東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!
禊「もうそろそろ異変が終わる」
そうです。まだ行っていないところがありますがそうでもしないと40話まで行きそうなので……
禊(今章はそれくらい行きそうだけど)

禊&カミユ「本編へどうぞ!」


第31話 温泉描写は無い!

 雪と勇儀と萃香が同時に動く。姿勢を低くしたまま突進する雪に真っ先に萃香が前に出て注意を引く

 

「邪魔だどけ!」

「そういう負けにもいかないんでね」

 

 雪は氷柱を作り出し、萃香の額にめがけて射出する

 氷柱が萃香の額に当たる…………と思った瞬間に霧散する

 

「は?」

 

 目の前にいた人物が文字通りに霧のように散った光景は雪の人生に一度もなかった。そんな光景を見て一瞬頭が真っ白になる

 キンッという硬いもの同士がぶつかった音が耳に届いた瞬間に我に帰り、推型の盾を50センチほど前に作り出してそのまま走る

 盾を作るのとほぼ同時に推型の盾にぶつかる音がする

 

「……地面を砕いて飛ばしたのか?脳筋かよ」

「はっはー!まだまだ行くぜ!」

「横に飛ぶしかないじゃないか!」

「私の存在を忘れて居るようだね」

 

 雪の背後からさっき霧散した萃香の声が聞こえ、振り向きざまに右手に先端の鋭い長い針を指と指の間に挟み、容赦無く突き刺す。が–––––

 

「残念♪」

「ウゼェ!」

 

 萃香の体を通り抜ける腕を引き抜かずに勢いを下げずに2人と距離を取る

 

「さっきから逃げに徹して居るが攻めて来ないのか?」

「ふぅ……一撃で体が吹き飛ぶくらいの一撃が何度も来るなんていう鬼畜仕様な状況なんだからそいつと同じくらいの強さのやつが来ないとキツいよな?」

「………………つまり、お前は時間稼ぎをしていたと?」

「当たり前だろ。さっきこいしが近くにいる時点で留めておくんだったな」

「アンタは良いのかい?私たちを倒さなくて」

「倒せるなら倒すが俺以外の奴が倒してもこっちにはデメリットがない。お前たちは自分の偽物が出れば、自分で倒したいっていう奴だからな」

 

 雪がそこまで言うと上空から飛来してくる音と声が聞こえる

 

「そこの人間良く持ち堪えたな!後は私たちに任せておきな!」

 

 間違いなく雪と対峙していた勇儀が落ちてきた。地面に大きな音を立てながら着地すると何処からともなく萃香がスゥーと現れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 雪

 

「勇儀……これは引いたほうがいいんじゃない?」

「まだ暴れ足りないんだがなぁ。だからと言ってこのまま戦えば倒れるだろうし」

 

「おいおいどうしたよ私!せっかく来たんだから私とも殴り合おうぜ!」

「私は無限ループが始まるからね〜。私の抑止力として居ることにするよ。今まで自分の能力は便利だけだ、いざ同じ姿、思考で使うとこうも厄介になるんだね」

「ドッペルゲンガーだからな」

 

 本物の勇儀と萃香が来たことによりドッペルゲンガーの2人は逃げるかどうかを考える

 正直、さっき言ったことだけど、勇儀だったら『一度勝負を仕掛けたなら最後までやれ!』みたいなことを言うと思ったんだけどな。言われなくてよかったよ。温泉で癒されるだけに来たのになんで戦っているんだろうな

 

「正直言ってまだ戦いたいんだが、スキマ妖怪が戻れってうるさいから戻ることにするよ。そこのアンタ、名前は?」

「博咲 雪」

「雪な。覚えた。今度会ったらどっちかがぶっ倒れるまで殴り合おうな」

「(戦闘フラグが3つくらいあるんだよなぁ。現時点で)…………はぁ、次は刀を使うとするよ」

「なんだいつまらないねぇ」

「うるせぇさっさと帰れ。んで伝えろ。俺に手を出さない限りはこっちは攻撃しないから2度とするな。幻想郷の住人が入れ替わったって俺には関係ないからな。だから俺を巻き込まずに勝手に解決でもなんでもされろ。ってな」

「気に入らないけど伝えておくよ。じゃあな」

「2度とくんな」

 

 2人が消えると同時に足の力が抜けて座り込む。あー、ヤバイ。これは連戦続きで来るやつだ。このまま寝たいな

 

「ちょいとアンタ。雪だっけ?立てるかい?」

「勇儀か。立てるよ」

「アンタが雪か。紫から訊いているよ。なんでも本人じゃなくてもドッペルゲンガーを倒せるんだって?」

「それは俺の力じゃないな、萃香。白雪の力だ。だから白雪も使わずに戦うなら時間稼ぎしかねぇんだ」

「まあ私たちは自分のドッペルゲンガーを倒したいんだけどね♪」

「知ってたよ脳筋幼女」

 

 立ち上がって少しふらつきながら勇儀と萃香と話し合う。誰かを忘れている気がするけど………………まあ忘れるくらいならどうでもいいことか

 

「雪お兄ちゃん大丈夫!」

「完璧にこいしの存在を忘れていた」

 

 そうだった。ここに連れて来てくれた幼女が居たよ。完璧に、完全に、本っ当に忘れていた

 

「その顔私のこと忘れていたでしょ!?」

「イヤイヤ、マサカソンナコトハコトハナイ」

「なんで片言なの!私のこと忘れていたね!」

 

 こいしがワーワー騒ぎ出した

 

「まーまー落ち着けよ。忘れてはいたが鬼2人と殴り合ってたんだ。それに良いのを一発腹に食らって意識が飛ぶところだったんだ。許してくれたまえ」

「はあ、分かったよ。早く温泉に行こう」

「そうだな。さっさと行くか。あ、管理者さん。温泉を利用させてもらうな」

「あーハイハイ。一応壊れてないか私も見に行かないといけないからついて行くよ」

 

 そんな訳で温泉でこの傷を癒そうと思って歩き出す。パーティに鬼が加わった。そういえばこいしってなんの妖怪だ?妖怪の伝承とかで小石が使われているものなんてあったっけ?

 

「おー此処だ!」

「見事に無事だな。周りの建物は全て破壊されているのに。ご都合主義みたいなのでも働いたのか?」

「何言っているの?」

「さあ?自分でもわからない」

 

 人間と鬼となんの妖怪か知らない幼女のパーティが目的地に着く。見た目は20メートルはあるのではないかと思うほどの高さで広さも十分ある。リゾートホテルといったほうがいいんじゃないかと思う

 此処に来るまでに周りを見て来たがほとんどの建物が破壊されていた。その中でも此処は比較的ドッペルゲンガー達の侵略(?)の被害が少ない方なので奇跡的に無事のよう

 

 

 〜風呂上がり〜

 

 

「?時間が飛んだような」

「また何か言ってる」

 

 ふむ。何故か勇儀がこの場所に着いたところからの記憶が無い。なんだっけ?こういう現象のことを言うやつ…………燈が居てくれればすぐに答えてくれたのに……

 

「そうだ!雪お兄ちゃんは今日どこで寝るの?地底だからわかりにくいけど今は夜の7時くらいだよ」

「マジで?ここに泊まることは……出来そうかな?勇儀に訊けばいいか」

「じゃあ私が住んでいる地霊殿に来てよ!一応地底の避難場所になってるから、ある程度は安全だよ」

「そうなのか。そういえば幽香がそんなことを言っていたような……?」

「じゃあ行こう行こう!」

「おい!手を引っ張るな!」

 

 幼女とはいえ妖怪であるこいしには勝てずに手を引っ張られたまま連れて行かれる

 そして着いたところが紅魔館くらい大きな屋敷。幻想郷には和風な所が少ないな

 

「ここが、ねぇ」

「たっだいま〜!」

 

 こいしが元気よく正面の扉を開く。多分玄関だ。無駄にでかい

 

「おかえりなさいませこいし様」

「こいし様お帰りなさーい!」

 

 こいしが中に入ると2つの声が聞こえた。ここからだと見えない位置に居るみたい

 

「どうしたの?雪お兄ちゃん!」

「あ、いやなんでもない」

 

 中に入ると猫耳に2つの尻尾の妖怪で言うところの猫又?と右手に筒みたいなものを装着している右足が何か土みたいなもので覆われている少女?が居た

 2人は訝しんだ目で俺を見る。当然だよな

 

「あら、こいし。そちらの人間は誰?」

「あ、お姉ちゃん!」

 

 二階に上がるための階段のところから幼い少女……幼女の声が聞こえる。ピンクの髪で落ち着いた感じの雰囲気が漂っている。何か目みたいなものがコードにつながれている。これはこいしにもあるものだが、違いがあるとすれば色と目が開いているかどうかくらいだ

 

「あー、お邪魔します。俺はこいしに連れてこられた人間の博咲 雪です」

「貴方が雪さんですか。噂は八雲 紫から訊いています。貴方のおかげで私たち本物の勝利が見えて来たと言っていました」

「いや、あれは完全に防衛したら勝ったみたいなものだからな?決してこっちから手を出していないからな?」

「…………どうやらそのようですね」

 

 こいしの姉さんは何やら相手の心理に関しては強いらしい。紫がそんなことを言うとは思えないが……

 

「その情報は紫から?」

「いえ、私の能力で知ったものです」

「へぇ、そう言えば名前を聞いていなかったような……」

「申し遅れました。私は古明地 さとり。こいしの姉です」

「さとり、こいし…………か。なるほどね」

 

 さとりの自己紹介によって姉妹の種族がわかった

 

「2人とも悟り妖怪か」

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