東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!

今回は新キャラが2人でます


第46話 波乱

「やっぱコンビニバイト……それとも……ふーむ、どうするか」

(少しでも続けられるところがいいですね)

 

学校にバイト許可もらってからサイトで探したり、求人票をコンビニで探していたら気が付いたら夜になっていた。白雪の言葉に頷きながら帰路に就いていると、何なら風を切る音がする

 

「誰か素振りでもしてるのか……?」

 

訝しみながら音のする方向へと行き、丁度角があるのでそこから覗き込む

すると、先が暗く、街灯もないところで、辛うじて女性だろうとわかる人影が日本刀を持ち、周りにあるものを利用して縦横無尽に飛び回っている現場を目撃した

 

「何やってるんだアイツは……ハリウッド映画のアクション練習か?」

(いえ、何やら方向性がありますね。それにこの気配……)

 

覗き込んでいると縦横無尽に飛び回っている人物がこちらの視線に気づいたのか、こちらに顔を向ける

 

「そこにも」

「ん?」

 

何かを呟いたかと思うと、一呼吸よりも早く、俺に接近していた

 

「白雪!」

 

俺の首を斬り上げるような軌道の日本刀に対して反射的に愛刀の名前を叫びながら、向かってくる日本刀を右腕で防ぐように振り上げる。その時には白雪は完全にその姿を現しており、相手の日本刀の刃を白雪の鍔から切っ先まで滑らせるようにして、軌道を上に変える

 

「なっ!」

「あっぶねぇ!」

 

未だに暗くて姿が見えない相手が驚いている一瞬の隙をついて攻撃しようか、と考えたが、こいつはヤバい。こんな所で戦ったら間違いなく殺される。ならーーーー

 

「あばよ!」

 

逃げる。いつでも緊急避難できるように、玄関の1部を白雪の氷にしており、瞬間移動できるようにしておいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の悪霊は…いや、今の人物は…」

 

自分の剣を受け流した人物を思い浮かべた。あの人は確か……

 

「ーーーーーーー!!!!」

 

私がその人物を思い浮かべようとすると、背後から凄まじい雄叫びが聞こえる。大気を震わせ、私に襲いかかってくる

大気を震わせるほどの雄叫びが住宅街に響けば、就寝しているものは起き、作業をしているものは一旦止めて発生源を確かめようとするだろう

しかし、それは霊感を持つものでしかできない。何故ならその発生源は悪霊だからだ。しかもただの悪霊ではない。私が目を離した時に、いくつもの悪霊が合わさり出来た存在

 

「今はコイツを消すことに専念しよう」

 

先程までの思考を頭の隅に追いやり、右手に持つ日本刀……無月を構える

 

「成仏してもらうよ悪霊!」

 

先程から過度に霊力を使っている。今ならコイツを成仏させられる

私の思いに反応するように霧が辺りを覆い始める

 

 

 

 

 

 

 

 

それからすぐに霧が辺りを覆う。その場にはもう、誰も居なくなっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「燈。俺はお前が言っていた怪異に遭遇したんだが……」

「まるで物語のタイミングみたいですね」(満面の笑み)

「殴りたいその笑顔」

「アレは怪異というよりも人間がやっているように思えたんだが」

 

昨日の出来事から翌日。玄関から自分の部屋まで直行して寝た。気が付いたら朝なんてことはよくある事らしい

毎度の如く命雛兄弟と登校しながら話に花を咲かせていた

 

「その人物の特徴はなんですか?」

「どうだろうな。本当に一瞬の事だったからあまり覚えてない。ただ俺よりも強いことは確実だ」

「逃走」

「もしかしたら、この学校の生徒、だったりするかもしれませんね」

「そんな二次元展開なんてあるわけないだろ」

「HAHAHA」

 

禊の感情の全くこもっていない笑いを聞きながら校門を通る

その時……学校の窓から視線を感じる

 

「ん?」

 

そちらを向くと、三年生の教室からコチラを見ている女生徒が居た。遠いのでそこまでしっかりと特徴を確認することは出来なかったが、俺を敵視しているような感じがした

女生徒は、こちらが見ていると気付いたらすぐに窓から離れてしまった

 

「どうかなされましたか?」

「いや、なんか三年生に見られていただけだ」

「そうなんですか」

 

その時の燈の楽しげな喋り方はとてもながら嫌な予感がした

 

教室に入っても燈はどこか楽しそうにしており、より一層嫌な予感が増していく

 

そして朝のHRが始まった

 

「えー、今日は転校生がこのクラスに来た。アメリカからの帰国だそうだ。とはいえ、日本には年に何回か来ているらしい。でもカルチャーショックがあるかもしれないから、みんな仲良くな」

 

そんな担任の声を聞きながら窓の外を眺めていた

ガラガラッと扉の開く音がする。転校生が来たみたいだ。この時期に転校生なんて珍しいな

転校生がどんな奴かと、黒板の方に目を向けると、俺は目を剥いた

 

「あたしは心月 ミィル。帰国子女ってやつだ。雪の従妹で、好きなとこは戦闘と体を動かすこと。嫌いなことはじっとしている事だ。みんなよろしくな!」

 

あぁなんてこった……まさかミィルが来るとは……

頭痛を吐き出すような深いため息が口から漏れた

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