最強魔王の背後霊   作:のーぞー

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背後霊、ピンチに気付かず。

< 赤魔法変化式 炎封鎖空間 >

 

その瞬間、謎の男の周りの炎の魔法陣から燃え盛るいくつもの鎖が現れた。その鎖は連なり、ドーム状の空間に織田たちと謎の男は包まれた。

 

「おまえらが、ここから出るためには、俺を倒すか、おまえらが死ぬかのどちらかだ。」

 

「この魔法・・・。おまえ、指名手配犯のサクラギか?」

 

「え?織田君、サクラギってあの無差別通り魔殺人の?」

僕の言葉に斎藤は恐る恐る聞いてきた。

 

「あぁ、長い黒髪に、左頬に目新しい傷、そしてあの長身、テレビで言っていた情報と一緒だ。さらに決め手はこの赤魔法、映像でも赤魔法を使っていた。」

 

僕の言葉に3人とも絶望を感じている。

「これは結構やばいわねー。私たち、魔法も使えないし・・・。」

 

「戦うしかないだろう・・・。」

 

「そんなの無理よ。私たちここで死ぬのよ!」

 

「ふん、死ぬ覚悟はできたようだな。それでは、死んでもらおう。」

 

そういうと、サクラギは懐からナイフを取り出し、前田に襲い掛かった。

 

 

 

ナイフが振り下ろされようとした時、前田とサクラギの間に、石が飛んできた。

「ちっ・・・。無駄な抵抗しやがって。」

 

サクラギが石の飛んできたほうを確認するとそこには織田がいた。

「まだ死ぬわけにはいかないんだ!」

 

(お、織田・・・。)

 

そういうと、織田はサクラギの懐へ飛び込み、けりを放つが、バックステップで躱されてしまうが、そのまま、織田は回し蹴りを放ち、サクラギの顔をかすめた。

サクラギはナイフを使ってはいるけど、体術などはしていないようで、十分に戦えると思っていた。

 

「ふん、なかなかやるみたいだな。俺も本気で殺しにかかろう。」

次の瞬間、気が付いたら俺は右肩をナイフで刺されていた。

 

 

「んっ・・・。」

油断していた。相手は殺人犯で、人を指すことに戸惑いがないことを分かってはいなかった。

 

 

そんな織田の姿を前に、斎藤はまだ足が震えていた。

「織田君!」

(なにをやってるんだ、僕は・・・。こんな時に足がすくむなんて・・・。僕のせいでみんながやられてしまう・・・。)

 

「このまま死んでもらうぞ、おまえの後はここにいる4人とも殺してやる・・・。」

サクラギがゆっくりと織田君にとどめを刺そうと近づいていく。

 

織田も、自らの死を覚悟した。その時!

 

(僕がみんなを守るんだ!)

「おい!!お前の相手はこの僕だ!」

 

「斎藤!」

 

「ごめんね織田君、でも君のおかげで決心がついたんだ。僕が、こいつを倒す!」

そう言う、斎藤の顔には、さっきまでの恐れはなく、決意を決めた顔をしていた。

 

「貴様なんぞにやられるか!」

 

サクラギの切り込みを紙一重で躱す。

 

「そんな攻撃じゃ僕には当たらないぞ!」

 

「斎藤ってあんなに強かったのね・・・。」

 

「くそがぁ!!!!」

 

その後も何度も切り裂こうと襲ってくる攻撃を躱していく。

 

「ここだ!」

 

斎藤渾身の突きがサクラギのみぞおちにクリーンヒット、そのまま、サクラギは倒れ込んだ。

 

 

「くそがぁ!!!!学生如きが!!!!いてぇじゃねえか!」

 

 

 

 

「僕は、幼い頃から父親から拳法を習っているんだ!ナイフを持った一般人なんかにやられはしない!」

 

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