オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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EP30 シャルティア復活。後に襲われる星の守護者。

 ~ナザリック 執務室~

 

「調子に乗りすぎた………」

 

 

「いやぁ~凄かったねぇ。一人称が我になったり、魔法使う時のモーションとかキレが良かったよ」

 

 

「ごはっ!」

 

 執務室内で話しているゼオスとアインズ。

 

 ゼオスはシャルティアとの戦闘の際にやたらと度々格好つけていたと、思い出し悶絶していた。

 

 どうやら戦闘中はかなりノリノリだった様で気にならなかったらしいが、冷静なって考えると恥ずかしくなった。

 

 アインズもそんな親友を見て、慰めようかと思ったが、何時も自分が弄られているので、ここぞとばかりにいじり倒している。

 

「ゲームの中なら気にならなかったが、実際すると精神的にくるものがある」

 

 

「ハハハ、大丈夫。格好良かったから」

 

 

「くっ……あっ」

 

 弄られていたゼオスは何か思い出したらしい。ニヤッと笑みを浮かべた。

 

「なぁ、モモちゃん。キレがよかったで思い出したけど……オフ会の時のモモちゃんの実演、凄かったよねぇ」

 

 

「ぐふっ!」

 

 アインズは精神的ダメージを負った。だが直ぐに精神の抑制が起こる。

 

「たっちさんやペロロンチーノとの共演も良かったねぇ~。

 

 タブラさんが即興で作った長い台詞もキメポーズ付きでやってたし。それに」

 

 

「調子に乗ってすいませんでした!」

 

 アインズは凄まじい勢いで土下座した。ナザリックの長も自分をよく知る親友の前では形無しの様だ。

 

「全く、俺を弄ろうなんて2万年早いぜ、モモちゃん」

 

 

「うぐっ………」

 

 

『アインズ様、シャルティア蘇生の準備ができました』

 

 アルベドより、アインズにシャルティア蘇生の準備が出来たことが報告された。

 

「あぁ、そうか。ではゼオスと共に行く」

 

 

『はっ!』

 

 

「ユウちゃん、シャルティア蘇生の準備が出来たって」

 

 

「えっ……そうなの?あっ……そうだ、蘇生と言えば…………」

 

 ゼオスは蘇生の準備をしているのを、知らなかった様だ。蘇生と言う事で何かを思い出したらしく、自分の空間の中からアイテムを取り出した。

 

「なぁ、モモちゃん。確かNPCを蘇生させるには金貨5億枚だったよな?」

 

 

「あぁ、宝物庫からパンドラズ・アクターに用意させた」

 

 

「これを使わない?」

 

 

「そっそれは!?どうしてそれを?」

 

 

「ユグドラシル終了のオークションが行われててな。自分の所有金貨100枚で買い取った」

 

 

「それが金貨100枚って………俺の給料2ヶ月分で出なかったのに」

 

 

「そりゃ………皆、最後だしって事だろう。これから先もNPCが死なないとも限らないし、金貨はとっておく方がいいと思う」

 

 

「確かに………ワールドアイテムがある以上は可能性は高い。でもそれはユウちゃんの私物だろう?」

 

 

「別に構わない。NPC達の為だ」

 

 ゼオスはそう言うと、そのアイテムをアインズに向かい投げ、彼はそれを受け取った。

 

 

 

 

 

 

 

 ~ナザリック大墳墓 玉座の間~

 

 玉座の間に広げられた5億枚の金貨。

 

 そして玉座の前には守護者達が並んでいた。少しすると、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの力を使い、アインズとゼオスが転移してきた。

 

 アインズとゼオスがやって来た事で、NPC達はその場に跪く。

 

「待たせたな」

 

 アインズがそう言うと、守護者達は顔を上げる。

 

「皆、立ってくれ」

 

 

「「「「はっ!」」」」

 

 

「さて………パンドラズ・アクター、金貨の用意をしてくれてありがとう」

 

 

「おぉ……ゼオス様からの感謝の御言葉、身に余る光栄にございます!(ポーズ付」

 

 

「………」

 

 それを見て精神が抑制されたアインズ。そんな親友を見て笑いを堪えるのに必死なゼオス。

 

「コホン………折角用意して貰ったのだが、この度はゼオスよりコレが提供されたので、使う事にした」

 

 そう言うと、アインズが守護者達に何かを見せる。それは血の様に赤い石で、中には羽の様な物が入っていた。

 

「アインズ様、それは一体どの様なアイテムなのですか?」

 

 

「これはワールドアイテム:【不死鳥の宝玉(フェニックス・ジュエル)】。蘇生させる金貨5億枚の代わりとなるアイテムだ。これで在ればシャルティアを元通りに蘇生させる事ができるだろう」

 

 

「ワールドアイテムをシャルティアの為に………なんと慈悲深い」

 

 NPC達は自分達の様な存在にワールドアイテムを使ってくれる事に感激していた。

 

「礼はゼオスに言うといい。これはゼオスの手に入れた物だ」

 

 

「ゼオス様!守護者を代表し感謝申し上げます!」

 

 アルベドが跪きそう言った。それに続き他の者達も跪く。

 

「構わない。お前達は我が友の子だ……俺はお前達の為なら全霊を尽くす」

 

 ゼオスがそう言うと感激するNPC達、中には歓喜のあまり涙を流す者もいた。

 

「とは言え、この世界に来て魔法やアイテムの効果が多少変質している。この【不死鳥の宝玉(フェニックス・ジュエル)】が正常に働くかも分からない。万が一正常に機能しなかった場合は」

 

 

「万が一、シャルティアが蘇生しても尚、ゼオス様やアインズ様に反旗を翻すので在れば、我等が対処致します」

 

 デミウルゴスがそう言った。それを聞くと困った様な顔をするゼオス、彼はアインズの方を見た。

 

「しかし……」

 

 

「むぅ………」

 

 

「これ以上、至高の存在であるゼオス様とアインズ様の身に明確な危険が迫ると認める事こそ、相応しくないと判断いたします」

 

 

「その場合、私共が対応します。アインズ様とゼオス様は此処にいて下さるだけでいいのです。もし御二人がいなくなってしまったら、私達は誰に忠義を捧げればいいのでしょう?」

 

 デミウルゴスとアルベドの言葉を聞き、どうするべきか悩む至高の存在達。

 

「それに………捨てられたのではないと分かっていても、誰も居らっしゃらないのは寂しいですから」

 

 

「寂しい……そうだったな」

 

 アインズとゼオスは至高の42人のシンボルマークの描かれた旗を見上げる。そして互いに顔を見合わせると頷いた。

 

「分かった………守護者達よ!我等を護れ!」

 

 

「「「「はっ!」」」」

 

 

「ゼオス、いいな?」

 

 

「あぁ………そうならない事を祈ろう」

 

 

「では始めよう………不死鳥の宝玉(フェニックス・ジュエル)よ!シャルティアを蘇らせよ!」

 

 不死鳥の宝玉(フェニックス・ジュエル)から炎が溢れ部屋中を覆い尽くした、その炎が1点に集まると人型の形へとなる。

 

 炎は段々と小さくなり、やがて輪郭がはっきりとし、シャルティアの姿になった。勿論、服は着ていない。

 

 アインズはアルベドの方を見た。彼女はNPCのリストを見ており、黒くなり消えてしまっていたシャルティアの名前が白い文字で表示された事を確認し、それを皆に伝えた。

 

 アインズとゼオスはそれに安堵した。そして、2人はシャルティアの横に立った。

 

 アインズは自分の空間より黒い布を取り出すと、シャルティアを抱き起した。ゼオスはアインズと共にシャルティアを挟む様にしゃがんだ。

 

「「シャルティア」」

 

 2人はシャルティアに声を掛けた。

 

「ん………ぅう」

 

 彼女は少し呻くと、眼を覚ました。

 

「アインズ様?ゼオス様?」

 

 どうやらシャルティアは2人の事が分かっている様だ。

 

「ほっ………はぁ、良かった」

 

 

「いや……すまない」

 

 

「えっと何が何のか分かりませんが、至高の御方々に間違いなどあろう筈がございません。

 

 ぁ~……私は此処で初めてを。しかもアインズ様とゼオス様との3Pなんて……」

 

 と自分がした事が分かっていない様で、彼女はアインズに抱き着こうとする。

 

「アインズ様。シャルティアは疲れているかと」

 

 アルベドが物凄い怒気の含んだ視線を向けてくた。

 

「「そっそうだな」」

 

 2人は内心、「怖っ」と思いながら立ち上がる。シャルティアは残念そうな表情をしているが、一体自分に何が起きたのか分からない様だ。

 

「えっと、アインズ様、ゼオス様。この格好といい、状況といい、御2人の御対応といい、私は何か御無礼が在ったのでありんすかぇ?」

 

 

「シャルティア、お前の一番最後に覚えている事はなんだ?」

 

 

「えっと……ゼオス様と御別れした後、人間共を狩り殺そうとしていて…………申し訳ありません、そこまでしか」

 

 ゼオスが記憶の事を聞くと、どうやらゼオス達と別れたくらいの所までしか記憶が無い様だ。

 

「ではシャルティア、何か身体に異常は何か?」

 

 アインズがそう尋ねると、シャルティアは自分の顔を触ったり、腰を触ったり、確認している。

 

「大丈夫でありんす」

 

 それを聞き、至高の2人は心の底から良かったと思った。そして記憶の事に関しては残念だが、番外席次の情報で粗方の目星は付いている為、それで良しとしようと考える。

 

「アインズ様!ゼオス様!」

 

 

「どっどうした!?」

 

 

「何か在ったか?!」

 

 2人はワールドアイテムの影響が残っているのかと考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「胸が!なくなっていんす!」

 

 

「「…………………」」

 

 絶句する至高の存在2人。

 

「「「「「……………」」」」」

 

 デミウルゴスは表情を歪め、アウラとマーレは苦笑い、コキュートスは冷気を吹き出している。

 

「お前は!自分が置かれていた状況を分かって言ってるの?!」

 

 

「ほぉ………覚えていないのですか………あの守護者に有るまじき失態を!」

 

 アルベドとデミウルゴスがそう言うが、シャルティアには記憶がないので分からない様だ。

 

 そんな中、至高の存在である2人はふらふらと玉座へと上がる階段の方へと向かい、そこに腰掛けた。

 

「シャルティア!アンタ!ゼオス様にとんでもない事をしたのよ!このおバカ!」

 

 

「はぁ?」

 

 

「貴女は守護者の存在意義をどう思っているのですか?」

 

 

「ゼオス様とアインズ様がどれ程、心を痛められたか」

 

 

「ぼっ僕もそう思います」

 

 

「大体貴女は何時も自分の……」

 

 アインズとゼオスはその光景を見て、かつての仲間の姿を重ねた。そしてかつての仲間達に向かい手を伸ばそうとするが、直ぐにその姿は消え、現実に戻ってしまい、落胆する。

 

 その様子を見た、アルベドは2人へと近づいた。

 

「アインズ様、ゼオス様、御2人からもシャルティアに言ってあげて下さい」

 

 そう言って、その手を差し出した。2人はその手を取ると、アルベドが2人を引っ張った。

 

 そして各守護者達はシャルティアに言う様に進言した。

 

「ふっフフフ」

 

 

「ククク」

 

 

「「アハハハハハハハハ!」」

 

 

「この度の事はあらゆる情報を知りながら、それを警戒しなかった我等のミスだ。シャルティア、お前に罪はない。それを覚えておいてくれ」

 

 

「はっはい。ありがとうございます」

 

 アインズの言葉で少し安堵したシャルティア。

 

「他の皆もそれを覚えておいてくれ」

 

 

「「「「はっ!」」」」

 

 ゼオスの言葉により各階層守護者もそれを承知した。

 

「取り敢えず、シャルティアに在った事の説明はデミウルゴスに任せてもいいか?」

 

 

「はっ!」

 

 

「もも……アインズ。こっちの方は任せる、俺はセバス達の方に戻るとするよ」

 

 

「あぁ。今回は嫌な役目をお前にさせてしまったな」

 

 

「何を言う、総ては我が盟友達の子の為だ。気にする必要はない」

 

 ゼオスはそう言うと、シャルティアの頭を撫で始めた。

 

「ひゃぅ……ぜっゼオス様ぁ~」

 

 

「デミウルゴス、続いて悪いが、ナザリックでの事を定期的にで構わんから報告を頼む。

 

 書類でも、口頭でも構わん。俺がいなければ邸に居るセバスかソリュシャンにな。俺がいない間の事を知っておきたいからな」

 

 

「ならば私も頼もう。私も冒険者としていない事が多いからな」

 

 

「承知いたしました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~リ・エスティーゼ王国 ユウの邸~

 

「今、戻った」

 

 ゼオスはゲートを使い、この邸に戻ってくると、セバスとソリュシャンが出迎えた。

 

「「お帰りなさいませ、旦那様」」

 

 

「あぁ」

 

 

「それでシャルティア様は?」

 

 

「無事に復活した。記憶があやふやだが、その他に異常はない様だ」

 

 2人はそれを聞いて安堵したようだ。

 

「スマンが、少し腹が減った………何か用意してくれるか?」

 

 

「「承知いたしました」」

 

 

「では頼む。俺は暫し部屋に戻るのでな」

 

 ゼオスは2人に食事を頼むと部屋へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 部屋に入り、装備していた帝王の衣(カイザー・ローブ)を解除すると、Yシャツとズボンの姿になり、ベッドにダイブした。

 

「はぁ~ベッドフカフカだな」

 

 そして、ゼオスは違和感を感じた。ふっと周囲を見回してみる。誰も居ない………確か、番外席次はナザリックに戻る前に屋敷に戻した。何時もなら許可なく、部屋に入ってベッドでゴロゴロしている筈、なのに今日はいない。

 

 [トイレかな?]

 

 と天井を見上げた瞬間、番外席次が襲い掛かってきた。

 

「ぬぉ!?」

 

 

「はぁはぁ」

 

 何やら彼女は息が荒くなっている。加え、眼はトロンっとしており、口からは涎が垂れている。正直、年頃の娘がしていい表情ではない。

 

「あんな戦い見せられたら我慢できなぃ~……もぅいいよね?」

 

 と言いながら服を脱ぎ出す番外席次。

 

「ちょっw」

 

 止めようとするが、凄い力で押さえ込まれた。

 

「はぁはぁ……身体はあつぃのぉ~、お願ぃぃ」

 

 普通の男ならそんな事を彼女に言われたらイチコロである。しかしゼオスは理性で踏ん張り、抵抗していた。

 

「おっ落ち着け!ちょっ…まっ…ぁぁぁぁぁっ!」

 

 襲われていた史上最強のアリストテレスは、後に来たセバスに助けられましたとさ。

 

 

 

 

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