東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!
蓮子「サブタイから不穏なワードがあるんだけど」
まさにその通りです。自分でも思いました
蓮子「おい」

蓮子&カミユ「本編へどうぞ!」


第28話 話と取材と突き落とし

 Side 雪

 

「初めましてかしら?博咲 雪君」

 

 いきなりスキマから出てきたピンク髪で妖夢の周りにあるものが細かくなったような白い塊(?)を宙に漂わせている着物姿の女性が妖夢との戦闘の邪魔をする位置にいる

 

「疑問形で聞かれても……俺はあんたのことを知らないが?」

「あら、白雪は私のことをあなたに話していないのかしら。悲しいわね」

「白雪から?」

 

 急に白雪に話が飛んで驚く。白雪を知っているってことは刀に通じているやつか、白雪と話したことがあるやつくらいか?でも刀に通じている人でも知らないことが多いが。ここまでまとめて分かった。白雪を知っていて、白雪が話していないのか、ということから出てくる結論……人名は

 

「アンタ西行寺 幽々子か?」

「なんだ、話しているじゃない。もしかして私の特徴を言っていなかった?」

「いや、一応訊いていたがどうせ会うことはないだろうって思って覚えていなかっただけだ」

「あら、そう。でも確かにそう考えるわよね」

「でもおかしいな。白雪から知った情報だと1000年前くらいに妖怪の木?だかを封印するために死んだって訊いていたんだけどな?」

 

 そう。さっきから全く会話に参加してこない白雪からはすでに死んでいるということだ。死んだ後に何かしらの原因によって妖怪になった、という可能性がある。が、妖夢の周りを飛んでいる白いものが気になる

 

「そうよ?私は死んだの。だから霊体なのよね。この体」

「幽霊にしては自由に動いているな。地縛霊って事じゃない。亡霊か?」

「正解よ。貴方鋭いわね」

「そりゃどうも。でも何でだろうな、素直に喜べない」

 

 霊体ってことは白雪でも斬れないかもな。白雪に訊きたいがどうも呆然としているみたいだ

 

「それで?何の用だよ」

「そうそう。貴方と話すのが楽しくて忘れかけていたわ」

「いや、忘れていただろう」

「ピンチの妖夢を助けにきたのよ」

「だろうな。で、そのまま帰るのか?」

「そうね。素直に帰らせてもらうわ」

 

 そう言って幽々子は俺に背を向けて妖夢の手を取る

 

「そうだわ。貴方次行くところないなら白玉楼に行ってみてはいかがかしら。良いものがあるわよ」

「気が向いたらな」

「次は勝ちます」

「次があることを願わないよ」

 

 妖夢は睨め付けながら俺に言う。できればそんな機会は必要ないかな

 

「じゃあね〜」

「では」

 

 2人は影に入るように去っていった

 

「おい白雪。さっきから黙っているがどうかしたか?」

「…………あ、いえ、まさかもう一度幽々子様を見ることができるとは思いませんでしたから」

「ふーん。博咲筋の始祖、だっけ?(せつ)って俺のひいひいひい中略爺さんが仕えていたっていう」

「そうです。まさか亡霊となっているとは思いませんでした」

「ふーん。お前が普段俺にしか聞こえないようにしているのに、外に声が出るようにするほど驚いたんだな」

(あ)

「ま、しょうがねぇんじゃねえの?1000年ぶりなんだから」

(はい)

 

 そんなことよりも……だ

 

「ここどこだ?原生林(?)ってことはわかってはいるんだが、そもそも未開の地に足を踏み入れている時点で目印とかつけとけばよかった」

(とりあえず先ほどの魔法使いの方々の方に行けばよろしいかと)

「あー、戦闘音……じゃなくて、弾幕の音?がしないから終わっているのか?」

 

 耳を澄まして遠くで弾幕ごっこをやっているかどうかを確認してから記憶と白雪に従いながら歩き出すと急に目の前に何かが落ちて来た

 

「あやややや、やっと見つけましたよ!さあ博咲 雪さんですよね!?早速ですがこの清く正しい新聞記者、射命丸 文の質問に答えてください!」

「……………………(関わりを持っては行けない分類に入るやつがもしれない。早く立ち去ろう)」

「あの……訊いてます?」

「あ、ドッペルゲンガー」

「ドッペルゲンガー!?どこですか!?」

 

 適当に文の背後に視線を向けて呟くと綺麗な動作で後ろを向いた。と同時に白雪の力を使い、太陽の畑の近くの草むらに移動する

 

「今頃こっちを向いたらアレ、居ない!って事になってそう」

(なんとなくの直感でしょうか。私もあれ以上関わって居たら大変なことになると思いました)

「だよな。さて、さっさと人里に行きますか」

 

 草むらから出て人里までの道を歩こうとすると––––

 

「ちょっ、いきなり消えるなんてどこぞのスキマ妖怪ですか貴方は!」

 

 ––––上空から魔法の森で置いて来た文がものすごい速さで飛んで来た

 

「今度こそ取材させてもらいますからね!」

「どうとでもなれ」(諦め)

 

 これから3時間、いつ終わるのか分からないほどの質問をされた。これに対して俺はこう語る。ジャーナリストを敵に回したく無いでござる

 

「ありがとうございました!」

「どういたしましてこれからは俺に一切関わらないことを誓えこの野郎」

「そういえばこれからどうするのですか?すでに夕方の6時ですが」

「6時って夕方なのか?まあいいや。特に考えてないな。最悪野宿でも構わないし。人里にでも行こうかなと考えていたりする」

「そうですか。なら私が送って行きましょうか?取材のお詫びという事で」

「大丈夫……って言いたいけど頼む」

「お任せ下さい!」

 

 満面の笑みで答えてくれる文

 だが不意に制服の袖を引っ張られるようにして後ろに下がってしまう。誰かが俺を引っ張っているようだ

 

「え、ちょっと雪さん?」

「文、やっぱり大丈夫だ。お前は新聞でも作ってろ!」

「え?あ、分かりました!」

 

 文に大声で叫ぶ

 そしてされるがままに引っ張られる事数分。急に止まった

 

「なんだったんだ一体」

「急にごめんね」

 

 急に目の前に黒い帽子を被った幼女が現れる

 

「私は古明地 こいし。地底の主人の妹だよ!よろしく!」

「いや、知らないんだけど」

「それよりも今夜泊まる場所がないんでしょ!?だったら地底に来てよ!温泉があるから疲れを取ることができるかも!」

「温泉……だと………………分かった行こう」

 

 最近風呂には入ったが温泉には入っていないんだ。俺は温泉はかなり好きなんだ。すごく落ち着くというか、考え事をして長風呂をしてしまう。地底という不穏なワードが出たが温泉があるなら行ってみたい

 

「やったー!じゃあこっちだよ!足元には気をつけてね!」

「お前もな」

 

 連れていかれること数分。それまでに森の中をずっとある歩いた。俺の住んでいるところにはあまり森とかなくて慣れていなかったが、父さんに連れられて漫画みたいな授業をやったことがある。滝行を実際にやるとは思わないじゃん?あれはヤバイ。最初は風邪をひいた。復活するのに1日使ったよ。

 どうでもいい話その1:その日は父さんがたまたま出会った熊を白雪でぶった斬りまくってちょうどいい大きさに切りそろえた

 どうでもいい話その2:小学校とかで山登りとかいうふざけた行事をやって命雛兄弟は適応しやがった

 まあそんな訳で俺は山登りとかはなんの問題はない。少し疲れはしたがそれは温泉で癒す事にしよう。そうしないと異変が解決するまでずっとふて寝する。つーかここまで来れば勝手に解決して来れそうなんだよな。博麗の巫女や妖怪の賢者達は作戦でも建ててるのか?

 

「ここが妖怪の山!名前の通りに妖怪しかいなくて、大部分が天狗だね!なんだかの川って言うところに河童達が住んでいるんだよ。さらに頂上には神様が住んでいる神社の守谷神社があるの!そしてぇぇぇぇ……妖怪の山の麓にあるこの大きな縦穴は私が住んでいる地底につながるところ!」

「………………水飲む?」

「ありがとう。ここまでずっとハイテンションで喋っていたから喉がカラカラだよ」

「すごいハイテンションだったな。まあお陰で妖怪の山のことは大体わかった。ありがとな」

 

 まあここまではね、順調に進んで来れたんだよ。ただこの縦穴の大きさが直径20メートルくらいはあって深さは視認できない。暗すぎて奥が全く見えない。見たところ梯子がある訳でもなく階段がある訳でもなく隠し通路がある訳ではない

 結論を言えば飛び降りるしかない。自殺志願者を呼べばいいんじゃないか?と思う。なぜなら俺は自殺志願者ではないからだ

 

「ところでこいし。この縦穴の底に地底があるんだよな?」

「そうだよ?」

「飛び降りるの……か?」

「イェース!」

 

 いつの間にか俺の背後に回ったのか、こいしが背中を押した。見た目幼女としても妖怪だ。純粋な腕力とかだと人間が勝てる見込みはあまりない。つまりは急な浮遊感に襲われて重力に従って真っ逆さまに落ちる

 

「ウッソだろお前ェェェェェェェェェェエエエエェェェェェェェェェェ!!!!!!!」

「あれ?雪お兄ちゃん飛べないの?」

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