死神達の恋歌   作:yatenyue

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月の導き  第一章  第四話 4つの隊の3席体験Ⅱ そんな彼女の実力の一端

 

 

第四話 4つの隊の3席体験Ⅱ そんな彼女の実力の一端

 

 

~in八番隊~

 

「今日明日お世話になります

  雛桜 美月です。

 よろしくお願いします。」

 

 

苦笑いしつつ言った

 

顔が引きつる。

 

前来た時も思ったしかしここはこないだとは違う仕事のための部屋の隊主室

 

なのに、なのに、

 

何この部屋

 

   お酒臭すぎっ

 

いかん なまじ五感が普通より鋭いばかりに・・・

 

これは キツイ 

 

いや 普通よりは強いよ 酒に

 

でもその私でも 匂いだけで酔いそう

 

聴覚なら いつも通りリミッター代わりにゆるい耳栓をするんだよ

 

いや戦闘時は外すけどね

 

目は生前はカラーコンタクトに度を入れて見えにくくしてたけど

 

今 すごく見えすぎて 時々目が痛くなるし…

 

「気を抜いてていいよ

    美月ちゃ~ん」

 

 駄目だ この人からぷんぷん匂ってくる

 

 この人実力はあるんだろうけど駄目大人だ

 

典型的な自堕落な

 

 

  完全無視だ

 

「伊勢副隊長。

   今日は何をすればよろしいでしょうか?」

 

「ごめんなさいね。

隊長が全然仕事をしないから、ほかの隊に比べて仕事が多いのよ。」

 

 

「そんなのかまいませんよ。

 それにそれは伊勢副隊長のせいじゃないんですから

 伊勢副隊長はすごいです

悪いのは全部

隊長なんですから」

 

「ありがとうね 美月ちゃん

 それもそうよね 貴女に任せたいのはこれだけあるのよ」

 

渡されたのは

  8㎝程の書類の束

 

青木副隊長が長休暇をとり、増えていた書類量の1.5倍以上

 

「わかりました

 伊勢副隊長頑張りしょうね」

 

筆を握り腕を遣う

 

その仕事は的確かつ正確

 きれいな文字

 筆を使い始めていやシャーペンや鉛筆に慣れた現代の人間がすらすらと

 

 たとえ前世の“私”が筆に慣れる生活をしていたとしても

 

 

 2時間後 無事に終了した

 

「これでいいわ 休んでて」

 

 

そういわれても、ほかの人の墨汁を補充したり、書き損じの書類を書き直したり

 

気を利かせ定時までそこから離れることはなかった

 

 

 

 

その日の定時後、美月は自室に戻ろうとした。

 

その帰り道で

 

   きゃっ

 

女の子の少し驚いたような声が聞こえた。

 

「……大丈夫?って

     五番隊副隊長さんじゃない」

 

 

「あれ? こないだの・・・

 

  「今は八番隊体験中の雛桜 美月ですよ。」

 

   そうそう

 

  あっ 私名前教えてなかったよね

  私、雛森 桃っていうの

 

 貴女 この間しろちゃんと言い合いしてたよね

 

仲悪いの?」

 

「しろちゃん?」

 

「あ いっけない

   日番谷隊長だった

 

  よく幼馴染のころの呼び方で読んじゃうんだよね。」

 

「仲・・・いいんだ」

 

   ズキンと痛んだ気がした

   身の覚えのある痛み

   かつて “私”がある時は太陰にある時はウィンリィに感じた感情

 

   〝嫉妬”

 

  そんなわけあるわけないと

 

  思った

 

  “彼女”達の中では1番恋しているといえる(ほぼ同じ)美月ではあるが

 

 数多くある前世の中で

    “一目ぼれ”なんてしたことがなかったから

 

  そんな感情は、

    

 

 

    ないものとして扱った

 

 

 

 

 

 

 

まぁ そういうわけで

 

   八番隊はほかに言うことはないかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

in 十番隊

 

「雛桜 美月です。

  二日間よろしくお願いします」

 

目上の人に敬語を使うことは美月にそれこそ魂の底まで染みついている。

 

「あぁ よろしく頼む。

   とりあえずこれだけしてくれ」

 

渡されたのは5~6㎝程、六番隊より少し少ないくらいの量の、書類。

 

「これだけですか?」

 

(それだけでも多いわよ by乱菊)

 

 

「なんだ?

  もっと増やしてほしいのか?雛桜」

 

眉間にしわが増える

 

 

「いえ、八番隊や六番隊に比べて少なかったし、乱菊さん‥松本副隊長はあんなに多いのに…」

 

「享楽と一緒にするな。あんな女好きで仕事に関しては無能なあいつと・・・・・・・

 

 

松本の場合

 

あいつがサボりまくるのが悪い。

 

それにあれでも、締め切りの近い奴は

 

俺が取り出してやってる

 

松本の自業自得だ。」

 

見事ばっさりと言い捨てた。

 

「そうですか

 

 乱菊さん これ終わったら手伝いますよ

 

仕事送れるの困るし

 

私は手伝うといったが、

 

 私自身限っていうなら決められた仕事をしない人は最低だと思うし、自分の決められた役割や責務を果たそうとしない人は最低だと思う

 

   もっと最低なのは仲間を見殺しにすることだけど・・・

 

 

上の立場に立つ者は、

   自らの感情を捨て去ることはなくとも

 

 

  それに流されない心が

 

 下に与える心が必要だから

 

上は下を守るものだと私は思う

 

下は上を守らずさっさと逃げてほしいとも思う

 

 

たとえ最低と言われようがそれが私だから

 

 

 

  人の上に立つということは、決して簡単なことじゃないのだから

 

  

まぁ

 

少々厳しいまた呆れが入った思いを持ちながら

 

自分の仕事を終わらせた

 

 

「日番谷隊長点検お願いしまーす

 

 乱菊さん 手伝います」

 

と残っていた三分の二ほどを取った

 

(←もうこの辺で書類仕事に関しての乱菊さんの根気は見限った美月であった。   はあ  )

 

 

それに美月が取り掛かろうとした途端

「五番隊副隊長雛森桃です。入ります」

 

「雛「桃ちゃん。何か用?」」

 

さらに日番谷の眉間のしわが増す。

 

「昨日は美月ちゃんが遊びに来てくれたからね

 

今日は乱菊さんや美月ちゃんとおしゃべりしようと思って仕事終わらせて来ちゃった」

 

ただ今 定時4時間前である。

 

少し 私はその発言が気になった

 

が、五番隊隊長の言い知れぬ不気味な雰囲気や、気配を思い出し彼のそばにいるよりはと思い直した

 

 

 

 

 

 

 

「たいちょーうぉ

 

  いつも 怒ってると眉間のしわが増えますよーーーーー」

 

 

乱菊さーん 余計なこと言わないで

 

私たちが原因なのに………

 

ほらほら しわがさらに増えた

 

「まぁつもとぉーーー!!!

 

  てめぇらのせいだろうが」

 

 

「日番谷隊長っ

 

 それあんまりです

 

 乱菊さんだけです。 私もももちゃんも仕事一応終わってるんですよ。

 

 ね 乱菊さん 後で遣りますよね。

 

 私がやらせますし手伝いますので……」

 

 

最低限 決められたことはやる

 

それは義務であり責務。

 

仕事の中断の理由の一端は自分なのに手伝わないなんてことしない。

 

まぁそれは 自分より能力が下の人とずっと付き合ってきた “私”と私が学んできたこと

 

 だって人間 私と同じなんて思わないようにしなきゃいけない。

 

 私をすべてわかってくれる人間なんかいない

 

 少しだけでも線を引くそのことで、自分が傷つくことを防ぐんだ  

 

 

 “禁忌を犯した少女”

         

“世界を滅ぼしかけ,朋を殺しかけた少女”

    

 “無力な少女”

 

“化け狐の子の孫”

 

    “暗殺者”

 

       “偽善者な偽聖女”

 

  

 

 朋以外に味方なんて味方なんて

   数えるくらいしかいなかった

 

 朋でさえ 最初敵の立場の時があったのに

 

 どうして完全に信じられる?

 

 

 

 

あああああ

  もう ネガティブに走った

目の前では、少し涙目になりながら日番谷隊長に頼み込む雛森副隊長 

 

 

日番谷「わかっ

 

  ≪日番谷隊長! 松本副隊長! 雛桜3席! 

 

あっ 雛森副隊長もいらっしゃったんですか≫」

 

 

 

 

 

 

やはり 桃ちゃんも副隊長

 

さっきまでの顔が変わり、副隊長の顔をしていた。

 

 

≪ 大虚(メノスグランデ)が数体と巨大虚数十体が発生!!

 

 場所は北流魂街80地区 更木。

 

 ただ今、下級席官が向かっていますが時間の問題でしょう≫

 

 

「わかった。すぐに向かう。

 

 松本、雛森行くぞ。

 雛桜は、残っていろ。」

 

「っどうしてですか!!」 

 

 「お前は虚と戦ったことないだろうが

 

お前は死神になってからまだ数日しかたっていないんだ絶対に待ってろ!!」

 

私はその言葉を聞いて、思った。

 

   今の私には力がある

 

   守る力も

 

   闘う力も

 

   癒す力も

 

 

  力があるなら使いたい

 

 でも、日番谷隊長は私を心配してくれている。

 

  でも、

 

 

「絶対にそれは聞けません

 

   虚の相手くらい

 

 生きてきた年数マイナス4年くらいはしているし。

 

 闘うこと慣れてます

 

 今私は死神です。

 力も

 

斬魄刀もあります 行かせて下さいっ」

 

 

 

日番谷隊長は ため息をつき、

 

「分かった。 でも死ぬなよ」  

 

「当たり前ですっ」

 

 

私は、 一番長い刀―身の丈より短いが、長い―<刹那>を置いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現場~

 

「あっ 日番谷隊長」

 

「被害の状況は?」

 

「下級席官が応戦していますが、重傷者が1名、軽傷者多数です。

 

今 四番隊に要請するところです。」

 

「(それくらいなら)

 

 その必要はないわ」

 

「なぜですか!?

   雛桜3席っ」

 

「重傷者は1人なんでしょ

   今私が治す」

 

 

そして 私は癒宇を 1番短くてナイフより少し長いくらいの斬魄刀を取り出す。

 

ちょうど短刀といえる長さかな

 

「ちょ 何してるんですか」

 

私はその声を無視して(だって論より証拠だし)

 

言霊を 唱える

 

   「“癒せ、 癒宇”」

 

その瞬間霊圧は上がり、柔らかい光を放った。

 

柔らかな 翠交じりの白の光を放った

 

「戻れ 癒宇終わったわよ…「危ない!」

 

っ」

 

大虚が私を爪で刺そうとしたのだが、間一髪でよけた。

 

「大丈夫か」

 

ちなみに怪我をしていた男を片腕で抱えている

 

「うん でもちょっと 頭にきた

 

  この人あずかっといて」

 

 

癒宇をしまい、腰に差している長い刀に(腰に差すと下につきそう)手をかける。

 

 朱い柄(つか)に鍔は羽のような形でこれも色は淡い赤。

 

 それを包む鞘は、紅色。

 

  長さは普通の斬魂刀と同じか少し長いくらい

 

  ちょうど 日番谷隊長と同じくらいの斬魂刀と同じくらいの長さであろう。 

 

 

 

「何する気だ。」

 

「こうするんです。

 

  “炎よ散れ、朱夏”!!」

 

朱夏は、炎をまとう 朱い炎を

 

 

(火力は灼熱。魂をも燃やし尽くす炎。お前は昇華されるしか助かる道はない。)

 

 

そうして私は大虚を一太刀で切り伏せた。(隊長たちは雑魚たちを相手していた 始解せずに)

 

「終わったよ。 日番谷隊長」

 

「あぁ(なんて奴だ。もう斬魄刀を使いこなしてやがる)」

 

 

 

 

 

 

 

その日は残業だった

 

 

 

乱菊さん書類ためすぎ

 

 

でも 私はどこに行くか決めたので

   十一番隊体験は断った

 

 

 

そして 私は十番隊に入隊することを決めたのだった

 

 

 

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