八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun

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どうぞ~


八幡は天使の為なら頭を下げる

八幡達はテロリストを全員無力化したあとすぐに生徒達の拘束を解いた。

それが終わると七草姉妹が正門前に既に着いて居た真由美経由で状況を警察に伝えた。

そして今は体育館で警察が来るまで待機しているのだが・・

 

「それで四葉先輩、さっきの質問ですが」

 

「何故お姉様の魔弾の射手を使えるのですか?」

 

香澄と泉美の問いに八幡は悩む

 

「・・・(さてなんて答える・・一度見た魔法は全て使えるなんて言えないしな)」

 

八幡が頭を悩ましていると静が助け舟を出す。

 

「まあ待てお前ら。比企が・・四葉だったか。とにかくこれだけ悩んでいる所を見るとコイツにも言えない理由があるんだろう。それなのにコイツは私達の為にその力を使ってくれたんだ。感謝こそすれ、攻めるのはおかしいだろ」

 

「それはそうですけど・・・」

 

「これは七草家にとっても重大な問題ですし・・」

 

するとこのやり取りを見て八幡に助けられた教師達が言う

 

「四葉君、助けてくれてありがとう。私達教師はここで見た事は誰にも言わないから」

 

「え?たぶん警察には事情聴取をされると思いますが・・・」

 

「それでもだ。何も出来なかった私達教師の代わりに君は生徒達を守ってくれたんだ。そんな君が困るような事はできないよ」

 

「そうですか・・ありがとうございます」

 

「礼を言うのはこちらの方さ。本当にありがとう」

 

そう言って改めて頭を下げて礼を言う教師達の後ろから今度は生徒達が来る

 

「あの・・俺達も、警察にも家の人にも秘密にしますので」

 

「助けてくれてありがとうございました」

 

それを聞いた八幡は

 

「でもお前らの中にはナンバーズの家系の奴だっているだろ?言い方は悪いが四葉の秘密を知りたがってる家が大半だ・・・俺の存在を知ったら多分聞かれると思うぞ?」

 

「それでもです。家よりも命の恩人を裏切るなんてできません。これはさっきみんなで話し合って決めた事なんで大丈夫です」

 

「私達は気絶していて何も見ていない事にしますから」

 

「そうか・・・ありがとう・・」

 

「先生達も言ってましたけどお礼を言うのはこちらの方です」

 

そして今度は助けられた生徒達全員が頭を下げた。

 

「「「「「「「「助けてくれてありがとうございました」」」」」」」」

 

「おっおう、どういたしまして」

 

これを見ていた香澄と泉美は

 

「何かこれじゃあボク達が悪者みたいだね」

 

「本当にそうですわね・・・仕方がありません。この件は取り敢えず保留にさせて頂きますわ」

 

そう言われた八幡だが、二人を気遣うように優しく言う。

 

「まぁ・・あれだ。俺自身は詳しく説明はできないがお前達の事情は分かる。だから家に報告するなら好きにしていいぞ?お前達の立場を悪くする必要はないからな?」

 

「なっ、なんですかそれ。四葉先輩ちょっとあざと過ぎますよ!」

 

「ほっ、本当ですわ。大丈夫です、私達も気絶していたと言い張りますから!」

 

「そうか、お前らもありがとな」

 

そう言って二人の頭を撫でようとした八幡の手を水波といろはが止めた

 

「八幡様、警察の方々が来られました」

 

「そうですそうです。そんな事してる場合じゃありませんよ」

 

香澄と泉美は

 

「くっ、余計な事を。べっ別に先輩に撫でられても気持ちよくなんてないけどさ」

 

「そっそうですわね。ただお礼はちゃんと受け取らないといけないとは思いますけど。それと香澄、貴方さっきから口調が素に戻っていますわよ・・・」

 

四人が火花を散らしていると警察と真由美が体育館へと入って来た。

 

「はち君大丈夫?ケガはない?」

 

「俺は大丈夫ですよ会長。妹さん達も無傷です」

 

香澄と泉美はジト目で真由美を見ながら言う

 

「ちょっとお姉ちゃん、心配するならまず私達が先でしょ?」

 

「そうですわ。いくら四葉先輩がお気に入りだからって酷いですわ」

 

「いやぁねぇ~、もちろん香澄ちゃんと泉美ちゃんの事も心配してたわよ?」

 

言い訳をする真由美を横目に八幡は明らかに元気がないいろはに気が付く

 

「一色どうしたんだ?急に元気がなくなったな?」

 

「改めて考えると私は何にもしてないなと思いまして・・生徒会長なのに情けないなって」

 

どうやらいろはは香澄や泉美、水波達と比べ今回役に立てなかった事に落ち込んでいる様だった。

八幡はそんないろはに対して諭す様に言う。

 

「いいか一色。お前らはまだ中学生なんだぞ?何も出来なくて当たり前だ。ここだけの話だが水波は四葉のメイドとして実践を想定した特別な訓練を受けている。だからあの位はできるんだ。それに俺が来るなって言ったのにここまで来たじゃないか。普通は怖くて来れないと思うぞ?だから落ち込む必要なんかないからな。」

 

「先輩・・・」

 

八幡はこれで大丈夫だろうと思ったのだが

 

「なんでそこで私の頭は撫でないんですか?あれですか?差別ですか?香澄と泉美はそんなに可愛いですか?」

 

「え?ちょっ、なんだよ急に。お前全然元気じゃねーか!」

 

「そんな事もうどうでもいいんです!はっ!?まさか口説いてるんですか?好きな子には意地悪しちゃうとかいうあれですか?正直それも効果絶大なのでやめて下さい。ごめんなさい。」

 

八幡は呆れながらもいろはの頭を撫でてやる。

 

「わかったわかった。これでいいのか?」

 

「はうっ、急にされると逆に・・・ホントに先輩はあざといですね・・・」

 

そこに今度は水波が

 

「八幡様、私も頑張ったと思うのでご褒美が欲しいです」

 

「お前もか・・・ほらこれでいいか?」

 

「あっ、ありがとうございます・・」

 

八幡は水波を見て思う

 

(水波も変わったよな。初めて会った頃とは別人だな。まぁ本当はあっちが四葉の守護者(ガーディアン)としては正しいのかもしれないが・・・俺は水波にもなるべく普通の女の子として生きて貰いたいからいい傾向だな)

 

「あの・・四葉君。そろそろいいかな?少し話を聞きたいんだが・・」

 

そう言って話しかけて来たのはテロリスト達の連行を終えた寿和だった。

 

「千葉さん、やっぱり話さないとダメですか?正直疲れたんですけど・・」

 

「すまない。事件を解決してくれた事は感謝してるんだけどね。こればっかりは一応ね・・」

 

「分かりました。直ぐに行きますので外で待っていてもらえますか?」

 

「分かった」

 

八幡は寿和にそう言うと小町と水波を横に来るように呼ぶ。

 

「小町、水波ちょっとこっちに来い」

 

「どしたのお兄ちゃん?」

 

「八幡様?」

 

二人が来ると八幡はそこに居る生徒と教師全員に話す。

 

「すまん、皆に少しお願いがあるから聞いて欲しい。もう分かってるとは思うが俺は四葉八幡。四葉家現当主、四葉真夜の息子だ。三年生には知ってる奴もいるかも知れないが俺は中学二年の冬までこの総武中学に「比企谷」として通っていた。比企谷小町の兄としてな。まぁ、ここに居る小町はまだその時小学生だったんだが」

 

知ってた者も知らなかった者もこの話を聞き騒めく。

 

「えっ?四葉さんが総武中学に?」

 

「あっ、そーだよ思い出した!確かにあの時は比企谷君だった」

 

「でも小町先輩のお兄ちゃんなんだよね?」

 

「どういう事?」

 

「事情があって俺達が四葉家の人間だと言う事は秘密にしたかったんだ。主に俺が静かに暮らしたかったからなんだがな。でもまぁこれも事情があって、俺は四葉八幡と公表する事にしたわけだ。そしてここに居る小町だが・・・簡単に言うと俺の従兄妹だ」

 

「「「「「えーーーーーーーーー」」」」」

 

これには香澄と泉美といろはも驚く。

 

「て事は小町は四葉家の分家の人・・・」

 

「小町さんが・・・」

 

「小町ちゃんが四葉・・・」

 

小町は少し気まずそうに苦笑いをしながら。

 

「ええ・・まぁ、そう言うことになりますね。えへへ・・」

 

「そしてここに居る桜井水波は四葉家のメイドだ」

 

「「「「「えーーーーーーーーー」」」」」

 

また全員が驚く中水波は

 

「初めまして。八幡様せ・ん・ぞ・くメイドの桜井水波です」

 

ドヤ顔でそう言った。

 

「「「「「えーーーーーーーーー」」」」」

 

「嘘をつくな嘘を・・・とにかくだな、ここからが本題だ」

 

八幡は急に頭を下げる。

そんな八幡の突然の行動に騒いでいた者達も静かになる。

 

「どうかこれからもこの二人を今まで通り受け入れてやってほしい。二人が四葉の縁者だと分かれば好奇心で近づいてくる奴も居るかも知れない。俺が常にそばに居て守ってやる事もできないしな・・」

 

「お兄ちゃん・・」

 

「八幡様・・」

 

八幡の話を聞き最初にいろはが言う

 

「任せて下さい先輩!小町ちゃんと水波ちゃんはこの生徒会長一色いろはが守ってみせます!」

 

続いて香澄と泉美も

 

「四葉の先輩には借りもできちゃったしね。ボク達に任せてよ八幡先輩」

 

「そうですわね。それに借りがなくても小町さんと水波さんは大切な後輩ですし。お任せ下さい八幡様」

 

これに反応したのは真由美だった。

 

「ちょっとあなた達!八幡先輩とか八幡様って一体何よ」

 

「別に~、四葉先輩って言いづらいから何となく?」

 

「そうですわ。深い意味など決してありません」

 

「呼び方はともかく三人ともありがとな」

 

そして他の生徒達も

 

「私達も会長達と同じ気持ちです」

 

「心配しないで下さい」

 

「ちょっかい出す様な奴が居たら俺が命に代えても守ってみせます」

 

「そうか・・・ありがとな。でももしこの二人に手を出したら殺すからな?」

 

「いやいやお兄ちゃん。そこは素直に感謝しよーよ」

 

そして静も

 

「四葉・・・確かにお前を四葉って呼ぶのは違和感が凄いな。・・・よし八幡!私達教師も目を光らせて置くから心配するな」

 

「先生・・・ありがとうございます」

 

こうして言いたい事を言った八幡は寿和に話をする為体育館を出た。

寿和への説明は使った魔法に関してだけ適当に誤魔化し概ねあった事をそのまま話し直ぐに終わった。

 

そして

 

「それでは先生また今度」

 

「ああ。今度は久しぶりにラーメンでも食べに行こうじゃないか」

 

「いいですね、ぜひ。一色もまたな」

 

「はい、先輩。九校戦は私もお姉ちゃんの応援で見に行くんでその時にでもまた」

 

「俺は出るか分からんけどな。取り敢えず分かった」

 

「それでは会長また学校で」

 

「ええ。はち君今日は本当にありがとうね」

 

真由美が礼を言うと香澄と泉美がおもむろに八幡に近づき。

 

「「ちゅっ」」

 

それぞれ左右の八幡の頬にキスをした。

 

「「なっ」」

 

「ありゃ~」

 

「おっ、おまえりゃ、にゃにしてんだ・・」

 

「「命を救って貰ったんだからこれ位当然です(わ)」」

 

これを見た真由美は八幡に掴みかかり

 

「はち君ずるい!私の命も救いなさい!」

 

「かっ会長落ち着いて下さい(何か前にも同じような事があったな・・・)」

 

そして水波は

 

「八幡様、いい加減にして下さい」

 

「いや、俺は何もしてないんだが・・・」

 

「八幡様が隙だらけなのがいけないんです!」

 

そして小町は・・・

 

「あっ深雪さん?うん・・・ニュース?それはもう解決したから大丈夫。それよりお兄ちゃんが・・・じゃなくって双子の妹の方・・うん・・そう・・・」

 

深雪に報告していた

 

とにかくこれでやっと事件は解決し、入学のお祝いをする為芽夜の待つ比企谷家へと三人は帰る事にした。

 




もう一話で終わります。
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