八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun

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あと1~2話で終わらせます。


八幡は守る為に力を使う

~体育館~

 

静side

 

体育館では静だけは負傷して倒れている為、静以外の教師と生徒達が全員拘束されていた。

その周りをキャスト・ジャミングを発動したままのブランシュのメンバーが囲んでいる。

 

(くそっ!魔法さえ使えればこんな奴らなんか・・・いや・・言い訳でしかないな・・。七草姉妹がここに来ると言っていたな。一色と比企谷妹それに桜井は取り敢えず無事だといいが。比企谷妹に何かあったらアイツに合わせる顔がないからな。)

 

静がそんな事を考えていると香澄と泉美がやって来た。

 

「さあ、来てあげたわよ!」

 

「早く他の方々は解放して差し上げて下さい!」

 

「はっはっはっ、するわけねーだろ!コイツらは警察が早く俺達の要求を実行しないと、あと二時間もすれば十分ごとに一人づつ殺す為の人質だからな」

 

「「なっ!?」」

 

香澄や泉美、それに静や捕らえられてる者達も初めて聞いた様で

 

「なによそれ!」

 

「嫌だ!死にたくねーよ!」

 

「お願い助けて!」

 

「何で私達が殺されないとダメなのよ!」

 

(何とかしないと・・しかし魔法は封じられ・・このケガじゃ・・・ん?)

 

そこで静はある事に気が付く。

 

(何でケガが・・誰かが治癒魔法を?いや、それはないな。それにこれはケガだけじゃなく・・)

 

そう、いつの間にか静の負っていたケガが治っていた。そしてケガだけじゃなく付いていた血糊まで、まるで何事もなかったかの様に消えていた。

 

静が何が起きたのか分からず疑問に思っていると

 

(先生、平塚先生!聞こえますか?ハァハァ・・)

 

(何だ?その声・・・まさか比企谷か?)

 

(ハァハァ・・そうです、今先生にだけ聞こえるように話しかけています。奴らに気付かれない様にして下さい)

 

(良く分からんがわかった。それにしても何をハァハァ言っている?久しぶりにお前の声を聞いたかと思えば・・セクハラか?)

 

(この状況でんなわけないでしょ!そんな事ばっかり言ってるから未だに独・・「何か言ったか比企谷?」・・いえ、何でもありません)

 

(もしや私のケガを治してくれたのもお前か?これは一体どーやったんだ?治癒魔法なのか?いや、そもそもお前は魔法を使えたのか?)

 

(まぁそうです・・それより時間がありません。その話は後で、今から俺の言う事を良く聞いて下さい)

 

(それもそうだな。わかった)

 

(俺が奴らのアンティナイトを破壊するので、キャスト・ジャミングが止まったら直ぐにそこに拘束されている人達を囲むように障壁を張って下さい)

 

(分かった・・・だがこれだけの人数となると私の障壁魔法じゃそんなに長くは持たないぞ?)

 

(大丈夫です。ここに居る水波・・桜井水波も直ぐに手伝いに行きますので)

 

(桜井だと?なんで桜井まで魔法を・・今はそんな事言ってる場合じゃないな。取り敢えず分かったぞ)

 

(じゃあ直ぐに始めますので準備しておいて下さい)

 

そう言って会話は途切れた

 

(比企谷め、聞きたい事は沢山あるが随分頼もしくなったじゃないか)

 

 

 

八幡side

 

 

体育館の出入り口前で静との念話を終えた八幡は、小町、水波、いろはに指示する

 

「よし、水波は俺が奴らのキャスト・ジャミングを止めたら直ぐに中の人を障壁魔法で守ってくれ」

 

「はい、分かりました」

 

「小町と一色はここで待機だ。ここまでは連れてきたがこれ以上は絶対に認めない!」

 

いろはは渋々ながら了承すると同時に八幡を見て心配する。

 

「分かりました先輩。それと先輩どうしたんですか?顔色も悪いし汗も凄いですよ?」

 

「大丈夫だ。たぶんキャスト・ジャミングの影響だろう」

 

「そうですか・・」

 

いろはは半信半疑ながらもそれ以上は聞かなかった。

小町は原因が分かっている様で八幡の服の裾を掴みながら心配そうにする。

 

「お兄ちゃん・・(お兄ちゃん平塚先生に【再成】を使ったんだ・・たぶん先生が撃たれてから一時間近く経ってるはずなのに・・)」

 

この世界で達也と八幡だけが使うことのできる魔法【再成】。今回静が負傷してから八幡が魔法を使うまでに経過した時間がおよそ一時間。そして静を元の状態に戻すまでにかかった魔法の発動時間がゼロコンマ二秒とすると、八幡は静の受けた痛みのおよそ1万8千倍の痛みをその刹那の時間に受けたことになる。常人なら発狂してショック死していてもおかしくはない。

 

「大丈夫だぞ小町」

 

八幡は小町が心配しているのを察知し、安心させる様に頭を撫でながらそう言った。

 

「よし!じゃあ始めるか」

 

「でも先輩どうするんですか?たぶん全員同時に攻撃しないとアイツら何をするかわかりませんよ?」

 

「大丈夫だ。そう言う魔法を使うからな・・」

 

(この魔法は本当は使いたくないんだがこの状況じゃ仕方ない。あの二人は確実に気が付くだろうしな。はぁ・・また面倒ごとが増えるな。でも撃ち漏れはできないからな・・確実に同時に破壊しないと)

 

そして八幡はテロリスト達のアンティナイトを狙い魔法を発動した。

テロリスト達は死角からの攻撃に全く対応できず、八幡の魔法は見事に全てのアンティナイトを破壊する事に成功した。

静はキャスト・ジャミングが止まったと同時に障壁魔法を展開、続いて水波も予定通りに人質の元へ行き障壁を作る。テロリスト達は急な展開に焦り銃を乱射するが、全て二人の障壁に遮られ生徒たちは無事だった。

続いて八幡は同じ魔法で今度は全ての武器を破壊する。

再び死角から攻撃されたテロリスト達は

 

「なっ、なんなんだ一体っ!?」

 

「何処から攻撃してやがる!」

 

「なんで魔法が使えたんだ!」

 

「どーなってやがる!」

 

この魔法を見た香澄と泉美は

 

「これは・・お姉ちゃん・・・?」

 

「ええ、これは間違いなくお姉様の魔弾の射手ですわね・・」

 

香澄と泉美は真由美が来たのかと思い体育館の出入り口を見る。しかしそこに居たのは水波が中に入るのと同時に中に入って来ていた八幡だけだった。

八幡を見て二人は混乱する

 

「えっ?・・・四葉・・せん・・ぱ・・い・・?」

 

「何故魔弾の射手を・・使えるわけが・・」

 

【魔弾の射手】ドライアイスの弾丸を形成し撃ち出す銃座を、遠隔ポイントに作り出す魔法。撃ち出されるドライアイスは超音速に達する。

ここで問題なのはこの魔法は七草家が開発した魔法であるという事だった。

 

しかし八幡は二人を無視し生徒会室の時と同じ要領で自己加速術式を使いテロリスト達を気絶させて行く。

 

「よし、何とか成功したな・・・」

 

全ての敵を倒した八幡の元に香澄と泉美、そして静がやって来る。

 

「四葉先輩!さっきの魔法は・・」

 

「魔弾の射手・・ですよね?」

 

「ああ・・そうだ。(もろに見られたしな。さすがに誤魔化し切れないよな)」

 

「何で先輩が使えるんですか?」

 

「答えて頂けますか?」

 

この会話を聞いていた静は

 

「ちょっと待てっ!?比企谷が四葉だと?一体どういう事だ」

 

(はぁ~、めんどくせぇ~、さてどう説明するかな)

 

八幡がうんざりしてると小町と水波、いろはもやって来た。

 

「お兄ちゃん、これでテロリスト達は全員やっつけたの?」

 

「そうだった!まだ昇降口に四人テロリストが残ってたな。取り敢えず手分けして拘束されてる皆を解放してくれ。七草姉妹は会長が着いたかどうかの確認を頼む。着いている様なら外に居る警察にこの状況を伝える様伝言を・・・」

 

八幡が指示を出していると昇降口に居たはずの四人が体育館の中に入って来た。

そして中の状況を見て

 

「これは一体どういう事だ」

 

「全員やられてるだと」

 

「あいつ等がやったのか?」

 

「おい、おまえら動くなよ!これが何か分かるよな?」

 

そう言ってテロリストが見せてきたのは対魔法師用に生み出された武器ハイパワーライフルだった。

この武器は障壁魔法などの対物防御魔法を撃ち抜く威力を持っている。

 

(あれを持っているのは一人だけだな・・仕方ない・・)

 

八幡はテロリスト達に聞こえない様に小声で静と水波に言う

 

「先生と水波は俺が合図を出したらもう一度障壁魔法を展開して下さい」

 

「しかし私の障壁ではアレは防げないぞ?」

 

「私もキャスト・ジャミングの影響が残ってる今の状態では防げるかどうか微妙です」

 

「あれは俺が対処するから二人はとにかく他の三人の武器だけ警戒してくれ」

 

「・・・・了解した」

 

「わかりました、八幡様」

 

そして八幡が合図をしたと同時に二人は障壁を展開した。

それを見てハイパワーライフルを持った男が

 

「動くなと言ったよな?見せしめだ、くらえ!」

 

そう言うと男は八幡達目掛けて発砲した。

小町と水波以外の人間は無意識に身を竦め目を瞑ってしまう。

やがて全員が目を開けて目にしたのは、右手を前に出し何かを掴んでるような状態の八幡だった。

小町と水波以外の者は何が起こったのかわからずに

 

「えっ?」

 

「なにが起きたの?」

 

「撃たれたよな?」

 

全員が疑問に思う中撃った男は

 

「たっ弾を掴んだのかっ!?ばっ化け物っ」

 

そう言って今度は乱射する。

そして今度は全員がさっき何が起きたのかを知った。

 

男が二発目、三発目の銃弾を撃つ。その度に八幡の右手が位置を変える。その手が早すぎて第三者には八幡が何をしているのか見えていない。

気が付いた時には右手の位置が変わっており、その手は変わらず何かを掴んでいるかの様に握りこまれている。

勿論これは本当に弾を掴んでいる訳ではなく、八幡は弾を掴んでいるように偽装して分解魔法を使用している。

この分解も再成同様秘密にしたい為である。

 

目の前で起きた信じられない光景を見て居た誰かが言った・・

 

「弾を掴み取ったの・・?」

 

「一体どうやって・・・」

 

「そんな事出来るものなのか?」

 

そしてテロリスト達もこの光景に呆然としていた。

八幡はその隙を見逃さず簡単にテロリスト達の意識を刈り取った。

 




1万8千倍はやり過ぎた・・・


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