生まれてから一族で私は汚点で、必要ない存在だった。
生まれてから12の年までは、精霊術師ではない無能な存在。
12以降も、炎術ではない、水術を得た、下級のもの。
私を必要としてくれたのは、姉と従姉妹の留依、ただそれだけ。
当主としてしか私に接してくれなかった父。
ただただ父に従うのみの母。
中立の立場の人が分家に一人いたくらい。
あとは私を蔑む人だけ。
祖母も、祖父も、分家の子供たちも、
私が義務付けられた婚約者や母親違いの兄でさえ
まあ後者は全くもってどうでもいいけどね
だから、私は生になんて執着してなかったんだ。
第六話 死 神 化 そして
「本当に無謀もいいところじゃのう
卯月 」
少女は美月に言う。
「誰・・・?あんた、なんで私の名前知ってんの?」
「ほっほ、阿呆 それぐらい自分で考えぇ。
で、なぜそこまで力を求める?
修羅になりたいのかのう?」
「修羅にはならない。
なぜ力を求めるか?
決まってる。護るためだ。
守る為には力が必要なんだ。」
卯月は言う。
その眼に迷いは感じられない。
「へぇ、じゃあそのために自分が死ぬことはどうじゃ?」
「いとわない」
「ほーほっほ。そちは逆に加害者じゃの
自分が背負う。
馬鹿なことをおいいでない。
そちは誰かに重荷を押し付けているだけじゃ。」
卯月は内心が見透かされた気がした。
卯月はいつも思っている。
捨ててもいいと (双子の姉も似た面を持つが、卯月の方がなおひどい)
別にいいじゃない
全て私のせいなんだ。
自分なんてどうでもいい。
あれ、今の自分の思考
私のなのにわからないことがあった
すべて? 自分のせい?
なんだっけ・・
何か大切な記憶(コト)を忘れていないか?
「まぁ それがお主の可愛いところであるしのう。(私の愛し子、)
お主のそれは前世(むかし)からだしのう。
それに我もお主の姉に一言言いたいことがあるからのう
もう一度 お主を試そうか」
少女が腕を振るとたくさんのシャボン玉が現れる。
黄色 赤 水色 緑 藍色
様々な色を帯びるごく普通のシャボン玉が。
「その中にそちの死神の力がある。
ハズレを引けばゲームオーバーじゃ制限時間は60秒。 60、」
「なっ
ちょこういう探査系苦手なのに(あくまで自分のほかスキルや姉に比べて)」
そういいつつ、目を閉じ、視界をゼロにする。
様々な色の糸が辺りに溢れる。
死神で言う“霊絡”のようなものだ。
その中にひとつだけ濃い藍色と、赤の混じりあった2本の糸が絡まっていた。
それを握り、卯月はその紐を引いた。
『・・・15、
ゲームクリアじゃ。よくやったのう。我が名は・・・』
現実世界の眼が開かれる
「水氷(すいひょう)に舞え、藍珠」
血に誘われてきた虚が凍りつき、体が崩れ去る。
その魂は元の整(プラス)の姿を一瞬型どり、浄化された。
そんな卯月の姿は死神の姿・・
黒い死覇装。
手には、雨粒のような形の鍔に藍色の柄をした刀
背中にある鞘の色は、藍色。
ゆっくり、、ゆっくりと魂は肉体へと戻っていった。
体に入ってから、持っていた"聖水”で傷を癒し、
休み暇もなくその体で血に引き寄せられた妖魔を倒した(死神の力じゃ、致命傷は与えられない)
そして 深い眠りについた。
一人になった昏くなった世界で藍珠は思う。
どの世界でも苦難を強いられる彼女達にどうか幸福をと
それとともに
・
少しずつ少しずつ世界に広がりゆく赤を見て思う
早く早くと
思い出すべき忌むべき記憶
確かにつらいものだけではない。
でも・・・たくさんの
自分を押し潰すかもしれない罪・・
卯月は耐えられるのだろうか
また
私の超越者になるときもあの子は記憶を持っていなかった。
なると同時に思い出した記憶に
泣き叫んだ彼女を
To Be Continued
はい、記憶ないの彼女オンリーです。
駄文を読んでくれてありがとーー