やっと異変が終わりました!思っていたよりも長くなってしいました……
「さあ、馬鹿騒ぎをさっさと終わらせるぞ」
雪が言い放つと同時に陰極が弾かれるように後方に飛び、影からマシンガンを取り出し乱射する
「影から武器取り出すって………なかなか面倒じゃないか」
雪は白雪を地面にさして氷の壁を作り出し、銃弾から身を守る
そして乱雑に氷の壁を蹴り砕く。砕かれた氷が弾丸のような形になって陰極に襲いかかる
「チッ……厄介だな、それ」
「自分で使っていて思うけど、コレ敵に回したくない性能だよな」
マシンガンで迫り来る氷の弾丸を砕いていく。それでも弾丸の合間を縫って迫る弾丸を影から取り出した盾をその場に刺して後方に飛ぶ
「便利な能力だな、それ」
「使い勝手はいいが、それに至るまでが大変なんだよ」
陰極は影から手榴弾を取り出し、投げる。それを雪は回避しながら一気に加速し、陰極に肉薄する
「ハァ!」
「おおお!」
雪が白雪を振り上げた時に、陰極の前の地面に伸びている影から巨大な木が突き出る
「はぁ!?木って、こんなことができるのかよ!うわっぶ……」
「人や武器ができて、なんで植物ができないと思っていた。ついでだ」
突然の木の突撃に雪は対応できずに、そのまま身体が木に押し上げられる。その際に陰極が左腕を思いっきり後方に引くと、雪の近くの木の枝の一部がテェーンソーで削られていくように上から下へザザザザッ!と溝を作っていく
(この音は一体……)
(雪!後ろから手榴弾が!)
(そういうことか!)
先程陰極の投げた手榴弾のピンに細い糸をつけておき、雪が木に押し上げられたと同時に腕を引くと、手榴弾が雪と木に引き寄せられるように接近することになる。その後は、木の枝に当たった手榴弾のピンが反動で外れる
その後は言う必要はないだろう
雪がそこまで理解すると同時に、雪の視界に手榴弾が出現し、木の枝に当たってピンが外れる
耳をつんざくような大音量を手榴弾が放ち、近くにあるものを吹き飛ばす。範囲内にあった木は粉々になって周りに飛ぶ
雪は爆発の寸前で氷の壁を作り出して身を守る。しかし、あまりの威力に氷が砕け、爆風で後方に吹き飛ばされる
「ガッ……痛……なんてもん持ってんだよ……」
「チッ今ので仕留めたかったんだがな」
「危ねぇ今のまともにくらってたら即死だったぞ……こりゃあ全部の武器持っているって考えた方がいいな……!」
間髪入れずに影からまた別のマシンガンを取り出すと陰極が乱射する。雪は1度後退し、木の影に隠れる
「クソッタレ……さっきの爆発で耳が痛てぇ……耳鳴りがすごいな」
(耳鳴りが治るまで隠れますか?)
「………………いや、一気に攻めてぶっ倒す。いくつ爆発物を持っているか分からないからな。さっさと倒した方が楽だ」
そう言うと同時に雪は気から飛び出し、一直線に陰極に突撃する
「お前の足よりも銃弾の方が早いぞ」
「だろうな!」
雪が叫ぶと左手を突き出す。手のひらから局所の吹雪が放たれる。その寒さは、防寒具を着ていても一瞬で手足がかじかんでしまうほどで、陰極の指の動きが緩慢になり、マシンガンの銃弾の数が著しく減った
その長すぎる隙を雪は見逃さずに、銃弾を躱しながら距離を詰める
「捉えた!」
「くっ…」
陰極はバックステップで距離をとる。すると、影から数えるのも億劫にあるほどのミサイルが雪目掛けて発射される
「うおっ!危ねぇな!」
雪は着弾寸前で横に体を傾けながら自分を中心に広範囲の地面を凍らせる
「チッ、ミサイルを防がれたか。だったらコレだ」
「は!?煙幕!そんなの迄持ってるのかよ!けど……!」
地面を凍らせた事により、氷の上の位置情報は全て雪に筒抜けになっている。なので、雪にとっては目くらましなんてあってないようなものなのだ
「テメェの位置なんざわかってるんだよ!」
「お前のもな」
陰極の右斜め後方に瞬間移動した雪は次の一撃で決着をつけるつもりで斬りあげようとするが、目と鼻の先に銃口を突きつけられる
「は……?」
「あばよ」
「クソが!」
突然の不意打ちに頭が真っ白になる雪。しかし、その間にも時間は動き続ける
ほぼ条件反射で叫びながら真横に頭を振る
しかし、陰極は銃口を下にずらし、引き金を引く
「ゲホッ」
「呆気ないな」
心臓に近い位置を撃たれた雪は片膝をつき、撃たれた箇所に手を当てて凍らせる
陰極はそんな雪を見下すような目で失望と落胆を加えた声で呟くと雪の顎を思いっきり蹴る
雪は抵抗も出来ずに後方に飛ばされる
「グッ……痛……」
「少し期待していたんだがな」
「何が……だよ!」
「この異変のことさ。俺としてはさっさと終わらせたかったからな」
「さてはお前……後先考えずにやったな?」
「なかったわけじゃなかったんだけどな。お前のおかげで現状こうなったんだよ」
「俺が……来なくとも均衡状態だったんじゃないか?」
「まあな」
雪が倒れながらも何とか立ち上がる
「心臓には当たっていないようだが、少なくとも意識が飛びそうなほど痛いはずなんだがな。良く立ち上がるよ」
「うっせ。やった本人が何を言うか」
苦しそうなか細い声で悪態をつく雪。そんな雪に陰極はゆっくりと距離を取りながら油断なく銃を構える
「そろそろ異変を終わらせないといけないから俺は行くとするよ。あばよ、負け犬」
「そうだな、もう終わりだな負け犬」
は?と陰極が雪の言葉の意味を理解しようとする。が、それと同時に足が巨大な重りが着いたように動くことが出来なくなる。慣性により重心が後ろに移り、尻もちをついてしまう
「しまった……」
「くたばりやがれッ!」
雪は残り僅かな体力を使い、陰極の背後に瞬間移動し、首の裏を強打し、意識を刈りとる
「安心しろ、峰打ちだ」
雪が呟くと同時に、尻もちをつき、意識を手放す
陰極が倒されたその瞬間、幻想郷に存在していたドッペルゲンガー達が消えていく
「陰極がやられたっていうの!」
「そんな……まだ生きていたかったのに!」
と、叫びながら消えていった者もいれば
「もうちょっと遊んでいたかったのにな……」
家の影でひっそりと誰にも気付かれずに消えていった者もいれば
「まだ戦えるだろー!」
消えるその瞬間まで戦闘に興じる者もいれば
「ふふふ。短い間だったけれど楽しかったわ」
そう呟いて消えるものもいれば
「
自分の本物の前で座って笑って消えた者もいた
こうして3ヶ月もの間続いた異変は終わりを告げた。後にドッペル異変と呼ばれる今回の出来事は、たった一人の人間が来たことによって終わった、と稗田 阿求が本に綴られた
異変解決してから次の日
永遠亭にて
「明日宴会があるのだけれど、参加するわよね?」
「帰りたい」
次回、宴会をやってから次の章に行きます
今回の異変のまとめってやった方がいいですか?