ポケットモンスター 悪ノ花道   作:天導 優

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原始

サイside

オレは今、ロケット団基地の地下書庫に来ている。

ここには世界中のほぼ全てといっていいほど世界中の書物が集められている。

「これはこれはサイ様。また何かの資料をお探しで」

「ああ、メガ進化の研究資料を探しにな」

「なるほど、かしこまりました」

「なあ、鉱物関連の資料を持ってきてくれないか。できるだけ古いものから」

「了解しました」

ここの司書にある程度話をするとオレは部屋の隅に置かれている他とは色合いが違う白い椅子の席に座る。

この席はいわゆる、オレの特等席だ。

サカキ様がオレの10歳の誕生日にプレゼントしてくれたものだ。

途中ひそひそ話が聞こえてきたが軽く無視しておこう。

「こちらになります」

「ああ、悪いね」

持ってこられた資料は軽く20冊はあるだろうが、それだけ鉱物には古い歴史があるということだろう。

とにかく目を通すと様々な鉱物があることが分かった。

更にポケモンを進化させる石には自然エネルギーと呼ばれるエネルギーが含まれている事が分かった。

この進化の石に含まれる自然エネルギーはとある放射線を出しており、この放射線を浴びた特定のポケモンは進化する。

人間にはこの放射線を浴びても害はない。

そして、恐らくだがこの進化の石は自然エネルギーが長い時間をかけて結晶化したものの可能性が高い。

そもそも自然エネルギーは大昔はどこにでもありふれたエネルギーだったが、人類が今のような科学水準を手にした時から減少していったらしい。

だがオレの研究のテーマであるメガストーンは見つからない。

そんな時、オレはある鉱物に興味を惹かれた。

それは紅色の玉、藍色の玉の2つである。

この2つの鉱物は他の石に比べて桁違いの自然エネルギーを貯えている事が分かった。

更にこの2つは超古代ポケモンであるグラードンとカイオーガの2匹を操ることができる事が分かった。

だが嘗てのグラードンとカイオーガは現在のような姿ではなかったらしい。

例えるなら今のグラードンは目覚めただけで夜が昼間のように明るくなり猛烈な暑さをもたらすが嘗てのグラードンはそれに加えて周囲の海水を一気に蒸発させて大陸にする程の力が合ったらしい。

今と昔、何が違うかといえばやはり自然エネルギーだろう。

つまり、メガ進化ポケモンは、「バトルの時のみ進化する」ではなく、「バトルの時のみ嘗ての姿に原始回帰する」のではないだろうか。

早い話がメガストーンはこの2つの玉と同じように自然エネルギーの塊ではないかと予測できる。

そんな時、オレの協力者の1人であるオーヤマ博士から連絡が入った。

何でもメガストーンが1つだけだが入手できたとのことだ。

オレは資料を片付けるとオーヤマ博士の元に向かった。

 

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