兄の口から
告げられた罰は
余りにも残酷だった……
「…何て…?
朽木隊長…どういう…」
「聞いた通りだ、何度も言わせるな
第一級重禍罪、朽木ルキアを極囚とし──
これより二十五日の後に
真央刑庭に於いて極刑に処す
それが尺魂界の最終決定だ」
阿散井が青ざめるのに対し,白哉は顔色も変えず言い放った
「お前と言葉を交わすのも これが最後となろう、ルキア
次に会うのは処刑台だ」
ルキアが伏し目がちになるが,白哉は冷たい目をし、背を向けた
白哉が出ていった牢は、重い空気に包まれた。
耐えられなかった阿散井が声を発した
「オラァ!ヘコんでんじゃねえよ!」
阿散井の言葉に答えるルキアの背中は
いかにも辛そうな雰囲気だった
「気にするな、こうなることなど
最初からわかっていた、今更…」
「───…ルキア…」
阿散井がそう零すと
ルキアは明るい表情で振り返り
脱獄を宣言した
「随分と心配してくれたようだが…
私の心配をするより、自分のマユ毛の
心配でもしてた方がお似合いだぞ?
ん?このおもしろイレズミマユ毛様が」
「だれが心配なんかしてるかよ!!
もう知るかボケ!テメーなんか
とっとと処刑されろ!!」
阿散井はルキアの言葉に、腹を立て怒鳴ると
激しくドアが閉まる音と共に
牢から出た
牢の中で一人取り残された
ルキアは
切ない表情を浮かべた
一枚のドアを隔て
阿散井も同じような表情をした
第二話 拘束
「ちょ・・ルキアが見つかって拘束されたってどういうこと?!」
美月は早歩きで歩く。
副隊長の海依はその速さに楽々着いて行っている。
二人は今、六番隊廊に向かおうとしている。
「罪状は死神の力の譲渡、無断の超過滞在ということらしいぜ。
覚えてる限りではこんな問答無用な事例はねぇけどな。
けれど、四十六室の決定だ。
俺ら“零《レイ》”番隊でも出来ることには限りがあるぜ。」
「・・・わかってる。わかってるわよ」
ー親友を助けることができないなんてー
過去の“私”が処刑されるとき、
海依たちも、歯がゆく思ってくれたのだろうか?
私たちが魔女として処刑された時に
助けた民衆たちの手によって・・・
私は自分の無力さに、拳を握り締め、そして、その握りすぎた拳から、赫い血が流れていた。
ー六番隊牢ー
「隊長の許可をって雛桜隊長、如月副隊長っ!?」
下をむいていてふと上を確認のためむいたおそらく六番隊平隊員であろう男。
見た目からすると30は絶対超えているだろう男が、13、4ほどの少女と中性的な男いや女に敬語というかすごくへりくだっているさまは
かなり不自然でシュールな光景だった。
「いれなさい。“零番隊”の名において
何かあったら責任は私がとります。」
「は、はいっ」
牢内に入るとひとりの少女がそこにはいた。
白い着物を身にまとい、紺色に近い黒髪に黒い瞳。
髪は短くショートカット。
彼女こそルキア。『朽木』 ルキア。
六番隊隊長であり四大貴族のひとつ、朽木家当主朽木 白哉の義妹。
そして、美月の親友。
「ルキアっっ」
「美月・・・」
ルキアは弱々しい、泣きそうな顔をしていた。
罪状は上であげたとおり。
刑はまだ美月は知らない。
「ルキア、刑は決まったの?」
息を飲み、話しづらそうに、ルキアは口にした。
「・・双極を使用しての処刑だそうだ、
期日は25日後。」
「はあああ?
それ事実?どう考えてもおかしいでしょ。
過去の事例は少し知ってるけど、そんなの聞いたこともないわ。
ねぇ、海依」
「そうだな、しかし四十六室の決定は絶対だ。
この世界ではな。
それよりひとつ気になることがあるんだが?」
刑の事例とか見た目に似合わない難しい発言をしていますが、
魂魄の成長は一定の年齢に達すると成長が極端に遅くなるのです。
「・・で、誰に死神に力を譲渡したの?」
「おい、美月それより先に確認すべきことがあるだろうが、
どうして、義骸に入っていたはずなのに、観測されず、また少しも回復していないんだ、朽木?」
義骸。
何らかの原因で霊力を失った死神が回復のために入るもので、霊子でできている。
そのため義骸に入った死神が行方不明になることなんて
・・・・・
あるケースを除いてありえない。
「観測されなかった理由はわかりません。
義骸は、技術開発局から支給されたものがなくて、浦原喜助という者に、義骸をもらったのですが・・・」
浦原喜助・・
知らないな。
今やここ4,50年の間は、護廷と関わりがない人物だな。
それより前にさかのぼってみるか。
「譲渡した相手は黒崎一護です、」
「は?一護?」
「はい」
美月の口ぶりからして黒崎のことを知っているようだ。
黒崎一護が死神に会うのはルキアが初めて出会ったはずなのに・・・
どうして一護を知っているか?
その答えは簡単。生前の幼馴染であるからだ。
享年13歳、それが彼女の最後である。
「そっかー一護がねぇ。
ルキアは知らないと思うけど、あいつ昔っから霊圧垂れ流し状態なわけよ。
蛇口の締め方ゆる過ぎだけどね
ていうか卯月は何してたわけ?」
「あ、いえあまり・・・」
美月が死んだ原因も元をたどれば一護である。
「海依。海依は浦原喜助って知ってる?」
「知っているが、少し機密に触れることなのでここでは話せないな」
「そう、情報は多いほうがいいし、零で話して、」
零に帰ろうとしたとき
ルキアが
「すまぬ、美月。
卯月にお主のことを話してしまった。」
「そう・・・」
謝る必要なんてないのに
あの子に私が合わないのはただのエゴで自己保身。
あの子が、私の罪を思い出してしまうのが怖いだけ。
「あの子が笑っていたならいいわ。
私の死を乗り越えたなら。」
何綺麗事を言ってるんだろう
私。
「ああ、ありがとう」
ありがとうはこっちなのに
大切なあの子の妹の友人になってくれてありがとう
その思うが口から言葉にならず
そこから瞬歩で去った。
「で、海依。浦原喜助って?」
「たしか、二番隊で110年くらい前に所属していたはずだ。
当時の席次は3席で、他隊に昇進となっていたな。
うち(二番隊)の記録しか見たことないからな。
興味なくて。」
「そう、そっちも調べてみるか。
ところで海依もわかってるんでしょ。
あいつが怪しいって。」
「ああ、でも証拠がない。
しかも、決定的でないとあいつは信用されているからな。
下手にそれをばらすと、二分するぞ。、
それにしても、嫌な予感がしたのに、あいつの始解を見たのは無防備だったな。
あの時斬魄刀持ち歩いていなかったし。許可なかったから。」
「だって、あれ計算っしょ。
ももちゃんがいたら断りきれないって。
しかも、個別だったしご丁寧に。」
水面下で蠢く陰謀
長い長い世の中で
一番タチの悪い類を見てきたからこそ
彼が怪しいと薄々感づいていた。
あの胡散臭さは一番最近の前世での
そっくりだから・・・・
零全員とオリキャラの明良は陰謀渦巻くところにいたり、荒事が多いところにいたせいで
野生のかんや、人の内面を見るのが
かなり高いレベルの審査力です。
全然藍染のことを信用していません。
ですが、明良・葵に関しては、自分の主観の中は胡散臭いオンリーですが、
美月の意見を100%信用しています。