最強魔王の背後霊   作:のーぞー

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背後霊、レベルの低下に驚く。

僕が通っているのは、国立 天魔法学校中等部、県内ではトップクラスの魔法科学校で、僕は歴代最低の魔法成績でこの春に入学したんだ。魔法がほぼ使えない僕でも、筆記で満点、発想力のテストで歴代最高評価を貰って無事に入学できたんだけど、入学後の魔法力検査でひどい成績を取ってしまったんだ。

 

今回の登校は、そんな魔法力検査から丸々1週間休んでのものなので、なかなか落ち着かないのであった。

 

(今日は午前中から魔法実習の授業だ!みんなの前で魔法を使って驚かせてやる!)

 

「おはよー!弘太君!1週間も何で休んでいたの?」

朝、学校へ行き、教室へ入ると入学式の時に仲良くなった犬神瞬が話しかけてきた。

 

「おはよう、瞬。車にひかれてしまって、意識を失っていたんだ。一昨日、意識を取り戻して、昨日、やっと退院できたんだよ。」

 

「それは大変だったね・・・。この前の魔法力検査で悪すぎて、不登校になったかと思ったよ。」

僕の、心でも見透かすような発言に、少しげんなりしてしまう。

 

「うっ・・・。少し憂鬱だったけど、もう大丈夫!」

 

「なんかいいことでもあったのか?」

 

「僕、やっと魔法を扱えるようになったんだ。」

 

「なにを言ってるんだよ?魔法なら威力が弱いだけで前から使えているじゃないか。」

 

「まぁ、授業を楽しみにしていてよ。ちょうど一限目は魔法実習だからね!」

僕は、昨日の真っ暗な空間でのことを思い出しながら、ドヤ顔でそう伝えると、朝から二人で大笑いした。

 

 

 

 

 

 

 

「それでは、魔法実習を行う。今日は、赤魔法についてだ。赤魔法と言えば、火を生み出す魔法だが、イメージをしっかりするとこのように、火以外の形にもなる。」

担任の早雲先生はそういうと、魔法を使った。

 

< 赤魔法  流火水 >

その瞬間、先生の目の前には、マグマが発生していた。

「さらにこうすると!」

< 赤魔法変化式  流火雨 >

その魔法により、マグマは上空から雨のように降り注いだ。

 

「おぉ~・・・」

「 すげぇ!!!」

「 俺らにもあんなことができるのかな?」

クラスのみんなは、先生の変化式の魔法に驚愕したり、尊敬の念を抱いていた。

 

 

 

<あれ如きがすごいとは、やはり魔法のレベルは落ちているようだな。>

 

(ルシ様基準だったらそうなるでしょう・・・。あの人は、早雲先生って言ってこの国でも上位10%の実力者なんですよ。過去には、国内の魔法大会でベスト16にまで残ったこともあるんですから。)

 

<おまえにもすぐ、あのくらいできるようになるさ・・・>

 

「それじゃあ、みんなに一度、それぞれのできる最大の赤魔法を使ってもらおうと思う。」

 

< 赤魔法 火球 >

 

 

< 赤魔法 火弓 >

 

みなそれぞれに、様々な赤魔法を早雲先生に見せていた。

 

 

< 赤魔法 炎拳 >

その呪文と共に、術者の拳は炎に包まれていた。

 

「お!伊達は装備魔法を使えるのか!そこまでコントロールできているのであれば、変化式もすぐに使えるようになるさ。」

 

「ありがとうございます。先生。」

 

「じゃあ次は、犬神瞬、やってみてくれ。」

 

瞬は、呼ばれると、ゆっくりと先生の前に出た。

 

「はい!いきます!」

 

< 赤魔法 赤狗 >

瞬の目の前には、5匹の燃え盛る狗がいた。

 

「火で生物を生み出すか。かなりハイレベルな技術だ。」

 

「まだですよ。赤き狗たちよ。さらなる進化を遂げよ!」

 

< 赤魔法変化式 炎狗 >

瞬の目の前にいた狗たちは、ひとつの大きな狗に合体していた。

 

「すでに、変化式まで使えるとは・・・素晴らしい才能だ・・・。」

 

「伊達君みたいに纏うことはできないけど、変化させるだけなら、炎の移り変わりをイメージすればすぐできますよ。」

 

(俺なんかより全然すげぇじゃないか・・・。俺が拳にまとうコントロールをするまでにどれだけの時間と鍛錬が必要だったと思っている・・・。そのコントロールでも、変化なんて全然できないんだぞ・・・。)

 

「まぁ、犬神は、この授業については十分だから、好きにしていていいぞ。」

 

「それじゃあ次、織田弘太、できるか?」

 

「はい!」(やっと俺の番だな。俺のとびっきりでみんなを驚かせてやる!)

俺は、昨日の感覚を思い出しながら、入学してから一番いい声で返事をした

 

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