死神達の恋歌   作:yatenyue

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視点が変わりまくります。

雨竜、ルキア、卯月ちゃんに


太陽の導き 一章 三話 多量虚襲来 ≪後≫

 

 

 

《side ルキア&作者》

 

 

今週も一護とともに死神業に勤しんでいた。

ただ一つ違うのは、伝令神機の指令に従っても、虚がそこにいないのだ。

 

 その日もそうだった

 

 「カンベンしろよー。俺ら、今テスト期間中だぞォ」

 

「わ…私だってそうだ!」

 

「オマエはガマンしろよ!オマエの機械が壊れてるせいでこうなってんだからよ!」

 

角で震えていた霊が、"怖かった"と飛び掛かってくる。

どうやら、この様子だとここに虚がいたのは間違いなさそうだ。一護が霊を蹴っていると、ルキアが止めに入って言う。

 

 

 

「言え!誰が虚を倒しておまえを助けた!?」

 

『…ボ…ボク怖くて目つぶってたからわかんない…』

 

一護は使えねぇと言っていたが、

 

 ほかに死神の気配がなかったのは受信機からして明白であるし、死神以外の虚を倒せる人物か・・

 

 まさか卯月か?

 

 いや、この街のは自分たちに任せると彼女は言っていた。

 

 ではいったい?

 

 

 霊の発言に一気に機嫌が悪くなる一護。

 

霊はその空気に怯え、宝物だという『魔法少女メガロン』のフィギュアを差し出すが、二人に粉々にされる。

 

顔が綺麗に残っているのが、余計にむごい。

 

 

 

「さ一一魂葬だ一一いくぞ一一一」

 

『ああッ!?何でブか魂葬って!?その刃でブッ刺すことでブか!?』

 

 

 「うるさい」

 

 

 

 その一部始終を見られていたなど、誰も気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして出会った石田と名乗る滅却師(クインシー)と称する青年。

 

 

 

 

 滅却師とはいったい?

 

 てすと発表やらの後、

 

 それを聞きに浦原商店にきてそして、知った。

 

 

 

 そして受信機はまるで壊れたかのように大量の虚のデータを受信していた。

 

 

 

 

           《side end》

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は死神を憎む。

 

 彼はそう言った。

 

 憎み続けるって辛いって私は知ってる。

 

 私も姉を殺した虚をずっと、憎んで殺してやりたいと思ってたから。

 

 

 

 その対象がすでにもうない、それをルキアから聞いたとき私が感じたのは 虚無だった。

 

 

 怒りを、発散するすべがなくて、内で燻り続けるのって

 

 

     エラくて苦しいよね。

 

 

 

     

 

 

 

 

 

第三話 多量虚襲来 ≪後≫

 

私が早く帰ろうとした理由。

 

 それは、大量の虚が空座町に向かっているのを感じたから。

 

 

 そして一際大きい、今の一護じゃ自らがへたくそに閉じている霊力を解放しなければ倒せないほどの

 

 

 大虚(メノス)が、現れようとする気配を。

 

 

 

 まだ現れてはいないみたいだけど。

 

 

 こんなに虚が発生するって、自然発生じゃありえないよね。

 

 

 一護確か石田君を気にしてたよね

 

 

 死神と滅却師。

 

 犬猿の仲なそれ。

 

 

 

 石田君まさか、撒き餌を使った?

 

 

 

 もしかして、私が家出る時からこの気配あった?

 

 

 結界を張った直後家にいたら、中から出て数十分感覚が麻痺するからな。

 

 いわゆる霊感や第六感の。

 

 

 

 霊圧を探ると、一護と石田君の気配はごくごく近くにあった。

 

 

 そして、そのそばにうっすらと、

 

 いつもより強くなった霊圧をもつ、それは、

 

 織姫と チャド?

 

 

 

 

 

 「気づいてるよね、留依。」

 

 「はい、もちろん。

 

 凄い多い気配ですね。

 

 一つ一つは大したことのない強さですが・・・」

 

 「違う、もう一つの虚世界から出ようとしてる、大虚のこと。」

 

 

 「え、」

 

 彼女は目を瞑り気配を確認する。

 

 「あ、本当だ。

 

 たくさんの気配のせいでほとんどわからないくらいだけど・・。

 

 卯月姉様やっぱりすごいです。」

 

 

 そういえばこの子に美月のこと教えてなかった。

 

 私のことを影から支えてくれてたのに

 

 泣きたいのを我慢して

 

 いや、私が泣かせなかったんだ。

 

 「留依、お前は自分の身を守るか周りを守る以外には戦わず、後ろにいる二人を貴方の部屋に。」

 

 

 私の私室の右隣が今は亡き美月の部屋で、

 

 左隣の部屋が従姉妹である留依の部屋である。

 

 ちなみにもともと和室だったのでふすまなど名残はあるが、私たち双子の部屋は洋室に改造されている。

 

 しかしながら、留依は普段から和服を着ているせいか和室のままである。

 

 測ったことないけど目測でだいたい一室が36畳か40畳くらいかな。

 

 収納スペース入れて。

 

 本家は自分の部屋を選べるけれど、彼女は私たち双子に懐いていたから、近い部屋を取っていたのだ。

 

 ちなみに、目の前の部屋は、術の練習用の耐熱性のないトレーニングルームと、陣を書くための部屋だ。

 

 

 

 察しのいい彼女は、それでわかったようで、

 

 (というか、今日の教室来てたらなんとなくわかるし。

 

 死神が二人で片方弱体化してるって分かりやすいし

 

 二人くらい霊力が強い人がいるの知ってるだろうし。

 

 それが私の友人だってことも)

 

 

 「分かりました。言うつもりなんですね、大丈夫だと思いますけど、気をつけて油断しないように。」

 

 

 「オッケー。

 

 あ、それとさ行ってなかったけど

 

 卯月 死神やってるって今。」

 

 

 

 

 その言葉を言い捨てると、

 

 パトカーややじうまの目を盗んで、

 

 跳んだ。

 

 

 

 

 残された彼女はこうつぶやいた。

 

 

 「美月姉さまの存在が消えてない。

 

 よかった・・・・」

 

 

 

 そして、嬉し涙をこぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 

留依が気づいたとおり私は、話すつもりだ。

 

 

 

この国は、古来より

最も霊的関係者が多い国だが長年の鎖国により

純化し、統一化されつつあり

霊的関係者のほとんどは本家分家の繋がりを持っている。

 

 西洋のように魔女狩りのような異能者や特殊職種者がむやみに狩られる事もなかったので

 

 その血が濃くなりすぎるような弊害もあまりなかった。

 

 

有名所をいうと

陰陽師の安倍、土御門、

精霊術師の炎の雛桜、水の神名、雷の神無月、風の如月、地の大道寺

まぁ神名は今はもうないがちなみに精霊術師とは精霊の力を借りることにより、力を手にする。

その力は血に宿り、それぞれの属性の力を使う。

 

 

 だから改めて話す必要なんてなかったんだけど、

 

 死神と滅却師とだけは不可侵な関係だからなぁ

 

 ルキアさんも詳しいことは知らないとおもう、こちらの事情は

 

 ぶっちゃけうちの家事情お世辞にも綺麗なものじゃないし、話して楽しいものじゃないし

 

 

 

 走りつつ、万一見つかることのないように全身に霊圧の膜を張る。

 

 

 再び指先にいくらかの藍色の精霊を集める。

 

 そして作られたのは 弓。

 

 

 

 走りながら狙いを定め、的確に矢を作り遠近様々な距離の虚を倒していく。

 

 

 

 

 

 

         《side 石田》

 

 

「石田ァ…!」

 

「黒崎…!」

 

「へへ…ようやく見つけたぜ…」

 

 

 

探知が苦手なので、そこら辺を走り回っていたらしい。よくこの広い空座町で僕を発見できたものだ。

 

 

 

「本当なら、今スグテメーを泣かしてやりてえとこだが…

てめぇよりも、まず先に俺はこいつをブチのめさなきゃならねェ!」

 

「一一一!」

 

 

 

ザッ…一一ガシッ

 

「コン!!!てめェ、ナニモタモタしてやがったコラァ!!」

 

「なんで真ッ先にオレにキレんだよ!?オレにはあいつにキレた後でいいじゃんよ!!」

 

 

 

そのまま幼稚な言い争いを続ける二人。しかも、ルキアまで加わってしまい、言い争いはエスカレートする一方だ。

 

 

 

 

いつまで経っても言い争いは終わらない彼らに呆れるしかなかった。

 

 

 呆れるどころか腹が立ってきた。

 

 黒崎の戦うために撒き餌まで使ったのにここまで無視をするとは僕を馬鹿にしてるとしか思えない。

 

 「ふざけるなよ、黒崎一護!!君の相手は僕だと…」

 

 威嚇のつもりで矢を放ったが、疲労で指先の感覚が狂い、矢は黒崎に向かう。

 

 

 背後から打たれたにも関わらず、一護は矢を斬魄刀で払う。

 

 

 

「一一一一…!(…迅い……!)」

 

「…そうだよ、わかってんじゃねえか。これは俺とおまえの勝負だ。

 

だったら虚を何匹倒すだの何だの言ってんなよ!!俺とえまえの2人でカタつけようぜ!!

なァ、石田!!!」

 

 

 

「お…おい見ろよ、一護っ!!何だよありゃ…!?

空の"ひび"が……一箇所に集まってきてる…!!」

 

「…な…」

 

「待て、どうやらそれだけじゃないぞ…よく見ろ…!」

 

「「「「!!」」」」

 

「虚が…その一点を目指して集まってきている…!!」

 僕はいった。

 

 

 

空は無数の虚で埋め尽くされ、空に入ったヒビは、これが現実だということを疑わせた。

 

 

 なんで撒き餌ごときでこんなに集まるんだ・・っ(私はこれを重霊地だからと言うMy設定をつくってます)

 

  それにも怯まず、僕はそれらを負い、矢を放った

 

 

 「止せ、石田、あれだけの数だ!!戦い方を考えてから…」

 

「何だ、怖いのか黒崎!」

 

「あァ!?てめ…」

 

「怖いならここで見物してるといい!

この勝負は僕の勝ちだ!!」

 

 

  

 

 「最後の滅却師石田雨竜が相手をする!!」

 

 

 

         《side 中断》

 

          《side第三者》

  「最後の滅却師?」

 

 

 「二百年前に滅亡したのだ、滅却師は・。

 

 いや正確には死神たちの手によって滅ぼされたのだ。」

 

 

 それは若い死神であるルキア自身も浦原に聞かされたことだった。

 

 

 

 

 それは、死神たちにとっても苦渋の選択だった

 

 

 死神たちは滅却師を滅ぼさなければならなかった

 

 この世界の崩壊を防ぐために 

 

 

 ソールソサイティでは死神を調節者《バランサー》と呼ぶ。

 

 

 ソールソサイティーと人間界の魂魄をたした総量は常に変わらない。

 

 

 そして二つの世界には魂の行き来がある。

 

 それを管理するのが我々死神の仕事

 

 しかしあるとき滅却師が現れた。

 

 滅却師は虚を完全に消滅されてしまう。

 

 

 それはつまり人間界に出て行った魂が帰ってこないということ

 

 

 放置しておけば二つの世界のバランスが崩れ世界はやがて崩壊する。

 

 

 だからこそ、死神は何度も何度も滅却師と話し合いの場を設けようとした。

 

虚の討伐は自分たちがやるから、滅却師は手を出すなと。

 

しかし、滅却師はそれを聞いてもなお、虚を殺す事をやめなかった。

 

   ( 考えてみれば、至極人間らしい感情だ。

 

 どうして、自らの仲間や家族を殺した虚を、安息に弔ってやらねばならん?

 

 滅却師はあくまで、仲間たちの仇討ちをやめなかった。

 

 虚を、討伐し続けた。

 

 世界はどんどん傾いていき、崩壊はもう秒読みだった)

 

 そして、死神は滅却師を滅ぼすことを決めたのだ。

 

 

 

 

 

 

  「数が減らないっ」

 

 息を切らし雨竜は言う。

 

 

  「石田ーーっ」

 

 虚を次々跳ね飛ばして一護は石田の下の近くに訪れた。

 

 

 「(なんてむちゃくちゃな戦い方だ)」

 

 

 まったくもってその通りである、

 

 「聞いたぜ石田、てめぇの戦う理由。

 

 死神が正しいとか滅却師が正しいとか

 

 そんなことは俺には分かんねぇし、言うつもりもねぇ。

 

 だけど一個だけ分かることがある

 

 てめぇのやり方は・・

 

 

 「昔話だよ、200年前の滅亡なんて興味ないよ。そんなの先生の話でしか聞いたことない

 

 

 むしろその滅亡話にしたって死神側の方が正しいと感じてたくらいさ。

 

 

 僕の目の前で先生が死ぬまでは」

 

 

 

 

 そして彼は昔を思い出す

.

 

 「わしはむしろ悪かったのは死神の言葉に耳を

傾けなかった滅却師の方だと思っている」

 

 

 

 「なぜですか?全滅したのは滅却師の方なのに」

 

 「そのとおりじゃたくさんの人が死んだんじゃ。

 

 人が死んだ以上どちらが良くてどちらかが悪かったなどと考えることに意味はない。

 

 考えなければならんのは、どうしたら二度とそういう事態を起こさずに済むか それだけじゃ

 

 人でも死神でも悲しむ顔を見るのは私はつらい」

 

 

        

 

 

「人を憎んだり嫌ったりしない優しい人だった。

 

 先生は最後の滅却師として死神達から厳しい監視を受けていた。

 

 それでも先生は死神に訴え続けた

 

 力を合わせて戦おうと

 

 だけど返答へいつも同じ

 

 我々の仕事に手を出すな

 

 そしてあの日現れたのは巨大な虚が五体

 

 死神の援護なしに戦える相手で無いことは明白だった

 

  

 死神たちが現れたのは先生が戦い始めてから二時間もあと

 

 彼らが先生の力を考えを認めていたらもっと早く助けに来ていただろう

 

先生は死なずに済んだだろう 

 

 わかるかい、黒崎一護、僕は死神の目の前で絶対に滅却師の力を証明しなければならないんだ

 

 考えが正反対であることは分かっている

 

 僕の考えが間違っているというのなら、そこで見物してるといい 僕は自分の力で」

 

話しながら手を握り込む。

 

その爪が食い込み、血を流す。

 

 仮定しても正しいとは限らない、でももしと考えてしまうそれが人間の弱さ。

 

 

  雨竜の言葉の途中で、一護は彼を後ろからける

 

 

 「話がなげぇー!!」

 

 「な、なにをする!?」

 

 「納得いかねぇんだよ。要するにお前の先生ののぞみは死神に滅却師の力を認めさせることじゃなくて

 

 死神と力を合わせて戦うことだったんじゃねぇのかよ!!

 

  だったら今それやらねぇでいつやるんだよっ!!

 

 正反対結構

 

 大人数相手の喧嘩なんてのは背中合わせの方がうまくやれるってもんだぜっ」

 

 

 一護の死角の虚を雨竜が射る。

 

 

 

 「そうだよ」

 

 「勘違いするな、撃たなければ僕がやられていた。」

 

 

 「それでいいんだよ。やらなきゃやられる。でも一人じゃきつい。

 

 だから仕方ねぇ、そんなもんでいいんじゃねぇのか。力合わせる理由なんてーのはよ。

 

 

 ただ俺は虚を倒してぇんだ。」

 

 

 「なぜ?」

 

 

 「俺のおふくろは虚に殺された。

 

 それが理由で虚を倒してぇのか

 

 そう聞かれりゃもちろんそうだが、なんていうのか俺の同類を作りたくねぇんだ。

 

 おふくろが殺されてオヤジも妹たちもきつい目にあった。

 

 そんなのはもういらねぇって思うんだ。

 

 そんなのはもう見たくねぇそう思うんだよ。」

 

 

 

 

       「悲しむ顔を見るのはわしは辛い」

 

 

 「世界中の人を守るなんてでけぇことは

言えねぇ。

 

 けど両手で抱えられるだけの人を守れればそれでいいなんて控えめな人間でもねぇ

 

 俺は山ほどの人を守りてぇんだ

 

 てめぇの持ちかけたこの勝負はその山ほどの人を巻き込むやり方だ。

 

ふざけんじゃねぇ。

 

けど今はそんなこと言っている時じゃねぇ。

 

手を組むしかねぇだろ 、てめぇはどうだ?」

 

 

 

 

「やれやれ君も話が長いね。

 

 でもよくわかったよ

 

 お互いここで生き残れなければ殴る相手がいなくなるってことだ。」

 

 

 「上等っ」

 

 

 

          《side 雨竜》

 

 

 このあとかばい庇われ思い出すのは、

 

 大好きだった敬愛していた祖父が死んだ

 

 いや死神に殺された

 

 あの時のこと。

 

 

 

 そして、僕は黒崎が母親を虚に殺されていることを知った。

 

 

 

 

 

 

 黒崎に図星をさされ、とりあえず共闘していた時、後ろにいた虚が急に破壊いや昇華された。

 

 そう思ったとき頭に衝撃を感じた。

 

 「っ、なんなんだ。

 

   君はっ同じクラスの雛桜 卯月!!

 

 何するんだ君は!!」

 

 

 「何するんだはこっちよ

 

 滅却師(クインシー)さん。

 

 あなたが死神を憎むのは勝手だけど関係ない人を巻き込むような可能性のあることやめてよね。

 

 

 よりにも寄ってこの街で撒き餌なんて」

 

 

 「な、君は・・」

 

 彼女からは霊圧をひとかけらも感じたことなどなかった。

 

 かと言って黒崎の影響で目覚めた霊能力者にしてはあまりにも 冷静だった。

 

 

 「一護、あんたもよ。どうせくだらない挑発にでも乗ったんでしょうけど、

 

 一歩間違えればあんた妹を危険に晒してたのよ。

 

   (それに織姫やチャドも)。」

 

 

 言葉によるパンチと、思いっきりケリをいちごに入れる。

 

 まぁ様子を見ればお互い納得いった顔してるからこの一発ずつで許すか。

 

 

 「っ、いってーな。

 

 ていうか俺見えてんのかよ。」

 

 

 「見えるし、聞こえるけど?

 

 

 ついでに言えばあんたがルキアから死神の力を譲渡されたこともね、

 

 言っとくけど、私今のあんたの数十倍強いから守るなんてくだらないこと言わないでよ。」

 

 

 「はああああ?」

 

 「詳しいことはあとっ。

 

 先にこの雑魚倒してからね。」

 

 

 彼女の死角から襲いかかる虚が

 

 「「あぶないっ」」

 

 

 ふっ彼女は笑った。

 

 

 「私が気づいていないと思ったわけ?」

 

 そして彼女は、何かを射った。

 

 弓矢だ。

 

      弓矢だが滅却師とは違う力だ。

 

 

 透明で、意識しなければ見ることも困難だ。

 

 「弱いけど一匹一匹ってめんどい

 

 

 一気に  やるか。」

 

 

 そういうと彼女は上に矢を打ち上げた。

 

 

 ある程度上に来ると、彼女は、こう口にする。

 

 

 「増殖せよっ。」

 

 

  (それは、精霊をその矢に集わせる。

 

   精霊術師以外見ることができないそれを)  

 

 

 

 その言葉通り無数に分かれたそれは、虚へととき刺さる。

 

 的確にそれは虚の頭に、

 

 

 周りの視認できる虚をはじめ、気配のほとんどが消えている、

 

 

 あの亀裂の周辺以外・・・

 

  

 

 彼女は一体何者なんだ?

 

            《side end》

 

 

 

 

 

 

 

 

        《side ルキア》

 

 

 目の前に現れたのは卯月。

 

 そうか、今日話したこと以外も一護にやっと話すのだな。

 

 そう思った。

 

 彼女が戦っているところは初めて見たが、動き方が美月によく似ている。

 

 少し彼女の方が荒っぽい感じだが

 

 

 

 

「ルキア、・・・卯月にあっても私のことは言わないでね、それと気をつけて。」  

 

 

 そう言って私を送り出してくれた美月

 

 すまない、

 

 私は、卯月のお前に似た真剣な瞳に嘘は付けなかった。

 

 約束を守れなかった・・

 

 

 

 

 私の  親友。

 

 

 そう考えていたとき、空間を裂くようにあらわれたのは、

 

   私は教本でしか見たことがない大虚(メノスグランデ》。

 

  こんなのを、あやつは相手にしているのか

 

 

 私とは、強さが違うのだな・・・

 

 

 あやつが、美月がくるかもしれぬな・

 

 

 こんなのが現れたのだ

 

 そろそろ潮時だろうな・・・

 

 

        《side end》

 

 

 

 

 

 私が大虚を見たとき、

 

 

 私は、あのときの記憶が蘇った。

 

 あの喪失感と、自分の無力感。

 

 もう感じたくないそれ。

 

 

 大虚の気配は、あまり違いがない。

 

 だからこそ、あの場所に残っていた気配を思い出してしまう。

 

 

 「雛桜さん、あなたは手出ししないでくださいね。」

 

 ルキアに縛道をかけた、怪しげな男の人が言う。

 

 外せるけど下手に霊力のもどってない彼女を危険にさらすのは・・ね。

 

 なよなよしてつかみどころがないけれど、この人死神だ。

 

 少なくとも一護や石田君とは比べ物にならない強さを持つ死神。

 

 そんな人がいうってことは、これも彼の成長に必要なこと。

 

 私は何も聞いていない。

 

 今までの虚は、まあ一護の身体能力なら大丈夫だろうと、気配を探るだけでとどめておいた。

 

 だって、何でもかんでも手出しすればいいってもんじゃないでしょ。

 

 だから・・・

 

 

 「分かりました、一護、石田君。残りの雑魚をこの子達のサポートするわ。

 

 あんたに任せた。

 

 ヒントは上げないけど、あんたならできるわ、」

 

 

 手の中の弓の形を変化させる。

 

 変わったのは銃。

 

 

 

 圧縮された氷の弾丸を放つ。

 

 近距離は私は弓より銃の方が使いやすいだけだ。

 

 

 

 もちろん、意識の大半は一護たちの様子が気になってそちらに向けたままだ。

 

 真正面から正直に行く奴があるか一護。

 

 それじゃ無理だし。

 

 あっ 吹き飛ばされた。

 

 それを見た石田君が弓を大虚に向かって打つ。

 

 しかし、ダメージはないようだ。

 

 

 馬鹿かと思うような考え方に頭が痛くなった。

 

 石田君の手が一護に触れたとき、彼の弓が巨大になった。

 

 あれは・・・

 

 一護の霊力(ちから)が流れ込んだ結果か・・

 

 そういえば、どっかで読んだか聞いたかは忘れたけど

 

 同じ霊力を使った戦いをする死神と滅却師。

 

 でも、その戦い方というか霊力の利用法は正反対で

 

 死神は自らを構成する魂魄の霊力を使って、作り出した霊力を刀として具現化して虚と戦う内からの力による戦い

 

 滅却師は、大気中にある霊気を集め、それを自らの霊力でコーティングすることで、霊子兵装として具現化して虚と戦う外からの力による戦い

 

 だって。

 

 精霊術師はそのどちらでもないしどちらでもあるけどそれはおいておいて

 

 

 あっ考えてるあいだに二人の話進んでいる。

 

 

 私は石田君がした格好を見て、あんたも馬鹿だったのは思った。

 

 

 

 その時、あいつは馬鹿かと一護の言葉で思った。

 

 霊力を常に全開なんてありえない。

 

 

 私たち制御に優れた精霊術師でも全開にすることはめったにない。

 

 私もこの腕の蒼いサファイアの腕輪である、8割の霊圧を封印してる霊圧制御器外せないし

 

 

 

 覚醒してから一度も外したことないけど

 

 覚醒したあの時の苦しさ覚えてる。

 

 内側から爆発したようなそれで、まるで引き裂かれるかと思った。

 

 

 あの精密なコントロールを一護なんていう大

雑把な人に出来るわけがない。

 

 (おい、ひでーな BYユエ)

 

 あれ、大虚の霊圧が高まっている?

 

 虚閃(セロ)かっ

 

 

 「二人共よけろっ、 虚閃(セロ)が来る!!

 

 ちょ、一護受け止めるのはあんたには無理だっ・・」

 

 

 私は言葉を途中で止めた。

 

 一護がほぼ真上から撃たれたそれを受け止めているからだ。

 

 真上から霊的圧力で押しつぶされそうになり、

 

 生存本能が、彼の霊圧の蛇口をこじ開ける。

 

 それは、黒っぽい青だった。

 

 

 

 一護は大虚を両断したが、

 

        ・・・・・・

  そんなことはどうでもいい。

 

 

 

石田君は、一護の抑えきれない霊圧を、奪い固めて放出していく。

 

 

 その爪は割れ、血が流れる。

 

 私もそばにより、一護の体に触り、これくらいならと、私は手元に一護の

 

 霊圧は集め、玉にしていく。

 

 これ一回きりだからね、まったく

 

 

 爪を割ってまで頑張ってる石田君に免じてね

 

 玉が出来上がった時、一護の霊圧は治まった。

 

 

 聞こえてしまった強くて哀しい今の自分によく似た心の声を

 

 

 (ごめんなさい、先生。

  僕は死神を憎むことで目を背けたかった。

 

  あなたを助けられなかった自分自身から

 

  目を背けていたかったんです。

 

 今日僕は死神を助けます

 

 僕は赦してもらえますか?

 

 あなたのために命を捨てられない弱い弟子です。

 

 僕を許してもらえますか、)「おじいさん」 

 

 

私に投げかけられていないのに、とても哀しかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠密機動より中央四十六室へ

行方不明及び重禍違反者一名発見。

 

 

東梢局 十三番隊所属

 

朽木 ルキア

 

 

 

 

 

そんな連絡が尸魂界にされていたなど、一護と卯月は知らなかった。

ただ、ルキアのみは、己が長くは現世に居られないだろうということを、静かに感じとるのだった。

 

 

 

 

 

 「石田君、一護ちょっと顔貸してくれる?」

 

 「おい、その言い方少しおかしいだろうが、卯月。」

 

 「あ、ごっめーん。(織姫達を連れて行ったみたいだし)

 

 私の家(うち)で話そうか」

 

 

 

 幼馴染である一護も私の家に連れてきたことがない。

 

 家に到着した私たちだげど、家のデカさにという家門の大きさに盛大にびっくりしてる人が一名。

 

 そして入ってからの町な家々に思わず連れてきた本人以外無言になっている。

 

 

 

 大嫌いな家。

 

 扉を開くと使用人の人が彼女に声をかける。

 

 「おかえりなさいませ、卯月お嬢様。」

 

 私にとっていつもどおり答える。

 

 自然すぎる彼女のもう一つの一面

 

 仮面かぶってるというわけではなく、それも彼女。

 

 「ただいま、後ろのお三方は私(わたくし)の友人ですの。

 

 私の部屋にお茶を持ってきてくださる?」

 

 「はい、かしこまりました。」

 

 

 指先から髪の毛一本の先まで芯の通った礼儀。

 

 彼女と付き合いが長い一護はすごく目を丸くしていた。

 

  

 

「一護何言いたいの?その目。

 

 言っとくけど、うちんち有名なお金持ちの家系だからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 私の部屋についた。

 

 広い40畳程の部屋には、シンプルなデザインの藍色基調のベットに、壁紙、それに机と椅子がある。

 

 

 その部屋には卯月同様絶世のがつくような美女の姿が映った写真が飾れていた。

 

 

 

 右隣は美月の部屋である。

 

 真ん中より少し左よりに低いテーブルを広げる。

 

 

 「ほら座って。」

 

 「失礼します、」

 

 「はい、どうぞ、ここに置いてください。」

 

 

 ここらなら、留依と一緒にいる織姫たちにも聞こえるな

 

 

 

 

 「えっと、何から知りたい?」

 

 

 一護達に隠していることは多いからね。

 

 「あの死神とも、滅却師とも違う力はなんなんだ。」

 

 

 石田君が言う。

 

 「死神も滅却師も閉鎖的で自分たち以外に興味ないからね。

 

 言っとくけど、虚倒せる人間滅却師だけじゃないからね。

 

 しかも滅却師が現れる前からね。

 

 うちの先祖もそうだし、

 滅却師は1000年弱前で、うちも1007年くらい前であんまり変わんないけどさ、

 

 結構いるよ、陰陽師の土御門や安倍家とか、エクソシストもいるし

 

 うちの一族もそんなチカラを持つ人間の一族の一つ。

 

 うちは、精霊術師だからね。」

 

 「精霊術師・・?」

 

 「言っとくけど、この国で霊能関係の相談といえば

 

 安倍か精霊術師っていわれてるんだからね、

 

 うちの始まりは5人の若者。

 

 平安時代、精霊術師の祖の彼女らは超越者と呼ばれていてね、

 

 神を契約と誓約したの。

 

 人に仇なす神ならざるものを滅ぼすためにね。

 

 自分を神に近い身に堕してね。

 

 名前は書物になってるんだけど、かすれて読めないんだよね。

 

 その血を継ぐ者は、精霊を操る力を受け継いでいるの。

 

 5人それぞれの属性の神、

 

 炎の朱雀、水の玄武、雷の青龍、地の白虎、風の黄龍

      にね。

 

 その直系は

 

 炎の精霊を操る炎術師の家系雛桜家

 

 地の精霊を操る地術師の家系,大道寺家

 

 風の精霊を操る風術師の家系,如月家

 

 雷の精霊を操る雷術師の家系,神無月家

 

 水の精霊を操る水術師の家系,神名家

 

 なわけ。

 

 で、その超越者は予言を残してるの。

 

 再び我らはその血を継ぐ者のもとへ生まれかわるだろう、記憶と力を持ってってね。

 

 神名家は80年前に滅びたけどね。」

 

 

 「ちょっと待て、君が使っていた力は炎じゃなかったはずだ、あれは 氷だろう。」

 

 「そ、私突然変異なわけ。

 

 だから私はこの家では役たたずで能なし呼ばわりされていたの。

 

 私は数年前まで精霊術師ではなかったの。

 

 ただ少し霊力が強いだけの本家の厄介者。

 

 大して双子の姉の美月は初代の再来とまで呼ばれるほど強い炎術師だったの。

 

 強大な力を持つが故にね。術師以外を見下し、傲慢になっていく。

 

どんなに頭がよくても

 

どんなに運動能力が高くても

 

どんなに精霊術以外の結界術や特殊術が出来ても

 

精霊術が使えなければ全て無駄。

 

 

最も強い破壊力を持つ炎術だからこそ他系統の精霊術師まで見下してた。

 

元々それが私達の力って訳じゃないのにね

 

 

 

私がこの水術に目覚めたのは12、小学六年の時

 

ある任務でね。

 

私へまして人質にされたの

 

 

 そして、その時思っちゃったの

 

死にたくない、みんなの足でまといになりたくないって強くね

 

その時に目覚めたの。

 

 自分の生命の危機だからってね。

 

 私って、所詮自分の命が大切だったんだね。

 

 

 

 私ってほんと  自分勝手。

 

 私知ってたの、真咲さんを殺したのが虚だって。

(真咲さんが滅却師なことも、あんたの父さんが死神だってことも全部、)」

 

 一護は

 

「そうだったのか」といっただけに対して

 

 「そこまで自分を責めることはないだろう。

 

 一番人の感情の引き金になるのは死だし

 

 誰も君を責めないよ」

 

 

 

 自分と親しくもない人であるからそれが彼の本心であることは確かであった。

 

「それと、もうひとつ、すまないが今日屋上での話を聞いていたのだけど、もしかして君のお姉さんを殺したのはもしかして・・・」

 

 

 「虚だけど? 

 

 私と姉で毎日二人でやっていたの。

 

 街にいる霊圧の高い人が虚に狙われないようにするために、全く逆方向で霊圧を流し、軽い撒き餌がわりにして、おびき出した虚を倒すっていう

 

 自主的作業をね。

 

 まぁひとりでも十分だったんだけどね。

 

 でもその弊害かな。あの子油断して後ろから腹を貫かれていたわ。

 

 でも美月の魂が喰われていないことはルキアが教えてくれたわ。

 

 それどころか死神になってるみたい。

 

 だよね、ルキア。」

 

 一護とはっきり言う時にするので彼以外がわかるニュアンスで言う。

 

 

 「ああ、お前の姉の美月は死神をしている。

 私の 親友だ。

 

 卯月 お前のことを気にかけていた

 

 実を言うと自分のことは言わないでくれ、そう言われていた。

 

 私は、霊でいきていないし、もしこの姿の私を見たらあの子は悔やむだろうからって」

 

 

 

 「そう、

 

      変わってないな、美月は」

 

 

 私を恨みもせず、逆に私を気にかけてくれる

 

 私の大好きなおねえちゃん

 

 

 会いたい

 

 

 そう強く思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

        《side 一護》

 

 見えないはずの死神姿の俺が見えた卯月。

 

 そして初めて知らされた事実。

 

 何を言っていいかわからなかった。 

 

 それと同時にずっと苦しんでいたこいつを救ってやれなかった自分に嫌気がさした・・・

 

 

 

 

      (END》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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