夕日が地平線に沈みかけている荒野に少年は立っていた。
「ここ、どこだ……?」
キョロキョロと辺りを見回す。
ボロ切れのような服を纏い、黒いチョーカーを巻いた首から見たことのない材質のカードを下げた少年は裸足のまま大地を踏みしめた。
そのまま人はいないかと探しながら歩き始める。
「誰かー!!」
叫ぶと同時に呼応するように背後からドスンドスンと音が聞こえる。
「な、なんだ!?」
慌てて振り返る。
覆い被さるように影が重なった。
目の前に現れたのは巨大な足――
少年はサーッと顔を青ざめて見上げた。
――巨人だ。
巨大な人間が不気味な笑みで少年を見下ろしていた。
巨人は大きな口をパックリと開け、少年を飲み込もうとする。
恐怖で頭が一杯になり少年は次の瞬間――
ドシャッ!
巨人の顔が横に真っ二つに断絶される。
降り注ぐ血の雨の中に少年はその姿を変化させ立っていた。
漆黒の髪は銀色になり瞳は藍から鮮血の紅に変色していた。顔には瞳と同じ紅の何やら模様のような物が現れている。鎧を着けた黒衣を身に纏い、その手には身の丈以上もある巨大なガンブレードが握られている。
少年は血の雨を浴びながら嘲笑った。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
狂ったように空を見上げて笑った。
瞳孔を開ききりながら。
すると巨人がグッと腕を使って体を持ち上げようとする。
次の瞬間、巨人の体が倒れた。
巨大な腕がボトボトと落ちる。
「あれ? 逃げんの?」
ガンブレードを肩にかけ、少年はいつのまにか巨人の背に立っていた。
そのままゆっくりと歩みうなじの上に立つ。
「お前が襲いかかってくれたおかげで最低限の記憶は取り戻せたわ。サンキューって言ってももう、お前死ぬけどな」
そう言った少年はガンブレードの刃を巨人のうなじに突き立てた。
そのまま横に薙ぎ、再び刃を別方向に突き立てる。そして今度は縦に薙ぐ。
それを何度繰り返したか。少年は弱点を突かれ既に塵になっている巨人だった物を見下ろしつまらなそうに一人ごちた。
「あーあ、もう終わりか。やっぱり楽しむにはそれなりに数いるなー。いや、こいつの腕を再生しては潰してってやりゃ良かったか? でもそんなエンドレスじゃあすぐに飽きるしなー」
少年は消え去った巨人がいた場所に立つ。
すると再びドスンドスンという巨人の足音が耳に響いてきた。
ニヤリと笑みを浮かべる。
その瞳に宿る光は獲物を狙う狩人、否、狂犬か?
この場に普通の人間がいたら確実に恐怖に捕らわれトラウマを植え付けられるであろうその笑みを少年は背後からやって来る巨人達に向けた。
1、2……5体の巨人が夕日を背にやって来た。
そのうち先頭にいた1体は少年を獲物と定めて襲い来る。
鮮血の雨が降り注ぐ。
「アッハハハハハハハハハッ!! さあ巨人狩り、いや、巨人の殺戮ショーの始まりだァ!!」
少年の狂ったような笑い声が荒野に響いた。
っという夢を見ていてもたってもいられなくて投稿。
オイコラこれ以上連載増やしてどうする?
いきあたりばったりですが頑張ります。