どうもー、つーですー
つー達は先日のコガネルーキーカップの三位の報酬としてコガネデパート商品券三千円分を貰ったことからコガネデパートに来ていますー。ドラちゃんが何か欲しいものがあったら買ってやるっさー。太っ腹ー
「なぁ、つー殿」
「何ー、ろすろすー?」
そんな中商品を見て回っていると後輩のろすろすがつーに話を振ってきたー。一方のドラちゃんは回復薬コーナーや食材コーナーに目が釘付けみたいー。
「先日の準決勝私にも不甲斐ない所があったが…つー殿、貴女の最後の行動あれはどういうことだ。あれが無ければ勝ち目もまだあっただろう」
………ろすろすの言っていることはつーの対戦相手のストライクに対する行動のことだろうねー。あの薬を盗られた時点で戦況は苦しいものだったけど落ち着いていれば…ってことかなー
「ろすろすー、ちょっと想像してみてー。例えだけどさー」
「うむ」
「自分の好きな人がさー、自分の為に手作りで丹精の込めたチョコレートを作ってくれてー、自分に渡してきたー」
「うむ」
「それをさー、いきなり横から知らない子に目の前で盗られて食べられるー」
「うむ」
「そしてその子が『いやー、チョコ上手かったわー』って言ってくるんだー」
「うむ」
「…許せる?」
「…許せんな。主から貰ったものをそんな風に扱われるのは許せん」
ろすろすが角を震わせているー。おー怖いー
「ろすろす、今のは例えだよー。別にドラちゃんなんてつーは言ってないんだけどなー。ドラちゃん思いだねー」
「な…ち、違うぞ!」
今度はろすろすの角が忙しなく動いているー。これは慌ててるのかなー。最近ろすろすの角の動きから考えが分かってきたよー
そんな話をしているとドラちゃんが嬉々とした雰囲気で大量の木の実を入れたカゴを持ちながらこちらに来たー。…凄い量だねー
「つー、ここ凄いな!色々なものがある!この木の実とかも使えそうなんだ!例えばこれとか…」
そう言いながらドラちゃんはカゴの中から一つの木の実を手にするー。そしてその木の実に関して色々と話始めてるー。…楽しそうだねー
そんな中…
「…いた!ドラ君!」
「ん?今…」
…遠くからドラちゃんの名前を呼びながら二人のトレーナーが近づいて来る。一人は横に黄色髪の萌えもんを従え、もう一人は苦しそうなワニノコを腕の中で抱いていた。その様子は穏やかでは無さそうだね。
そしてその二人はドラちゃんの前まで来てドラちゃんに対して捲し立てるように話してくる。…どうやら慌ててるようだね。
「ドラ君、急なお願いなんだけどこの子を助けてあげて!貴方、色々と薬学があるのよね!」
「いきなりですみません!でもツヴァイが…」
その様子にドラちゃんは困惑しながらもトレーナーが話している腕の中で苦しそうなワニノコを見る。…あれ?この子って
「え?………成程。…凄い毒だね、ここじゃ駄目だ。近くの広いところ…屋上まで行こうか」
「ごめんね!ありがと!」
「すみません。…お願いします」
ドラちゃんが屋上へ駆け出す。それに二人のトレーナーが続く。…ドラちゃんは先程の嬉々とした雰囲気を一変させており、どうやら彼女達に何も聞かずにあのワニノコを治療する気らしい…はぁー
ドラちゃんは何でこう甘いのかな。いきなり来た人にこんな対応する?仕方なく、つーとろすろすもドラちゃんを追いかける。
ま、そんなドラちゃんだから大好きなんだけどね。
~
屋上にてドラちゃんがワニノコの治療をしている。つーも色々と手伝うがどうやら治療に関しては順調みたいだ。その様子を二人のトレーナーに伝えるとほっとしたようだ。
そんな中…
また同じ毒だろうか?苦しそうな状態の萌えもんを複数体抱えてたおじさんが屋上に駆け込んで来た。
「…いた!」
「………悪いな坊主!…急患三体だ!コイツらも頼む!」
そのおじさんがドラちゃん達の前まで来て抱えていた萌えもん達を降ろす。その様子にほっとしかけていた場がまた騒然とする。
その様子から察するにどうやらこの三体の萌えもんも二人の萌えもんのようだ。必死に呼び掛けている二人の声が聞こえる。
その萌えもん達をまずつーが見る。症状は同じ毒だ。それもかなり深い毒のようだ。恐らくあのワニノコと同じ…
まぁ中には気に食わない顔もあるけど…
ドラちゃんに感謝するんだね、患者として来たなら助けてやろう。そう思い、つーは応急処置を始めた。