オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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 多くの誤字報告ありがとうございました。

 出来るだけ無い様にと思っているのですが………報告して頂いた方には感謝します。


EP16 星の守護者、(番外ちゃんの)子守をする

 ~王都への道中~

 

「……」

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 馬車の中は沈黙と殺気で支配されていた。

 

 殺気の発生源は、シャルティア、ソリュシャン、吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)達だった。彼女達が殺気を放っている理由は………

 

「ねぇねぇ、こぇ、にゃに?」

 

 ゼオスの膝の上に座る小さい女の子が、彼の持っている本を指差した。

 

「【鈍感騎士とプリンセス(案:ぶくぶく茶釜 著者:ゼオス)】。実際に売り出して、10万部売れた本だ。何か若い女だけでなく、男達にまで人気だったんだ」

 

 

「どんなおはにゃし?」

 

 

「鈍感な騎士に惚れた姫が、騎士にアプローチするんだけど全然相手にして貰えなくて毎夜、枕を涙で濡らしながら頑張って、騎士を………って、流石にこれは子供のお前に早いか。違うのは庫に入ってたな」

 

 そう言うと、ゼオスの手元の空間が歪む。そこに本を入れると、代わりに子供向けの絵本が出て来た。

 

「それにしても間違って、番外席次が若返りの薬を飲んじまうとは………」

 

 

 

 

 

 

 

 ~早朝~

 

 起きたゼオスは食事を済ませて、出発する前にアイテムの整理をしていた。

 

「え~と、これはこっち………これは庫、これも庫、これはこっち」

 

 次々に出てくるアイテム、彼の周りにはアイテムが山積みとなり、その姿は何処かの猫型ロボットと被っていた。

 

「何してるの?」

 

 番外席次がゼオスに元へやってくると、そう尋ねる。

 

「アイテムの整理………忙しくてする暇がなかったからな。量が凄く多いからな、ちょっとの時間でもしておかないと…………」

 

 

「ふぅ~ん」

 

 

「あまり、触るなよ。俺も把握してないのもあるし」

 

 

「ゴクッ………苦い」

 

 

「ゴクッ?苦い?」

 

 ゼオスは振り返ってみると、そこには蓋の空いた青い瓶を持った番外席次がいた。

 

「それは確か………【若返りの薬】。勝手に弄るなと言っただろう」

 

 

「この前、飲んだしゅわしゅわするジュースかと思って………どうn【ポンっ】」

 

 番外席次が煙に包まれる。

 

「あっちゃ~」

 

 

「?」

 

 煙が晴れると、そこには幼女化した番外席次が座っており、可愛らしく首を傾げている。

 

 

 

 

 ~回想終了~

 

 

 

 

 ~戻って現在の馬車の中~

 

「あの時、ちゃんとしてなかった俺も悪かったけど……」

 

 

「?……ふぁ~……ねみぃ………ん~」

 

 番外席次が欠伸をすると、目を擦る。そしてゼオスの服を掴み、顔を彼に擦り付ける。

 

 ―バキッ!―

 

 ―メキッ!―

 

 それを見た、シャルティア、ソリュシャン達が怒らない筈がない。と言うより、半分以上嫉妬なのだが、それは置いておこう。

 

「眠くなってきたか?よしっよしっ」

 

 前の世界の姪っ子の事を思い出して、これはこれで良いんじゃないかなと思い始める世界最強の存在。番外席次(幼)の頭を撫でて、寝かせようとするゼオス。姪っ子がいただけあって、凄く手馴れている。

 

 そして若返りして記憶がない筈なのだが、幼女化した彼女もゼオスに懐いており、旅をするには特に問題ないのだが………

 

(この……下賤な生命体の分際でぇぇぇぇ!)

 

 

(なんでありすんか!?私だってゼオス様によしっよしっして貰いたいでありんす!)

 

 と子供に対して本気で嫉妬しているスライムと吸血鬼達。

 

 そして、チラッと番外席次(幼)彼女達を見た。

 

「フッ」

 

 

「「「「なぁ?!」」」」

 

 幼女でありながら優越感に満ちた笑みを浮かべているのを見たシャルティア達。勿論それはゼオスからは見えない。

 

「どうした、お前等?」

 

 

「いいいいっ今」

 

 

「番外席次(幼)がどうかしたか?」

 

 

「この人達、怖い……」

 

 そう言って彼の胸に顔を埋める番外席次(幼)。どうやら幼くなった分、羞恥が抜けて素直に彼に甘えている様だ。

 

 きっと、優越感に満ちている顔も、計算通りみたいな顔をしているのは気の所為だろう………多分………恐らく。

 

「おいおい、子供を泣かしてくれるな」

 

 

「いっいぇ……そんなつもりは」

 

 

「そっそうでありんす」

 

 と気まずい空気になる。それを変えようとセバスが口を開く。

 

「そっそう言えば、ゼオス様………いぇユウ様は子供がお好きなのですか?」

 

 

「う~ん、そうだな。子供は好きだな………子供は次の時代を担う者………どの様な種族であれ、子供は宝だよ。俺自身に子供はいないけど、姪っ子がいたからな」

 

 

「「「!!!」」」

 

 

「月に何度かしか会えなかったけど、遊びに来たら一緒に遊んで楽しかったよ。【将来、おじちゃんのお嫁さんになる】とか言われたな。その度に弟に睨まれたけど………フフフ」

 

 と昔の事を思い出し、笑みを浮かべている。ゼオスは特にこの空気を気にしておらず、番外席次(幼)に絵本を読み始めた。

 

 ゼオスが姪っ子がいると言った事が凄く気になっているが、絵本を読み聞かせている彼の邪魔をする訳にもいかないので黙っているNPC達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~夕暮れ~

 

 ゼオスが番外席次(幼)に絵本を読み聞かせたり、遊んだりしてから数時間が経過した。途中で街に寄ったりしたが、彼等はシャルティア達と共に馬車の中に乗っていた。

 

 現在、番外席次(幼)は疲れたのか、ゼオスに抱かれたまま眠っていた。

 

「そう言えば、シャルティア様。シャルティア様はアウラ様と仲が宜しくない様ですが、何か理由があるのでしょうか?」

 

 セバスがふっとシャルティアとアウラが事ある毎に喧嘩している事を思い出し、彼女にそう聞いた。

 

「本気で仲が悪い訳ではないと思いんす。妾を創造なされたペロロンチーノ様がそう決められたから、適当にあしらっているだけでありんす」

 

 

「ほぉ」

 

 

「そもそも、ペロロンチーノ様とあのチビの創造主であるぶくぶく茶釜様はご姉弟ですし。ある意味、妾とあのチビは姉妹になるでありんすねぇ」

 

 

「そうだったのですか……!?」

 

 

「昔、至高の方々がそんなお話をされていたんでありんす………なんでも、ぶくぶく茶釜様はえろげなる物に出ているせいゆうと言うご職業らしいでありんす」

 

 

「せいゆう……ですか」

 

 

「せいゆうと言うのは声を吹き込む事で命を吹き込むご職業………即ち、生命創造系のご職業だと思うでありんすが……どうでありんしょう、ゼオス様?」

 

 と自分の推察が正しいか、ゼオスへと確証を求める。ゼオスはそう聞かれるが、本人は頭を抱えている。

 

「ペロロンチーノ………それに相手は多分、モモちゃんだろう。何言ってるんだよ、全く……」

 

 

「ぜっゼオス様?」

 

 

「あっ……あぁ。声優か。確かにシャルティアの言う通りでいいと思うぞ、後、エロゲの事は今後出来るだけ言わない様に」

 

 

「どっどうしてでありんす?」

 

 

「えっ……ぁ~………エロゲと言うのは、俺達、至高の存在の中でも(女性の前では)禁句なんだ。言えば最後(女性から)身も凍る様な視線(軽蔑の視線)を向けられるんだ。例を挙げるなら、お前の主ペロロンチーノだ。

 

(女性プレイヤーからの)冷たい視線(+アカウント停止)を怖れずに連呼してたのは、ユグドラシル広しと言えどペロロンチーノくらいだしな。まぁ……ある意味、勇者だが………絶対にマネしない様に」

 

 ゼオスの言葉に驚きシャルティアは両手で口を押える。

 

「まぁ、これから気を付けてくれればいい」

 

 ―ガタッ―

 

 物音がして馬車が止まった。

 

 ゼオスはカーテンを少し開けて外を見てみる。すると盗賊らしい集団が馬車を取り囲んでいた。

 

「どうやら、上手くいったようですな」

 

 

「あぁ………シャルティア、ソリュシャン、吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)達、下種共を駆逐しておいで」

 

 

「「「「はっ!」」」」

 

 シャルティア、吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)、ソリュシャンの順で、馬車の外へと出て行った。その目的はゼオスの命令通り、周囲にいる下賤な者共を駆逐する為だ。

 

「ん……ぅ~……?」

 

 

「お前はそのまま眠っていろ。今のお前は気にする必要はない」

 

 物音で起きそうになった番外席次(幼)を撫でて、自分の来ているコートを被せて再び眠りにつかせた。

 

 盗賊達の一掃が終わり、シャルティアと吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)達と別れて、ゼオス……冒険者ユウとソリュシャン達は王都へと向かう事になった。

 

「では、ぜお……ユウ様、我々は王都へ」

 

 

「あぁ………シャルティア、吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)、お前達なら何も無いとも思うが、気を付けてくれ。

 

 お前達に何か在れば、俺もアインズも悲しいし、仲間達に申し訳がたたんからな」

 

 

「はっはい!」

 

 

「では、行こうか。セバス」

 

 

「承知しました」




「尚、薬の効果は王都に着く頃に切れました


その際に色々とありましたが……御想像にお任せします。

ヒントは身体と心は小さくなるが、服までは……おっと殆ど答えでした(笑)」
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