死神達の恋歌   作:yatenyue

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サイドストーリー  「三」という字を背負う者 その3

 

    「三」の字を背負う者

 

 

 

      -3-

 

     《side 由宇》

 

これが起こったのは

 

あたしが三番隊三席になって半年程たった時

 

あたしには知らされていなかったけど

 

海依のや皐月のが

ばれたのと同時期。

 

 

 

 

 

「どういうことよ………

これ……?」

 

 

 

突然ですので、一時間前に戻します。

 

 

「何?吉良副隊長。

 

また隊長が脱走でもした?」

 

 

 

「いや、さっき君に貰ったあの札で、脱走阻止したからね。(疲れた笑み)

 

で僕は隊長から目が離せないし、

席官複数出すのはキツイんだ、今日は

 

だからこれ

 

一人で行ってくれるかな?」

 

 

「もっちろん

いってきますっ」

 

本気で疲れる……

 

 

けど

 

あたしだけじゃないしね

 

吉良君なんて

 

胃薬常備だし

 

で何々

 

 

任務対象は賞金あり虚を含む普通虚

 

つまりあたしからすると

B~D級虚二十数体かあ

 

あたしらや斑目除く他の3席だけじゃあまずいかさないよね

これ

 

普通なら安全策で上位席官を隊長にした小隊だよねぇ

 

 

 

すぐにあたしは出た。

 

 

今日、初音から聞いた話だと現世実習らしいけど

そこから1㎞くらいは離れてるし

 

このレベルなら1体くらいなら倒せるでしょ

 

 

 

 

何も心配していなかった。

 

 

 

 

 

 そして今に戻る。

 

 

おかしい・・・・。

 

出現した虚が少ない。

 

報告の半分ほどしかいない。

 

 

とりあえずその場所にいた虚を倒し終えた後、気配を読んだ。

 

薄く薄く自分にしかわからない程度(いや、海依や皐月は気づくか)の霊圧を広げる。

 

これは、いわゆるHUNTER世界で言う円である。

 

他世界の自分が習得した技術で使えそうなものは使う。

 

ちなみにあたしは異世界の“あたし”と同じ半径200㎞程できる。

 

が、

 

そこまで広げる必要はなかった。

 

1㎞程先に感じた。

 

それらの気配。

 

 

 

 

げっ

 

大虚(メノス)つまりA+級が2体。

 

巨大虚(ヒュージホロウ)A-級が…12体か。

 

後B~C級虚が20数体・・・か

 

あれ…この傍にあるのは数十の魂魄の霊圧…?

 

 

 

 

 

 

 

これは・・・・・・

 

 

 

  うそでしょ

 

 

 初音達のじゃないっ

 

 

気づいた途端あたしは奔り出した。

 

 

 

 

 

その瞬歩はとても早い。

 

ビルを飛び越えただただ一直線に…

 

 

 

 

 

(あと 200mっ!!)

 

 

異常に発達しあたしの視覚が捉えたのは虚に襲われそうな生徒たちの姿。

 

ここからじゃ間に合わない・・

 

 

 

威嚇になればいい

 

そう思い、あたしは唱えた。

 

 

「破道の四、白雷」

 

 

 指先から白い電光が虚に向かって向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

      《side 初音》

 

 

 二回生になりました。

 

 八城 初音です。♥

 

 普通の簡単な模擬虚実習だったはずなのに…

 

 無事に終わるとを思ったのに…(泣)

 

 

 

 なんなのさ

 

 私たち呪われてるわけ?

 

 やってきた虚の大群

 

 またかよ・・(泣) 

 

 

 しかも今回は大虚もいるしぃ

 

 

 せっかく由宇ちゃんが助けてくれた命もここまでか・・・・・・

 

 私を含めみんなが諦めかけてた時白い光が襲ってきた1体の虚の頭部を貫いた。

 

 

 

 

  「はぁ・・ はぁ・・

 

 ま~たあんたたちなの?

 

 ほんと 何かに憑かれてるんじゃない?」

 

 

 懐かしい声が耳に入った。

 

 

 

 由宇の声だ。

 

 三番隊三席になった‥

 

 「久しぶりね。

 

  さ、さっさと片づけましょうか」

 

 

 いくら由宇でもこの量を一人では無理だと思った。

 

 なのになぜか不安にならなかった。

 

ーーーーーーーー≪side初音end≫--

 

 

 

 

 

 

 

   ≪side 由宇≫

 

あたしの感覚は間違っていなかった。

 

 

襲われていたのは元クラスメイト達。

 

 

憑かれていないとわかってるけど、憑かれてるんじゃないかと思ったよ、うん

 

 

さっさと片づけるといったものの…

 

“雷覇”持ってきていないしさ

 

“雷覇”なら始解でどうにかなるけど

 

 持ってきたのは、“迅雷”。

 

 始解じゃ少し辛いよ。

 

 と考えつつ未解放状態で守りつつ初音たちを1箇所に集める。

 

 「バレるのは仕方がない…か。

 

 (陽兄、一緒に戦おうね)

 

 卍解、紫電一閃」

 

 

 雷をまとう大きな鳥雷鳥が現れ、その羽根が虚に当たると、虚は砕け消えていく。

 

 

10分もしないうちに全てを倒し終えた。

 

 

 

 

後ろを見ると気まずそうだ。

 

うん体調は崩していないみたいね

 

ま、とっさに薄い結界はっといたしね。

 

 

 

「あーあ 隠してたのにばれちゃった」

 

 

 「由宇ちゃん何時から使えるの?」

 

「ん?学院時代からだけど?」

 

 

 これが原因であたしは零番隊四席になった。

 

 

  ーーーーーーーー≪side由宇end≫--

 

 

 

  ーーーーーーーー≪再びside初音≫--

 

 

 

卍解・・・・

 

 

 

それが何なのかくらいは知ってる

 

 

 

それの持つ力も

 

 

 

別世界の人なのかなって思ちゃった。

 

 

 

羽が当たり、虚が消えていく光景

 

 

 

まるで、蛍が飛んでいるかのように

 

 

 

 

倒し終えた後なんだか気まずくて、黙ってしまった。

 

 

 

黙っていたのに、あたしたちのために使ってくれた、その事実がうれしかった。

 

 

 

だって由宇ちゃんは由宇ちゃんだもんね

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー≪side初音end≫--

 

        3  end

 

 

 

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