オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】 作:始まりの0
~エ・ランテル近郊の森~
生気のない眼で、茫然と立ち尽くしているナザリックの階層守護者、シャルティア・ブラットフォールン。
彼女の前に
「シャルティア」
アインズがシャルティアに声を掛けるが、彼女は全く反応しない。
「シャルティア!貴様!謀h「下がれ、アルベド」はっ!申し訳ありません!」
アルベドがシャルティアに何かを言おうとするが、アインズに止められた。彼は再び声を掛けるが全く反応はない。するとゼオスの方を見た。ゼオスはその視線の意味を理解したのか、頷くとシャルティアの方へと近付いていく。
「シャルティア」
「…………………」
「シャルティア」
「…………………」
2度声を掛けるが、やはり反応はない。
「反応なしか…………ならっ」
ゼオスの目が虹色に輝くと、彼の全身から凄まじい力が溢れる。
「『シャルティア………始まりの真祖の我の命である、我が声に応えよ』」
ゼオスはアリストテレスであると同時に、
「………………………」
だがシャルティアは返事をする所か、全く反応しない。
「無理か………」
「その様だな。ならこれを使うしかないか」
ゼオスは駄目だった為に落胆し、アインズは指に嵌めた指輪を見せる。ゼオスはそれを見て「あっ……それね」と納得した様な顔をする。
「それは?」
「これは超・超・超!レアアイテム!
(皆、ボーナスぶっ込んでたみたいだけど…………5000円で3つ出たよな。それを皆に言った時、凄い眼で睨まれたっけ)
と考えているアインズとゼオス。
「超位魔法」
「アルベドは聞くのは初めてか」
「はい。第10位階よりも上に存在すると言われる魔法だという事は知識としては知っております」
アインズがアルベドにそう説明した。
「そんな魔法があるんだ」
「あぁ………俺もアインズも、それを使える。まぁ1日に回数制限があるし、経験値を消費するし、発動までの時間は長い、
番外席次の言葉にゼオスは超位魔法についてそう説明した。そんな中、指輪を空に向けアインズはその力を発動しようとしていた。
「さぁ、指輪よ!
アインズの言葉と共に指輪が光りだし、彼の足元に魔法陣が展開した。
「シャルティアに掛けられた効果を打ち消せ!」
アインズはそう願った。だが次の瞬間、魔法陣は音を立てて砕け散った。
「「!?」」
これにはゼオスも、アインズは驚愕する。そして思考を巡らせ最悪の答えに行き着いた。
「撤退だ!早くしろ!」
「お前もだ!」
アインズはアルベドに、ゼオスは番外席次にそう言った。彼女達は困惑しながらも、2人の元に駆け寄った。アインズとゼオスは直ぐに転移魔法を発動し、この場を離れた。
転移魔法でシャルティアの元から離れたゼオスとアインズ。2人はアルベドと番外席次の元から離れる。
「クソがぁぁぁぁ!クソッ!クソッ!クソォォォォォ!!!」
アインズは叫びながら、地面を蹴る。彼の筋力は凄まじく1度の蹴りで地面が抉れる。それを幾度も繰り返し、その度に精神抑制が発動している。3回、4回と精神抑制が行われ漸く落ち着きを取り戻した様だ。
「オオオォォォォォォォォ!!!!」
ゼオスも同じ様に叫びだすと、大きく手を振り下ろした。すると彼の前の地面と森の一部に大きな爪痕を残した。
「すまない………先程の失敗は忘れてくれ」
「はぁはぁ………見苦しい所を見せたな」
「はっはい……しかし、一体何が起きたのでしょう?」
「指輪の力を発動したが、願いは聞き届けられなかった」
アインズの言葉に驚くアルベド。至高の存在の持つアイテムが効かなかった等、普通は在り得ない話だからだ。
「可能性は幾つかあるが、最も高い可能性は……」
「あぁ………
ゼオスとアインズはこの世界に来て、始めて危機感を覚えた。