オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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EP13 星の守護者、使い魔を呼ぶ

 ~村の近く~

 

 崖の上から、村を見降ろしているユウとベルンカステル。

 

「さてと………始めるとするか」

 

 

「でも、さっき言ってたモンスターが襲うって……そんな都合がいい事が起きる訳ないんじゃ」

 

 

「そりゃそうだ……なら、故意に起こせばいい。さて、誰がいいか?」

 

 ユウは自分の両手の指に嵌めている9個の指輪と、両腕に付けている腕輪を見た。合計11個の装飾品、それぞれには何かの印が描かれている。

 

「よしっ……決めた。来い、グオス・スコーピオン(神毒の蠍)オルタ・レオ(英雄殺しの獅子)

 

 ユウの指に嵌めている指輪の内、2つが光を放つ。すると彼の目の前に魔法陣が展開し、そこから巨大な白い蠍と、人間の成人男性5人分はある大きな黒い獅子が出現した。

 

「大きい………」

 

 

「スコーピオン、お前は森の奥へと向かい、モンスター共へ狂乱の毒を使え」

 

 

【ショウチ………主の……命令………実行】

 

 白い蠍はそう言うと、森の奥へと消えて行った。

 

「さて、レオ。今回のお前の役目はモンスターから村人を護る事だ、いいな?」

 

 

【グルル……ゴロゴロ】

 

 体格からしてユウを一撃で潰せそうなくらい大きな獅子が、猫の様に主であるユウに擦り寄っている。

 

「お前、分かってるのか?」

 

 

【ガゥ!】

 

 任せろ!と言わんばかりにオルタ・レオは吠える。

 

「よしっ………行くか」

 

 ユウはオルタ・レオに跨った。そして、ベルンカステルに向かい手を差し出す。

 

「お前も行くぞ」

 

 

「うっ………うん」

 

 少し顔を赤くしながら、軽く飛ぶとユウの手を握って彼の後ろに乗った。

 

【グルル】

 

 

「えっ?此奴は何者か?………協力者だ、お前も覚えておけ。それと他の守護獣にも伝えておく様に」

 

 

「獣の言葉が分かるの?」

 

 

「あぁ……此奴等は特別だからな。おっ?」

 

 

「モンスターの群れの足音………向こうから来る」

 

 ベルンカステルがそう言うと、グオス・スコーピオンが消えて行った方向を指差した。

 

「100くらいか…………良い運動になりそうだな」

 

 

「でも強い奴いないわよ………面白くない」

 

 

「いいから、いいから。レオ、ゴォー!」

 

 

【グオオォォォォン!】

 

 ユウがそう言い、村の方を指差すとオルタ・レオは村の方へ向かい駆け出した。

 

 

 

 

 

 

「大変だ!村長!森の方からモンスターがやってくるぞ!物凄い群れだ!」

 

 

「しかも、やたらと興奮してやがる!?」

 

 

「なっなんじゃと?!どう言う事か、説明せぃ!」

 

 村の若い連中が村長の元に訪れ、そう報告した。村長が動揺している若い村人達を落ち着かせて、話を聞いた。

 

 この2人が夜、寝付けなかったので散歩に出たらしい。森の中を歩いていた時にモンスターの群れに遭遇し、走って逃げた。その時のモンスター達の様子が明らかに可笑しかったと言う。

 

「このままじゃ、村は全滅だ!早く逃げないと!」

 

 

「むぅ………そうじゃな」

 

 村長の決断は早かった、このままでは、家も、村の収入源の薬草も、全てモンスター達に蹂躙される。しかし命あっての物種だ、死んでしまっては元も子もないからだ。

 

「どうした?」

 

 村長達が声が掛けられ、その方向を見ると巨大な獅子がいた。それを見て、全てが終わったと思った村長達。

 

「ももももも……もぅ、来たのか!?」

 

 

「おいおい、喋ったのはこっちだ」

 

 獅子の上から顔を出した、ユウとベルンカステル。

 

「おぉ、貴方は」

 

 

「よっと………どうやらモンスター達がこっちに向かっている様だな」

 

 

「こっこのモンスターは……?」

 

 巨大な獅子に脅える若い村人達は、降りてきたユウにそう聞いた。

 

「此奴は俺の従える使い魔だ、俺の敵以外には襲わん様に言っているので安心しろ。それより早く避難を………俺と彼女がモンスターを始末する」

 

 

「しっしかし」

 

 

「あの家族には、一宿一飯の恩があるからな、それにモンスター退治は冒険者の務めでもある。しかし相手は多勢、万が一に1匹でも通れば犠牲が出る事になる」

 

 

「分かりました……直ぐに避難を始めます。お前達は村の者達に伝えるのじゃ!」

 

 

「「はっはい!」」

 

 村長の言葉で若い2人が他の者達に伝える為に走って行った。

 

「なんと、お礼を申し上げればいいか」

 

 

「礼は全部終わってからだ」

 

 ユウはそう言うと、ベルンカステルとオルタ・レオを連れてモンスターの来る方向に向かい歩いて行った。




使い魔達のステータスなどは後々、別で記載します。
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