あらすじと言う名の楽屋話的な何か。

「え!? 私がメインですか? ……いいんでしょうか?」
「別にいいんじゃないの? 意外と似合うと思うわよ」
「いえ、需要があるのか? という問題が……」
「大丈夫! 少なくとも、わたしは楽しんでるから!!」
「それ、実は凄く消極的な発言ですよね?」
「あら? 何かしらこれ?」
「スルーですか……まぁ、いいですけど」
「何か書いてあるわ」
「メモか何かですか?」
「えーと…………《この作品は、オリジナルとして構想して断念していた作品をViVidキャラをヒロインに据えて再構成したものです。その為、原作に『リリカルなのは』の名前を付けていますが、ヒロイン以外の原作キャラの出演は多分ありません。内容も他の拙作同様に原作の傾向とはまるで違う方向性のものとなります》」
「……オリジナルから再構成したのは分かりましたけど、何故敢えて私をメインに……」
「続きがあるわね…………《キャスティングについては、オリジナルで想定していたメインヒロインの構成要素が『メガネ』、『優等生』、『身体的コンプレックス』だった為です》」
「そんな適当な理由で……」
「《…………と言うのは建前で、ぶっちゃけ、ヒロインとなった彼女のアタフタしたり悩んだりする姿を書きたかっただけです》」
「これは……喧嘩を売られていると解釈するべきなんでしょうか?」
「まぁまぁ、アタフタしてる姿も可愛いからいいじゃない」
「そんな情けない姿を褒められても、全然嬉しくないです」

  (前編)()
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ