東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!
雪「なあ」
ハイ、なんでしょ
雪「俺って1日に何回戦っているんだ?」
数えてください
雪「やろーぶっ殺して(ry

本編へどうぞー!


第18話 紅魔館へご招待

 Side 雪

 

「ふぅ、泊めてくれてありがとうな」

「いえ、ドッペルゲンガーを倒してくれた事は我々本物たちからすればありがたい事ですから。ドッペルゲンガーがいなくなった事で私は無理ですが、布都達が応戦に向かうことができるので。出来ればこれからもお願いしたいです」

「攻撃されれば反撃するだけだ。それが本当か偽物かどうかはされ置いて、な」

 

 幻想郷に来てから一晩がふけた。現在、時刻は朝の7時。神霊廟の出口の前で神子に見送られる

 

「じゃあな。お前のドッペルゲンガーが攻撃して来たら倒しておくよ」

「それはお願いします。私としては、自分で倒しておきたいですね。それと、射命丸 文という女性はマスコミなのですが質問にはあまり答えないことをお勧めします。有る事無い事書き込まれますよ」

「その場合は程度によって変わるな。あまりにも酷すぎると殺しはしないがトラウマ不可避なくらいになるかもだけどな」

「ハハハ」

 

 神子は苦笑いを浮かべる。それはしょうがないだろうな。俺もそんなことを目の前の奴が言ったら同じ反応をするだろうな。つか、したことあったな

 俺は神霊廟を出る。近くは確か人里だったか。紫はまだ起きていないのか……そこまで強くやってはいないと思うんだが。禊なんてほぼ無傷だったんだよな。アイツの能力は一体なんだろ

 人里は最初の目的地だから青娥は(戦闘に巻き込みやがったが)良くやってくれたよ。先に出たら近くが人里(この事)を教えてくれたら少し顔が腫れる程度にして置いてやったが

 

「人里か。何処かに見知った奴がいないか……っと」

 

 神霊廟から出て、適当に人里を歩いていると白髪赤目の特徴的な赤いリボンの少女がポケットに手を突っ込んで目の前を通過する

 

「妹紅発見」

「あ?お前誰だ?」

 

 妹紅発見で呟いたらあっちもこっちに気付いた。目付きが悪いのはドッペルゲンガーと同じみたいだ

 

「お前のドッペルゲンガーにトラウマを植え付けた外来人だ」

「マジかよ。私が倒そうと思ったんだが…」

「まだ倒しちゃあいないぞ?竹で刺して放置しただけだからな。今頃どうなっているのかは知らない」

「何処だ!」

「竹林の何処か」

「分かった!私の手で吹き飛ばしに行ってくる!」

「気を付けてな〜」

 

 うおっ……妹紅足早いな。飛ばないのだろうか?

 

 

 人里を一回り歩いてみてドッペルゲンガーの事について聞き回ってみたが、白雪と話した内容とほとんど同じだった。これに関しては俺たち『外から来た奴』の推測が、『現地の意見や見解を知ることができた』から僥倖としておこう。とは言っても色んな可能性を考慮すれば聞き回った人里の人間は全てドッペルゲンガーと替わっていることだってあるし、そもそも人里の人間は戦闘しないらしいから他のバンバン戦っている人(人外も)からも聞いておきたいな

 

「さて、と色々と聞いたし博麗神社に向かうとするか」

(情報では、博麗の巫女は妖怪にも人間にも無関心で喜怒哀楽が激しいらしいですね)

「つまり俺が幻想郷から出たいといえばこの異変が終わり次第即刻帰らせてもらえると。異変解決まではそこて匿ってくれれば安全を確保できるし無駄に戦わなくて済む。えっと……博麗神社はあっちの方角だよな?」

(人里の皆さんはそう言っておりましたね。偽情報ではないと思いますが)

「もう面倒だし氷柱飛ばそうかな」

 

 白雪と人里の親切なみなさんからの情報を照らし合わせながら博麗神社の方角を確かめ、右手に手のひらサイズの氷柱を作り出して投擲態勢に入る

 

「アナタが昨日幻想入りした外来人ですか?」

 

 突然背後から凛とした女性の声が聞こえる。少なくともその場に現れるまで俺は気配を感じる事はなかった。後ろにいるやつの能力は瞬間移動系か?黒子か!?そんな事だったらほぼ勝てる見込みはないのだが……

 が、そんな事は気にせずにそのまま氷柱を投擲……しようとしたけどやったところで連れ戻される未来しか見えないので氷柱を消して後ろの人物と向かい合う

 綺麗な銀髪に黒い瞳青と白のメイド服を着ているという事はメイドなんだな。すごい美人

 

「違います。幻想入りした人だったらさっきその角を通って行きました」

「あ、そうですか。すみません助かりました」

「いえいえ」

 

 俺が質問に対してちゃんと答えると思っているなら大間違いだ。なんだかまた面倒ごとに巻き込まれると俺のサイドエフェクトが言っているので適当な嘘を言う。名も知らぬメイドは俺の嘘を信じたのかそそくさと走っていく。瞬間移動しないのかよ

 

「いや、アナタでしょう!」

「ほう、なんの根拠をもとにそんなことをほざくのかな名も知らぬメイド」

「申し遅れました。私は十六夜 咲夜(いざよい さくや)。紅魔館のメイド長を務めております。先ほどの質問に対しては八雲 紫から報告を受けておりましたので」

「へぇアイツ起きたのか。さっさと来てくれないと困るんだが」

 

 紅魔館のメイド長を務めている咲夜は丁寧な口調で話す。ノリがいいな。燈と話したらお互いが敬語だけで話していそうだな。そんな場面を想像したら猛烈にその空間にいたくなくなって来た

 突然だがここで咲夜の心情を言いあてよう。『コイツはちょろいわw』みたいなことだろう。そもそも咲夜の言っている紫は本物なのかドッペルゲンガーなのかは言っていない。言ったところで信じないが

 

「で、メイド長さんは何の用だ?紅魔館に招待でもされるのか?」

「その通りです。主人のレミリア・スカーレット様からご招待するように申せられたのでお迎えに参上しました」

 

 即答で俺が行くと思うか?と言いそうになるのを喉元で食い止める。はっきり言って行きたくない。目の前にいる咲夜は攻撃してくるかもしれない

 が、俺の第六感が告げている。例え面倒ごとに巻き込まれるとしても、それを差し引いても、こちらが得するようなことがあると

 

「分かった。行くことにする」

「では、私について来てください」

 

 そう言って咲夜は浮遊する。おそらく俺が浮遊するのを待っているのだろうそのままの位置で止まっていると、俺が浮遊しない理由が分かったような顔をする

 

「もしかして飛行できないのですか?」

「あいにく俺は空を飛ぶ訓練をしようと考えた事はあっても試そうとしたことがないな。外の世界だと能力はもちろん、飛行なんてしたら面倒なことになるからな」

「では、徒歩で向かいますか?」

「誠に申し訳ないのだがそうしてもらえると非常に助かる」

 

 別に飛ぼうと思えば飛ぶ事はできるのだが……白雪の能力の使い方はできるだけ控えたいんだ。相手に手の内を教えるのもあるのだが、白雪を使うと疲労が溜まるんだ。もしもの時に思うように動けなくなるのは回避したいから

 

「紅魔館の主人さんはどんな人なんだ?その前に咲夜は人間だよな?」

「私は人間です。そして、レミリア様…私はお嬢様と呼ばせてもらっております。お嬢様は吸血鬼です」

「吸血鬼って日に当たるのに弱いとか、十字架とか銀が弱点だとか。幻想郷はどこにあるのかわからないが、西洋の妖怪とかも居るもんだな。咲夜っていつから紅魔館に居るんだ?」

「幼少期からメイドとして雇わせてもらっております」

「って事は咲夜は日本人じゃないってことか?」

「そうですね。今の名前はお嬢様につけてもらった名前です」

「レミリアは和名が好きなのか?」

 

 咲夜と会話しながら森の中を歩いて行く。一応警戒はしておくが、今のところは攻撃する気は無いみたいだ。あと、言っていることに嘘は含まれていないみたいだ。多分だけどな

 

「紅魔館は吸血鬼と人間以外の種族は居るのか?」

「そうですね。魔法使い…いえ、魔女のパチュリー・ノーレッチ様。パチュリー様の使い魔の悪魔、小悪魔。紅魔館の門番で妖怪、紅 美鈴(ホン メイリン)。ですね。あとは妖精が多数。メイドをやっておりますが……その、仕事をすることがなくて」

「うん。大変なんだな」

「本当ですよ」

 

 同情するしかないな

 紅魔館にいる種族は大体わかった。名前もついでに教えてくれたし、助かった。咲夜の情報をまとめれば人間1人、吸血鬼1人、魔女1人、その使い魔の悪魔が1人、名前からして中国人の妖怪1人、妖精多数と

 少なくともコイツらのドッペルゲンガーは1人も消えていないのか。レミリア達の能力は分からないが咲夜の能力は厄介だ。これは咲夜に任せるしかないな

 

「着きました。あそこに建っておりますのが紅魔館です」

「赤いな。目に悪そうだ。精神が弱い人が見たら気絶するんじゃないか?あれって絵の具?血だと言われても納得するぞ」

「慣れてしまえばどうということはないかと。館内もあのように赤いです」

「まさに"紅"魔館だな」

 

 森を抜けると真っ赤な館が見える。湖の近くにあり、大きさはかなり大きい。二階建くらいかな

 森の途中から霧が発生して、咲夜の解説によれば霧の湖らしい。吸血鬼外に出られないじゃん。水といっても多少程度なら問題ないのだろうか

 

「では少しこちらで待っていてください。門番に言ってきます」

「分かったが寝ていないか?あれ」

 

 門のあるところまで移動すると咲夜が門番に許可を得ようと歩き出すが、俺にはどうしても寝ているようにしか見えないベレー帽にチャイナ服の赤髪ロングの美人が鼻ちょうちんを作り頭が上下に行き来している。門番だから美鈴かな

 まてよ……あれ?俺たちのこと気付いてね?

 と思ったと同時に音も無く美鈴の頭にナイフが生えた。生えたというか急に出現したというか……まるでナイフを瞬間移動させたみたいな

 

「咲夜さん、私起きていましたから!あちらが今日のお客様ですよね!?」

「そうよ。起きているなら疑われないようにしなさい」

「はい!」

 

 咲夜の低い声で美鈴が綺麗な敬礼をする。恐らく口の端が引きつっているだろう。だって咲夜が怖かったから

 咲夜は怒らせないようにしよう。俺は心の中で決心する

 

「では、お入りください」

「あ、はい」

「ようこそ、紅魔館へ」

 

 門番の美鈴に合掌してから紅魔館に足を踏み入れ入る。咲夜に促された際に敬語になってしまったのはさっきの美鈴の光景が恐ろしいからだろう。だが、燈が怒ればこんな生易しいものじゃない。アレはヤバイ。耐えられないよ。無言の圧力ってどうすれば回避できるの?

 紅魔館内部を一言で言えば外装と変わらずに真っ赤。赤い箱の内部と言われても疑問は抱かない。あと、外から見た広さと中の広さが一致しない。空間を拡張されているのかな?魔女のパチュリー辺りが有力候補。他の人(?)の能力を知らないので他かもしれないけどナ

 

「こちらです」

 

 真っ赤な館の中を咲夜の後に続いて歩いている(時折メイド服の背中に羽みたいなものがある女の子がチラホラ見えた。というか角から見られていた。あの子達が妖精メイドかな、働かないという)と、一つの扉の前で立ち止まる

 コレって一人で動いたら迷うやつだよな。それ程大きい

 咲夜は扉を3回ノックすると、中から「どうぞ」と幼い少女の声が聞こえる。まさか子供が主人とかじゃないよな?

 

「失礼します」

「マジで子供だったよ」

 

 咲夜が扉を開くと長テーブルの誕生日席に紫の髪を肩くらいまで伸ばした赤い瞳の幼女。服は縁が赤く、大部分が白のワンピース。服を貫通しているのかわからないコウモリみたいな羽。うん、なんというかザ・吸血鬼みたいだ。可愛いが、どこからか惹きつけるようなオーラみたいなものを感じる。だが、神子の方が強いと個人的に感じる

 さらにその近くに本に目を落としているこれまた紫髪を腰まで伸ばして星がついたナイトキャップを被っており、長い髪を様々な色のリボンで結んでいる女性。真っ白なパジャマみたいなものを着用している。美人さん

 その隣に座っているのが赤い髪を腰くらいまで伸ばしており、白いシャツの上に黒いワンピースを着ている女性。頭の背中に悪魔の羽みたいなものが左右に生えている。悪魔みたいな見た目しているからこの人が小悪魔か。その隣に座っているパジャマ姿はパチュリーか

 パチュリーの向かい側に座っているのがレミリアと似ている顔立ちだが、髪の色と背中に生えている羽が違う。まず髪は金髪。羽が木の枝みたいになっており、枝からぶら下がっている色んな色の結晶みたいなひし形。咲夜からの情報では吸血鬼は1人だと言っていたような……言ってねえな。姉妹か何かだろう。小悪魔の向かい側の席が一つ空いている

 この光景を見た俺は思わず呟いてしまった。人里以外だと男性を見てはいない。なんなんだ幻想郷は

 

「いきなり失礼なことを言うわね。まあいいわ。とりあえず座りなさい」

「あーハイハイ(お前と同じくらいの見た目なんだが……人外だったら見た目が幼いままでもおかしくないのか?)」

(吸血鬼の見た目はそうそう変わらないからではないでしょうか。1000年くらいしないと成長が始まらないのでは…)

(もしかしたらもう成長期が過ぎたのかもな)

「アナタ今すごく失礼なこと考えていたでしょう」

「何言ってんだお前(なんで分かるんだよ。読心能力でもあるのかよ)」

 

 レミリアと向かい側の席に座る俺。というか咲夜に促された。それと同時に紅茶が注がれたティーカップが人数分一瞬にして現れる。これって瞬間移動でできるものか?座標移動みたいな能力か、それともそれ以外か。それを行なったであろう咲夜はいつのまにかレミリアの少し後ろで立っている。席が一つ空いているからそこに座ればいいと思うが……

 贅沢を言わせてもらえば、俺は紅茶よりもお茶の方が好きなのだが、まあせっかくだ。飲んでみよう

 久しぶりに紅茶を飲もうと、ティーカップの取っ手を掴み、紅茶を口の中に含む瞬間に部屋の扉が盛大な音を立てて開かれる

 

「待ちなさい!そいつらはドッペルゲンガーよ!その紅茶には毒が……」

 

 扉を開けた張本人、レミリアはものすごい形相で叫ぶ。内容が紅茶に毒が入っているとか言っているが–––––

 俺の体は机に向かって倒れる

 –––––急に言われても重力に従って落下する液体がそんな急に飲むのを中断できるわけがない。噴出すほど多く口に含まないようにしているから口に残る

 これはまあ、しょうがないな




毒入りスープは美味しかったですか?
雪「今からお前に名前てやるからそこに直れ」
全力でお断りします!
雪「逃げやがった!」

ではまた次回!
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