地球防衛軍5 俺は普通の一般人です! 作:師匠@ゲーム実況者
師匠です!
金土に更新するって言いましたがさすがに3日じゃ無理でした(笑)
というか土曜日フルでバイトだから書く暇なんてなかった……
今回はついにあの役職が登場……!
楽しんでください!
M29 アイアンウォール
───それは、突然やって来た。
とある休暇の日の朝、自室で休んでいた時のことだった。
部屋で横になっていると、急に館内放送で警報音が鳴るとともに、放送が入った。
『─────基地内にいる出撃可能な全隊員に次ぐ!至急、大型ブリーフィングルームへと集合されたし!繰り返す、基地内にいる────』
え、何事!?これってもしかして緊急召集!?
突然の事態に若干驚きつつも、EDF制服のジャケットを羽織ると、部屋を出て指定された部屋へと向かう。
途中、俺と同じく休暇だったらしいミソラちゃんと出会った。
「あ、ソウゴくん!放送聞いた!?」
うん、ばっちり。
「これって緊急召集だよね。……何事だろう?」
わかんないけど……、少なくとも今までで最高にヤバイってことだけはわかるよ。だって、いままで使ったことの無い、大型ブリーフィングルームへの召集だ。最高規模の作戦になることは間違いない。
「そう、だよね……」
俺たちは、それ以上会話を交わすことなくただ無言でルームへと向かうのだった。
※
エイリアンの超大型進行。
それが今回の召集の理由らしい。
敵はアサルトタイプ、ショットガンタイプのエイリアンが確認されている。
ただし数が過去最高で、現時点で24体確認されている。さらに上空には揚陸艇も小さくだが確認されているため、追加は確実である。
エイリアンの進行先には未だ避難の終わっていない民間人が多く存在するため、その手前に自分達が展開し、進行を食い止めるというのが今回の作戦らしい。
今回の作戦は過去最高規模のものとなる。作戦指揮は軍曹が務めるらしい。
「今回の作戦は過去にないほどの苛烈さを極めるだろう!守るべき場所は広く、敵は多い。後ろには多くの民間人が控えている。俺たちは鋼の壁となり、彼らを守らなければならない!……作戦名は『アイアンウォール』。全員死ぬ気で、だが死ぬことなく帰ってくるぞ!いいな!!!」
『Sir!Yes,Sir!!!』
軍曹の号令に作戦に参加する全隊員が声を揃えて返事をする。
「作戦は各隊ごとに動け!それから、───ソウゴ!"リク"!お前たちはこっちに来い!」
軍曹に呼ばれ、俺ともう一人、"リク"と呼ばれた青年は彼のもとへと向かう。
「ソウゴ、リク、お前たち二人は特定の部隊に属していないため、俺の指揮下に入ってもらう。……と言っても現場では基本的に自由に動いてもらって構わん。そっちのほうがお前たちは実力を発揮できるだろうしな」
「あの、軍曹……。もしかしてこの人が……?」
リクと呼ばれる青年が俺のほうに視線を向けつつ軍曹に訊ねる。
「ああ。……お前たちは会うのが始めてだったな。ソウゴ、こいつが前に言っていたやつだ」
前に言ってたって……、あの将来有望なエアレイダー、ですか?
「そうだ。お前と同じでその実力から特定の部隊に所属しない特例のやつだ。リク、自己紹介しろ」
「はい!はじめまして、エアレイダー隊員のリクと申します!今回の作戦ではよろしくお願いいたします!」
あ、うん。よろしく。
「そして、リク。もう知っていると思うが、こいつがかの有名なフェンサー、ソウゴだ」
「ソウゴさんの噂は聞いてます!お逢いできて光栄です!」
待って、なんでそんなにキラキラした目を向けるの!?やめてくれ!!
俺がリクくんから向けられる尊敬の眼差しに怯んでいると、軍曹が俺たち二人に指示を出す。
「さっきもいった通り、お前たちは建前上俺たちの部隊の一員として扱うが、基本的に自由に行動してくれて構わん」
は、はぁ……。いいんですか、それで?
「そっちのほうが行動しやすいだろう。二人でコンビを組んでも構わんし、それぞれで動いてくれても構わん。派手なことをする際だけ教えてくれ」
そう言うと、軍曹は自らのチームの隊員たちとともに去っていく。
残された俺とリクくんは二人顔を見合わせる。
「……どうします?」
どうしようかねぇ……?
揃って困ったような表情を浮かべる俺たち。
そんなとき、俺は前に軍曹が言っていたことを思い出す。
そのことと、今回の戦闘エリアを考慮し、ある考えが頭に浮かぶ。
……ねぇ、リクくん。
「はい?なんですか、ソウゴさん」
俺の呼び掛けに反応したリクくん。そんな彼のほうを向くことなく、俺はモニターを眺めながら悪い笑顔を浮かべながら、ある提案を持ちかける。
───俺にいい考えがあるんだけど、ノッてみない?
※
作戦エリアに到達したEDFの部隊は素早く展開。エイリアンの迎撃体制を整えた。
視線の先にはすでにエイリアンが確認されている。
『作戦の最終確認だ。基本的にはタンクとフェンサーで敵の進行を押し留め、狙撃部隊がエイリアンを処理する。残りのものは上手く立ち回りつつ敵を殲滅する。以上だ!』
『現時点で揚陸艇が3隻確認できます。敵の増援は確実だと思ってよいでしょう。……健闘を祈ります』
本部と情報部からの通信に、戦場に立つ隊員たちの間に緊張が走る。
そして、全隊の準備完了を確認した本部が、作戦開始の令を飛ばす。
『これより、アイアンウォール作戦を開始する!!総員、生きて帰ってくることを目標にしろ!!』
『『『『Sir!Yes,Sir!!』』』』
『総員、戦闘開始だ!!』
本部の掛け声に、雄叫びを上げるEDF隊員たち。
そんな彼らの上空を高速で横切った飛行機が"何かを落とした"。
落ちてきた物体は、こちらへと前進してくるエイリアンの周囲へと落下し、そして──────
──────ドゴォォォォォォォォン!!!
真っ赤な火柱とともに、周囲に轟音が鳴り響いた。
エイリアンたちはその爆発に巻き込まれ、直撃したものは即死、それ以外のものたちも部位欠損が起こっていた。
開幕早々に起きた事態に誰もが唖然とするなか、いち早く状況を理解した軍曹が声をあげる。
「今のは……爆撃機からの支援……。ということは、リクか!!」
軍曹はそう声をあげると、後方に待機するリクへと視線を向ける。
当事者であるリクは、無人偵察機からの映像を確認しながら軍曹の問いかけに答える。
「はい。今のは僕が要請した爆撃機からのナパーム弾の投下です。開幕爆撃によるエイリアンへの撃破と同時に、炎での敵の分断を目的とした攻撃です。……と言っても、考えたの僕じゃないんですけどね」
「何……?ということは……ソウゴか!!」
そこですぐに俺の名前が出てくる辺り、軍曹の中で俺の評価ってそういうことするやつってことなんだ……
そんな俺の内心を知らないリクくんは誇らしげに肯定の返事をする。
「はい!ソウゴさんと僕の合同の作戦です。……ソウゴさん!敵の分断を確認しました!現場の皆さん、位置情報を送ります!」
リクくんの操作する無人偵察機がサーチした敵のマーカーが届く。
確認すると、集まっているエイリアンたちが前方と後方で上手く別れているのが敵マーカーから見てとれた。
「それでソウゴ。お前が考えた作戦というのはどういうものだ?」
軍曹が作戦内容が気になるのか俺に声をかけてくる。しかし、作戦の都合上、"俺に説明をしている暇はない"。
「ソウゴさん!僕が説明しておきます!ナパームの効果が切れるまで残り時間が少ないです!行って下さい!!」
俺に時間がないことを理解しているリクくんがそう声をあげる。
俺はリクくんにありがとう、と告げると移動用装備のダイナモ&軽量迫撃砲を構え、慣性ジャンプにてその場を離れる。目指すは炎によって分断されたエイリアンたちの後方。
エイリアンにとっては通る隙間もない炎の壁も、俺たち人からすれば隙間だらけの柱の群でしかない。その隙間を縫って、俺は単身分断されたエイリアンたちの殲滅へと向かったのだった。
内心、もしかしてこういうのがキチガイ扱いされる所以なのだろうか、という疑問を抱きながら……
※
アイアンウォール作戦はコンバットフレーム、タンクの半数以上が大破、隊員たちもフェンサー部隊がパワードスケルトンの大幅損傷という結果になったが、死者は出ることなく作戦を終えることが出来た。
途中、敵狙撃兵が出てきたときは軽くパニックになったものの、その可能性を伝えておいたリクくんの声かけによってなんとか持ちこたえ、大きな被害が出る前に優先的に倒すことで事なきを得た。
一人最前線へと向かった俺は、複数のエイリアンを相手に、上手くビルなどを背にしてフラッシング&タワーシールドで殲滅をしていた。
途中増援が来たときはダイナモで手足を落とし、迫撃砲で殺る、という方法で敵を倒していた。……今更ながらえげつないことしてたな、俺。
リクくんの空爆支援を受けつつエイリアンとの戦闘を行い、作戦終了まで戦闘を続行した。
そんなこんなで無事に帰ってきた俺が今何してるかと言うと……
「……聞いてる?ソウゴくん?」
ミソラちゃんからの説教を受けております。
なぜこんなことになっているのか、簡単に話しますと……
・俺が去ったあとリクくんが軍曹に作戦を説明する。
・それがオンになっていた通信から全員に通達される。
・ミソラちゃんに危ない作戦してたのバレる。
以上がことのあらましになります。
作戦終了時にいつもなら声をかけに来るミソラちゃんが来ないなぁ……と思っていたら帰投しパワードスケルトンを返却したところを捕獲、連行されました。
「……ねぇ、ソウゴくん。私いつも言ってるよね?あまり無茶なことはしないで、って」
……はい。
「じゃあ今回のは何なの?一人で敵のど真ん中に突っ込んでいくのは無茶に入らないの?」
えっと、その……
「ソウゴくん、なんで人に頼るってことをしないの?なんか最近のソウゴくん見てるとなんでも一人でやろうとしてない?」
………………
ミソラちゃんの言葉に俺は何も言えなかった。その言葉が、あまりにも核心をついていたからだ。
確かに、最近……というか割りと最初の頃から、俺は一人でなんでもやろうとしていた気がする。特に、デルタチームとのことがあってから、尚更に。
今、ミソラちゃんに言われてその異常な精神に気がついた。
何も言えない俺を見て、ミソラちゃんが少し寂しげな表情を浮かべる。
「ソウゴくんが人を頼らないのは決まった隊に属していないからなのかな……?」
……どうだろうね。俺もわかんないや。
自分の思いを素直に吐露する。
ミソラちゃんはそんな俺の手を取ると、しっかりと目を合わせてくる。
「……皆に、なんて言わない。けど、せめて同じ作戦のときは私のことを頼ってほしい。……私じゃ、頼りないかな?」
そんなことはない。俺は何度もミソラちゃんに助けられてるよ。
「……だったら、これからは頼ってね?ソウゴくんとはまだお別れしたくないよ……」
そう言って悲しげな表情を浮かべるミソラちゃん。
そんな彼女に、俺ははっきりと告げる。
……約束するよ。今後はちゃんとミソラちゃんたちを頼る。……俺もまだミソラちゃんたちとは一緒にいたいからね。
「約束、だよ?」
うん、約束。
俺とミソラちゃんはそう言うとお互いに小指を出し、指切りを交わしたのだった。
※
ミソラちゃんとの約束を交わしたあと、端末に軍曹から連絡があり、部屋に来るようにとの通達を受けた。
俺は今回の作戦で怒られるのかな……と戦々恐々としながら軍曹の部屋へと向かった。
しかし、そこで伝えられたのは全くもって予想外のセリフだった。
「ソウゴ。お前には小隊の部隊長を勤めてもらうことになった」
─────わっつ?
つづく
【本編捕捉】
リク
エアレイダー所属の青年。
年齢はミソラちゃんと同じぐらいで考えているのでだいたい22ぐらい。
ソウゴと同じく将来性に見込みがあるため派遣隊員として戦場に立つことが多い。
名前の由来はコンバットフレームやタンクなど陸戦兵器が多いことから陸→リクです。
ソウゴとの今後の活躍に期待!
この作品ではエアレイダーはあらかじめ支援を決めておき、上空で待機している支援機から指定した時のみ支援が来る、という想定で物語は進んでいきます。
手持ち武器は無限弾丸ですけど(笑)
次の更新は、木金辺りだと思います。
頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いいたします!
それでは!!