最強魔王の背後霊   作:のーぞー

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待機室にて

 

<朝から緊張してるのかにゃ?>

 

あまり眠れずにボーっとしている弘太に凜猫が話しかけてきた。

 

「おはよう、凜猫。今日は大事な試合があるんだ。昨日も考えすぎて眠れなかったよ。」

 

弘太は眠たそうに眼をこすりながら凜猫にしゃべりかける。

 

<この前の試合の時は緊張などしてなかったじゃないか。>

 

魔王も弘太に話しかけてきた。

 

「今回の戦いは学年の代表だ!って考えたらこの前とは比べ物にならないくらいの重圧がかかってくるんです。」

 

<そんなことかにゃ。それならば、考え方を変えればいい。弘太の仲間たちは弘太が勝つことを期待してるんじゃなくて、弘太が全力を出せるように応援してくれているとにゃ。>

 

「考え方を変える・・・。」

 

<あぁ、そうだ。みんなは期待をしているんじゃないんだから重圧などないにゃ。全力を出せるように応援してくれているんだから、悔いなくやろうと思えるにゃ!>

 

凜猫は凜とすました顔でそういった。

 

<その言葉、魔王の時に我が部下に授けたものだな。>

 

魔王の言葉に、凜猫は恥ずかしくなって隠れた。

 

弘太はその焦る凜猫の姿が面白くて笑ってしまった。

 

<弘太よ、凜猫はああ言っていたが我は弘太に期待しているぞ。それだけのことを弘太はやってきたのだ。自信を持て、期待している。>

 

魔王の言葉に弘太は改めて気を引き締めて学校へと向かった。

 

 

学校へ着くと早雲先生に待機部屋まで案内された。

 

「まさか、織田が本戦まで残るとはな。赤魔法や青魔法にてこずっていたころから考えたらすさまじい成長だな。ほんとうはいけないのかもしれないけど、織田たちには優勝してほしいんだ。全力を出し切れよ!」

 

早雲先生から叱咤激励をもらい、弘太は魔王の言葉を思い出した。

 

待機部屋につくと先に康太が来ていた。春はまだ来てないみたいだ。

 

「オハヨウ、ヒロタクン!」

斎藤は見るからにガチガチに緊張している。

 

「おはよう!弘太!康太!」

弘太が入ってきてすぐに春も入ってきた。

 

「康太がガチガチに緊張してるんだけど、どうすればいい?」

困り果てた弘太は春に助けを求めた。

 

「まぁ、いいんじゃない?そのまますぐに気絶するだけなんだし。」

春が笑いながら言うと、康太は怒りだした。

 

「そんなことないよ!今回は一度も気絶なんかするもんか!」

康太は緊張が解けたのか、いつもの調子でしゃべり始めた。

 

トンットンッ!

 

そんな話をしていると、ドアをノックする音が聞こえてきた。

 

早雲先生が、3人の緊張がほぐれた顔を見てホッとしながら話し始めた。

「開会式が始まるから、そろそろ整列してくれ。」

 

そしていよいよ、開会式、そして本戦が始まる。

 

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