東方終焉雪   作:カミユ

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どうもカミユです!
燈「サブタイからどんな内容か察してしまったのですが」
ですよね〜まあ今回は雪の戦闘後の事ですから話すことはあまりないですね
燈「では言いましょうか」
燈&カミユ「本編へどうぞ!」


第9話 雪の消失

 Side 燈

 

「ここですか。しかし、思ったよりも時間をかけてしまいました………雪が肉塊に変わっていないことを願いますが」

「不吉なことを言わないで」

 

 私と禊は雪に言われた通りに生徒の4分の1ほどの数を家に帰る所を見届けて隣町の廃工場みたいなところまで走ってきました。時間は大体45分ほどでしょうか

 

「警察の到着を待つ?」

「………いえ、既に玄関と思われるところは破壊されているので、玄関の前のところまで行きましょう。そこからでも分かるものがあるかもしれません」

「分かった」

 

 一応此処に到着する前に警察には言ったのですが信じてもらえるか分からないんですよね………来てくださるとは思いますが。私たちが来た時点での報告くらいは、中の様子をのぞいてもいいと判断しました

 

「これは………」

「雪が思っていたよりも暴れましたね………天井がほとんどありませんよ……」

「あそこ……血が…」

「本当ですね。一応撮っておきましょうか……雪の血ではないようで何よりです」

「?なんで分かったの?」

「……?何故でしょうか?」

 

 玄関から中をのぞいてみましたが、まず天井の殆どが破壊されています。更に禊は言いませんでしたが一階のエントランスの中央に能力者と思われる人達の無残な死体が3つ、鋭い刃物のようなもので斬られ、転がっています。もう私達のSAN値は減りません

 二階から血が落ちており、ポツポツと音を鳴らして1階の床に血溜まりを広げています。私は直感的に雪のものではないことに気づきました。何故でしょうか?私の能力かも……

 

「ねぇ」

「何でしょうか……それは『この施設には4人の人間の気配しか感じられない』、というものでしたら私も気付いています」

「一階に3つ、二階に1つ」

「おそらく二階は雪によって殺された松戒さんですかね」

 

 禊は気付いていたみたいですね。人間の気配……死体に気配はあるのでしょうか……は4つしかなく、1階に倒れている死体以外に二階に1つ。先程私は二階から落ちている血は雪のものではないと言いましたがそうなると松戒さんとなる

 しかし、そうなると–––

 

「雪は何処でしょうか?この下に地下施設はないみたいですが……」

「……分からない」

「中に入って確かめましょう」

 

 –––そう、天井の殆どを破壊したのは雪でしょう。そうなると雪がいなくなったことになります

 玄関からのぞいているだけでは雪の居場所がわからないと思い、中に入ろうとすると–––

 

「おい、君達!此処は立ち入り禁止されている場所だぞ!何しているんだ!」

 

 –––後ろから自転車に乗っている警察の人の声が聞こえる

 

「それが、私達が此処に来た時に玄関が破壊されているのを目撃しまして、気になって中をのぞいていたんです。それと、この施設には立ち入り禁止はされていませんよ?」

「?この施設は……あれ?立ち入り禁止されていないな。すまない。勘違いしていたみたいだ。それで玄関が破壊されていると言っていたが、中はどうなっているんだ?」

 

 警察の人がこちらに歩いて来て中を覗くと、うわあああああああああああああ!と叫び急いで無線で他の警察の人に連絡を取り始めました

 やれやれ、これから大変な事になりそうです

 

 

 

 

 

「………で、君達は此処まで走って来たのか」

 

 博咲家の事件の現場に居た警部さんからその場で事情聴取を受けた。何故その場でやっているのかは気になりますが面倒くさくなると思われるので聞いていません。禊は私の横で暇そうに周りを見ています

 

「それで雪はどこに居るのか手掛かりはありますか?」

「いや、そもそもこの惨状はあり得ないことが多すぎるからまだ整理していないんだ」

「そうですか……」

「……お前達は冷静なんだな。職業柄こういう悲惨な現場は見て来たが、俺でも気分を害しているんだがな」

 

 まあさっき来たところでまずは現場検証などを行うでしょう。私はどうやら焦っているようですね。横に居る禊にも落ち着いてと言われました

 しかし、(おそらく)雪がやったこの現場は本業の人から見ても悲惨なんですね。私と禊は雪の方の心配でそれどころでは無いということですね

 

「警部。二階から四肢と腱を鋭利なもので斬られた遺体があります。おそらく刀で斬られたものだと思われます。身元はただ今調べています。その遺体の近くにこのスマホが落ちていましたが……」

「ん?誰のものだ?」

「あ、それは禊のスマホですね」

「そうなのか?」

「そう」

 

 遺体…おそらく松戒さん…の近くにスマホが落ちていた?これは雪からのメッセージでしょうか?

 

「すみませんが少し操作させてもらえませんか?もしかしたらこの施設で起こった出来事が何か分かるかもしれません」

「……分かった。本来はダメだが今は少しでも情報が欲しい。そういうことなら良いだろう」

「ありがとうございます。では、禊、お願いします」

「分かった」

 

 警部さんに禊のスマホの操作の許可をいただいて、禊に「雪の事ですから、おそらく録画モードにしているでしょう」とアイコンタクトをとると禊は理解してくれたのかすぐにロックを解除し、録画モードにする

 

「……さっき、だいたい45分前と20分前に録画されている」

「今すぐ再生してくれ」

「あ、45分前の方からで」

 

 雪が録画したと思われる2つのものから1つ目のものを禊が再生する

 

『乗り込むか……』〜〜〜〜〜〜〜『そうだな。さっさと殺してやる』

 

 ここで急に途切れています

 

「おいおい、雑音だらけじゃないか」

「まあ、ブレザーの胸ポケットに入れて動いているみたいなので仕方がないと思われますが……」

「それとこの『白雪』ってのは誰だ?1人で話しているみたいだが……」

「それは後で話します。他に疑問に思うことはありますか?」

「この松戒とその背後にいる人物に心当たりはあるか?」

「松戒さんは先程翠刹高等学校に死んだ人を動かして襲撃させた人物です。背後にいる人物には知りません」

「ねぇ」

「?どうしました?」

「この人の声と一緒に海の波打つ音が聞こえる」

「なっ……!」

「そうですか。しかし、どこの海かはわからないみたいですし、特定は難しいでしょう。私はもうここまでは大方わかりました。次に行きましょう」

「分かった」

「もう分かったのか?説明してくれ」

「全て聞いてからです。わからないところは全て答えますよ」

 

 雪の性格、行動、言動でこの施設で起こったことは大体わかりました。しかし、念のためもう1つの方を見て確証を得ましょう

 禊がもう1つの方を流す

 

『あー聞こえているか?まあ録画していること前提で話すけどさ。まず、松戒は出血多量で死んでいるから。次に松戒を支援している奴がいるから。それに関しては一個前の録画してあるやつ聞いてね。そんなとこかな。禊のスマホはわかりやすいとこに置いておく様にしてあると思うけどさ、あとはよろしくな』

 

 それだけ過去の雪が言って録画が終わる

 

「……分かった?」

「はい。分かりました。しかし、ここで起こったことは分かりました……」

「説明してくれ」

「その前に、禊。雪は2つ目の録画を開始してから動いていませんよね?」

「足音が全くしなかった」

「そう……ですよね。そうなると雪はどこに行ったのでしょう?」

 

 雪はその場から動かずにどうやってこの施設から出たのでしょうか?スピーカーの声の人が言うには雪は時を操る能力と言っていましたがそれだと、時間を止めていたとしても施設から出た痕跡は残るはずです。しかしその痕跡は無い。と、なると瞬間移動、もしくは移動されされた?その場で……?

 

「それで、お前が分かったことを全て話してもらうぞ!」

「……分かりました」

 

 私は警部さんの質問に対して私の知ることを(一部隠して、何も知らない人が聞いたら納得するように)話します

 

 その後私達は家に帰る。学校はしばらく休校になった

 

 雪……貴方はどこに行ってしまいましたか?




10話からは燈さん達の現代組の出番はしばらく無くなりますね
燈「そうですね。次の出番があるまでは待っていましょうか」
蓮子さんをお願いしますね
燈「承りました」
同時にプロローグに出てきたオリキャラの設定を投稿します

ではまた次回!
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