オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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EP3 星の守護者、友と再会す

 ~カルネ村 森~

 

 エンリとネムを助けたゼオス、謎の声と共に出現した空間の穴を見ると身構えた。その穴から現れたのは『死の王』だった。

 

「ひっ!」

 

「おばけ!」

 

 エンリとネムは助けてくれたゼオスに抱き付いた。

 

「……モモちゃん?」

 

「えっ……ユウちゃん!?」

 

「えっ、本当に?!」

 

 ゼオスはそう言うと、骸骨に向かって歩いて行く。どうやら知り合いの様だ。

 

「本当にユウちゃんなのか!?」

 

「俺だよ、モモちゃん……まさか本当にこの世界に来てたとは」

 

「ユウちゃんこそ」

 

「御待たせしました、モモンガさ………ま」

 

 空間に開いた穴からフルプレートの鎧を着た何者かが現れた。声からすると女性だろう。

 

「……まさか、ゼオス・アルドライグ様!?」

 

「だれ?」

 

「私です、アルベドでございます!」

 

「アルベド……タブラさんの創ったNPCの?」

 

「はい!」

 

「そうか、鎧を着てるから分からなかった……モモちゃんはどうして此処に?」

 

「村が襲われていたのを遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)で見て、助けようかと思って」

 

 この骸骨……実際にはアンデッドのアバターなのだが、彼の名はモモンガ。ゼオスと同じ、アインズ・ウール・ゴウンに所属するメンバーで、ギルドの長だ。

 

 続いて現れたのは、アルベド。同じギルドのメンバーが作ったNPCだ。

 

「そっか……俺も同じ目的だ。一先ず、話は後……村人を助ける事を優先でいいか?」

 

「あぁ……それでそこの騎士は?」

 

「レベル20……いや、10にも満たないと思うぜ。鎧も剣も紙みたいだし、モモちゃんなら素手でも十分だろうよ」

 

「そうか……【中位アンデッド作成:デスナイト】」

 

 モモンガが死んだ騎士に向かい手を翳すと、黒い何かが騎士を包み込み変貌させ始めた。

 

((うわっ、キモッ!))

 

 ゼオスとモモンガの心が1つになる。死んだ騎士はやがて、巨大な骸骨の騎士へと変貌する。

 

「デスナイトよ、そこの鎧を着た騎士達を殺せ」

 

 《グォォォォォォ!》

 

 デスナイトは咆哮すると、そのまま村へと向かって走って行った。

 

「えっ……」

 

「デスナイトって守るモンスターじゃなかったか?」

 

「あぁ、命令したとは言え守る対象から離れるとは」

 

「やはり魔法やスキルは一部が変化している様だな……大丈夫か?」

 

 ゼオスは騎士に斬られたエンリの方を見る。

 

「はっはい……」

 

 エンリは脅えた表情でモモンガを見る。

 

「大丈夫だ、彼は俺の友人だ……見た目は恐いが、根は優しい。背中を斬られたのか……これを飲むといい。治癒のポーションだ」

 

「はっはい」

 

 エンリは赤いポーションを受け取ると、それを飲んだ……すると傷は始めからなかったかの様に消えた。

 

「これでいいな……モモちゃん、彼女達に防御の魔法を」

 

「あぁ」

 

 モモンガは2つの魔法を発動した。命を通さない魔法と射撃を防ぐ魔法だ。

 

「もし、何かあればこの角笛を吹くといい。吹けばゴブリンの軍勢が現れて、お前達に従うだろう」

 

 モモンガはそう言うと、2つの角笛を彼女達に向かい投げた。

 

「その中に居れば安心だ」

 

「あっあの!」

 

 ゼオスとモモンガは村へと向かおうとするが、エンリに止められた。

 

「お願いします!お父さんとお母さんを助けて下さい!図々しいとは思いますが……どうか、お願いします!」

 

「生きていれば、尽力するよ」

 

「ありがとうございます!あっあの御名前は何と仰るんですか?」

 

 そう尋ねられた。

 

『ねぇ、ユウちゃん』

 

 モモンガが少し考える様な仕草をするとメッセージの魔法を使い、ゼオスに話しかけてきた。

 

『どうした、モモちゃん?』

 

『名前の事なんだけど………………って名乗っていいかな?もしこの名前が広がれば』

 

『そう言う事か……あぁ、モモちゃんにこそ相応しいだろう』

 

『ありがとう、ユウちゃん』

 

 メッセージを切ると、モモンガは両手を広げる様にして言い放つ。

 

「我が名を知れ。我こそが――――アインズ・ウール・ゴウン!」

 

「俺はゼオス・アルドライグだ」

 

 彼等は名を告げると、再び村に向かい歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、彼女は?」

 

「ぁ~……実は」

 

 番外席次の事は簡略に説明した。そして彼女にもモモンガ……アインズの事を説明し、敵でない事を伝えた。

 

「何やってんの?」

 

「俺も分からないよ……一先ず、現地協力者という事で」

 

「分かった……でも本当に良かった。ユウちゃん……いや、ゼオスもこっちの世界に居てくれて」

 

「モモちゃん……いやアインズも此処にいてくれてよかったよ」

 

 ゼオスとアインズはリアルでは幼馴染だ。リアルでもゲームでも仲が良かったのは言うまでもない。

 

「そう言えば、アルベドの事なんだが………彼女がお前に向ける視線に何とも言えない感情が含まれている様な気がするんだけど」

 

「うぐっ………きっ気の所為じゃないかな?」

 

「リアルの頃から何かを隠そうとすると視線を外すよな」

 

「……ナザリックに戻って話します」

 

 アインズはゼオスには隠し事できないなと思った。

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