オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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主人公、とうとう無双を開始します。


EP27  星の守護者の本気その①

 ~ナザリック大墳墓 玉座の間~

 

 玉座に座りながら魔法でゼオスとシャルティアの様子をを見ているアインズと各階層守護者達。

 

「アインズ様!進言いたします!どうか直ぐにでもゼオス様に増援を!万が一、ゼオス様の身になにか在ってはなりません!」

 

 デミウルゴスがアインズにそう進言した。彼等にとって至高の42人の命は何よりも尊重すべきものだ。

 

「静まりなさいデミウルゴス」

 

 

「アルベド!何故ゼオス様を御1人で行かせた!?反逆者など我等全員で叩き潰せばいい!」

 

 

「それは」

 

 ―カァーン!―

 

 彼等の言い合いを諌める様にアインズが杖で床を叩いた。

 

「静まれデミウルゴス」

 

 

「私はこの場で命を絶たれようと構いません!ゼオス様の御身に何かあるくらいならば、我が身を賭して「デミウルゴス!」?!」

 

 アインズはデミウルゴスの言葉を遮る様に一喝した。

 

「デミウルゴスよ。お前は我が友を思い、進言してくれる事を嬉しく思う」

 

 アインズは優しい口調でデミウルゴスにそう言った。

 

「だが我が友がシャルティアの事は自分に任せておけと言ったんだ………私は友の言葉を信じ送りだした。それにお前達に戦わせないのは彼の意志だ。

 

 同じ守護者であるお前達とシャルティアを戦わせたくないと言う親心だ」

 

 

「「「「?!」」」」

 

 

「お前達は知らないだろうが……ギルドのメンバーがNPC(お前達)を創る時にはゼオスも関っているのだ」

 

 

「なっ?!」

 

 

「本人は少し手伝っただけだと言っていたがな………各階層守護者だけではない、一般NPCまでもだ。故に彼はお前達の事を我が子の様に思っているのだ。

 

 だからこそ、お前達を戦わせたくないのだ。彼は言っていた『どこの世界に自分の子等が殺し合うのを黙って見ている親がいる』とな」

 

 アインズの口から語られた真実を知り、涙を浮かべるNPC達。

 

「(盛り過ぎたかな………まぁでも嘘は言ってないしな)

 

 だからこそ、お前達は黙って見ていろ………ゼオスの戦いを」

 

 アインズはそう言うと、ゼオスとシャルティアの戦いへと目を向ける。ちょうど、ゼオスが超位魔法を発動する場面だった。NPC達もゼオスの戦いをその眼に焼き付ける為に戦いへと目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャルティアに凍て付く吹雪が自分を襲ってきた。シャルティアは攻撃されたと判断し、その攻撃をしてきた者へ反撃しようとしたが、彼女の身体は凍てついた。

 

(なっなにが………身体が動かないでありんす。凍りついている?力ずくで破壊できない!?)

 

 シャルティアは力ずくで破壊できない事に困惑した。そして、氷越しではあるがその攻撃の主が誰が視認できた。

 

(ゼオス……様?ゼオス様に攻撃された?何か粗相があったのでありんしょうか?……ならば反撃しないと)

 

 

総てを浄化せし、次代を招く焔剣(エンド・オブ・レーヴァティン)

 

 ゼオスが炎の剣を振り降ろした瞬間、凄まじい熱量が彼女を襲った。自分を凍て付かせていた氷は一瞬で溶け、自分の身体が消し飛ぶ感覚が彼女を襲う。

 

 終焉を迎え穢れた世界を浄化する焔だ。邪神を焼き、魔を焼き尽くす焔………吸血鬼であるシャルティアにとってはこれ程、相性の悪い物はない。

 

 その焔は、シャルティアだけでなく周囲の森も総てを消し飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ……フフフ………アハハハハハハハハハ!!!」

 

 総てが吹飛び、出来たクレーターの真ん中に立つ真紅の鎧を纏ったシャルティアがいた。彼女は何が可笑しいのか凄い笑い声を上げている。

 

「ぁ~ゼオス様!流石は至高の御方々の中でも最強と言われるゼオス様ぁぁぁぁ!」

 

 

「ほぉ……やっと反応してくれたか。無視されて少し寂しかったぞ」

 

 

「?……どう言う事でありんしょうか?」

 

 

「まぁいい。それよりシャルティアよ………消し飛んだ筈のお前が生きているのは蘇生アイテムでも使ったのか?」

 

 

「はい!そうでありんす!ペロロンチーノ様が持たせて頂いた物でありんす!」

 

 

(やっぱりか。総てを浄化せし、次代を招く焔剣(エンド・オブ・レーヴァティン)は神聖属性と炎属性の混合の魔法………アンデットや吸血鬼には即死効果があるから、即死無効のアイテムorスキル、蘇生アイテムがないといけない。どうやら後者の方らしいけど………これは1日に1回しか使えないんだよね。この後は発動不可時間(リキャストタイム)が終わるまではこのまま戦うか)

 

 ゼオスは自身の使用した超位魔法の効果と現状で起きている事を照らし合わせ、これからの事を考える。

 

「さてシャルティアよ。1つ確認するが、何故俺にその刃を向ける?」

 

 

「えっ……それは攻撃されたから反撃する………ゼオス様に?……???………よく分からないでありんすが、攻撃されたので反撃させて頂きます」

 

 

「成程。お前の状況は理解した………しかしシャルティアよ。お前が俺に戦いを挑むのであれば、心しろよ。なんせ、お前が相対するのは【アインズ・ウール・ゴウン(至高の42人)】だ」

 

 そうゼオスが言うと場に凄まじい圧力が襲う。実際に重力が倍加した訳ではない、ゼオスの発する無自覚の覇気がそう感じさせている。

 

「(凄まじい覇気………周囲には他の守護者たちの気配はないし………本当に御1人で?………どちらにしても倒すのにはかなり骨が折れそうね)

 

 では行きますよ!ゼオス様ぁぁぁぁぁ!!!」

 

 シャルティアはゼオスに向かい突撃する。

 

「【流星は汝に降り注ぐ(シューティング・メテオ)】」

 

 ゼオスの足元に魔方陣が展開すると、シャルティアに向かい星が降り注いだ。

 

「なぁ……ぐっ…ぅう!」

 

 シャルティアはそれを視認すると急停止し、直ぐに後方へと下がるが何発かその身に受けてしまった。

 

「(流石はゼオス様………唯の突進では近付けてくれないか。長期戦になりそうね……回復を)リzy「回復などさせる暇は与えんよ」!?」

 

 シャルティアは回復の為に魔法を使おうとするが、ゼオスはそんな暇を与えない。彼の手には抜身の刀が握られていた。紅い刀身、金色の鍔、黒い柄……妖刀・断空である。

 

 彼を断空を振るった。その瞬間、シャルティアは自分の身体に激痛を覚える。

 

「ぐぅ!?」

 

 自分の身体が空間ごと、引き裂かれているのを目の当たりにする。

 

「妖刀・断空、【空間殺法】だ。どうだ、身体が引き裂かれる感覚は?」

 

 

「くぅ………ニィ」

 

 シャルティアが怪しい笑みを浮かべると、噴き出ていた血が逆流し、ズレていた肉体も元に戻った。

 

「成程……吸血鬼故に血の扱いは一流と言う事か」

 

 

「フフフフフフ!そういうスキルですよ、ゼオス様ぁ!それでは反撃させて頂きますよ!」

 

 シャルティアが手を上げると。巨大な光の槍が出現し、それがゼオスに向かい放たれた。彼はそれを回避しようとするが、槍はゼオスを追尾する。

 

「(MP消費で必中効果があったな)」

 

 光の槍はゼオスを貫いた。

 

「…………」

 

 

「うふふふふっ……これなるは【清浄投擲槍】と申しまして、神聖属性のスキルです」

 

 

「MP消費で必中効果があるんだったな」

 

 

「えぇそうですとも………?何故知っているのでありんすか?」

 

 

「知らないと思ったか?俺はペロロンチーノと共にお前を創ったんだ、知らない訳がないだろう?」

 

 

「?!」

 

 

「お前のスキル、魔法、装備、俺は総て知っている。蘇生アイテムに関してはペロロンチーノが俺に黙っていたから知らなかったがな。

 

 さて、シャルティア。そろそろ本気を出せよ………じゃないと死ぬぞ?【龍雷(ドラゴン・ライトニング)】」

 

 龍の形をした雷がシャルティアを襲う。シャルティアは反応するのに一瞬遅れるが、第5位階魔法である龍雷(ドラゴン・ライトニング)なら自分の鎧で防ぐ事ができる筈だと考え動こうとしなかった。

 

 だが、恐怖が襲い自分のスキルを発動させた。

 

「ふっ【不浄衝撃盾】!」

 

 シャルティアの周囲に赤黒い衝撃波が発生し龍雷(ドラゴン・ライトニング)を防いだ。

 

「(なんて力、第5位階でこの威力なんて………それに私のスキルの事を知っている。………魔力の精髄(マナ・エッセンス))」

 

 シャルティアは一時的に相手のMPを視認できる魔力の精髄(マナ・エッセンス)を使用した。オーラの様な形で魔力で見れる様になったシャルティアはゼオスを見て驚愕する。

 

 彼から溢れる魔力は彼女が今まで見た事のない程、巨大な量だった。

 

(なんて魔力……こんな力をどうやって手に入れたと言うの?……えっ嘘!?どうなってるのよ!?)

 

 シャルティアは驚いた、ゼオスに何の動きもないと言うのに周囲から魔力が彼へと集まっているのだ。

 

「ぜっゼオス様……一体何をしたのですか?」

 

 

「なにがだ?」

 

 

「魔力が」

 

 

「あぁ………魔力の回復か。俺の種族の影響だろう………アリストテレスは星を守護する者だ。星の脅威となる外敵を排除する為の存在、故に俺は星と繋がっている。俺が望もうと望まなくとも、星は俺に力を与える」

 

 

「そっそんなのって………」

 

 シャルティアは反則だと言う様な顔をしている。

 

「反則だろ……って顔をしてるな。よく言われたよ、敵プレイヤーとか、仲間達にもな。お蔭でギルド戦に出る際には幾つか制限も掛ってたしな…………」

 

 

「くっ!」

 

 シャルティアは目の前にいるゼオスは強いと実感する。そしてまず、このままでは負ける。回復しなければならないと、だがゼオスはそう易々とそうさせてはくれない。

 

(一先ずは回復しないと………)

 

 そう考えるシャルティアが光だし、その身体から光が離れた。すると光はシャルティアと同一の姿へと変わった。

 

死せる勇者の魂(エインヘリヤル)か」

 

死せる勇者の魂(エインヘリヤル)】、シャルティアのスキルの1つだ。本人そっくりの人造物を生み出す。簡単に言えば分身だ。しかも分身は魔法とスキルの一部は使用できないが、武装や能力値・耐性は本人と全く同じだ。

 

「【眷属招来】」

 

 シャルティアは再び、スキルを発動させる。彼女の眷属である蝙蝠やら狼が大量に召喚された。

 

「眷属?………うおっと!」

 

 ゼオスが何故眷属を召喚したのかと考えて居ると死せる勇者の魂(エインヘリヤル)が襲撃してきた為に、緊急回避した。

 

「あっ………(きったねぇ~。俺が言うのもアレだけど、フレンドリーファイアーが有効だからって召喚した眷属をスポイトランスで攻撃して回復って………えげつな)」

 

 シャルティアの装備、神級アイテムのスポイトランス。料理で使うスポイトを刺々しくした様なデザインで、ペロロンチーノが「与えたダメージの数割HPを回復する」と言うデータクリスタルを大量に突っ込んだ結果、極悪な性能を誇る武器となった。

 

 その性能を利用し、シャルティアは召喚した眷属達を倒す事で大幅にHPを回復を行っている。

 

 普通に立っているだけでHPもMPも回復するゼオスがそれを汚いと言っても、それはお前の方だよと言いたくなるが…………。

 

「さてさて…………先に解決すべきはエインヘリヤル(こっち)か」

 

 ゼオスはエインヘリヤルの攻撃を避けながら、エインヘリヤルに対する策を思い浮かべる。

 

 一秒でも早くエインヘリヤルを倒し、シャルティアの回復を止める。その為の案を1つ、2つ、3つと次々に思案する。

 

(この身体になってから戦闘になると驚くほど、冷静になれるし、普通じゃ考えられない戦闘方法が思い浮かぶ。肉体の恩恵か…………なんて考えても仕方がないか。

 

 回復しきる前にエインヘリヤルを何とかしないと)

 

 エインヘリヤルを倒し、シャルティアも回復させない様にする為のスキルを発動させる。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と考えるゼオス。

 

「【我が意志は時すらも支配する(ザ・ワールド)】!」

 

 ゼオスを中心に時の流れが停止した。

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