オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】 作:始まりの0
~王都リ・エスティーゼ 高級住宅街 ユウの屋敷~
「ば……ベルンカステル、顔色悪い様だが」
「えぇ………頭がふらっふらっする。でも何故かとてもいい物を見た気がするわ」
夕食を食べながら2人は話をしていた。ベルンカステルは血が足りない様で少し、顔色が悪い。
「そうか………まぁ確かに幸せそうな顔だったな。もぐっもぐっ……ゴクッ………セバス、このステーキの味付けいいな。美味しいぞ」
「お褒めに預り光栄です。旦那様に御口に合い幸いにございます」
セバスはユウに褒められた事で、喜んでいるのか何時もより声に覇気が篭っていた。
「悪いな、俺達に合わせて食事を作って貰って。俺は食べる必要はないが、食事はするのが楽しくてな」
「畏れながら申し上げます。私どもは至高の御方々に奉仕する為に創られた存在です。御方の御喜びになる事であれば、なんなりとお申し付け下さい。
勿論、ベルンカステル様も何か御用があれば仰って下さい。貴女様は旦那様の御客人ですので」
「ありがとう、セバス」
「ありがとう、執事さん」
セバスは2人に一礼した。
「そう言えば、ソリュシャンはどうした?」
「ソリュシャンでしたら、周囲の地理の把握と必要な日用品の買い出しに行っております」
「そうか…………ん?メッセージ?」
ユウはメッセージを受信した。どうやら相手はアルベドの様だ。
『ゼオス様、少しお時間宜しいでしょうか?』
「アルベド、何か在ったか?」
『はい、緊急事態であります』
アルベドの口から緊急事態と聞き、彼の眉がぴくっと上がると、ワイングラスに入った水を飲む。
「それほどにか?」
『はい………………シャルティアが反旗を翻しました』
「はっ?」
あまりにも予想外過ぎる言葉だった為に、手からワイングラスが落下する。セバスは一瞬で中に入った水を一滴も零すことなくワイングラスを受け止めた。
「旦那様?」
「セバス、すまん………アルベド、悪いがもう1回言ってくれるか?」
『シャルティアが反旗を翻しました』
何度聞いても、アルベドの言葉が一字一句変わる事はない。
「アインズには報告したか?」
『アインズ様には現在、エ・ランテルで冒険者としての御仕事中との事でしたので後ほどご報告致します』
「了解した………俺はアインズと合流後、直ぐにナザリックに戻る。故に報告は此方でする」
『畏まりました。御待ちしております』
メッセージを切ると、真剣な表情に変わった。
「如何なさいましたか?」
「まだ確定した情報ではないので、今は言えん。セバス、ソリュシャンを直ぐに呼び戻せ。そして、屋敷の警戒レベルを最大まで上げろ。敵と襲撃してきた場合は、戦闘せずに直ぐに屋敷は放棄し、偽装したナザリックまで退避せよ」
「了解いたしました」
「ベルンカステル、お前は俺と共に付いて来い」
「分かった」
「【ゲート】」
ユウは直ぐにゲートを開き、エ・ランテルへと向かった。
勿論、アインズ………モモンとナーベと合流する為である。そしてアインズにシャルティアの事を報告すると、驚いていたのは言うまでもない。
~ナザリック大墳墓 玉座の間~
玉座に腰掛けるアインズは
現在、シャルティアは俯いたまま呆然としていた。その手には変わった形の槍を持っていた。
「【スポイトランス】か。戦闘になって、使用したという事だろうな」
「状態異常………アンデッドのシャルティアがと言う疑問が残るがな」
ゼオスとアインズは目の前のコンソールに映るシャルディアの名前が赤くなっている。これはユグドラシルにおいては状態異常、・第三者による精神支配により敵対行動を取っていると言う場合だ。
だがシャルティアはアンデッドの為、精神支配は受けない筈なのだが………現に起きている。それが不思議で仕方がない、2人。
「私やゼオスの対応に不満が在って反旗を翻したと言うなら分かるんだが……」
「俺がシャルティアと別れた際には特に変わった様子がなかったから、それはないだろう………多分」
「取り敢えず、会いに行くとするか。ゼオス」
「おうよ」
シャルティアが何故反旗を翻したのか、未だ彼等には分からない。そしてこの出来事が彼等に大きな衝撃を与えた。
やっと此処まで、来た。
長かった~