東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!
燈「もうすぐこの異変も終わりそうですね」
まだ幻想郷を回りきっていませんが異変の中に入り込んでいきなり戦うことになってしまっては仕方ないでしょう(言い訳)
燈「本人は観光気分で居るので楽しそうですね」
今更だけどすごい神経していますね

燈&カミユ「本編はどうぞ!


第30話 地底の鬼

 Side 雪

 

 現在俺はこいしに連れられて地底の繁華街に足を踏み入れた。見た目は地上の人里みたいだが、徘徊している者達が違った。見渡す限り鬼、鬼、鬼、こいし、鬼、鬼、と…………地底には鬼しか居ないのか!

 

「うわっ……むさ苦しい男だらけの繁華街とか地獄かよ……」

「ここに私が居ますよー」

「……例外を除いてを付け加える」

 

 なんか頰を膨らませて目の前をぴょんぴょん飛んで自分の存在をアピールするこいし。正直に言ってやめてほしい

 とりあえず押さえつけて居るとヒソヒソと俺の前方に固まっている鬼達が3人ほどいる。むさ苦しい…………

 なんて言っているのか知らないが時折俺を見ているところから厄介ごとに巻き込まれる事になるのは分かった

 

「こいし、少し早足で行くぞ」

「え?なんでなんでー?」

「良いから、くだらない事に巻き込まれるぞ」

 

 それをいうのと同時に俺の肩に前方で固まって居た1人(1体?)の肘あたりがぶつかった。その際に大音量で、建物が巨大な一撃によって吹き飛ばされる音が流れる

 

「クッソ!こいし!そこを動くなよ!」

 

 破壊された建物の残骸が散弾のようにこちらに降りかかる

 俺の肩に肘を当てた野郎を盾にしようとも考えたがそれまでに断ち物の残骸がぶつかる方が速い。なので白雪の能力で扇型の盾を作り、イナイレの主人公の必殺技みたいに残骸を俺とこいしの頭上に飛ばす。近くにいた鬼は知らん。自力でどうにかしろ

 

「なんだなんだー!?久々に攻めてきたら見ない顔がいるじゃないか!」

「ちょいと勇儀。あの白髪の人間って最近私たちドッペルゲンガーを減らしている奴じゃないか?紫が言っていたさ」

「そうなのか、萃香?私は聞いていなかったから知らないね」

 

 破壊された建物の上に立つ大量の鬼達。その先頭に立っているのが、額から星のマークがついた赤い一本の角が生えている金髪ロングの白シャツを腹の少し上あたりで巻いていて青い足まである長いスカートの女性。何故か片手に巨大な盃を持っている。その女性の横に瓢箪を片手に持っていて、眉間のあたりから長い角が生えている幼女が居る。何故か2人とも両手に鎖が付けられている。お互いの会話から盃を持っている方が勇儀。瓢箪を持っている方が萃香というらしい

 

「マズイよ雪お兄ちゃん。勇儀姐さんと萃香ちゃんが揃っているなんて」

「ヤバイ…………よな。こっからでも分かるからな。出来れば戦いたくないんだが……」

「ここは逃げた方がいいと思うよ。山の四天王が2人も揃っているんだから」

「四天王が2人って微妙だよな。普通1人だろ、来るの」

「私についてきて。そうすれば勇儀姐さん(本物)が来るまでの間なら時間は稼げると思うから」

「建物破壊して文字通りに一直線に来るような性格だよなあの2人」

「雪お兄ちゃん早く!」

「いや、こいし、お前は先に行け」

「ちょっと何言ってるの!?あの2人に単身で挑むなんて殺されに行くようなものだよ!」

「じゃあこう言おう。どうやら––––––

 

 

 

「アイツが私たちの仲間を消したっていうなら仇を取らないとな!」

「そうさ!ここまで私たちを追い詰めたんだ!相当骨がある奴なんだろうね!」

 

 

 

 ––––––アイツらの狙いは俺みたいだ。お前は応援を呼んできてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 勇儀と萃香と雪との距離は約6メートル。大量の鬼達の先頭にいる勇儀と萃香以外の鬼はすぐに散らばり、先ほどの楽しそうな騒ぎから喧騒が起こる

 雪は散らばる鬼達に目もくれず勇儀と萃香から目を離さずに白雪を納刀して拳を構える

 

「なんだ、刀をしまうのか」

「…………まずは(こっち)でやって戦い方を考える」

「そうかい。私としては少しでも楽しめる方がいいんだがな」

「そっちが手加減してくれれば楽しめるんじゃないか?」

「それじゃあつまらないだろ」

「…………(思い違いしているな。まあいいや)そういやアンタらの名前は知っているが苗字を知らないんだよな。なんの鬼か分かれば少しは楽しめるかもな?」

「幽々子からの情報だと目星くらいはついているんじゃないかい?」

「……付いているっちゃついてるけど確定情報があった方がいいだろ」

「そんなもんかい」

「私は伊吹 萃香」

「私は星熊 勇儀だ」

「酒呑童子と星熊童子かよ!四天王ってそれか!」

 

 勇儀と萃香のフルネームを聞いてつい叫んでしまう

 酒呑童子は舟波の大江川に住んでいる鬼達の頭領であり、伊吹童子が本名だが、酒好きから酒呑童子と部下から呼ばれた

 星熊童子は酒呑童子が頭領で、茨木童子が副頭領を務め、熊童子、金熊童子、虎熊童子、星熊童子の4人が鬼を従えていたうちの1人

 そんな2人が同時に来るとなると今までドッペルゲンガーを倒してきた雪でも距離を取ろうとする

 

「さてさっさと始めようか。ハンデだ。この盃の酒をこぼさずに戦うよ」

「もっと話していたかったがな。(先にあの盃壊した方がいいか?)」

「そらっ!」

 

 苦笑いする雪に萃香が足元にある建物の残骸を1つ掴みその体からは考えられないほどの速度で投げつける

 

「さて、どうしましょうかね」

 

 萃香から投げつけられた残骸を右手首を使い進行方向を変える

 

「アンタ武道でもやっているのかい?」

「うちの母さんがやっていてね。剣術と一緒に叩き込まれたよ」

「剣術だけだと思っていたがこっちの方が楽しめるかもな」

「期待するなよ」

 

 雪と勇儀が同時に動く

 

「オラッ!」

「遅ぇよ!」

 

 2人の距離が無くなったところで勇儀の拳が雪に放たれる。雪は体を横に倒して回避しつつ左脚を軸にして首に回転蹴りを入れようとする

 が–––––

 

「私のこと忘れていない?」

「正直小さくて視界に入って…うおっ!」

 

 –––––2人が同時に動いたと同じタイミングで萃香も雪の背後に移動していた。萃香は軸となっている左脚を持ち、そのまま持ち上げ、勇儀とは反対側の地面に手を離さずに叩きつける

 

「見た目によらず怪力だな!」

「鬼だからね!」

「なるほど」

 

 雪は叩きつけられる瞬間に掴まれている左脚に力を入れて万力のような力を振り払おうとするが無意味に終わった

 

(ならっ)

 

 左脚を曲げて萃香に接近し右足で蹴りを放つ

 

「甘いよ!」

「そっちがな。予想通りだ」

 

 右足は萃香の左手に掴まれてた。が、その瞬間に萃香の手から鋭い氷が出てきた

 

「!」

「やっと離れた」

 

 萃香は突然の痛みに両手を開いてしまう。それを機に雪は萃香の両手を思いっきり蹴り、距離を取る

 

「勇儀。あいつの氷は私の能力を超えるかも」

「そうか。なら気をつけないとな!」

 

 勇儀が力強く雪に向かって走ると、足元から氷が砕ける音がする。気になり足元を見ると勇儀の周りの地面が薄い氷が張っていた

 

「勇儀前!」

「気を取られすぎじゃないか?」

 

 萃香の叫び声に勇儀は前を見るといつもの間にか雪が迫っており、拳を握り、下から上に振り上げる

 

「ハッ!しゃらくせぇ!」

 

 その場で思い切り一度足を地面に叩きつけると放射線状のヒビが地面に広がる音と氷が砕ける音が響く

 

「はっ?」

「腹がガラ空きだぞ!」

 

 地面の揺れにより攻撃を中断され、バランスを崩した雪の腹部に強烈な蹴りがめり込む。その際、雪はバランスを崩しながらも背後に跳び、衝撃を和らげた。そのおかげか、気絶しそうなほどの痛みはあるが、意識は飛んでいない。背後に飛んでいなければ最悪死んでいたかもしれない

 

「ガッ……クッ……痛ぅ……」

 

 ざっと10メートルほど吹き飛び地面を転がる。何度か咳き込むがそんな暇を与えないかのように萃香が背後に現れ、雪を羽交い締めにする

 

「ゲホッ……クッソ……膝蹴り入れるな!痛え!」

萃香(こっち)は手をやられているからおあいこだよ!」

「知るか!」

 

 羽交い締めにしている腕を凍らせ、雪だけが移動できる白雪が作った氷に瞬間移動できる能力を使い、脱出し、肘を萃香の顔面めがけて振るう

 

「そいっと!勇儀!」

「背中がガラ空きだぞ」

 

 萃香との攻防のうちに移動していた勇儀が拳を握り、容赦なく叩きつける

 

「うおおお!」

 

 雪は痛む身体を無理やり動かし、腰をひねり、勇儀の方を向き少し跳び、両足を曲げて勇儀の拳に乗せ、振り切るタイミングで足を伸ばして距離を取る

 

「身軽な奴だな」

「そっちは少し硬いようだが?最近は酒ばっかり飲んでろくに動いていないんじゃあないのか?」

「そりゃあ鬼だし酒くらいは飲むさ。だが、運動はしているぞ」

「異変中だかね。それも私たち(ドッペルゲンガー)と存在の生き残りをかけた……ね」

「あっそ。そんなの勝手にやっていて欲しかったな。俺は幻想郷がどうなろうとどうでもいいことなんだ。ただ外の世界に戻りたいだけ。けど今は異変だかで博麗の巫女もいるんだろ?それだと結界を緩めることはできないとかで解決しないといけないみたいでな」

「何もせずにゆっくりしていればいいじゃないか。部外者なんだから」

「そうしたいんだが、紫が現地に送って戦わされているんだよ!俺は手を出して来なきゃ戦わないのによ!」

「つまり今までのやつらは勝手にお前さんに手を出して返り討ちに遭ったってのか?」

「そうだよ」

「そいつは残念だったね。同情するよ」

「そりゃどうも」

「だが、」

「それとこれは関係ないってか?」

「分かっているじゃないか」

「俺の事情とアンタらの好戦的な感情は別だからな。アンタらが俺の事情を気にせずに戦うのは当然だからな」

「理解してくれる奴なんだな」

「本物の私たちの仲良くできそうだね」

「手を出さなければ普通に接するさ」

「お前面白いな」

 

 3人の会話している時に萃香についていた氷は霧のように消えた。雪は何でそうなるのかを考えようとするが、それは出来そうにないと思い腹を抑えながら構える。それを見た萃香と勇儀も構える

 

「そろそろ終わらせないとこっちが死にそうなんでさっさとぶっ倒す!」「もっと愉しませてやるから駄目になるまでついてきな!」「霊夢達以来の骨のある人間なんだ!簡単に壊れてないでよ!」

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