第二話 決めた道
今日は霊術院の受験の日だ。
内容は、学力、体力、霊力測定だ。
俺も、冬獅郎も(このころは名前呼びで仲も良好)受かる自信はある。
だが、この雰囲気の中にいると、温和な(どこがよ!! By 魅)俺でもキレそうだ。
「流魂街出身なんて受けるだけ無駄なのによー。」
たいした霊力もないたぶん下級貴族だろう。
ったくまわりのやつが気を悪くしているのに気付かないのかねぇ...
「それにあんなちっこい奴まで受けてるしな」
あっ冬獅郎の眉間にしわが寄った。
やばい。
「それは俺のことか。」
「さっさとおこちゃまは家に帰ればー?」
そう男らの一人が冷やかしてくる。
「てめぇ
「(ボスっ)」
誰だっ て、桃 なんでここに?」
「名前じゃなくて名字で呼んでよ。それに、私と魅、学力測定の試験官の1人なの。」
こいつは基本この女のことを
桃もしくはお前と呼んでいた
でもこのときから女を名前で呼ぶのが恥ずかしくなったのか、死神になった後
も名字で定着してしまったのだが、
それは別の話。
「はっ?」
「席について、ほら修宇も」
すべての受験生は席に着いた。
「学力測定の試験官を担当する新五回生特進学級の神代 魅
こちらも同じくで」
「雛森桃です、
不正行為等は認めませんので
即刻退場です
では。配り終えましたね。
初め」
テストは、苦労していたようだが、俺や冬獅郎にとっては軽かった
体力も軽かったし(周りはぜーぜーほとんどいってたけど)
霊力では先生が目を丸くしてたっけ
今年の結果
主席
日番谷 冬獅郎
学力 満点
体力 特
霊力 三等霊威(隊長レベル)
次席
須王 修宇
学力 満点
体力 特
霊力 四等霊威(副隊長レベル)
-2 endー
これは、俺こと須王 修宇が
一回生として初めて現世に行った時の話。
第三話 護りたいもの
「・・・・・・・はぁ…」
なぜおれがため息をついているかというと、入学してからずっと浴びる好奇の視線に疲れたからだ。
(だって成績優秀で、かっこいいから、
灰‐アッシュ‐色の光沢のある髪に、漆黒の黒曜石のような瞳
サラサラだが少しぼさっとした感じにはねた髪
おごらない性格、女子はもちろん男子には尊敬されている…
冬獅郎は… 表向きすっごい冷たく見えるし、近寄りがたい怜悧な感じだし。 Byユエ)
もともと自分本位で孤立していたためこういう種類の視線には慣れていない。
同様の視線+恐れや侮蔑のような視線を受ける冬獅郎のほうは、無視を決め込んでいる。
ある意味すごいよな、うん
そういえば...今日現世へ行く日だったっけ?
(遊びじゃないんだから、そんな軽そうに言わないでーーー By魅)
俺は用意するものを持ち、集合場所へと行く。
まだ、引率者は来ていないらしい…。
ふう 良かった・・・
「修宇っ
遅刻よ。。」
あ 違ったのか
「魅・・お前が引率者なのかよ」
「そーよ、
今回は私と、桃ちゃん、恋次よ。」
恋次って、たしか前こいつと一緒に来てた赤髪の男だっけ?
詳しく言うと、3人1組というのを聞いて朝もめないようにと先生がした籤引きのことを思い出した。
たしか、俺と冬獅郎と同じだったはずで確か
もう一人って
いっけね
興味無くて覚えていないし
「あの
よろしくおねがいします、日番谷君。須王君」
気弱そうな現世の人間でいう・・14,5歳に見える少年...
紺色の髪に、漆黒の瞳
病的なまでな色白い肌に、華奢な体形の少年
「まぁ、落ち着けって
(オドオドされても困るし)」
「…あ…
あのっ 2人に聞きたいことがあるんです!!」
「なんだ?」
おっなんでさっきまで無言だった冬獅郎が答えるんだ。
「あの・・雛森先輩や神代先輩とはどういう関係なんですか?」
あいつと?
正直そう思ったが、答えた。
「「幼馴染」」
っていうかこいつの名前なんだっけ?
「おい、お前の名前はなんだ」
冬獅郎も同じことを思っていたらしい。
「えっえーっと、笑いませんか?」
「「あぁ」」
俺は保障できないけどな
嘘は方便っていう奴だよ、うん。
「煌(こう) 未姫(みき)。こんな名前だけど男です・」
・・女名だな。まじないか何かか…
そう思った
で、
「で、なんであいつとの関係を聞くんだ?」
俺が言う。
「知らないんですか?あの二人の実力・・・
雛森先輩は学院一の達人と言われていて、神代先輩は、もうすでに始解習得済み。
しかも、容姿はあのとおりいいから、今から他貴族から求婚されてるらしいぜ。
この学院の先輩や後輩にも…
とくに魅先輩には多いらしいですよ。
今のところ2人とも、フリーらしいですが…」
あいつらがねぇ~
っって
「始解って、あいつがか?」
「えぇ、一回生の時にできるようになったらしいですよ、飛び級を断ったとか・・」
本気(マジ)かよ…
― 現世 ―
「かったるい」
魂葬は簡単すぎる...
「きちんとしないと・・怒られますよ…」
煌は、言った。
びくびくしすぎだって
俺たちはそんなに怖いか
その傍らで、真面目に、冬獅郎は、一人を魂葬する。
「分かったって、煌それとも未
「その名前で呼ばないでくださいっ!!」
わかったわかった」
俺が煌をからかって遊んでいたそんな時
突然、魅が
「みんなぁ 下がって!!」
他の2人の先輩も、顔が険しくなっている。
この気配は、嫌な気配は、あの時の…
虚 の気配!!
虚が出現する数が多い。
「恋次は、一回生を、桃は私の援護を。
“全てをおおいつくせ!!闇王っ”」
魅の周りを…いや、刀の周りをさらに暗くし、刀身は真っ黒に染める。
魅は、刀を振る。
すると、そこは闇となり、そこから白い蛇のようなものが出てきて、虚を襲う。
そして、その後ろでは、雛森さんが鬼道を放つ。
「破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)っ」
2人とも、多少は傷つきながらも、虚を圧倒していく。
だが虚は数は減らない。むしろ、増えている。
現世では、もうすぐ朝のようで、日差しが出てくる。魅の力は弱まり、彼女の周りをおおう黒い霧のようなものが少しずつ薄くなっていく。
彼女の刀をおおう霊圧も少しずつ薄くなっていく。
「な・・どうしたんだ。」
動揺した俺の質問に、煌は答えた。
「そういえば聞いたことがあります。
魅さんの斬魄刀の“闇王”は、闇の中では絶大な力を発揮するけど、
光の中では極端に弱くなると」
な・・・・・
そう言っている間に日は昇っていく。
こんなときに、俺は何もできないのか...
守ると決めたのに...
『力を望むのか……………?』
ふと、女性の声がした。だが不思議と驚かなかった。
あぁ…
『何のために…?』
魅を…俺が守ってやるために...
『彼女にそれが必要なくとも…?』
あぁ、俺は俺の信じる道を行く・・・
『なら、私の力を少しだけ与えよう…
私の名は…ー』
俺と、冬獅郎は、走り出した。
2人の持っていた浅打が、形を変える。
「霜天(そうてん)に坐せ、氷輪丸」
「つらぬけ、光神」
冬獅郎の方の刀は、刀自体は普通の刀よりも少し長い程度であるが、彼の体格と比べると長い。
青がかった翡翠色の柄に、手裏剣のような金色の鍔。
能力解放と共に柄尻に鎖で繋がれた龍の尾のような三日月形の刃物が付き、
溢れだす霊圧が触れたもの全てを凍らせる水と氷の竜を創り出す。
俺の方は、光に目がくらんで詳しい細部は分からないが、黒い柄に、普通の刀と同じような鍔で、刀身は白く光っている、全て魅と逆の色合いの刀。
輝く刀から延びる光は、刃となり
龍は、大きな水流に変わる。
光の刃にあたった虚は塵となり消え、
虚にあたった水は凍り始め、砕け散る。
守れた… そう思った途端俺たちは倒れた。
≪side 冬獅郎≫
雛森は、必死に戦っているのに、俺は何もできない。
戦っている神代のサポートを鬼道でできないかと思ったけれど、
神代の斬魄刀の能力は、多様で動きが早く今のまだ実際に戦闘経験が少ない自分がやるのは
一歩間違えば味方にあたってしまう
力がほしい
力が
『なぜだ…? 小僧』
知らない男の声が響く。
いや、この声はすっと流魂街にいたころから毎夜のように効いていたあの龍の声だ。
守るためだ、大切な人を…
『大切な人というのは、あの娘のことか?』
あぁ、今は一番アイツを守りたい。
妹や姉のような存在であるアイツを…
『分かった、いまひとたび小僧に力を貸してやろう
我の名を呼べ
我が名は -』
「霜天に坐せ、氷輪丸!!」
まだ俺はいずれ出逢う人のことなんか考えていなかった。
これから先に出会う俺の一番を
―3 endー