その少年には名前が無かった。
物心ついた頃には両親と呼べる存在も無かった。
少年の目に写る人はいつだって敵だった。
時には盗みを働き、土を食ったりもした。
少年にとってポケモンは仲間でも友達でも相棒でも、ましてや家族でもなかった。
都合の良い道具だった。
少年は出会った。
自分を理解してくれる人を。
どんなに冷たくあしらっても一緒にいてくれるポケモンに。
これはそんな少年が悪の組織、ロケット団に入り成長していく物語である。
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