オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】 作:始まりの0
~村の倉庫~
ゼオスとアインズは此処にに村人達を集め、防御魔法を張った。
「そろそろか」
「あぁ」
ゼオスとアインズがそう呟くと、次の瞬間、ゼオス、アインズ、アルベド、番外席次の姿がその場から消えた。入れ替わりに負傷したガゼフと騎士達が出現した。
「こっ此処は……(何処だ此処は、私は先程までニグン達と戦闘していた筈)」
先程まで戦闘していた筈の彼はいきなり場所が変わった事に驚いていた。
「此処は村の倉庫です。アインズ様が魔法で防御を張られています」
「アインズ殿とゼオス殿は?」
「それが戦士長様と入れ変わる様に、姿が掻き消えまして」
村長がガゼフにそう説明すると、彼はアインズから御守である木彫りの彫刻を取り出した。すると彫刻はその役目を終えた様に消滅した。
「そうか……ふっ」
ガゼフはそれだけ言うと、気を失った。
~荒野~
「何者だ?」
スレイン法国、陽光聖典隊長・ニグン・グリッド・ルーイン。彼は自分の部隊を率いて王国戦士長ガゼフ・ストノローフとその部下達約20名を抹殺するべく動いていた。
彼の策は上手くいっていた、自分達が帝国の兵士に扮して村々を襲う事で、ガゼフ達を誘き出し、天使達を使い先程まで追い詰めていた。此処までは予想通りだった……だが彼は1つだけ間違いを犯していた。
「初めまして、私の名はアインズ・ウール・ゴウンと言う。さて………挨拶は此処までにしておこう。こうして話すのも最後だろうから教えてやろう、お前達は1つだけ過ちを犯した」
「なに?」
「我が友を怒らせた事だ」
アインズはそう言うと、ゼオスの方を見た。
「おい、お前……1つ聞く、何故村人達を殺した?」
「何故?………簡単な事だ、ガゼフを誘き出す為だ」
「男だけでなく、女子供までもか?」
「我等は大義の為にやっている多少の犠牲はつきものだ。死んだ者達も大義の為に死ねたのだ、本望だろう」
「………そうか」
「ほぅ………理解したか。ならばきs「貴様等に生きている価値がない事は理解できた」はっ?」
ゼオスはそう言うと、前髪を掻き上げた。彼の紅眼が鈍い光を放ち、凄まじい殺気が彼等を襲う。
「ひぃ?!」
「っ!?」
その殺気に当てられ兵士達とニグンは恐怖する。
「くっ……お前達やれ!」
ニグンの指揮に我に帰る兵士達は
~アインズside~
「ゼオス様?!」
抵抗する事無く、ゼオスは突き刺された事に驚いたアルベドは声を上げる。
「下がれ、アルベド………この程度で我が友は傷1つ、つかん」
「ふっ……………うふっ……フフフフフフフ」
「人間、何が可笑しい?!」
突然、笑い始めた番外席次に声を荒げるアルベド。
「だって……凄いもの………この殺気、力………まだあんなの隠したなんて。アレはスキルかしら?それとも魔法?」
「アレは彼の
「そう言えば、彼は人間ではなさそうだけど………なんの種族なの?私は人間であろうと、なかろうと私的には子供を作ってくれればいいのだけど」
番外席次は彼が人間なのかどうかを聞いてなかったのを思い出した。
「
「アリストテレス?」
「お話には聞いた事はありますが……一体どう言う種族なのですか?」
「一言では言えんな………唯、これだけは言える………二度と敵に回したくない」
「アインズ様はゼオス様と戦った事が御有りなのですか?」
「あるにはある……とは言っても模擬戦だがな。そして私が……正確には
「なっ!?」
番外席次は良く分かっていない様だが、アルベドはその言葉に驚愕した。ワールドアイテムとはユグドラシルに存在する全アイテムの中でも頂点に位置するアイテム達だ。1つ1つがゲームバランスを崩壊させかねない力を持っており、対抗するのは不可能。
対抗するには同格のワールドアイテムを使うか、最高峰の職業ワールドチャンピオンのスキルをタイミングよく使用する事で防ぐことが可能。
そんなアイテムをものともしないのが、ORTを始めとするアリストテレスである。二十と呼ばれる、使い切りのワールドアイテムを用いても倒す事は不可能で、物理攻撃で倒すしかない。それを唯一、やり遂げたのが天津 裕ことゼオスである。
「そしてその化物達を倒し切ったのがゼオスだ……正直、アイツが敵だったらと思うと………恐ろしい」
~side out~
「なっ………何が起きている?」
ニグンは目の前で起きている事が理解できなかった。
「この程度か………フン!」
ゼオスは天使達を掴んだまま地面へ叩き付ける、その衝撃で彼の足元は陥没した。
「なっ?!」
「この程度で、我が衣を貫けるものか」
「くっ………ぜっ全天使で総攻撃を仕掛けろ!」
部下達が天使達に総攻撃を仕掛けさせた。それを見た、アインズはゼオスの横に立つ。
「それでは私にやらせて貰おう………【
アインズから黒い衝撃波が放たれ、天使が掻き消えた。
「なっ!?」
「流石、アインズ。やっぱり弱いな……コイツ等」
「あぁ。到底、私達には及ばんな」
恐怖した敵の兵士達が魔法を放ち始めた。
「無駄だな」
しかしゼオスとアインズの身を傷付けるには至らなかった。ゼオスは何かをしようとする。そんな時、兵士の1人がボウガンを放つ。
ゼオスとアインズは効かない為に無視していたが、下がっていた筈の番外席次とアルベトが出て来て、矢を弾き返した。それによりボウガンを放った兵士は頭と身体が離れた。
「何故出てきた?あの程度で我等が身を傷付けれぬことは承知の筈だ」
「はい、分かっております。しかし、至高の御方と戦うのであれば、最低限の攻撃と言うものがございます」
「折角、面白い所なのに下らない玩具で水を差すなんて最低」
アルベトは至高の存在と戦うには最低限の攻撃をするべきだと言い、番外席次は折角ゼオスの本気が見れると思っていたのにボウガンと言う玩具で水を差された事を怒っているらしい。
「くっ……【
ニグンは自分が召喚している
アインズはゼオスに視線を向けた、ゼオスはそれに気付くと何も言わずに頷いた。
「【
アインズは権天使の攻撃を受け止めると指先から黒い炎が出現し、権天使に触れると天使の総てを燃やし尽くした。
「あっあり得ない……上位天使を一撃だと!?」
上位天使が一撃で倒された事で混乱するニグンと兵士達。
「はっ……最高位天使を召喚する!」
ニグンは我に帰ると懐から水晶を取り出した。
『アレは……確か魔封じの水晶だったか』
『あぁ。何が封じられているのか分からん内は警戒が必要か』
メッセージでゼオスとアインズが交信する。アインズはアルベドにスキルで自分を守る様に命じた。
「見よ!最高位天使の尊き姿を!出でよ!【
ゼオスとアインズは思った。
(熾天使じゃないのかよ!!!)
『アレが最高位と言われるとは……後は俺がやっていいか?』
『あぁ。あまり遊ばない様に』
ゼオスはアインズからそう聞くと、前に出た。
「下らん……」
「なっ何を」
ゼオスがそう言うと、彼の瞳が七色に染まった。放たれた殺気と覇気によりニグン達は恐怖する。
既に日が暮れ時間は夜。そして夜はゼオスにとって自分の領域だ。
「目障りだ」
ゼオスがそう言うと、主天使の周囲の空間から突如、鎖が出現した。鎖の先には剣の様な物が付いており主天使を貫き、引き裂いた。
「なっ馬鹿な!?最高位天使が一撃で……あっありえない。こんな事があって良い訳がない」
自分が知る中で最強の天使が一撃で倒された。ニグンと兵士達にはこれがどういう事を意味するのか直ぐに理解できた。
主天使は人間では決して到達出来ない領域の存在……それを倒した目の前の敵には決して勝てないと。
「おっお前は一体……」
「言っただろう……ゼオス・アルドライグだと。まぁ、かつてはアインズ・ウール・ゴウンと共にその名を轟かせていたんだが……まぁいい」
ゼオスが次に動こうとする。
「まっ待って欲しい!ゼオス・アルドライグ殿…いや様!どうか、私達……いぇ私だけでもお助け下さい!金なら幾らでも」
命乞いするニグン。だが既に彼等はゼオスの逆鱗に触れ、始めから死は確定している。
「命乞いか……お前達はこれまでそうやって命乞いした民をどうした?殺しただろう?
だから俺も同じように殺す。一方的に奪われる絶望と嘆きを教えてやる、【
ゼオスの背後の空間に巨大な門が出現する。門は禍々しい気配を放ち、幾つもの髑髏で飾られていた。
ーギィーー
音を立てて門が開き始めた。
「絶滅タイムだ」
ゼオスがそう言うと門の中から無数の手が出現し、その手が兵士達を門の中へと引き摺り込み始めた。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
「ニグン隊長!助けてくださいー!」
「なっなんだ、これは……」
ニグンは目の前で起きている事が理解出来なかった。上位天使に加え、最高位天使まで屠られた。部下達は次々に異形の門の中へと引き摺り込まれていく。
「わっ私は……何処で間違えた……私は」
「貴様のしてきた事を振り返り地獄で罪を贖え」
ニグンが見たのは地獄の門の上に立ち、巨大な朱い月を背にする王の姿だった。そして王の言葉により地獄はニグンを引き摺り込んだ。
「終わったか……」
ニグンを引き摺り込み地獄の門は重い音を立てて閉じ、消えた。
ーバキッー
何かが壊れる音がした。ゼオスは空を見上げる。
「どうやら誰かが監視していたみたいだ、私の情報系魔法に対する攻性防壁が発動した様だな」
「みたいだな」
ゼオスとアインズは全てが終わった事で、一先ずギルドへと帰る事にした。2人は星空を見上げながら歩いていた。その後ろには番外席次とアルベドが付いて来る。
「うふっ………うふふふふふ!凄い……凄いわ!」
番外席次は先程のゼオスの力を見て興奮していた。
「ねぇ、ゼオス。何処に行くかは知らないけど、早く子供を作りましょう。きっと強い子が生まれるわ」
「貴様、人間の分際で至高の御方に」
「アルベド。いいから」
「はっ!」
「それからお前もそう言う発言は少し控えろ、慎みを持て」
アルベドが番外席次を睨みつけるが、ゼオスはそれを制した。
(ユウちゃんも凄い女性に惚れられたな)
「やっべ………アインズ様、かっけぇ」
(俺は何も聞かなかった………アルベドは何も言ってない)
アインズはゼオスに対して同情していたが、後ろから何やら変な声が聞こえて来たので聞こえてない事にした。
『所で、モモちゃん』
ゼオスはアインズにメッセージを使った。
『ん?』
『アルベドの事なんだが………モモちゃんに対して凄い視線を向けているんだが……と言うか、その視線の熱が
『……そっ、それを説明すると長くなるから、ナザリックに戻ってから言うよ』
どうやら深い事情がある様なので、今は聞かない事にした。