地球防衛軍5 俺は普通の一般人です!   作:師匠@ゲーム実況者

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どうも、皆さんおはこんばんちは!
師匠です!

今回はなんとか予定通りに更新出来ました。

今回の話は新展開?を迎えるかも……?

3/8 一部文章の修正。


#7 俺に対するキチガイという評価をそろそろどうにかしないといけないな…… 【ミッション26】

M26 砲兵

 

 敵の大規模進行の阻止から三日後。

 つい先日ショットガンタイプのエイリアンが確認されたばかりだというのに、またしても新種のエイリアンが確認された、との情報が入った。

 

 新たに確認されたエイリアンの武器は長距離狙撃タイプ。収束させたエネルギーを撃ち出すキャノン砲を有しているとのこと。

 このロングレンジタイプのエイリアンの攻撃により、前回の作戦エリアは壊滅状態に追いやられたらしい。

 

 今までの尖兵のような前衛とは異なる、明らかに後衛タイプのエイリアンの登場に、誰もが言葉をなくす。

 街一つを壊滅に追い込むほどの威力を誇る攻撃、そんなものを受けたらたとえ堅牢な装甲を持つフェンサーですら耐えられるかわからない。

 そんな、新たな脅威に誰もが恐怖を感じる中、自分のもとにとある作戦への参加要請が来た。

 このタイミングで来る時点で嫌な予感しかしなかった。そして、その予想は当たっていた。

 

 ───砲兵タイプエイリアンの撃滅作戦。

 

 それが、俺に要請された作戦の内容だった。

 参加は強制ではない。そう軍曹に言われたが、ぶっちゃけ俺に断る気はなかった。

 別にスリルを求めてるわけではないし、自殺願望があるわけでもない。

 ただ、放っておいて、更なる犠牲が出るのが嫌なだけだ。

 

 そんなわけで作戦への参加を伝えると、軍曹は真剣な顔でただ一言、

 

「そうか。……死ぬなよ」

 

 とだけ言うと、俺の作戦参加を上に伝えるため、去っていった。

 この作戦に参加することはミソラちゃんに黙っていようと思ったのだが…………

 

「───ソウゴくん!?新型エイリアンの撃滅作戦に参加するってホント!?」

 

 …………なぁんでバレてるんですかねぇ?

 軍曹以外、誰にも伝えてないはずなんですけど……?

 そんなことを考えていると、ミソラちゃんの後ろからイーグル隊の隊長が近づいてきた。

 

「私が教えたんだ。撃滅作戦の参加メンバーの一覧が公開されたから、知ってるやつがいないかと確認してみたところ、お前の名前があったのでな。ミソラに伝えてやったんだ」

 

 そ、そうっすか……

 

 予想外の情報の入手方法に、俺は顔を若干ひきつらせる。

 視線をミソラちゃんに向けると、彼女は不安そうな顔をしていた。

 

「ソウゴくん、本気なの?」

 

 ……うん、まぁね。

 

「危ないんだよ?まだ全然情報ないし……」

 

 知ってるし分かってる。それに情報無い状態での戦いは基地偵察のときに経験してるから。

 

「……命令、じゃないんだよね?怖くないの?」

 

 うん。俺が自分自身の意思で決めたことだ。

 ぶっちゃけ、戦うのは今でも怖いし、すごく逃げたくなることがよくある。

 

「じゃあ、なんで……?なんで参加するの?」

 

 ……戦うのは怖いし、死ぬのも怖い。

 けどさ、ここで俺が逃げたら他の誰かが参加することになる。それでその人が死んだら、俺は多分耐えられない。

 だから、これは俺の自己満足。

 自分が苦しみたくないから、それを避けるために戦うんだ。

 ミソラちゃんには心配かけちゃうと思うけど、ゴメン。

 俺は決めたんだ。もう逃げることはしない、って。

 

 そう言って真剣な目でミソラちゃんと向かい合う。

 ミソラちゃんは、そんな俺の姿に少し迷うような素振りを見せると、腕につけてたブレスレットを外す。

 そして、それを俺へと渡してくる。

 

「……そんな覚悟があるなら、私にはもう止めること出来ない。だから、せめて約束だけしてほしい。絶対に!絶対に帰ってくるって……。このブレスレット、ソウゴくんに預けるから、必ず返しに来て……。約束、してくれる……?」

 

 …………ああ、約束しよう。

 必ず帰って来て、ブレスレットを返しに来るよ。

 

 俺はそう言ってミソラちゃんからブレスレットを受けとる。

 

「……約束だよ?まだまだ話したいこと、たくさんあるんだからね!!」

 

 ……うん。ありがとう。

 

 ここまで俺のことを心配してくれるミソラちゃんに申し訳なさと嬉しさが込み上げてくる。

 気づくと、ブリーフィングが始まるまでもう少しになっていた。

 

 ……もうすぐブリーフィングの時間か。

 ゴメン、そろそろ行くね。

 

「……うん。頑張ってね、ソウゴくん!」

 

 ありがとう。行ってくる。

 

 そうミソラちゃんと言葉を交わし、俺はブリーフィングルームへと向かったのだった。

 

 

 ※

 

 

 ブリーフィングにて、確認された情報や予測から、大まかな作戦が立てられた。

 作戦エリアに確認されたのは砲兵タイプのエイリアンのみ。

 そしてその砲兵タイプのエイリアンは武器が大きく取り回しが悪いため、おそらくだが近距離戦には弱いとの推測がなされた。

 よって、エイリアンを確認し次第、足元まで接近。至近距離からの攻撃で相手を倒す、というのが今回の作戦となった。

 

 この作戦を行うに当たって、俺は単独での遊撃を任された。今のところ、あの慣性ジャンプを使えるのは俺だけらしく、ついていける隊員が存在しないため、こういう措置となったらしい。

 もはやソロでの行動は慣れてきたものもあり、その役目を俺は快く了承した。

 

 作戦を実行するために出撃し、エリアへと到着した俺たちは、その壊滅した街の姿に言葉をなくした。

 ボロボロに崩壊した街、その先にはライフルキャノンを構えたエイリアンが我が物顔で立っている。

 そんなヤツらを睨みつつ、俺は頭の中でこの作戦中の行動を再度浮かべる。

 

 ───今回の作戦で俺が重要視するのは二点。

 

 一つ、いかにして早くエイリアンの足元に到達するか。

 一つ、到達してからどれだけ早くエイリアンを倒せるか。

 

 この二つが俺が生き残るための重要なポイントだ。

 この条件をクリアするため、俺は脳をフル回転させ、装備の組み合わせを考えた。その結果、

 

 移動兼迎撃用に、スパインドライバー+デクスター自動散弾銃。

 瞬間殲滅撃破用に、フラッシングスピア+タワーシールド。

 補助装備に、マルチチャージャーとバリケードシステム。

 

 という組み合わせになった。

 マルチチャージャーはこれ一つでジャンプとダッシュを強化する新システムだ。連続使用できる回数が減ってはいるが、補助枠が一つ空くのはとても有効である。

 そしてバリケードシステム。これはシールドの補助として機能し、一体どういう理屈かわからないが、相手の攻撃をシールドで受けた際のノックバックを低減してくれるというものだ。

 今回ほど、普段からフェンサーの装備カタログを見てて良かったと思ったことはない。おかげで戦術の想像が楽だった。

 

『参加チーム、砲兵への接近を開始しろ!やつらを生きて返すな!』

 

「「「「Yes,Sir!!」」」」

 

 本部からの作戦開始の声を聞き、全員が動き出す。

 俺も、スパインドとデクスターを構え、立体機動の用意をする。

 

 ───さて、それじゃあ、ちゃちゃっとやっちゃいましょうか!!

 

 

 ※

 

 

 本部の見立ては正しく、砲兵タイプは接近戦には弱かった。ただ、全く対応出来ないというわけではなく、反応が間に合えば撃てる程度には接近でも戦えていた。

 

 この作戦では俺は無事だったもの、離れた場所で戦っていた隊員数名と、タンク部隊の半数が犠牲となってしまった。

 だが、目的はしっかりと果たし、砲兵タイプの殲滅を完了、更に敵のデータの収集もすることができた。

 

 帰投した俺はミソラちゃんに預けられたブレスレットを返しにいった。

 その際に感極まったミソラちゃんが抱き付いてきて、それを見ていたイーグル隊の面々にからかわれたのはもはや慣れた光景である。

 ……慣れたくなかったけどね!

 そんなことをしている俺たちのもとに、軍曹がやって来た。

 

「無事帰ってきたみたいだな、ソウゴ」

 

 あ、はい。なんとか帰ってこれました。

 

「ふっ……、なんとか、か。相変わらず謙遜が過ぎるな、お前は。聞いたぞ、お前の活躍」

 

「……ソウゴくん、どんな活躍したんですか?」

 

 軍曹の言葉が気になったのか、ミソラちゃんが詳細を訊ねる。

 

「今回、ソウゴが担当したエリアで確認された砲兵タイプの総数は24、うちソウゴが倒した数は何体だと思う?」

 

「えっと……5体ぐらいですか?」

 

「いいや、─────10だ」

 

「「「「えぇっ!?」」」」

 

 ────ふぁっ!?嘘でしょ?そんなに倒したっけ!?

 

「一人で敵のおよそ半数を倒した。それだけでも十分な功績だが、まぁそれは許容範囲内だ。……だが今回、お前はそれが霞むほどのことをしていると気づいているか?」

 

 軍曹のその言葉に、ミソラちゃんたちが視線をこちらに向けてくる。

 えっ、俺って何かしましたっけ……?

 

「したさ、とんでもないことをな……。相手の砲撃をシールドに搭載された"ディフレクター"で跳ね返す、といった破天荒な所業をな。そんなこと、お前以外誰も思い付かないし、思い付いてもやろうとはしないだろう」

 

 そんな、俺が頭おかしいみたいな言い方しないでくれます!?

 

「ごめん、ソウゴくん。これは私も擁護できない」

 

 あっれ!?ミソラちゃんまで!?

 いや違うんですって!あれは咄嗟にやったことなんですよ。こう、やばい!と感じて本能的に……!

 

「お前がそう言うなら、そういうことにしておいてやろう……」

 

 そう言ってニヒルに笑う軍曹。

 いや、そういうこともなにも、事実なんですけどぉ……

 俺がそんなことを考えていると、軍曹は何かを思い出したような仕草を見せる。

 

「ああ、そうだ。そういえば最近、エアレイダーの隊員で将来有望なやつを見つけたんだ。お前ほどぶっとんではいないが、それなりに規格外なやつだから、案外気が合うかもしれんな」

 

 だから俺をキチガイ扱いするのやめて!!

 というかそんなヤバイんですか?

 

「ああ、何せ最近確認された高速で動く赤いドローンをエアレイダーのスナイプガンで全て落としたのだからな。それ以外にも無人偵察機を用いた的確な爆撃や航空支援の指示、コンバットフレームによる戦闘など活躍の話がたくさん聞こえてくるほどだ」

 

「ああ、その話なら聞いたことがあるな……。なるほど、確かにまるでエアレイダー版のお前みたいだな」

 

「もしかしたら、そのうち作戦が同じになるかもしれんな。その時は、お前たちの動きに期待させてもらうぞ」

 

 そう言うと、軍曹は俺たちのもとを去っていった。

 

 軍曹の言っていた"そのうち"。

 それは割りとすぐに訪れるのだった……

 

 

 つづく




はい、お送りしました第8話。
新たな存在ソウゴくんエアレイダーバージョン。彼が今後どう関わってくるのか、見ものです。
本来ならそのエアレイダー登場まで書くつもりでしたが文章量が増えそうなのと時間がやばそうだったので分割しました。
そっちのほうは金土ぐらいにアップします。

UA80,000突破ありがとうございます!
今後も頑張っていきますので、よろしくお願いいたします!

ご意見ご感想お待ちしております!
それでは、またな!!
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