禊「…………」
そういえば前書きのように誰がセリフを言っているか分かりますか?
禊「分かる」
前書きのように名前を入れようかと考えていまして、入れたほうがいいならコメントください。くだされば次からそうします
禊「今回は後書きはなし」
禊&カミユ「本編へどうぞ!」
「さて、さっさとここから出るかね。これ以上ここにいる理由はないし」
(魔法使い達は良かったのですか?)
「うんまあ、アレは故意的にやっているわけでもなかったし。俺が戦う理由がないんだよ。それにさっさとここから離れたいから」
(離れたいという意見には賛成します。何か嫌な予感がします)
「具体的には倒したと思った敵がまた襲って来るとかな」
魔法の森のほぼ中心部で魂魄 妖夢と戦っていた雪は雑に伐採された木の様な場所で切り株の上に腰を下ろしていた
雪が何気ない一言を発しながら腰をあげると背後から気配がする。それは先ほどまではなかったものだ。瞬間移動したかの様に現れた気配に雪はいくつかの候補をあげる
(1・紫。可能性が大だ
2・妖夢。紫の能力で転移した
3・その他。候補が多すぎて言い切れん)
音もなく何かを構える音がする気配を感じた雪は後ろを振り向く
「はぁはぁまだですよ」
「候補は2か」
所々に擦り傷を負った妖夢が中段の構えのまま息を切らせて立っていた
「早くその傷を直したほうがいいんじゃないか?それ以上怪我すると勝手に消滅する気が」
大怪我を負ったドッペルゲンガーは時間が経つと勝手に消えるかどうかは雪は知らないが、珍しく妖夢の身を案じている
「大丈夫です………………このくらい…………」
「言葉が途切れ途切れになっているのに何が大丈夫なのかね」
「行きますよ」
妖夢の言葉に雪はため息を吐いてしまうが、戦意は先ほどと全く変わっていないことに心の中でため息をつく
「今のお前を見てると6歳の時の俺を思い出すよ」
「人符 現世斬」
妖夢が一気に雪との距離を詰める。その速度は普通の人が見たらほとんどその姿を捉えることができずに棒立ちしていることだろう
だが雪はそれに反応する
「真楼の居合 瞬」
妖夢が動き出すのとほぼ同時のタイミングで居合の構えを取り、手首の返す力で妖夢よりも速い剣速で首を狙う
「はあ!」
「そら!」
雪の斬撃をスレスレで避け、楼観剣を容赦なく首を捉える。それに対して楼観剣を弾き、足払いをかける
「きゃっ」
「それ!」
空中で横倒しになっている妖夢に躊躇なく白雪を振り下ろす雪。妖夢は素早く納刀している白楼剣で受け止めるが、空中だと地に足をつけているほうが有利に動く
「グッ……」
「おいおいこんなもんか?一度引いたほうが良いんじゃないか?死ぬよりも生きて打開策を考えれば良いんじゃないか?」
「!貴方は剣士の誇りがないのですか!?」
「そんなこと言われても俺は戦国時代の剣士って訳じゃないからその剣士の誇りってのは分からない。お前のいう通り俺にはないんじゃないか?」
「そうですか……」
地面で横たわって白雪を片手で受け止めている妖夢は楼観剣を雪の足を切り裂こうとする
「はいはい危ない危ない」
楼観剣を左足で踏みつけて押さえつける
「剣士の誇りがない貴方に負けるわけには生きません!断命剣 瞑想斬!」
「うおお……うわっ…………とと。なんだありゃ……強化か?」
急に強化された楼観剣は軽々と雪を吹き飛ばす。空中に投げ出された雪は体勢が悪いながらも無事に着地する
「貴方は絶対に私が倒します!」
「死ぬよりも生きたほうが良いと思うがな。これは個人の意見だから他人がとやかく言えることじゃないかな」
「魂符 幽明の苦輪」
妖夢が使用したスペカは、半人半霊である妖夢の周りに漂っている妖夢の霊の部分(見た目は魂)が人の部分である妖夢の姿になるものだ。妖夢の横にもう1人の妖夢が現れる。妖夢が半人半霊であることを知らなければ分身したと思うことだろう
「分身した?なんだ忍者だったのか」
(アイェェェェェェェェェェ)
「いや、さっきまであった?魂みたいなものが姿を似せたのか?」
雪の読みは間違えてはいないが正しくもない
「断命剣 瞑想斬!」
妖夢2人(本来は1人だけど描写の都合上2人とします)の持つ楼観剣が強化され、左右に分かれる
「チッ……」
2人の妖夢が別々の方向から攻撃が襲ってくる。少なくともこの戦いでは白雪の力は使わないようにしているため、単純な手数では妖夢側が有利だ
「一気に攻めますよ!」
「クッソ……速いな!」
左右からほとんど同時に攻撃してくるため、注意が散漫になり体感時間が一対一の時よりも早く感じる
「ヤバイ……目が痛くなってきた。つか、なんで俺の動きがわかるんだよ……!誰からか情報をもらったのかよ」
「逃がしません!人鬼 未来永劫斬!」
「は、うおっと」
少し距離を取るために交代した瞬間に2つの刀から斬り上げられる。ほぼ反射的に白雪で受け止めるが強化された2つの楼観剣には白雪の力を使わない雪の筋力では押し出されるのは当然だ。雪は空中にいる状態で思考する
(どうする、空中だとまともに居合ができないぞ……抜刀術もだ。真楼の型は地に足をつけていることを前提としたものが多い。そもそも空中戦をすること自体を想定しない。だからと言って使えないってこともない……が、2人(?)には効果が薄いな。このまま追撃されると削りきられる可能性がある)
雪の危惧していた通りに2人が一斉に動き出した。左右に分かれて雪に向かって一直線に跳躍する
「真楼の居合 停」
「なっ……斬撃をその場に残した!?」
真楼の居合 停は自分の全方位に霊力で濃縮に固めた斬撃を停止させておくものだ
2人の妖夢が強化された楼観剣で攻撃するが金属音を鳴らすだけでヒビが一切入らない
1人の妖夢が離れたのか金属音が少なくなる
「そらっ!」
停止していた斬撃を全方位に飛ばす。突然の出来事に斬撃に攻撃していた妖夢は吹き飛ばされる
「はあ……やったか?」
(それフラグでは)
「断迷剣 迷津慈航斬!」
「フラグだった」
地面に着地するとともに、遠くにいた妖夢が楼観剣に大量の妖力をつぎ込んだ巨大な刀身を作り出して薙ぎ払う
「甘いな。真楼の居合 衝」
巨大な刀身を横から霊力が纏った白雪の刀身でそらす。白雪の刀身が当たって数瞬後に霊力が爆発し、巨大な楼観剣は雪の体を捉えることはなかった
「なっ」
「胴体がガラ空き」
隙だらけになった妖夢に一太刀浴びせると、妖夢の姿が消えた
「はっ?え?あ……うん。魂(?)の方だったか。妙にあっさりしたものだと思ったら……ビックリした」
「やられましたか……ですが!転生剣 円心流転斬!」
呆気にとられている雪に高速で近寄り楼観剣で高速連続攻撃をする妖夢
「まだまだだな。真楼の居合 時雨」
雪はすぐに居合の構えを取り、妖夢の高速連続攻撃を全ていなす
「まだ!」
最後に高速連続攻撃の勢いを利用した横薙ぎをするが、
「読み通りだな」
雪はいとも簡単にいなしてしまう
妖夢はすぐに距離を取り、雪の出方を伺う
「せっかくだ。とっておきを見せてやるよ」
雪が深呼吸をし、目を見開く
と、同時に妖夢の前にスキマが開き、中からピンク色の髪をした女性がゆっくりと出た
「初めましてかしら?博咲 雪君」