おいっ、○○っ!七草の姉妹は見つかったのか?」

 

(まずいな。応答がないとこっちで何かあったと直ぐに感づかれて奴らが何するかわからないぞ)

 

「返事をしろっ!何かあったのか?」

 

八幡がどうするか考えていると、香澄と泉美が通信機を手に取った。

 

「この方達なら私達が倒しました」

 

「なっ!?誰だお前は?」

 

「貴方達が探していた七草の娘ですわ」

 

「今私達がそっちに行くから他の子には手を出さないで」

 

テロリストは少し考えた後

 

「よしわかった。今すぐこっちに来い」

 

そう言って通信を切った。

 

「お前ら・・」

 

「これで私達は行くしか無くなりましたわ」

 

「四葉先輩あとはお願いしますね」

 

そう言われた八幡は二人の頭に手を置きながら

 

「まったく・・だが今のはお前らに助けられたな。かならず助けてやるから下手に抵抗するんじゃないぞ?」

 

「あっ・・はっはい!では行ってきます」

 

「うっうん、お願いしますね」

 

二人はそう言って若干頬を朱に染めながら体育館へと向かった。

 

「ちょっと先輩今のは何なんですか?私の目の前で他の女の子の頭を撫でてヤキモチを妬かせて気を引こうって作戦ですか?正直効果絶大なのでやめて下さい!ごめんなさい!」

 

「しかしお前はこんな時でも全くブレないな・・・正直尊敬に値するぞ」

 

「八幡様!早く私達も行きましょう!全くもう・・・」

 

水波はそう言って生徒会室を出て行く

 

「おい小町。水波はなんで機嫌が悪いんだ?」

 

「はぁ~、ゴミぃちゃん。いい加減その無自覚でフラグ立てまくるのやめなさい!」

 

小町もそう言って出て行く

 

「先輩、この件が解決したら色々話しが有りますからね!」

 

そしていろはも出て行った

 

「なんなんだ一体・・・」

 

そう呟きつつ八幡も体育館へと向かった。

 




やっと生徒会室から出せました・・・
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