901分枝系統 80013世界 02795726時間断面 ISの世界 【改定作業中/第一章完結】   作:白鮭

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問題ゴロゴロ

 今日転入生がやって来た。失礼な話になるけど、もう一人いたんだよなって感想しか出てこない。色々大変だし、一夏絡みだと思うからがんばってもらおう。一夏ハーレムにはもっと人が必要だ、女の子向けの弾避けは本当にお願いします。これ以上増えたら俺は泣く。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「あ、あの、以上・・・ですか?」

 

「以上だ」

 

何と言うか小っちゃい、クロエと同じ位しか無いし。これで本当に軍人なのか?とか思いながら暢気に観察していると、理不尽な因縁を付けて一夏を殴った。そして、それにいち早く反応したのがシャルルだ。物凄く冷たい目をしながら

 

「君、軍属?それとも軍人?いきなり民間人に向かって暴力を振るうなんて、ドイツの人材難も極限まで来ているらしいね。先生、みんなの為にもこんな不良品は送り返した方が良いですよ」

 

あまりの剣幕にみんながシャルルを凝視しているし、ボーデヴィッヒの何かに触れたのか、シャルルに殴りかかりに行こうとして織斑先生に止められている。

そして、当のシャルルは一夏の方を心配そうに見ているし・・・・・・あれ?こんなだったっけ?

何か違う気がするけど、そこは今更だから気にしても仕方が無いか。

 

「がんばれ一夏、俺は知らない」

 

俺は一夏から要請が来るまで、親友を観察だけに留めておく事を決意した。

 

***

 

六月に入り、本格的なISの授業が開始された。二組の子達は新しい事を学べると気合が入っている子が多いが、一組の場合は事前に俺達から学んだ子が多い。ただ、俺達が教えた事は学園のカリキュラムと微妙に違うからな。実戦に即した内容が多かったし・・・その辺の違いは、今後の授業の内容を見て決めよう。

そう考えていると、山田先生vsセシリアと鈴で模擬戦をするらしいので見学させてもらう事にする。

 

「セシリア、がんばれよ」

 

そう小さく呟くとハイパーセンサーで聞こえていたのか、セシリアは俺も見ながら小さく手を振った。

 

***

 

セシリアSide

 

「学園の先生ね、二対一だし楽勝でしょ?」

 

笑顔で怒りながらそんな発言が出て来ました。告白した相手が他の女性の胸を揉んでいて、おまけに相手が嫌がって無さそうだったら頭に来るのも分かりますが、ISの武器で攻撃するのはどうかと思います。

それにあの迎撃のされ方を見て、楽観的な感想が出て来るなんて。明らかに先生の方が格上だと思うのですが。

 

「鈴はアタッカー、サポーターはわたくしが努めます。ディフェンダーがいないので機動戦を心がけて下さい・・・行きますわよ」

 

鈴と即席の陣形を整えて戦闘を始めたのですが、乱と組んだ時の様な戦闘が出来ません。

 

「やりずらい、ですわね」

 

サポートを続けてもどうしてもわたくしに比べて、動きが遅れがちな鈴が足手まといになってしまう。先生の足を止めて欲しいのに、あっさりとフェイントに引っかかって鈴は落とされてしまいました。これで一対一ですわね。

 

毎日のように司さんや美夜の様な圧倒的な格上や、乱や簪の様なライバル、そして練度は低いですが意欲のあるクラスメイト達と訓練している以上は、無様な負けは許されませんわ。

鈴の動きが障害になって、使っていなかったレーザービットを二機展開。それと今では意識しなくとも使いこなせるようになった、偏向制御射撃(フレキシブル)と連携させて先生を追い込む・・・ハイパーセンサーに驚愕に目を見開く先生が見える。

 

「何時までもわたくしが足踏みしていると思ったら、大間違いですわよ」

 

わたくしは微笑みながら、亜音速で戦闘機動にに移行。司さんと美夜から学んだマニューバを使いながら、アサルトライフルを使いながら縦横無尽に動き続ける先生を、こちらも三条の光線を持って追い込む。

近接戦闘に持ち込まれないように牽制と同時に攻撃を繰り返すと、だんだんと先生も本気になって来たのか、目つきが変わってきた・・・被弾を覚悟して突っ込んできましたわ!

マニューバ勝負だったら望むところです、司さんと編み出したゼロ距離白兵砲戦(モータル・コンバット)の威力を見せてさしあげますわ!!

 

「終わりだ!山田先生、オルコット、降りてこい!!」

 

そう織斑先生に言われて唐突に終わってしまいました。戦闘態勢に入っていてアドレナリンが過剰分泌されているのを自覚して、抑える為に呼吸法を変えます。その後は山田先生と空中で握手しました。ただ、お互いがにこやかに笑いながらも、次は負けないと目が訴えております。

わたくしも訓練がまだまだ足りない、こんな強い人がいたなんて思いませんでしたわ。わたくしの健闘を称えて、騒いでいる一組のみなさんに手を振りながら地上に降りました。

 

地上に降りた後、鈴が悔しそうにわたくしを見つめていましたが、仕方の無い事ですわ。サポート出来なかった事はわたくしの責任ですが、落ちたのは貴方の練度が足りないせいなのですから。

 

セシリアSide out

 

***

 

先生との模擬練習は盛り上がった、俺も自然と笑顔になる。

 

「セシリアやるな、山田先生とほぼ互角か。ビットも二機までは動きながら使えるようになって来たしな」

 

美夜も嬉しそうだし。

 

「セシリアがんばってるもの、さすがは代表候補生。伸び悩んでたのは指導者が足りなかったからかな?これからも色々教えてあげよう」

 

そして真ん中には赤くなってアワアワしているセシリアがいた。

 

「あ、あの、そんなに褒めて頂くと恥ずかしいですわ・・・」

 

「ほめ殺しをしてるから大丈夫」 「じゃあ、俺は頭を撫でてあげよう」

 

ガスッ!!今日も無慈悲な出席簿は、元気に仕事をこなしている。

 

「遊んでるんじゃない、弟子が成長をしたのを見られて嬉しいのは分かるが後にしろ」

 

「「はい、織斑先生」」 「うう、なぜわたくしまで・・・」

 

そう言うセシリアも嬉しそうで、そうして授業が再開された。

 

***

 

一夏の班に篠ノ之が行ったので、分割思考で観察しながら俺の受け持ちの班を見る。

 

「つかつかよろしくね~」

 

のほほんさんがやって来たが、慣れてるからこんな基本的な事を教える必要は無いかな。教えるまでもなくテキパキと操作を行いながらも、のんびりした口調俺に話しかけてくる。

 

「おりむーの事を気にしてるみたいだけど、いろいろ調べてあげようか~」

 

分割思考を使っているのがバレたのかと内心驚いたが、そう言う訳でも無いみたいだ。

 

「正確には一夏と篠ノ之の事についてだけどな、今の所はどうなってる?」

 

のほほんさんは困ったように笑いながら一言で言い切った。

 

「最悪かな~」

 

「一夏がか、それとも篠ノ之か?」

 

「しののんだよ、我が儘を言い過ぎだってみんな怒ってるよー。つかつかとかみーちゃんが心配してるのに、好き勝手言って。おりむーにだってあんなこと言って~・・・私だって怒ってるんだよ~」

 

俺は少し考えたが、みんなが何に引っかかってるかが分からないので聞いてみる。

 

「みんなが何に引っかかってるのかが分からないな。我が儘って束さんの件だろ?一夏については、俺もあれは無いだろうとは思ってるし。俺も美夜も心配してるのは事実だしな・・・なんだろ?」

 

のほほんさんはそれを見て、当事者だから分からない事もあるんだね~と言いながら教えてくれる。

 

「つかつかとみーちゃんは、私たちのヒーローだからだよ~・・・あのね、どうしたって専用機持ってる人たちと、私たちには差があるんだー。でもねそれをヒーローは覆したんだよ。

すごく強い人がやってきて~、専用機持っている人たちをバンバン倒して、すごい人に認められて専用機を貰って帰って来てもみんなに優しいんだ~。つかつかとみーちゃんはみんなの夢で希望だからー・・・だからみんな許せないんだよ~」

 

俺は何も言えなかった。みんなの事はクラスメイトとして好きだし、味方を増やす意味でも親切にしようと思って行動していたのは事実だが、みんながどう思っているかと言うのはあまり考えた事が無かったからだ。

 

「そっか。あ~う~・・・何か恥ずかしいな、情報はよろしく。何かあったら俺も、のほほんさんの事を手伝うからさ」

 

俺は照れながらそう言うと、のほほんさんは、わーい、良い物が見れたよ~と喜んでいる。

 

「良い物見れたから協力するよー、でもしののんが変わらないと解決しないよ~?」

 

「・・・・・・なんとかするよ」

 

かなり不味い流れになっている。篠ノ之はこの事を理解してないだろうなと思いつつ、俺は疲れた様に俺はため息を付いて、のほほんさんはお疲れ~と言いながら苦笑していた。

 

***

 

午前中の授業が終わったので、片付けをしつつ一夏に困った事は無いか聞いてみる。鈴に告白されたりしてるから、色々あるだろうしな。

 

「ああ、鈴の事とか、後はシャルルについてとかな・・・相談に乗ってくれるか?色々と困ってるのは確かだよ、俺は告白なんてされた事はないしさ」

 

これだけモテるやつが本当かよ?そう思いつつも、憔悴している表情から困ってるのは本当だろうと思う。

 

「良いぞ、でもここだと人の居ない場所を探すのも大変だよな」

 

苦笑いしながらそう言うと

 

「そうだ、確か前のおごりの約束したまま忘れてたよな。今度の休みにメシを食いに行こうぜ、俺の友達も紹介するしさ」

 

と、場所の提供を申し出てくれた。一夏の友達か、昔の事を聞かせてもらおうかな?

 

「ああ、良いぞ。じゃあ今度の休みにな、一夏と俺で良いんだよな?」

 

「いや、美夜も連れて来てくれ。一緒に奢る約束したしな」

 

なぜか一夏は、少し躊躇したみたいだった。美夜と言うか、女の子が必要な相談って言うと恋愛絡みかな?鈴関係なんだろうな。

 

「ああ、じゃあ声をかけておくよ・・・辛かったら言えよ、ここじゃ数少ない同志だろ?」

 

そう言うと、ああ!と言いながら笑っていた。

 

俺自身の問題もあるし一夏も問題を抱えている、人間関係だから短時間で解決するのは無理だ。焦らずに行くか。そう思いながら、一夏と一緒に更衣室に向かって歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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