蛇と果実の一夜の邂逅。
そんなシリアスにはじまり、サラッとシリアルになってしまうのであった・・・

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入試前の昼飯後に食休みついでで投稿しております。
危機意識の希薄な俺はそういう意味じゃいーちゃんに近いかも知れない。


輪廻転生

夜。

赤い月の浮かぶ夜の闇。

廃墟の外れに佇む特徴的な髪型をした、というかパイナップルのようなシルエットの青年。ヘッドホンから漏れ聞こえるクラシック音楽は深く闇の中に染み渡る。

そんな青年は互いに色の違う両目を開いて深い闇を見据える。

「このようなところに・・・一体どちら様ですか?」

「へぇ・・・よくもまあ、こんな暗闇の中で俺の姿が見える・・・というか、おまえ迷ったお兄さんに槍を向けるんじゃねエよ。あぶねえだろうがよ・・・ククッ…」

長めの黒髪を無造作に散らし、白く丈の長いシャツをはだけた青年。顔色は青白く、まるで慢性的な貧血であるかのような不健康さを纏っている。

「おやおや・・・どこの冥界でお会いしたものでしたか・・・覚えのある気配だ・・・確か、あなたの名前は・・・」

青年が漢数字の刻まれた右目で相手を見据える。

「ネロア氏・・・でしたか?」

「おまえもかよ!?」

ネロアと呼ばれた彼は目を剥いて訂正する。

「ロアだ!ミハイル・ロア・バルダムヨォンッ!あの性悪割烹着と同じ間違いをするんじゃねえゴラァ!」

「・・・はあ、ちょっとふざけただけなのですがねえ、まあ良いです。」

軽く肩をすくめて青年はロアに両手を広げる。

「お久しぶりです。そういえばあなたはこの世界を何度も転生して巡っているのでしたよね?ということは・・・幾度目かの人間道ですか。」

「そうだぜ・・・六道骸。ちなみに俺は18代目。」

そうですか。と肩をすくめて骸は改めて言う。

「そうですね・・・ネロ・カオスと言いましたか・・・彼は元気ですか?」

「さあな。生憎と俺は最近屋敷の地下から脱走しただけだからな。旦那がどうしているのが?なんて知るかよ」

「脱走とは・・・奇遇ですね。僕は先頃正式に復讐者の牢獄から釈放されましたが、あなたの方はなかなかにスクランブルなもののようだ。」

まあ、そんなモンだ。といってロアは骸に手を差し出す。

「まあ、それはそれだ。旦那とは魔術合戦を繰り広げたりした仲だが、おまえとは偶然会えば殴り合う仲だったよなあ?」

「まあ、そうですね。では、始めましょうか。後でおいしいチョコドリンクを振る舞いましょう。」

言って取り出したるは三叉の槍。対するロアも半身の構えを取る。

「いや、俺としちゃそうさなあ・・・パイナップル。なんてのがいいんだがなあ・・・何分ここ何年も翡翠って女の作った壊滅的料理しか食ってねえモンだから、すっきりした味に飢えててな、まあ、一番は血液ではあるが、次点が爽やかな酸っぱいものだな。ウメサンドなんてまずくて食えたモンじゃねエ」

「それはまた・・・壮絶そうだ、できれば僕も食べたくありませんね。では、秘蔵のアイスクリームでも振る舞いましょう」

「おぉおぉ、コイツぁ楽しみだ。礼と言っちゃなんだが、アカシャの蛇、転生無限者の魔術。特別に大盤振る舞いしてやんよ」

骸の瞳に刻まれた漢数字が平時のそれである六から二にかわる。

「クフフ・・・では、始めましょうか?」

「あァ、行くぜダチ公。」

二人同時に手をかざし、そして同時に全く同じ詠唱が迸る。

「「オーバーロード・ゲマトリア!」」

 

・・・・・

 

「骸さーん、片付け終わったんれすけどー。」

ワイルドな風貌の少年が彼等の住居であるところの廃墟を歩き回っている。

どうやら他の面々に主に使用している建物の片付けをさせておいて自分だけ外れで黄昏れていたものらしい。いかにリーダーであると言っても六道骸。なかなかに問題のある男である。

と、獣並みの感覚を持つ少年、城島犬の耳がそれを捉えた。

「んあ?」

打撃音とステップを踏む音、そして声。

るああ!おいおい、オメー素手の方が強くねーか!?

くっ!これはなかなか・・・

「なあ!?骸さん!」

慌てて書けだした犬。と、その時である。

「では、このへんにしておきましょうか。」

「だな。いいカンジに腹も減った。」

は?と目を向く犬。彼の目の前の茂みがガサガサと揺れ、そこから骸とロアが出てきた。お互いにボロボロの姿で、手合わせが如何に壮絶なものであったのかが容易に想像できる。と、ロアがじろりと犬を見て骸に聞いた。

「ア?・・・オイ骸。腹減ったしちょっと献血に協力してもらってもいいか?」

「ダメです。犬、片付けの方は?」

「あ・・・ハイ、終わりました」

それは重畳。といって骸はロアを伴って歩いて行く。

あっけにとられた犬はそれを見送って、しばらくしてから頭を抱えて叫んだ。

「何なんれすか!?」

 

・・・・・

 

「・・・・・」

「あら?元気ないわね、どーしたの?」

「・・・ああ、M・Mですか・・・甘く見ていました・・・まさかあそこまでとは・・・」

「は?」

「ミハイル・ロア・バルダムヨォン・・・まさか彼があそこまでまともな味に飢えていたとは・・・」

「ホントどーしたのよ?顔真っ青よ?」

「秘蔵のアイスクリーム・・・喰らい尽くされてしまいました・・・」

「・・・」

「覚悟していなさいミハイル・ロア・バルダムヨォン・・・次にあったらこの間読んだ漫画のように72時間切り刻み続けてあげますよ・・・」

「骸ちゃん・・・(-_-)」




冷蔵庫終了のお知らせwww・・・スンマセン、遊びました。
今度雁夜おじさんで何か書きたいなあ~と思いながらこの辺でさげさせていただきます。

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