オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】 作:始まりの0
~ナザリック大墳墓 アインズ私室~
ギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地ナザリック大墳墓。そして此処はアインズの私室、現在、此処に居るのはゼオスとアインズだった。
ゲートを使い此処に戻った後、アルベドに番外席次をゼオスの私室へと案内する様に命じ、彼等は此処に来た。
「それでユウちゃん、これまでの経緯を聞きたいんだけど」
「あぁ」
ゼオスはまず、自分の経緯を話した。
ユグドラシルのサービス終了前にオークション等を終えた後、ギリギリの時間でナザリックへと戻ってきた。そしてリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使い円卓の間に転移しようとした所、意識を失った。その後、スレイン法国の外れで目覚めた。
どうしたものかと考えていると、番外席次と出くわし襲い掛かって来た彼女を撃退、情報を貰う為に拘束したが、何故か子作り宣言された。何とか落ち着かせて、ある程度情報を引き出し、スレイン法国に潜入したが彼女が寿退社を宣言した事でゲートを使い、国外へ。そして偶々、先のカルネ村に辿り着いたと。
「成程………では俺の方も話そうか」
アインズ……モモンガはユグドラシル最後の時間を玉座の間で過ごしていた。しかし時間を過ぎても現実に戻らず、NPC達が喋り動いていた。そしてこれがゲームでないと知り、周囲を調べさせ、現在は守護者によりナザリックは隠蔽されている。遠隔視の鏡でカルネ村が襲われているのを確認し助けに行き、ゼオスと再会した。
「成程な……それで身体の方は?」
「感情が激しくなると抑制される、アンデットだからか食欲も睡眠欲もない。性欲は無くもないかな」
「実戦で使う前に廃棄されたか………」
ゼオスは何やら優しい目をアインズに向けた。
「ぐっ!言わないでくれ、気にしてるんだから」
「悪い、悪い」
「ユウちゃんの方は?」
「五感は人間以上……それに加えて何やら巨大な存在と繋がっている感じがする。食欲は特にないが、食事は出来ない事はない。睡眠欲も今はない、性欲は………なくもないって感じだな」
ゼオスとアインズは互いの事を情報交換していた。そして種族関係なく2人に共通している所は、人を殺したと言うのに何も感じないと言う所だ。しかしゼオスの方は感情が抑制される事はなく、リアルの時の
「後、スキルや魔法、アイテムの効果が若干変化している」
「それについては、追々調べていく必要があるな………フフフ」
アインズと話しているとゼオスが笑い始めた。
「ユウちゃん?」
「あっすまん………こうしてると、ユグドラシルで一緒にプレイしている時の事を思い出してな」
「あぁ……あの頃は楽しかったな」
ギルドのメンバー達と共に戦っていた日々の、苦楽を共にした仲間達との美しい思い出が2人の脳裏に浮かぶ。
「俺達みたいにこっちの世界に来たメンバーが居ればいいんだが」
「だからこそ、アインズ・ウール・ゴウンの名前を轟かせよう。この世界の総てに」
「あぁ」
ゼオスとアインズは改めて決意する、この世界に居るかも知れない仲間達の為にアインズ・ウール・ゴウンの名を轟かせようと。
「それで………アルベドの事なんだけども」
「うぐっ?!」
「何をしたのかな、モモちゃん」
ゼオスは笑顔でアインズにそう尋ねた、何か面白い事を期待している顔だ。
「そっその……」
「その?」
「せっ………を…………る」
「なに?」
「あっアルベドの設定を見たんだ」
「フムフム」
「そっそれで長文の最後に『ちなみにビッチである』って在ったんだ」
「ぁ~タブラさん、設定魔でギャップ萌えだったな」
「この設定はないかなぁと思って……最後だし、多少変えてもいいかなぁと思いまして」
「変えちゃったの?」
「………はい」
「で、どんなのに?」
「………もっ『モモンガを愛している』」
ゼオスはそれを聞いて、瞬きを繰り返した。そして軽く頬を叩き、寝惚けていないかを確認。
「One more please」
「『モモンガを愛している』」
何度聞いても答えは変わらなかった。手で顔を覆い、天井を仰いだ。
「責任……取ろうな」
真剣な表情になり、両手をアインズの両肩に置きそう言った。
「…………はい」
「そういや、18禁行為がどうのとさっき言ってたけど」
―ギクッ!―
「まさかと思うんだけど………」
ゼオスはジト目で彼を見る。
「正直に言おうか……モモちゃん」
「すっすいませんでしたぁー!!!」
アインズはゼオスに視線に耐えかねて、プライドを捨てて土下座した。
「俺に謝られても……ヤッちゃったの?」
「胸を触っただけです」
「本当に?」
「………無意識に揉みました」
「謝るならタブラさんに………ぁ~でもタブラさんなら、喜んで結婚式の用意しそう。取り敢えず立ったら?」
ゼオスに言われて立ち上がったアインズ。
「こっコホン!では玉座の間に行こう!守護者の皆が待っている!」
話題を切り替えてこの気まずい空気を打ち消そうとするアインズだが……
「モモちゃん!」
「はい!?」
「自分で仕出かした事だから………責任は取ろうね?」
「はい!!!」
何やらゼオスが黒い笑みを浮かべており、それに対してアインズは裏返った声で返事を返した。
「さてNPC達か………結構楽しみだなぁ。皆の子供達に会うのは」
仲間達が作ったNPC達に会うのが楽しみなのかワクワクしているゼオス。それを見てアインズは彼の肩に手を置いた。
「覚悟しておくといい………色んな意味で凄いから」
「?」
ゼオスはこの時はアインズの言葉の意味が全く分からなかったが、後に知る事になる。