オーバーロード 異世界に転移したアリストテレス【停止中】   作:始まりの0

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EP7 星の守護者、忠誠を誓われる

 ~ナザリック大墳墓 玉座の間~

 

 ナザリック大墳墓の玉座の間にある玉座に座るモモンガ改めアインズ・ウール・ゴウン。そしてその前にはナザリックの各階層の守護を担うNPC達が跪いていた。

 

「第4階層守護者ガルガンチュア、第8階層守護者ヴィクティムを除き各階層守護者、御前に」

 

 アルベドが集まったメンバーについて、アインズに報告する。

 

「よく集まってくれた。まずは始めに、私が勝手に動いた事を謝罪しよう」

 

 それを聞いて守護者達は驚く。彼等にとってモモンガはこのナザリックの絶対なる支配者であり主だ。そんな主が勝手に動いた事を謝罪したのだ、守護者達にとっては畏れ多い事に当たるだろう。

 

「それから、これより私の事はモモンガではなくアインズ・ウール・ゴウンと呼ぶ様に」

 

 

「「「おぉ」」」

 

 

「そして此度は大きな収穫が在った………入ってくれ!」

 

 アインズがそう言うと、玉座の間の巨大な扉が開いた。各階層守護者は扉の方を振り返る。

 

「「「なっ!?」」」

 

 

「ぜっゼオス………アルドライグ……様?」

 

 守護者の内、スーツを着た男がそう呟いた。

 

「よぉデミウルゴス、久しぶりだな」

 

 

「ほっ本当にゼオス様でありんすか?」

 

 ドレスを着た肌白い少女が唖然とした表情で聞いた。

 

「おっシャルティアか、久しぶり。他の階層守護者達もな………コホン」

 

 守護者達はまるで幽霊を見たかの様な顔をしている。だが我に帰ると、直ぐにゼオスが通る道を開けた。彼はその道を通り、アインズの前まで歩いて行く。彼の後ろには番外席次が追従していた。

 

「我が盟友モモンガ……いやアインズ。星の守護者(アリストテレス)ゼオス・アルドライグ、ナザリックに帰還した」

 

 ゼオスはアインズに向かい、そう言った。

 

「良くぞ、帰って来てくれた。我が盟友ゼオスよ」

 

 

「それじゃあ、まずは俺から自分の状況を説明させて貰おう」

 

 ゼオスは自分が在った事を守護者達に伝えた。守護者達は彼の帰還に喜んでいたが何故かアルベドは何やら辛そうな表情を浮かべていた。

 

「成程………そうだったのですか」

 

 

「あぁ……俺はナザリックで意識を失った筈だが、何故かスレイン法国に居た。それが何故かは分からん」

 

 

「ゼオス様、質問を御許し下さい」

 

 デミウルゴスがゼオスにそう言うと、ゼオスはそれを許した。

 

「ゼオス様の隣にいる女の事なのですが………何者ですか?」

 

 

「ぁ~………ぇ~と……彼女はげんt「婚約者よ」」

 

 

「「「「なっ!?」」」」

 

 

「違う」

 

 

「妻?」

 

 

「違う」

 

 

「愛人?」

 

 

「だから違うと言うのに」

 

 

「あんなに激しいのは初めてだったわ(攻撃が)」

 

 重要な主語が抜けている。これでは変な意味に捉えられても可笑しくない。

 

「「「「激しい!?」」」」

 

 

「ちっちg「(動きを止める為に)鎖で縛られたし」」

 

 

「「「「鎖!?」」」」

 

 

質問(言葉責め)も面白かったわ」

 

 

「「「「言葉責め?!」」」」

 

 

「「?」」

 

 各階層守護者達が番外席次の言葉に過剰に反応する。唯、小さい双子のエルフ達だけは何が何のか分かっていない様だ。

 

「お前等、確実に勘違いしてるからな。お前等が思っている様な事は何もしてないからな!」

 

 

「間違っては無いでしょう?私を倒して、拘束して、情報を聞き出したんだから」

 

 

((((あっ………そう言う事か))))

 

 

(拘束プレイで激しく……言葉責め………そんな事をアインズ様にされたら私は……はぅん)

 

 

(まっマニアックでありんす。でっでもアインズ様が御望みならどんなプレイでも)

 

 番外席次の言葉で納得の言った守護者達。若干2名は自分の世界から未だに戻っていない様だが、これでゼオスの無実は証明された。

 

「コホン!俺の無実が証明された所で、彼女は俺の協力者だ………アインズ、彼女は色々在って国から追われている。なのでナザリックで保護を願う」

 

 

「盟友の協力者であるならば勿論だ………さて、皆もゼオスの状況を理解してくれたな?

 

 彼は私と共にナザリックに残った友………一時期、突然彼が居なくなった事で困惑した者もいるだろう………守護者達よ!ゼオスの帰還に意見がある者はいるか!?あるならば立って異を唱えよ!」

 

 アインズは守護者達に聞いた。

 

「至高の御方の御帰還に異を唱える者が居よう筈がありません!」

 

 守護者を代表してアルベドがそう言った。

 

「よし……フッ」

 

 

「?」

 

 アインスが何やら笑みを浮かべる。実際には骸骨なので表情が分からないが、ゼオスには確かにアインズが笑ったのが分かった。

 

「ではゼオスに対し【忠誠の儀】を行う!私の時と同じように思うがままを言うがいい……まずはシャルティア」

 

 アインズの言葉にシャルティアは顔を上げた。その表情は決意に満ちている。彼女は………いやこの場にいる者達は同じ気持ちだった。

 

 ゼオスはアインズと共に最後まで残った至高の42人の内の1人。だからこそ、NPC達はゼオスが消えた際には落胆・絶望した者達もいた………自分達はゼオスにも見捨てられたと。だが実は違っており、こうして彼は此処に帰って来た。

 

 だからこそ、この忠誠の儀に全霊をかけていた。万が一、此処で誤ればゼオスが「戻って来るべきではなかった」と考え、今度は本当に消えてしまいそうだったからだ。

 

「ゼオス・アルドライグ様は偉大なる吸血鬼の王にして、最強の存在でございます。その御力の前では神々さえも平伏すでしょう」

 

 シャルティア・ブラッドフォールン。俺と仲が良かったペロロンチーノの作ったNPC、外見は14歳程の少女だが、吸血鬼である。

 

 うん、シャルティア、盛りすぎだよそれは。

 

「コキュートス」

 

 

「我等ヨリモ強者デアリ、我ガ創造主ヤ御方々トノ親交二厚ク、決シテ慢心スル事無ク、更ナル高ミヲ目指ス為二日々修練ニ励マレテ居ラレマス。正二武人ノ鏡………私ガ目指ス御方ノ御一人二在ラセラレマス」

 

 コキュートス。常に冷気を纏った2.5m程の巨大な二足歩行の昆虫の様な外見をしている。武人建御雷が作ったNPCで、見た目も鎧を想起させ能力も性格も武人そのものである。

 

 武人の鏡って……素材集めや装備の実験の為に戦ってただけなんだけどなぁ。

 

「アウラ」

 

 

「強く、優しく、大変慈悲深い御方です」

 

 アウラ・ベラ・フィオーラ。外見は10歳程の少女、金髪ショートヘア、金と紫のオッドアイのダークエルフである。制作者は仲の良かったぶくぶく茶釜で、彼女の趣味で男装させられている。

 

 違和感ないなぁ。

 

「マーレ」

 

 

「かっカッコ良くて、御強く、御優しい方です」

 

 マーレ・ベロ・フィオーレ。アウラの双子の弟である………弟だ。重要な事なので2回言いました。彼もまたぶくぶく茶釜に生み出されたNPCで、彼女の趣味により女装させられている。

 

 確か男の娘だったか……うん、違和感ないけど男だもんな、流石ゲーム。

 

「デミウルゴス」

 

 

「最強の種族アリストテレスで在られながらも力だけで全て解決させず、凄まじい知識と経験により、常に未来を見通される御方です」

 

 デミウルゴス。人間の姿をしているが、その実は人を陥れ破滅に追いやる事を悦とする悪魔。制作者はアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの中で最も「悪」と言う言葉に拘った男ウルベルト・アレイン・オードル。

 

 さっきから何なの?皆の目には俺はそんな風に映ってるの?

 

「セバス」

 

 

「アインズ様を始め、至高の御方達に絶大な信頼を寄せられ、最後まで私共を見捨てずに残って下さった慈悲深き御方です」

 

 セバス・チャン。執事の姿をしており、至高の42人の生活面を支える家令。製作者は正義感溢れるたっち・みーさんだ。

 

 たっちさんに作られたからか、たっちさんに似た雰囲気があるな。

 

「では最後にアルベド」

 

 

「その大いなる力と以てナザリックに繁栄をもたらし、至高の御方々から絶大な信頼を受けられた素晴らしい御方。そして私の愛するモモンガ様の御親友に御座います」

 

 アルベド。人間の姿をしているが、腰から出る黒い羽と頭の角、人間ではなく純白のサキュバスであり、守護者統括だ。製作者はタブラ・スマラグディナ……俺がアリストテレスになった際に設定を一緒に考えてくれたタブラさんだ。

 

 彼女、何やら違和感があるな。直感だけど……本心を隠しているような……。

 

 それはさておき……何これ、信頼が天元突破してるんですけど。

 

「だそうだぞ、ゼオス」

 

 

(さっき部屋での言葉の正体はこれか)

 

 ゼオスはアインズが部屋での言葉を思い出した。すると彼は深呼吸して目を閉じた。その瞬間、場の空気が一変した。

 

 その空気の変化に息を飲む守護者、そしてゼオスはその目を開けた。そこには先程までの真紅の瞳でなく、虹色に輝いていた。

 

「我が盟友達の子等よ。汝等の気持ちは良く、分かった。我は此処に誓おう。命ある限りこのナザリックから離れる事はないと!」

 

 ゼオスはそう宣言した。彼にとっても此処は思い出の場所……決して自らの意思で離れる事はないだろう。

 

「僕一同、ゼオス・アルドライグ様の御帰還を心より御祝い申し上げます!」

 

 アルベドの言葉に他のNPC達も同じ気持ちの様だ。

 

「では話を終える前に」

 

 アインズは、自分の持つ杖……このギルドの証、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンで床を叩き、立ち上がった。

 

「忠実なる僕達よ!」

 

 NPC達はアインズの言葉に耳を傾けた。

 

「アインズ・ウール・ゴウンを不変の伝説とせよ!

 

 英雄がいるならば塗り潰せ!

 

 今はまだ準備段階に過ぎないが、将来、いずれ来る時のために備えろ。このアインズ・ウール・ゴウンこそが最も偉大なものだと知らしめるために!」

 

 

「神がいるなら天の座から引き摺り下ろす!魔王がいるなら噛み殺す!邪魔をするならねじ伏せろ!

 

 畏怖も正義も天地も我らの物。この世界に、何者にも覆せぬ絶対的な存在は我等がアインズ・ウール・ゴウンだけでいい!」

 

 アインズとゼオスがNPC達にそう言った。

 

「これよりアインズ・ウール・ゴウンの名前を世界に刻み込む!」

 

「この世界の過去・現在・未来の全てにアインズ・ウール・ゴウンの名を刻め!」

 

 

 

 ー全ての知性ある者に……我らの名前を知らないものが存在しない領域まで上る。あの栄光を……いや、あれ以上の栄光を手にして、この世界に居るであろうギルドメンバーの元に届くようにー

 

 ー友たちよ。この名前が世界の果てまで知れ渡るように頑張る。そして、何時までもこの旗を掲げて待っているから……だから帰って来てくれー

 

 アインズとゼオスは今一度、このアインズ・ウール・ゴウンで栄光を手にし、世界にその名を刻みつけようとする。

 

 全てはこの世界にいるかも知れない、仲間達に自分達の存在を知らせるために。




~その後~

「アイツ等マジだ……」


「俺もそう思った」


「忠誠度天元突破じゃん……こりゃ下手な発言したら忠誠心下がるよ」


「……ヤヴァいね」


「あぁ」


「「はぁ……」」

二人支配者達はこれからの事を考えてため息を吐いた。
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