燈「今回は私ですか。よろしくお願いします」
今回は2話ですが、まだまだプロローグはあります。およそ4話ほど…
燈「つまり6話程ですか」
そうです。では、
燈&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 雪
「…………き………あ…よ……おき……朝よ」
うーあと一時間…
「そうしたら遅刻しますよ?朝です、起きてください」
「うい…分かりました…はあ…頼むからもっと寝れるくらいの時間が欲しい」
「おはようございます。雪」
「おはよう」
自室のベッドから上半身だけ起き、起こしてくれた奴に朝の挨拶をする。横に立て掛けてある代々受け継がれる刀、『
昨日寝たのは午後10時。そして今の時刻は5時半、大体7時間半寝た。それでも眠い
「ふぅ」
一息つき素振りを100回してから剣術を一部除いて一通りやる。そして時刻は6時。支度をし、制服に着替える。博咲家は三人家族。台所まで行き母さんの朝食を食べる
「おはよう」
「おはよう雪。白雪は居る?」
「居るよ。ちゃんとね」
「そう。気をつけてね。今日は何だか嫌な予感がするの」
「俺もそう思ったいるよ」
俺の予感と母さんの予感は一緒みたいだ。念の為禊にメールで『なんか嫌な予感がするから武器持っていけよ』と送る
「父さんは?」
「そういえば起きないわねぇ。どうしたのかしら」
「どうした?俺は元気だぞ」
母さんと話していると父さんが台所に来た
「おはよう」
「二人ともおはよう。雪、今日は気を付けろよ。何か恐ろしい事が起こりそうだ」
「今その話をしてたんだよ」
達人級の剣の腕と人間離れした感覚を持つ父さんが言うからには何か本当に当たりそうだな
「じゃあ行ってくるよ」
「ああ気を付けろよ」
「いってらっしゃい」
「あと、二人とも気を付けてね。もしかしたら二人にも何かあるかもしれないからさ」
「分かった」
二人に忠告して玄関を出る
この後は登校中命雛兄弟に会ってから禊が武器を持ったかを聞いてからは昨日と変わらない時間が昼休みまで流れた
『5時限目は体育館で行います。時間に遅れないように移動してください』
昼休みの開始と同時に放送が流れる
「禊、ちゃんと持っていけよ?」
「持った。いつでも行ける」
「朝に何やら忙しそうでしたがまさか持って来ていたとは…先生方に見つからないようにして下さいね?」
「分かってる」
禊は改造モデルガン二丁を内ポケットに入れ、メリケンサックを前ポケットに入れる。何で持っているのかは良く不良に絡まれる事があるとかで休日は持ち歩いているとか…危ねぇなコイツ。持って来させるように言った俺が言えることではないけどな
「取り敢えず弁当食ってからにしよう。あと30分はあるからな」
「そうですね。雪はこれから不吉な事が起こると思っているのでしょう?雪の勘は良くも悪くも当たりますからね。ならば今のうちに食べていた方が良いでしょう」
「食べ終わった」
「早っ!まだ半分も食ってないんだが」
「禊はいつも最初に食べ終わりますからね。何故でしょうか?」
「知らん」
禊は色々と規格外だからな。頭脳は燈、実行は禊。この二人とまともに戦う奴は早々いないだろうな、知らない限りは…
「私は食べ終わりましたがこれからどうします?」
「十分前に体育館に居れば良いんだろ?だったら丁度十分前に居るような感じで良いんじゃね?」
「そうですか。では本を読んでいましょうか」
そうして俺たちは本を読み始めた。俺は禁書目録、燈はシャナ、禊はデュラ○ラ
そして5時限目開始まで15分前になった
「では移動しましょうか」
「だな…なんか長くなりそうだ」
「早く終わってくれたら良いのですが…まあ耐えるしかないですね」
「行くよ」
「ああ、はあ…「眠い、ですか?」……なんで分かった?」
「雪は「はあ…」の後は大体「眠い」と言いますからね。長年一緒に居れば分かりますよ」
「幼馴染って凄いよな」
そんな話をしながら廊下を歩いて居ると2-Aの教室から蓮子とメリーが出てきた
「おー何時もの三人組じゃないか!体育館まで一緒に行こうではないか」
「口調変わりすぎだろ。どうした」
「それが今から体育館で行うことがどうやら超能力の事らしいので蓮子のテンションが上がっているんです」
「私からすればメリーさんもそう見えますが?」
「その通りよ。何で分かったの?」
「秘封倶楽部の人が超能力の事でテンションが上がらない訳がないと思ったのですよ」
「燈君には敵わないわね。燈君が超能力と言われても納得するわ」
「ありがとうございます」
二人が仲良く話しているのを俺と禊と蓮子が後ろから見ている
「何であの二人付き合ってないの?」
「俺が知っていると思うか?」
「だよね」
「お似合いなのに」
三人で小声で話す
「そう言えばその話を誰から聞いたのですか?」
「あ〜さっき偶然校長室の前を通ったらそんな話が聴こえたから暫くその場に居たんだよ」
「褒められた趣味じゃないな」
「盗み聞きか」
「私もそう言ったんだけど…」
「後悔もしてないし反省もしていない!」
「断言するな!」
「もうすぐ体育館ですよ」
話していたら体育館に着いたみたいだ
中にはほぼ全校生徒が居てクラス順に縦に並んでいた。蓮子達と別れ俺たちも並ぶ
チャイムが鳴り5時限目が始まった。全校生徒が静かにクラス順に並んでいる
今のステージの上には10個の椅子の机、机の上に何かの機械が置いてあり、教卓とスタンドにマイクが付いている
『えーテステス…はい、大丈夫ですね。初めまして翠刹高等学校の皆さん。私は超能力を調べている
教卓の前に立って話す見た目三十代前半の男…松戒さん。蓮子がこっちを見ながらドヤ顔をしている。うざい
『ではまず私の調べた超能力の事からです。この世には沢山の種類の超能力があります。超能力は進化し続けるもので、退化しようが、停滞しようが、それはそれで完成されているのです。仮に、別の概念を超能力を加えるとそれは少なからず別のものになってしまいます。そんな超能力の中には皆さんがよく知っている火を操る能力、水を操る能力等あります。しかし同じ能力であろうと、強弱までは同じではありません。つまり能力にも個人差があります。私が今まで見てきた能力の中では空間を操る能力もありました。能力を持つ人は多くありません。大体100人程です。もしかしたら皆さんの中にも自覚していないだけで能力を持っている人が入りかもしれませんね
ここまで話しましたが口頭だけでは分からないと思うので私の協力者である彼女は氷を操ります。実際にやってもらいましょう』
松戒さんがポケットから松戒さんの手程の大きさの石を取り出した。ポケットどれだけ大きいんだよ…
石をみんなに見えるように上に投げるとピキィンと音が鳴り石が凍った
生徒の歓声の声や拍手が体育館中に響く。俺は一応拍手はしておくけどあまり凄いとは思わなかった。何というかつまらないと感じたから
「つまんな………ん?あの人…」
今石を凍らせた人表情が変わっていない?まあ、そういう性格ならそうなのかもしれないけど…禊とかいるし…気になるな
『拍手歓声ありがとうございます。このように超能力は存在します。では次に超能力の在り方についてです。先程言いましたが能力には強弱があります。人に害がないものや人を傷つけてしまうものまであります。中には戦争を終わらせてしまうほどのものまであります。ではその超能力を平和のために使うのはどうでしょうか?この世から争いをなくせば平和になるのではないでしょうか?』
この瞬間松戒さんの話に興味が無くなった。争いがなくなればこの世は平和になる?争いはいろんな事から起こる。超能力を使えば争いが無くなる訳がない。また新しい争いを生むだけだ。それにその『平和』は
興味が無くなった話であっても聞こえてくる。一応聴いておくとして、さっきの人のことを考える
『………さて、ご静聴ありがとうございました。では次に皆さんには私の協力をしてもらいたいと思います。私の後ろにあること機械は超能力を持っているかどうかを調べることの出来るものです。やり方は簡単です。どちらでも構いません。腕にこの吸盤みたいな物をつけるだけで構いません。では試しにやってみましょう………このように超能力を持っている人には『色』が出てきます。白色は能力を持っていません。水色、青、緑、紫の順に強いものを示していきます』
機械のモニターみたいなところの色が変わるみたいだ。さっきの石を凍らせた人は緑だ
『では一年生からお願いします』
一年一組からステージに上がって吸盤を腕に付けていく。大体が白色だ。時々青や緑になった奴らがいて戻っていく。中には右手を掴んで「俺の右腕が疼きだした!」とかやっている奴がいる
「盛り上がってるな」
「そうですね。皆さん『もしかしたら自分にも特殊な能力が有るのかも!』と思われているでしょうからね。分からないわけではありませんが…私にも超能力というものが使えるかどうかは気になりますから。能力にもよりますけれど」
「自分にあると思う?」
「さあなあったらあったで面倒臭いことに巻き込まれたりありそうだからどうでもいい」
「雪らしい意見ですね。それと面倒臭いことに巻き込まれる体質なのを自覚していない事に私は驚きましたが」
「え?俺って巻き込まれ体質?とりあえず不幸だー!とか叫べばいいの?」
「やらなくて結構です」
「うるさいだけ」
「俺の心が傷ついた」
三人で話していると二年生の番まで回ってきた。蓮子がステージに上がっている。メリーはまだ後みたいだ
「何でこっち向いてるんだよ。こっち見んな」
シッシッと手で追い払うようなジェスチャーをすると椅子に座る。多分「私に能力があったら驚くだろう!」とか思っていそうで実際にあったら言いそうだな
蓮子が吸盤を腕につけて少し経つとモニターが緑色になった。蓮子が凄い勢いでステージから降りてこちらに走ってくる
「ねえねえ!私あったよ!私に能力があったんだよ!驚くだろう!」
「(似たようなこと言ったぞこいつ)無自覚に使ってるかもな。今までで何か不思議なことやおかしな事があったか?」
「え?うーん、どうだろう。秘封倶楽部の活動が長引いて夜になる事があるんだよね」
「警察ェ」
「それで夜空を見上げて、星を見ると時間が、月を見ると今いる場所が分かるんだよね」
「それでしょう。それはいつも使っているのですか?」
「時々かな?」
「次はメリーみたいだよ」
蓮子の能力が判り次はメリーの番になった。吸盤を腕につけるて暫くするとモニターが緑になった
「メリーさんも能力が存在ありみたいですね。どんな能力でしょう?」
「あーそう言えば昨日話した神社の異世界の入り口見つけたのメリーなんだよね。でもそれは私には見えなかったんだけど」
「この二人確信犯じゃね?」
「それな」
「これでお二人は能力持ちだと確定しましたね。この学校に通う生徒は能力持ちが多いのでしょうか?」
「まあ何人か居るみたいだな。紫は見てはないが」
話していると一組の最後の奴がやった機械のモニターが紫になった
松戒さんも驚きで目を見開いている
『凄いです!紫は10人に一人以上の確率です!私が知っている中では紫以上の色は見たことありません!』
おおー!と体育館の中がまた歓声と拍手で埋め尽くされる
「10人に一人ですか。まさに天才というものですね」
「でも燈と禊は彼奴よりも凄いよな。もしかしたら二人とも紫だったりしてな」
「雪もそうなる」
「そうですね。私達が紫ならば雪も紫でしょう」
「あり得ないあり得ない」
俺が燈と禊と同じなんてあり得ない。確実に二人に劣っているから
「雪の番ですよ。一応私たちも行きましょう、禊」
「分かった」
「あ、マジだ。回るの早いな」
「行ってら〜。良い結果待ってるよ〜」
「是非3人の話も聞きますからね〜」
俺たちの番が回って来たのでステージに上がる段差の前に並ぶ。燈と禊は前のやつに頼んで順番を代わってもらったらしい。背後にいる
蓮子とメリーからの言葉に関しては能力があったとしても話すことなんてないんだな、これが
「2-B、博咲 雪です。よろしくお願いします」
「博咲君ね。まず座って」
「はい」
俺の番になったので空いた席の前に立ってクラスと名前を言ってから、目の前に座っている二十代前半の金髪ポニーテールの女性に促され椅子に座る
「じゃあ腕を出して」
「はい」
「じゃあ暫く待ってね。雪って滅多にない名前よね」
「それは俺も思いますが今更言ったところでどうすることもできないんで気にしていません」
「ふーん。貴方って女性と間違われることないかしら?」
「ありますよ。月に5回は」
「まあ分からなくはないわね。見た目は中性的で声が女声なんですもの」
「それはそっちの二人に昨日言われましたよ」
腕に吸盤を付けてから結果が出るまで女性と話す。何気に俺が気にしていることをバンバン訊いてくる
「そういえばさっきの石を凍らせた人の事なんですけど」
「?何かしら?」
「間違ってたら言ってください。その人って『生きていますか?』」
「!どういう意味?」
「最初はポーカーフェイスだと思っていたんですが、登場してから『一度も瞬きをしていません』。2分間ずっとはきついと思いますよ?」
「どうかしらね。それは想像に任せるわ」
「そうですか。少し気になっただけですので今のは訊かれなかったことにしてくれて構いませんよ」
「……そう」
俺は気になったことを訊いてみたけどあの反応からして生きてる可能性は低いかな。他にも瞳孔が開ききっていたりなどなど。まあ、俺に被害が無ければ良いし。最後の間は怪しすぎるけどな
「結果が出たわ………?あれ、色が出てこない?」
モニターを見るが黒から画面の色が変わっていない。故障?と思われたが…
「松戒さん!機械の画面の色が変わりません!」
「こっちもです!」
「こちらもです!」
機械が動かないところは俺のところ以外に二つあるみたいだ。何となく予想はできるが一応横を見る。まあだよな、と思ってしまった。腕に吸盤を付けているのに燈と禊の機械の画面が黒から変わっていない。まあ俺でそうなんだから二人がこうなる事は何となく察してしまった
「?これはどういう事だろう?」
松戒さんが自分に吸盤を付けたら画面が緑になった。この人能力持ちなんだ。体育館にいる生徒の半数は近くにいるやつと話しているがもう半数(蓮子、メリー含め)はこっちを見て首を傾げていた
「すみませんがもう一度よろしいですか?」
「はい」
もう一度吸盤を腕につけるが黒から変わらない
「まさか……ありがとうございました。では、終わるまでお待ち下さい」
「分かりました。ありがとうございました」
終わったようで礼を言って立ち上がる。丁度同じタイミングで燈と禊も立ち上がる。少し歩くスピードを上げて燈の元まで近づき耳元で囁くように言う
「
「……気配はありますが感情と言いますか…こちらに何も興味がないと言えばいいのか…よく分かりませんがこちらに危害を加える気は無いみたいです(小声)」
「そうか。ありがとう(小声)」
燈に確認してもらったが舞台袖にある気配はこっちに何もする気は無いみたいだ。あとは禊に一応警戒してもらうだけ
禊に警戒してもらうように頼んだら引き受けてくれた。ステージから降りると燈が話しかけてくる
「今気付いたのですが外からも気配を感じます」
「!……先生じゃないのか?」
「そうかも知れません…が数が15はあります」
「今の体育館の先生の数は………」
「15人」
「サンキュー。となるとクラスの担任は全員来てるな。てことは…事務の人は…無いな」
「副担任の方でも全員来る必要はありません」
「だな。じゃあ誰だ?」
「確かめに行く?」
「理由もなく外に出る事は出来ないだろ」
「トイレに行くと言ってこっそりと外に出るのはどうですか?」
「そうするか。誰が行く?」
「………じゃんけん」
「よし!」
「「「じゃんけん…ポイ!」」」
外の気配の正体を知るためにトイレから出る必要がある。それを誰が行くのかというじゃんけんをやった結果俺がグー、燈、禊がパー……
「俺かよ…」
「やったね」
「ではよろしくお願いします。念の為危ないと思ったら戻って来て下さいね」
「了解…こんな所で二人がパーを出すとは…流石双子」
渋々近くの先生に言ってから体育館のトイレに向かう
「全く…面倒だな」
トイレに入ってから中に誰もいないことを確認してから向かい側にある窓を開ける。と、その瞬間に炎が下から襲いかかる
「っ!っぶねぇ!何だ!」
咄嗟に後ろに跳び回避する。窓から石を凍らせた人みたいに無表情で身長が高い男性…
「いやいや…それは無いだろ。アンタ天津飯?」
メキメキメキメキ!と、男性の背中から腕が生えた。それは某アニメのキャラと同じようだ。違いがあるとすれば額に目がない事くらいか
「よく分からんが敵…って事で良いのか?」
男性は答えないが、四つの手から炎が飛んでくる
炎を回避すると後ろの壁が破壊され体育館内が見えるようになった
「敵ってことで…ぶっ倒す!」
今回出てきた色の説明、雪、燈、禊の色は次回でわかります
燈「あれは一体どういうことなんですかね?雪が思ったように故障でしょうか」
ちゃんと考えているので大丈夫です
燈「それは次回に期待しても良いということですか?」
やめてください死んでしまいます
てはまた次回!