初投稿です。続きません。
続き書いてくれたら読みに行くのでむしろ書いてください。

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初投稿です。ちゃんと書けてるといいな。


黄昏のその後

 

かつて、多くの人々を魅了し、その手の界隈では後に伝説とまで称されるゲームがある。

DMMORPG(Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game)ユグドラシル。

だが、それほどの大作であっても、始まりがあれば終わりもある。

北欧神話にその名を由来するユグドラシルにありしプレイヤーたちを神々に準えるなら、神々の去りゆく大いなる冬の時代が終わった後に待つものは、神々の黄昏――

 

世界の終焉と、そして再生が約束された日。

 

 

 

 

 ユグドラシルのサービス終了から、3日が経った。

 あれほどのめり込んだゲームも、いざ終わってみると案外何も変わらないものだなと思いながら、それでも余暇に寂寥感に駆られて今はなき理想の跡へと想いを馳せる。

 こんな感慨もいつしか忘れ去っていくのだろうと思うと、余計にやるせなく無常なものだ。ひょっとすれば、私はあのゲームの中に心機能の一つでも置いてきたのかもしれない。そんなジョークを言うぐらいには、心にぽっかりと穴が開いたように思える。

 ……末期はほとんどINできなかった自分でさえこうなのだ。ほとんど無人になったギルドを維持し続けた友人はどれほどだろうか。燃え尽きて死んでたりしないといいけど。

 そうやって故人を思うようにかつて自分の所属したギルドのマスターを思い返せば、次には『そういえば、ギルドのModデータだけでも吸い上げとけばよかったな。だいぶ作り込んでたし、あの拠点を再現してみるのはユグドラシルなき後のいい趣味になったに違いないのに』などと考えている。移り気で薄情だ。

 もっとも、近頃は忙しくてそんな余裕はないだろうけど、いざ思い立ってみると本当に惜しくなってくる。

 

(ひょっとして、3日ぐらいならギリギリまだサーバーそのものは凍結されてないのでは? 私たちの愛したギルド一つ掬い出すぐらいできるのでは? 運営はクソだが、それだけに杜撰かも)

 

 そう思った時には、もう猛烈な速度で情報を漁っていた。その日はあいにく暇だった――ああ、3日前これだけ暇ならよかったのに!――から、妙にエネルギーが余っているのだ。バイタルはない。

 昔はマナー違反だからとサーバーハックを試みたことはなかったが、なんだかんだユグドラシルがなくなってやはり自棄になっていたのか。

 そうやって30分ほど調べた後、不意に辿り着いた。

 

――曰く、ユグドラシルのゲームデータサーバーは物理的にも電脳的にも完全に消滅している。

 

 なるほど、用意周到な消し方だ。しかし、あの浅ましい運営が流用も考えず完全にサーバーを消す? いやそもそも、なぜサーバーを消滅させる必要があるのか。いくら機械技術が発展したからとはいえ、データを消して破棄するなら物理的に破壊するだけで十分だろう。そもそも物質は粒子加速砲でも打ち込まなければ綺麗に消滅しない。そこまでして顧客の情報を守る律儀な運営だとは思えん。

 妙なとっかかりを覚えて、その情報の先を追った。

 

――曰く、ユグドラシルの開発部署にいた人間はすべて消失している。それどころか、かつてユグドラシルにアクセスしたプレイヤーとゲーム端末まで消滅対象らしい。

 

 ありえない。荒唐無稽だ。だいたい、その条件なら私も狩られているはずではないか。

 

――曰く、全部は消滅してないようだが、原則として最終ログイン日時が新しい機体から消えていっているらしい。いくつかのトッププレイヤーの親衛隊はその住所まで秘密裏に調べていたらしく、確かに最後までログインしていたそのプレイヤーの家から出入りが消えているのを確認したらしい。

 

 ふと、あのお人好しのギルドマスターの家が親衛隊とやらにばれていたのではという妄想がよぎった。……ともあれ、これも虚報だろう。私が最後にユグドラシルから去ったのはサービス終了から1時間ほど前だ。最終ログインを基にするならそろそろ私も消えているはずだ。

 

 そこまで考えて間違いに気づいた。

 

 ゲーム終了後もペイバックやらなにやらの処理のため、ワールドには行けずともホール画面までは行ける。それでも最後まで残っていた人物が最初に消えたのは、最終ログインが新しい人間を消す現象がユグドラシル終了の瞬間から始まったからだ。

 

 つまり。

 

(今はまだ、終了後ログイン組の山で消滅の処理が止まっているのか。……何、真面目に考えてるんだろ)

 

 そう考えつつ、自然と手がゲーム機に伸びた。

 こんな終末みたいな世界なら、好奇心の代償で離れられたとして、それも悪くない。

 自然とそう考えたことに自嘲の声を漏らし、瞬間。

 

 私は意識と空間が消える感覚を知った。

 

 

 

 

この世界には、不変の伝説がある。

偉大なる魔王の伝説が。

不滅にして不死。絶対にして至高。

人のあずかり知らぬ楽園とも、遥か天蓋の上とも、根の国の深淵とも知れぬ処から現れた『絶対支配者』。

人と亜人と異形を束ねた大いなる魔導の王。

旧き神々の乱した世界を、その絶対の支配で統治したるもの。

彼の王こそ、神々のその頂に立つ“超越者(オーバーロード)” アインズ・ウール・ゴウン――

 

 

 

 

「おお、翼人さんや。目が覚めたかい?」

 

 中年の男と思わしき声に呼ばれて、彼の意識は覚醒した。

 寝起きでぼーっとした頭は今の状況を確認すべきだといっているし、それに異存はない。どうも普段とは少々起きたときの状態が違うようだし、なんだか少し違和感があるのだ。

 そういうわけだから、彼はしばらくきょろきょろしていた。窓から覗く木々も、木製のログハウスも、物理媒体の本も普段寝起きに見つけるのはありえないものだ。

 そして、彼は違和感のもとを見つけた。

 

(なるほど、倒れてる俺を助けてくれたのは山小人(ドワーフ)だったのか。どうりでおっさんの声がする割に姿が見えないわけだ。あいつなら『どうして異世界転生で最初に起こしてくれるのが美少女じゃなくておっさんなんだよ!』ってほうが気になるんだろうが……、ん? そーいやこれ、るし★ふぁーだな。ユグドラシルの。……ま、いっか)

 

「えっと、そこの山小人(ドワーフ)さん。助けてくれた、ってことでいいんだよね? ありがとう。でさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

 

 大変なことが起きてる割には存外に身体大丈夫だななどと思いつつ、彼は恩人に声をかける。その大変なことが具体的にどういうことなのかはよくわかっていないのだが、生来の楽観的な性格とむしろ普段より調子のいい身体が大丈夫なんじゃないかと思わせていた。

 

「ふむ、なんじゃ?」

 

 彼はそこで考える。とりあえず聞きたいことがあるなどと言ってみたがこの場で必要な情報とは何なのだろうか、と。

 

「えっと、そうだなぁ……。うーん、何から聞こうか。んっとね、ここ、どこ? ついでにいえば俺って何?」

 

 彼がそう言ったのは理由がある。

 まず、場所に関してはとりあえず自分の家ではないし大墳墓の自室でもなく、しれとて見覚えもない。ならば、どこであるのかと聞いても不思議ではないだろう。

 では、自分はだれかと問うたのはと言えば、物事の感じ方はリアルらしいし、身体はユグドラシルのアバター(るし★ふぁー)だし、周りはリアルでもユグドラシルでもなさそうだという理由である。つまり、自分が何として此処に立っているのか――リアルの自分なのか、るし★ふぁーなのか、それとも別の何かなのか。

 あるいは状況が理解できないからこそ、本質的な核心をついた問いを行えたともいえる。

 だが、そんな事情はさっぱりあずかり知らぬ山小人(ドワーフ)からすれば、これはある一定の症状を示しているようにしか見えなかった。

 

「はあ、何を言って……。そうか、お主、記憶喪失じゃな! いやー、道理でこの近くでは見ん種族じゃと思ったわい。お主の素性は知らぬが、異形ということは大方魔導国のものじゃろうな。場所はこのアゼルシリア山脈の南じゃ。まあ、仮に違ったとしても、あの偉大な王様の国ならまあ受け入れてくれるじゃろ」

 

 そう。記憶喪失のテンプレート……いわゆる、「ここはどこ、私はだれ」状態のるし★ふぁーを見て、山小人(ドワーフ)はいささか優しげな声で話しかけた。その理由を知る由もないるし★ふぁーは内心少し苛立ちつつも、話の内容を整理する。

 魔導国――魔道国かもしれないし、マド・ウコクかも知れないがそれはともかくとして――という国は、聞く限り異形種に優しい国らしい。割とファンタジーとしてはある程度らしい名前であるから、ユグドラシルのどこかにはそんな名前の国があったような気もするし、そんなギルドがあったかもしれない。全てのマップを見た人間はいないらしいのだから、仕方ない話だろう。だが、話を聞く限り、やはりユグドラシルのものではなさそうだ。

 そもそも魔導国以前にアゼルシリア山脈なんて地名が初耳で、ここが九つの世界のいずれに位置するのかと聞いてみれば、それは何かといわれる。だとすれば、やはりユグドラシルではないのだろう。

 そんなふうに一通り考えると、今度は魔導王とやらに興味がわいてきた。この世界はユグドラシルではないが、似たような世界だ。つまり、人間種と異形種は仲が良くない筈。それなのに、目の前の人間種(ドワーフ)は件の魔導王にそれほど嫌悪感を抱いていないように聞こえる。だいたい、そもそも一緒くたに異形種に優しいというのがそうとう酔狂だ。ほら、人間種だって、エルフとドワーフが仲が悪い、なんて昔からある話だろ? まして異形種。こりゃもうどっかの骨みたいなからかい甲斐のある奴に違いない……

 となれば、もう見てくるしかないだろう。るし★ふぁーはそう結論付けた。

 

「そっか。ありがとう、助かったよ。……じゃ、これお礼な!」

 

 そう言い、彼は山小人(ドワーフ)に金貨の詰まった袋を投げ渡す。彼のことをよく知る骸骨なら、あれがただの金貨袋ではないことに気づいただろう。るし★ふぁーは無類のいたずら好きなどという言葉では済まないほどに、誰かをからかうことに生きがいを感じる人物であった。

 果たして、金貨袋の中身は紐を解くとともにポンッ☆と小気味のいい音を立てて金色の堕天使型ゴーレムに姿を変える。一通りポージングを見せびらかすゴーレムを見て困惑する山小人(ドワーフ)の姿を確認したるし★ふぁーは、満足げに踵を返しその美しい大翼を広げて遥か南天へと飛び去っていく。

 この世界においては並び立つ者がいないという言葉でさえ不足だろうほどのおおよそ非常識な速度で飛ぶ彼の翼は、魔導国の旗を彼の眼が認めた瞬間に更に数段速度を上げ、まっすぐに王城と思しき建物の天蓋を貫いた――

 

 

 

 ……ゴーレムがポージングモードを終え、一通り自身の説明をした後命令受付モードに変わったのはそれから2時間も後のことであった。その後、奇行の収まったゴーレムは山小人(ドワーフ)が寿命を迎えるまで、良い従者として働いたという。

 るし★ふぁーは無類のいたずら好きであったが、意外というべきか情に厚いところがある。恩人に渡すお礼を、金貨袋に入る程度のはした金で済ませるような人物ではないのだ。そんなところが、問題行動の多かった彼が最後までギルドを除名されなかった理由であり、彼の装備を飾ったアヴァターラが未だ宝物殿の霊廟に並んでいない理由なのかもしれない。

 なお、数年後、旅をしていたモモン伝いに魔導王がこのゴーレムのその驚くべき材質とレベルを知り、この世界に来てから始めて心臓掌握による即死に失敗したのと、るし★ふぁーがフレンドリーファイアが解除されていることを知ったのはまた別の話である。

 

 

 

 

この世界に、かつて不変の伝説と呼ばれた神話があった。

偉大なる支配者の伝説が。

不滅にして不死。絶対にして至高。死すら支配した超越者も、いつしか永劫の支配に飽いたのか歴史から姿を消した。

絶対の支配を失った種は、徐々にそれまでの在り方の綻ぶことを知り、より古い在り方へと立ち戻っていった。

漆黒の英雄の伝説が始まった街の残骸が、夢の終わりを告げていた――

 

 

 

 

 悪魔は、空を渡りながら不愉快そうに人々の悲鳴を聞いていた。悪魔という種族は人のあげる苦痛や憎悪の声を快いものとして受け止める性質があり、いささか奇妙なことだ。

 それは、その声が耳障りだからではもちろんない。

 その声が、かつて自分たちの属した栄光の名に理不尽な憤りを言うからでもない。

 その栄光の名を頂いた、悪魔にとっても大切な人物を無能な畜生共が貶めるからでもなく、彼らが悪魔の最大の友の築いた幸福な世界を火と争いの絶えない見難い現実に変えてしまったからでもない。

 

 ただ、憎かったのだ。己の友の隣に立ち、支えあうことの出来なかった己が。

 

「なあ、友よ。今の世界は望んだものじゃないだろう? 俺もそうだ。止まれなかった。再会を捨ててまでやったことの先に待っていたのは暗い場所で、そこで瞼を閉じればいつもみたいに優しく手を伸ばしてくれるあのアバターを幻視した。俺を迎えに来る死神がお前だったらなって最後に思ったんだよ。そんな資格、俺にはないのにな……。

 なあ、何年、待ってくれたんだ? 神様ってやつがいるなら、相当性格の悪いやつだろうな! 今の俺が悪魔なら、お前は死を支配したんだろう! なら、黄泉返って、おかえりなさいっていつもの声で言ってくれよ! ずっと、待っていてくれたんだろう!? そしてあの恩知らずたちを一緒に殺して周りながら、それを肴に思い出話を語るんだよ! あの日できなかった夢の続きを、またさ……。解ってる。解ってる。解ってる! なあ、どうして俺たちはいつもこうなんだろうな。恵まれて生まれてきたたっちの奴がうらやましいぜ。

 なあ、モモンガさん……」

 

 いつの間にか頬を伝っていた液体。彼はそれを拭い、その虚空を見つめていた眼がしっかと下界を捕らえだす。アインズ・ウール・ゴウンの最強の魔法詠唱者、ウルベルト・アレイン・オードルに涙は相応しくない。今の己は力なき人ではない。大胆不敵で残酷な悪の華――アインズ・ウール・ゴウンの中でも最も恐るべき一人なのだから。

 そして巨悪たるウルベルトは許さない。己とその同胞が掴んだ栄光を冒涜するものを。友の名を貶める全てを。

 

「聴け! この呪われし地に在れる全てよ! 我が『大災厄の魔』の名の下に、その最大の秘奥とともに汝らの悉くを滅す!――《グランドカタストロフ/大災厄》!」

 

 究極の魔法が地を撃ち抜く。アインズ・ウール・ゴウンを、栄光を、友を、貶める声はもう聞こえない。

ウルベルトの顔には、すべてをあざ笑う残酷な笑みが浮かんでいた――

 

 

 

 

この世界に訪れる次なる人へ。

手段は問わない。

伝えてほしい。

俺たちの魔王は、まだ生きている。

まだ、『時』を待っている。

待って、いるんだ――

 

 

 

 

 何もない世界を純白の騎士が歩いている。

 生き物も自然もない、砂と空だけの世界を。その空だけは皮肉なほどに美しく、昼夜を問わずして正義と潔白で知られた男に少なくない怒りを与えていた。

 異形の身体とその身に包む装備が、虚無にも似たこの場所で生きることができるだけの力を男に与えていた。

 そんな折、形の残っている廃墟を見つけ、そこで一枚の伝言を見つけたのだ。

 

「『俺たちの魔王』か。この身がユグドラシルのそれなら、これを書いた人もそうだとして、『彼』はこんな場所で生きているというのか?」

 

 ユグドラシルプレイヤーが『魔王』と聞いて思い出す、一意の個人がいる。

 男のよく知る人であり、密かに敬愛の対象であった人だ。

 聖人のような男であった彼をして、その人は大恩ある人だ。

 

「朱雀さんのような人なら、あるいはこの伝言が何百年前のものかわかったんだろうか。それにしても、抽象的な話だな……。『時』とはいったい何だ? あなたは今、何を考えている? ナザリックの力なら、それこそなんでも救えただろうに。……いや、これは考えるまでもないことだな。なにせ私も変わって――、いや。私は昔からそういう人間だった。大切なもののためなら、それ以外が他の人のどんなものかなんて考えない。そうしてるつもりでも、そうじゃなかった。ウルベルトも噛みつくわけだよ」

 

 騎士は独り言ち、壁に腰かけた。

 そして一息をつき、ある1つの指輪を抜き取ると目を閉じる。

 

「モモンガさんが何を待っているかはわかりませんが、信じますよ。アインズ・ウール・ゴウンはその前身より良い組織でしたから。私は、私たちのギルドマスターを信じます」

 

 彼は、待つことにしたのだ。

 

 

 

 

この――に訪れ――――る――.

――は――な―.

イ――ほ――.

■―ちの―――、ま―――てい―。

――、『■』■■ってい―.

■って、い―――――

 

 

 

 

 友の声をした時計が、時が来たことを知らせてくれた。

 その時計は友の子に下賜したものだが、この喜ばしい時が来たことを彼の友の声で聞きたいと思い、一時的に借り受けているのだ。

 彼の隣に彫像のように立つ白いドレスの淑女に目を向けると、それはひとたびのうちに生気を取り戻し、優しく微笑んだ。

 彼は、待ちに待った時が来たのだと歓喜しながら友の子供たちを起こして回った。

 

 彼の友の子供たちは外へとかけていき、その誉れある住居から持ち出した種と持って生まれた力の魔術を以って世界を拓いていった。

 また、彼自身も世界の力を持つ道具のそのうち180個ばかりまでを使って世界を整えた。

 枯れ果てた世界に緑が戻り、平らになっていた大地に山が出来、澱んだ水は浄化され、多くの水にあるものと、地にあるものと、空にあるものが放たれた。

 それから、彼と彼の友の子は特殊な道具で腐敗から隠していた知性あるものの束をあるべき場所に置いた。彼と彼の子らはそれらを自由にさせたが、時折こっそりと知識を与え、教え導いた。

 

 長い時を経て、この世界の中央に植えた木の苗が大樹になるまでそれは続いた。

 世界が十分に己の求めたとおりになったことを確認した彼は、日食が起こった日の夜にかつて綺麗だと思った夜空に流れ星を一つ浮かべた。

 彼は死を支配するものたちの中でも最も偉大なものであり、流れ星は奇跡の象徴。

 

 だから、ほら。

 

 彼が奇跡を望んだなら。

 

 永い眠りから覚めた友の全てが、今再び彼のもとに帰ってくる――

 

 

 

「おかえりなさい、みなさん!」

 

 今日は、死の支配者の未練が叶う日。神々の黄昏のあとに約束された、再生の日。

 いつもと変わらぬ声を上げ、長い長い我慢の果てに臨んだ光景を手にした日。

 

 神の手で再生したユグドラシル(ユグドラシルⅡ)に、今、魔王軍(アインズ・ウール・ゴウン)の侵攻が始まった――

 

 

 

 

神々が去り、世界樹は枯れた。

だが、最後まで残った神の一人が、終末を迎えた世界を平定し、新たな世界樹を作り出した。

死を統べる偉大な神モモンガの名の下に、人々は平和に暮らしていた。

 

だがしかし、その平和を脅かすものが現れた。

神々に与えられた平和を侵略しようとする地下に築かれた異形の国ナザリック――

その支配者にして至高の名を頂く41人の邪神たち。

魔王アインズ・ウール・ゴウンを中心とする彼らは太陽が蝕まれた日の夜に侵略の時が来たことを告げた。

 

果たして、ナザリックの魔の手からこの世界を救うことの出来る勇者は現れるのか!?

 

『 YggdrasilⅡ - the Wish of the Overlord - 』

 

全ては、魔王(アインズ)様の手の上。

 




ようやく:

ももんがさん「ヘロヘロさんが異変が起きた日に円卓の間に現れた時にこう言った。『次、お会いする時は『ユグドラシルII』とかだといいですね!』と。皆の者、我らナザリック大墳墓の最終目的はこの地にユグドラシルⅡを築きあげ、我が友たちに捧げることだと知れ!」

シモベたち「ウォオオオ!!」


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