蓮子「今回は私よ!」
蓮子さんまでもが来てしまった…
蓮子「さてさてさ〜て私達の探索はどうなったのかしら」
気になるなら本編へ行きましょう
蓮子「仕方がないわね!さあ!私の勇姿を見なさい!」
蓮子&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 雪
只今の曜日は月曜日。登校日だ
蓮子達との探索?何も見つからなかったよ。まあ蓮子が如何にも呪われそうな年季の入った廃墟に入ろうとしたのを羽交い締めで止めるのが大変だったことしか大きなことはなかったな。疲れたよ
「じゃあ行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
家族と何気ないいつも通りの時間、会話をして玄関を出る
そう、何気ない、いつも通りの時間、会話をした
はあ〜〜〜〜…………長えよ。長過ぎて欠伸をした回数が数えきれないんだが……
と、3時限目の授業の(経過する体感)時間が長すぎるので頑張って睡魔と戦っていると、肩を二回小さな物で叩かれた。まあ、俺の後ろの席は燈だけだからゆっくり後ろを向くと燈の顔がドアップで映る
「どうした?あと、顔が近い」
「いえ、それが…なんと言いますか……何か良からぬことが起きているような気がします」
「良からぬこと?…………まさか俺ん家の事か?」
「まあそうですけど……」
「心配してくれるのは嬉しいんだがな、父さんがそうそうやられる事は無いぞ」
「それはそうなのですが……」
なんか煮え切らないような口調で燈が言う。燈のこう言う事は今まであまりなかったはず
今日は早めに家に帰ろうかな。と放課後のことを考えていると先生から教科書の問題を出された
「〜〜〜です」
「そうだ。つまりここは……」
なんとかすぐにわかる問題で助かった
「今日は走って帰る事にするよ」
「では、私達も付いていきますね。霙さんと少し話したいことがあるので」
「父さんと?まあ禊がいいって言うなら良いけど」
後ろを向きながら燈と話していると、机に小さなメモが置かれた。そこには禊の文字で『大問題(略)』と書かれていた。因みに意味は"大丈夫だ。問題ない"という意味だ。つまり死亡フラグを立てたのだ…………禊ならへし折りそうだが……
「どうやら禊も良いみたいだ」
「ではそういうことなので授業に集中するとしますか」
「俺は燈と話している方が良いがな」
前に向き直って退屈な授業を聞く事になった。暇ないつもの時間。暇ってある意味最大の敵だよな
それにしても燈は父さんと何を話すんだろ?
〜同時刻 博咲家〜
「ここが博咲家か。住宅街から少し離れている。此処なら学校から全力で走って…そうだな、奴(雪)なら10分程で来そうだな」
「しかし今は学校の3時限目の最中でしょう。急に体調が悪くなったなどの事がない限りは此方には来ません」
「万が一のことも踏まえて二人ほど時間稼ぎとして残しておけ」
「分かりました。ではいつ突入しますか?」
「今だ。時間を伸ばしている時に気付かれるかもしれない。奴(雪)はバケモノだからな。父親もバケモノだろうな」
「記録にはあまりありませんが、レベル紫が10人、レベル緑13人配置につきました」
「そうか。作戦通りにやるぞ」
「………暦」
「ええ、気付いているわよ。何者かしらね?」
「分からん……が、数と此処からでも分かる威圧。逆に分かりやすいがな。こちらに来るのは13人、離れた場所に2人」
「どうする?ここは速攻で決めるのが一番楽だと思うけど」
博咲家の台所で父親 霙と母親 暦が松戒達のことに気づいていた
「…暦は此処に居ろ。俺がアイツらを斬ってくる」
「分かったわ」
霙は台所から玄関までゆっくりとした動きで向かう。途中、本物の日本刀を腰にさして
「ああなっちゃうと止まんないからな〜私も用心しておこうと」
霙が玄関を出ると突撃しようとしていた松戒率いる能力者13人が待ち構えていた
「よう。お前が博咲 霙で間違いないな?」
「そうだ。お前達は何者だ?」
「松戒 廣戸。御宅の息子さんは話していないのか?先週の金曜日の事を」
「そうか、雪が言っていたな。
なんか自分のエゴを話してから能力測定だかをしてから大人数の死人を操ったが生徒達のキチガイ力と数の暴力に圧倒された上に俺に全員斬らせて帰ったクソ野郎
とな」
「ひでぇ言われようだ。事実だからあまり強く言えないが」
松戒は苦笑いをしてから右手を挙げる
「お前の息子はバケモノみたいな奴だったが、お前はどうだろうな?」
「フッ……確かに雪には10歳の時に越えられたさ。アイツは強い。雪には劣るがお前らに引けを取るつもりはないぞ」
「そうか、そうかそうか!ならば、一応訊いておくが最期に言い残すことはあるか?」
「それはこちらのセリフだ」
霙が言い終わるのと同時に松戒の右手が下に落ちた
「……!これは…」
「今、お前の右腕を斬った。次は首だ」
「行け」
目にも留まらぬ速さで松戒の右腕が落ちたが、松戒は悲鳴をあげずに顔を歪ませずに短く指示をすると13人の能力者が霙に向かう
「炎…氷…雷……これが能力か?」
「そうだ。新しい経験だろう?」
霙に向かう炎たちが当たるところで霙は全て斬る
「居合……か。ならばこれはどうだ?」
「同じものか?」
松戒が霙の居合術に目を見開くと左腕を複雑に動かすとさっきと同じ量の炎が霙に向かう
霙に炎が当たる瞬間、さっきと同じように炎たちを斬ろうとすると、急激に動きを変えて炎たちが霙を襲う
「…!クッ……グ…」
「ハハハハ!どうした!雪は今のを初見で防いだぞ!」
「(雪が今のを?此方が対象を斬ろうとした時に動きが変わるものを!?なんて奴だ。我が息子ながら恐ろしいものだ)」
炎たちは霙の異常な反射神経で一部斬られたが大部分が吸い込まれるように全身に当たる
「なるほど……空間を歪曲か軌道操作か…」
「ほう…今ので分かるのか。雪は今のを前の攻撃だけを斬ってから前に進んで無双していたな」
「全く……歳とはとりたくないものだな」
「全くだ」
若い頃の霙だったらもしかしたら、思いついていたかもしれない事だ
「さて、全身傷だらけのところ悪いとだが、後ろを向いてくれないか?……ああ、安心しろ。後ろから攻撃なんてやらないから」
信用できるものか。と心の中で呟き、後ろを向き終わる前に気付く
(台所に暦が居ない!?まさか後ろにいるのは!)
最悪の予想を否定するように全力で後ろを向く。背後からの不意打ちのことなんて頭から抜け落ちていた
そこには夥しい量で作られた血だまりの中で倒れている妻の姿がある
「こ…暦?」
「そうだ。さっきの攻撃の時に一緒に空間を歪曲させておいた。俺の右腕が斬り落とされること以外は作戦通りだな。父親がこれなら息子も出来るか?」
「よ…くも…」
「あ?なんか言ったか?」
「よくも……」
「すまないが声が小さすぎてちゃんと聞き取れないんだ。もっと大きな声で言ってくれないか?」
「よくも!」
「おーちゃんと聞こえたぞ。なるほどな、最愛の人を殺されても特攻してこないのか。本当だったら特攻したお前を倒すのが作戦だったんだが……まあ良い。俺たちの勝ちだな」
激昂している霙だが、まだ攻撃をせずに居合の構えのまま動かない
「真楼の居合 奥義…」
「!まさか切り札を使うのか?それを使われたらおそらく俺達は死ぬだろうな。だが、まあ悪いな」
「むらく…」
「やろうとしているところ悪いのだが……無意味だ」
霙が博咲家の初代が編み出した奥義を放とうとした時、ボトッと、音を立てながら霙の両腕が落ち、ドスッと、音を立てながら霙の心臓が鋭利なもので貫かれた
「グゴボガ……」
霙は血を吐きながら前に倒れた。そして、博咲家の玄関に一つの血だまりが出来上がった
「始末したことだしさっさとコイツ(霙)の死体を持ち出せ。どうだ?この状態だと何日でできる?」
「これだと、そうですね………予定通りに水曜日にはできるかと」
「そうか。引き上げるぞ。雪の奴は帰ってきている様子はないが目撃されると面倒だ」
「あの死体はどうしますか?」
「ん?母親か?そのままでいいだろう。雪の奴に目撃されるようにな」
それだけ言って、霙の死体は持ち出され、暦の死体はそのまま放置された
この惨状を3時間後に宅配の人が見つけ、警察に通報された
Side 雪
後2時限〜♪長く感じた午前中が終わり、さらに今は5時限目が終わるところでテンションが無駄に上がっている(←自覚症状あり)
そんな時に教室のドアが勢いよく開き、名前を思い出せないが教師が叫ぶ
「博咲は居るか!」
「え、俺?あ、はい。俺ですけど……」
切羽詰まったような様子で話すのだが……俺なんかやったっけ?
しかし、そんな事はなかった。いや、そうであるならばなんとかなるレベルの事なのだ。先生の呼び出しは……
次に先生が言ったことは俺の予想から大きく外れた事だった
「母親が家の玄関の近くで殺されてたらし……ガッ」
先生が、最後まで言う前に体が勝手に動いていた。気が付いたら窓側から廊下側まで移動していて、先生の胸ぐらを掴んでいた
「今の話は本当か?」
「ほ…本当だ!さっき警察から電話が……」
「先生早退します」
「あ…ああ」
胸ぐらを掴んでいた先生を放すと、そのまま走って家まで帰る
「どうする?」
「このままだと雪が敵本拠地まで特攻して行きそうなので私達も行きますか」
「だよね」
「先生。私達も早退します。このままだと雪が無茶をしそう…いえ、するので」
「あ?ああ…わかった」
「雪の荷物…」
「……とりあえず教科書などは机の中でいいでしょう。鞄だけ持っていけば問題はないはずです」
命雛兄弟は雪の鞄だけを持ち後を追いかけるように学校をあとにした
「退いて!邪魔!」
「なんだ……雪君か…みんな道を開けてあげて!」
俺が家の前まで行くと野次馬がたくさん居る。近くにいた近所の人が俺に気付くと可哀想な人を見るような目でこちらを見ると大声で叫ぶ。すると周りの野次馬が全員こちらを見て近所の人と同じような目で見てくる。けど、今はそんなものはどうでもいい。この野次馬から本当に母さんは死んだんだろう。警察の人がkeep outの黄色いテープの前に立っている
「中に入れてください」
「君は?」
「博咲 雪」
「君が息子さんか。少し待ってくれ。警部、家族の人が来ました」
警察の人が家に向かって言うと、玄関から警部と言われた人が出て来た。がっしりした体格の人で顔に古傷がある。雰囲気から武術をやっている事はわかる
「雪君だね?」
「はい」
「悲惨な光景だ。君は見る覚悟はあるかい?」
「無かったらとっくに敵地に突撃しているところですよ」
「!君は相手の場所がわかっているのか!?」
「いえ?知りませんよ。とりあえず怪しい場所をかたっぱしから斬るだけですよ」
「………」
俺がやりそうな行動を言っただけで警戒して、無意識のうちに構えた。が、すぐに解く
「あの、見てもいいですか?」
「え?あ…あぁ…」
警部さんの横を通り過ぎてビニールシートをめくり、中を見る
そこには動かなくなって異臭を放つ冷たくなった血だらけの母さんが居る
「そういえば警部さんの所にももう一つ血だまりがありますね。誰のものかわかりますか?素人目にもわかるくらいの血の量ですけど完璧に致死量ですね」
「これは君のお父さんのものだ。君の言う通り致死量に達している。おそらく……」
「死んでいますかね。ゴキ○リ並みの生命力持っている父さんでも、ね」
「動揺していないのか?」
「……どうでしょうか。自分でもよくわかりません。まあ今はやった(予想はつくが)奴をどう殺るのかを考えています」
「君は危険だ」
「安心してください。俺に危害を加えない限りはこちらからは何もやるつもりはないので」
さて、やったのは多分松戒達だろうな。父さんを持って行ってどうするつもりだ?
…………どうでもいいか…アイツならまた仕掛けてくるだろうな。その時に父さんを使って来ても斬るだけだ
「雪。鞄持って来ましたよ」
「ありがとう。2人とも早退したのか」
「まあね」
「それとハンカチです。涙を拭いてください」
「え?涙?なんで?」
いつのまにか目から涙が出て来ていた。燈から受け取ったハンカチで涙を拭うと燈に返す
「これからどうします?」
「悪いけどそっちの家に行ってもいいか?この家に居たいんだけどどうせ入れないんだろうし」
「わかりました」
「そうだ。警部さん」
「なんだ?」
「何か手がかりを見つけたら知らせてください。警察が下手に動かれてやつらが雲隠れでもされたら面倒なので」
「一般人にそんな事はできない」
「言い方を変えましょう。警察は邪魔になるので情報を伝えてくれたらいつも通りの仕事に戻ってください」
「!お前、警察を舐めているのか!」
「では、警察は超能力の相手に殺さずに捕まえる事はできますか?」
「超能力?ふざけているのか?」
「信じる信じないはそちらの勝手なのですが、少なくとも俺達はその次元に立っていて、超能力の存在を信じていない人は邪魔になるだけなのです」
警部さんは黙り込んでしまった。これ以上話していても時間の無駄だと判断して命雛家に向かう。その道すがら
「では、これからどうしますか?」
「さっき答えたけど?」
「いえ、あの時は警察が近くにいたので本音を隠していると思いますが?」
「敵わないな。そうだな〜とりあえず相手が攻めて来たら全力で迎え討つ。絶対に逃さずにぶった斬ってやる!」
「変わりませんね」
「2人はどうする?これは……なんて言ってもお前達なら勝手に首を突っ込むだろうな」
「勿論です」
「手伝う」
「ありがとうな」
3人で並んで話す。いつもと変わらない口調で
相手が攻めて来たのはこれから2日後のことだった
今回は雪の親が亡くなってしまいました。そして霙の死体を持ち帰った松戒はこれがどうするのか…
蓮子「まさか殺されちゃうなんて……(私の勇姿を飛ばされた事は今は口が裂けても言えない…)」
これから雪はどうなるのか…それは次回で
ではまた次回!