僕達は無事ウバメの森を抜けヒワダタウンへの入口に着いた。そこにある看板に目を通す。…『萌えもんと仲良しの町』か。
「おおー、ようこそトレーナーさんー」
「あ、どうも…」
そして早速看板の近くにいたヤドンに挨拶される。僕はそれに応じて挨拶を返す。いきなりだったが悪い気分ではない。
…成程。萌えもんと仲良しの町か。このフレンドリーなヤドンを見れば納得出来るな。町中を見るとここ以外にも各所でヤドンの存在が確認できた。
「ふむ、町中まで萌えもんが自由にしているとは…」
「普通はこうはならないからねー」
「そうでしょうな」
町中を見てつーとろすろすもこの町の感想を口々に言っている。一方、ヤドは何処か誇らしげに頷いた。自分と同じ種族のヤドンが一杯いるからだろうか。それってやっぱり嬉しいものなのかな?
折角だからこのヤドンにヒワダの萌えもんセンターの場所を聞いてみるか。まずは一旦萌えもんの回復とセーレさんにヤドを返す準備が必要だ。それが終わったらヒワダジムに赴こう。
「ねぇ、萌えもんセンターは何処にあるかな?」
僕は入口のヤドンに尋ねる。するとヤドンはしっかりと答えてくれる。…見ず知らずの人間に対してここまで好意的なのか。野生かトレーナーの萌えもんなのか分からないが凄いことだ。
「暫く真っ直ぐ行って左側にありますよ。分からなくなったらまた私含め周りのヤドンにお尋ね下さいー」
「分かったよ。ありがとう」
僕がそれに対してお礼を言うと僕の萌えもん達も礼を言う。
「うむ、感謝する」「どうもー」「了解ですぞ」
「いえいえー…」
じゃ早速萌えもんセンターに行こうか。暫く行って左側だったかな。左側を見ながら歩き始める。するとちょっと間を置いて後ろから先程のヤドンの声が聞こえた。
「………んん!?お、お頭ぁ!?…皆ー!」
後ろのヤドンがそう叫ぶと周りからヤドン達が現れる。そして入口のヤドンの前に集まった。その様子を僕を振り返って見ていた。ど…どうしたのだろうか?
「確保ー!!」
入口のヤドンがそう叫ぶと周りのヤドン達は僕達の方へと突っ込んでくる。…え!?何で!?
えっ、攻撃…は駄目だよな。ど、どうすれば…逃げるか?…僕がそう考えてる内に僕達の方へと突っ込んで来たヤドン達は…
ヤドを担ぎ上げ何処かに行ってしまった。
「…んー、別にドラちゃんに敵意がある訳じゃないみたいだねー」
「うむ。私や主、つー殿には目をくれて無かったな」
攻撃態勢を取っていたつーとろすろすが構えを解く。…え?攻撃するつもりだったのか、二人共!?攻撃したら流石に不味いだろ…
でも今はそれ所じゃない。ヤドが攫われてしまった。…追いかけないと!
僕はヤドン達が向かっていった方向に走り出す。それにつーとろすろすも続いていった。
…因みに町の道中に萌えもんセンターがあったけどそんなの寄ってる暇はないな、うん!