蓮子「今回誰が出るかわかってしまった」
前回のラストで出てきているのでわかるかと…
蓮子「雪はどんな風に戦うのかね?エグいやり方だと思うけど」
主人公の行動がもはや悪役だという
蓮子&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 雪
現在、永遠亭っていう病院から出てから30分は歩いただろうか。走ることに比べれば徒歩ははるかに楽……というか疲れない
ただ、体は疲れないが、どれだけ歩いても竹、竹、竹。これは精神的に来る。事前に迷いやすいと言われているので、この竹林の中で迷子になっている事は理解した。SAN値がいくつか減った気もするがな
「もうここら一帯の竹を斬れば出られる気がする」
(もう少し頑張ってください。そんなこと行ったら本物のみなさんから狙われますよ)
「そうなったら返り討ちにすれば問題ないが……。はあ。完璧に俺が悪いな。しゃーない、もうちょい頑張るか」
少しでも愚痴らなければ精神が持ちそうにない
別に竹を斬る必要は無いけど……こう、目印みたいなものがあれば今後(無いだろうけど)永遠亭に行くようなことがあれば無いよりはあった方がいいと思ってな……
「あー竹林ぶった斬ろうかな〜。なんか歩くの飽きてきた〜」
(諦めないでください!もう私を使えばいいじゃないですか!お願いですから!)
「どうした白雪。お前がそこまで熱くなるなんて……今から炎でも飛んで来るか?」
(そこは雨か槍か雪じゃないですか?)
「3つ目に関してはお前ならできそうだよな。雨は……降らないかな。槍は普通はあり得ない。能力ならありそうだがな」
HAHAHAと2人で笑っていると背後から高熱を感じた
いやまさかこんな早くフラグを回収するなんて事はないよな?
横に飛びのいて接近する高熱を発するものの直線上から脱出する
俺を通過したものは球状の炎で当たったら俺は全身を焼くことになりそうな程の大きさと火力だ。そんなことになったら適当に走り回ってこの竹林を燃やすことになるだろう。そのあとは歌いながら脱出するだろうな
「今のを回避するのか。だがまあ今ので輝夜と永琳を倒したとは思えないが」
「oh……フラグ回収早すぎだろ」
「おい」
「で、えーと……どちらさんかな?」
「私は
「自分から言うのか」
白髪ロング、赤い眼の白いシャツに(何故か)何枚もの札を貼られた赤いモンペの見た目俺と同じくらいの少女。人間かどうかわからない。妖怪かもしれないし
「私は見ての通り炎を使う。お前は情報通りなら氷を使うみたいだな」
「じゃあ何か?炎は氷に強いから勝てるとかって理由で来たのか?」
妹紅は足元から炎を出して纏うようにする
炎vs氷だと炎が勝つとか本気で思うなら愚の骨頂。まあ相性的には氷は炎に弱い。こういう時には名瀬さんは羨ましい。だがまあやりようはあるっちゃある
が……まあ、馬鹿正直に相手の土俵で戦う必要はない
「そんなことはどうでもいい。さっさとお前を消してから1人でも多くの本物を消さないといけないからな」
「まあいいや。やるならさっさとやろうか。あ、そうだ。戦う前に訊いておくけどさ、お前って不死身か?」
「ああ。私は輝夜と永琳と一緒の蓬莱人だ。能力は老いる事も死ぬ事も無い程度の能力だ」
「能力説明どうも。つかさ、輝夜とか永琳の能力に程度ってついてるけど、程度ってもんじゃないな。お前に関してはチートだろ」
「チッ……んなことは良い。さっさと始めるぞ」
「はいはい。なんていうかお前っていつも不憫な役割ばかり受けてないか?」
はあ、とため息をつく
だって、ねぇ?
「今から心を折られるとか……もうなんか同情しそうだよ」
まあ戦うなら仕方がない。同情しそうだろうがしまいがぶっ倒す
雪と妹紅(ドッペルゲンガー)が向かい合っている場所は迷いの竹林。自然の力の集合体の妖精でさえ迷うほどだ
四方八方は竹で、地面には所々にてゐが仕掛けた罠が多数ある。一度ハマったら早々抜け出すことはできないだろう
「………」
「………」
お互い無言で相手の出方を伺っている
(白雪さんよ)
(なんでしょう)
(さっきフラグを高速回収したからなんかやる気がないんだけど)
(頑張ってください)
先ほどのフラグによって雪はやる気はほとんどなくなってしまっている
(なかなか動かないな。こちらから動いて初手を叩き込むか?相手は氷。炎の私は相性はこちらが勝っているが炎が氷に勝つとは限らない。やはり、相手が何かを仕掛け終わる前に倒せば良い!)
妹紅は心の中でそう結論付けると全速力で雪に向かって駆け出す
雪はろくに構えを取らずに立っていたのですぐ近くの竹に隠れるように移動する
「ハッ!そんな竹で私の炎をどうにかできるものか!」
妹紅は鼻で笑い、竹ごと雪を焼き尽くすほどの火力の炎を放つ。ボォッ!と竹が燃える。が、人の形をしたものは燃えていない。ついでに悲鳴もない
「どこに行った?その竹に隠れていたはずだが……?」
雪はその場にいない。では、どこに居るのだろうか?
答えは……
「痛てて……なんで落とし穴があるんだよ。しかも5メートルはあるぞ。誰だよこんな落とし穴作ったやつ」
竹の近くにあった落とし穴に落ちただけ。腰を打ったらしく腰に手を当てている
そんなものを見た妹紅は無言のまま落とし穴を埋め尽くすほどの炎を雪に放つ
「あー、もう!面倒くせぇ!」
雪は手のひらから鋭い氷を炎に向けて放つ。氷は炎のを突き進み、そのままの形のまま炎を通過する
「チッ……私の炎よりもアイツの氷の方が強いのかよ!」
「そうだな。だったらこのままお前をぶっ潰せるな」
妹紅の頭上から先ほどまで、てゐの仕掛けた落とし穴に入っていた雪の声が聞こえた
(どうやってあそこまで移動した!?私の炎は破壊されたようなことは無い!待てよ……アイツの声がした高さからは炎の中を通過した氷と同じ位置?いや、それよりもアイツから離れないと!)
「はい、終わりー」
妹紅の周りにある竹の全てから鋭い氷が妹紅を襲う。妹紅は思考を止め、本能的行動によりその場でしゃがむ。氷は妹紅の頭スレスレでぶつかり合ってその場に残る
「こ…の!」
体から炎を全力で放出して頭上にある氷を溶かそうとする。炎が少しずつ氷を溶かしているが、そんなことはどうでも良いように無数の氷が妹紅の全身を貫通するように突き刺さる
「が…」
「はいはい。氷漬け氷漬け。終了終了」
もうこの戦いが面倒くさくなったのか適当な口調で戦闘終了宣言をする
宣言通りに妹紅の体を貫通している氷が妹紅を少しづつ凍らせていく
しばらくしてから全身が完全に凍りついた妹紅。それを見た雪ははあ、と自分の肺活量を知るような長いため息をつく
「早く起きてくれないかな紫。俺がやったことだからあまり文句を言えないんだよな」
(でしたら永遠亭に戻れば良いのではないでしょうか。そうすれば良いと思いますが)
「残念ながら俺は今まで歩いてきた道を覚えてないんだよなこれが」
本当にどうしよう……もう白雪の力で迷いの竹林から出ようかな。と考え始めた時にある異変に気付く
「まだだ………!まだ終わってねぇぞ!」
「まーだやるのかよ。そのままなら珍しく見逃したのにな」
体の中から炎を出して解凍している妹紅。すぐに自分の活動の伝達をする脳を、次に心臓を……と次々に解凍していく
その間、雪は妹紅の復活をゆっくりと見守る。若干暇そうにしていそうだが
「やっと終わったか。まあお前の火力でも白雪の氷でも解凍できるのか」
「さあ、次だ!行くぞ!」
「血の気の多いやつだな」
(さて、まだ動くのか。不老不死って本当にすごいな。氷漬けにしたのに。コイツの不死性の核はどこだ?脳とかじゃ無いことはわかっている。セルみたいな小さな核があって土の中とかだったら地面を氷漬けにするか?いや、核はからだの中にないと再生はできないと思う。じゃあ何が核だ?)
雪は妹紅をすぐに倒すために不死性の核はどこにあるのか、どんなものなのかを考える。色々な可能性が脳裏をよぎるが、直感的にそれは違うと思う
(あ………いや、まさかな?セルみたいな形のあるものじゃなくて、魂とか存在とかが核って事じゃないだろうな!?)
雪の考えは正しい。妹紅に限らず、蓬莱人は魂が核となっている。核を斬るなんて事は早々できない。できるとしたら死神などだろう
普通の人はこれを想像したら目の前の敵に背を向けて逃げるのが正しいだろう。だが、雪の考えは違う
(魂が核って事は斬り放題じゃん。やる気は今の所全く上がらないけど……まあ仕方がない。控えめに百万回ほどぶん殴れば良いか。なんとなく百五十二回程で終わりそうだが。核を斬ればすぐ終わると思ったんだが……これはサンドバッグコース決定だな)
雪はどこぞの破壊臣が扉を破壊する時のような事を思う。雪にとっては不老不死を殺す方法がない事はないが、面倒なので、断念した。だったら、殺す必要はない
「お前今からサンドバッグな」
「ハッ!やれるもんならやってみろ!」
「それってやっても良いって事だよな?」
雪は近くにある竹を先端が鋭くなるように蹴りで斬り取る
「まずは張り付け」
雪は片手で竹を持つとやり投げをするように妹紅に向けて投げる
「そんなものが私に効くと思うなよ!時効 月のいはかさの呪い!不死 火の鳥 –鳳翼天翔– !藤原 滅罪寺院傷!不死 徐福時空!滅罪 正直者の死!」
「〜♪これはすごいな」
妹紅は飛んでくる竹なんてものは気にせずに5つのスペカを同時に使用する
雪の視界は種類たくさん、形色々、色鮮やかな弾幕で埋め尽くされている。本来はスペカは抜け道があるはずだが、これは弾幕ごっこではなく殺し合い。生死をかけた勝負。5つのスペカによってそれぞれの抜け道はほかのスペカによって埋め尽くされている
これを幻想郷住人が見たら妹紅を非難するだろう。だが、雪はそれを非難しない。殺し合いで抜け道を用意する意味がわからない。相手を確実に殺すなら当然だろ。そう考えている
「抜け道は無し。当然だよな。だけどまあ、抜け道がないならないままで作りながら攻撃すれば良い」
そういうと背後に巨大な氷の氷柱が何十本も現れ、躊躇なく大量の弾幕の中に突っ込ませる
「これが!私の全力だーーーー!!!!蓬莱 凱風快晴 –フジヤマヴォルケイノ– ーーーーーー!!!!!」
妹紅は何十本もの氷柱から全身に最大火力の炎をまといながら、真正面から激突する
少しづつだが、氷柱が破壊されて行く
「おいおい、なんて火力だよ。不老不死じゃなかったら燃え尽きてるだろ。これ、漫画とかだったら主人公だよな。そうなると俺は悪役か」
適当な調子で呟きながらゆっくりとも妹紅と氷柱が激突しているところまで歩く
「さて、まずは一太刀」
そう言ってゆっくりとした動作で白雪を体から取り出して腰にさす。と、同時に抜刀。結果は妹紅が縦から真っ二つにされる
「が……」
「さーて、これからお前は何回で戦うのをやめるかな?辞めようとするかな?」
それからしばらく、何かを斬る音や打撃音が竹林の一部で鳴り続けた
Side 雪
「いやー、不老不死を倒すのは骨が折れるなー。152回殴ったりしても全然元気だったし。やっぱり生きている奴と扉を比較しちゃいけないな」
(いや、これはやりすぎだと思うのですが……目も当てられないくらいですよ)
「しゃーないしゃーない。不老不死を倒す方法は思いつく限りでは、存在を消す、不老不死になったという事実を消す、心を折る、核を潰す、再生する前に再生できないように別の空間とかに移すくらいだからな。4つ目は無理としても3つ目が一番現実的で面倒なんだよな。心まで不老不死とかだったら諦める」
(もう彼女の目に光がなくなってません?)
152回殴った時点で数えるのをやめたから何回かは分からないけど、心を立て直すようなことがなくちゃあこれ以上は戦えないな。それくらい殴ったり斬ったり関節技を決めたり少し挌闘技の実験台になってもらったりしてもらった。途中で影に入って逃げようとしたが、氷の糸で引き寄せたりした。白雪が全力で引くほどだったから相当なんだろうな。禊だったら一撃で吹き飛ばすことくらいできそうなんだよな。だからまあラッキーラッキー(?)
ついでに会話に出てきている妹紅は地上20mほどの高さの竹に竹を突き刺されてぶら下がっている。不老不死ってこの場合は竹を体の中に吸収するようにするなんてことはないんだな。この目で不老不死の性質を知ることができるなんてそうそう無いだろうから良い経験になったかな
「さーてと速くこの竹林から出ないと……場所はもう分かったからゆっくり歩いて行こう。あー服は幽香の家だっけな。早めに行っておいたほうがいいよな–––」
ぶつくさと竹林の出口に向かって歩いて行くと突然浮遊感に襲われる
ま た か
竹林の中に焦って走るような足音が響いている
「妹紅!」
足音を出している人物は寺子屋で教師をやっている
慧音は地上20mほどの高さで竹に竹を突き刺されているのを目撃するとさらに一層速く走る
「はあ!」
慧音は妹紅が突き刺さっている竹を叩き折るとすぐに妹紅を救出する。竹を抜いたら急速に妹紅の傷が治る
「…………」
「妹紅どうした?何があったんだ?」
ゆっくりと泣いている子供をあやす様に妹紅に話しているとポツリポツリと妹紅が口を動かす
「アイツが……」
「アイツ!?アイツって誰だ!」
これ以上の言葉を話さない妹紅に慧音は急いで永琳(ドッペルゲンガー)に診せようと考えてすぐに影に入る
(妹紅をこんなにした奴は私が絶対に倒す!)
蓮子「う…うわあ……主人公よりも悪役の行動だよ」
雪さんの考え方からすれば当然なんですがね。倒せないなら戦うこと自体をできないようにすれば良い。なんて考え方ですから
蓮子「雪自身が幻想郷を破壊しそう…」
ありえそう
新小説の1話を投稿しました。良かったらどうぞ
ではまた次回