サイside
オレは今、オーヤマ博士の研究室に来ている。
「これがメガストーンか、オーヤマ博士」
「うむ、名前をヘルガーナイトと呼ぶらしい」
ヘルガーナイトと呼ばれたメガストーンを光に翳してみると中に遺伝子構造のような模様が入っている。
「しかしどうする。キーストーンがなければメガ進化はできんぞ?」
「いや、オレに考えが1つある。それを確かめてみる」
「何を始めるつもりじゃ?」
オレは早速集めてきた炎の石の自然エネルギーをヘルガーナイトに集めた。
この時の為に開発を頼んでいたエネルギー観測装置によると200%にまで貯まっていた。
「こんな方法が合ったとは。やはり、天才。いや、天災じゃな。しかし肝心のヘルガーがいないぞ。どうする」
「言ったろ。考えがあると」
「放せ、私のヘルガーをどうするつもりだ」
アポロが俺に文句を言いに来た。
「アポロ、お前は弱い。サカキ様に見捨てられてもおかしくないくらいにな。だからお前に力を与えてやるよ。ダークメガポケモンを」
「だからなぜ、私のヘルガーを連れて行く」
「簡単なことだ。オレたちが手に入れたメガストーンはヘルガーに適した物だった。それだけだ」
「たったそれだけの理由で私のヘルガーを」
「お前、ロケット団を舐めてるのか。ロケット団の団員なら、ボスに、サカキ様に自分のポケモンを献上するくらい視野に入れておけ」
「貴様」
ギリギリと歯ぎしりをするアポロ。
「押さえておけ」
さて、実験を初めようか。
俺は手術室と書かれた部屋に入った。
3時間後、手術は終了した。
ヘルガーは特に外見上に変化は見られない。
ただ胸に例のメガストーン、ヘルガーナイトがくっついてる事を除き。
それ以外の変化は内面的に起こっていた。
だがそれはダークポケモンとして当然の事だ。
感情が消えていた。
「来週、そのヘルガーはバトルするそうだ。準備をしておけよ、アポロ」
アポロは膝を付き拳を握りしめていた。
1週間後、オレは例のバトルフィールドのVIP席にサカキ様、ビルリッチ様と共にいた。
ヘルガーのトレーナーは勿論アポロだ。
そして相手のポケモンはバンギラスだった。
そのバンギラスのトレーナーだがサカキ様の一人息子らしい。
お、バトルが始まった。
「バンギラス、アイアンテール」
「ヘルガー、飛んでかわせ」
やはりダークポケモンにしたお陰か強くなっているが、あのバンギラスも相当鍛えられているな。
「行くぞヘルガー。燃えろ、炎の雄叫び、メガ進化だ」
するとヘルガーは身体が大きくなり角も鋭く発達していた。
第一段階はクリアした。
残る課題はもう二つ
「ヘルガー、ほのおのきば」
以前のバトルに比べると威力は段違いに上がっているがそれでもタイプの相性であまり効いてないようだ。
「バンギラス、メガトンパンチ」
ヘルガーはかわす事なくその一撃を受けていた。
「ヘルガー、カウンターだ」
おっ、なかなかやるね。
「負けるなバンギラス、いわなだれ」
「ぐっ。こうなったら、ヘルガー、ダークウェーブ」
ヘルガーが黒い波紋状の技を与えると、バンギラスの動きに隙ができた。
「これで決めろ、ダークブレイク」
その一撃が決め手となり、バトルは終了した。
そしてオレの実験はダークポケモンをメガ進化させることに成功はした。
だがヘルガーはバトル終了後に絶命した。
やはりメガ進化とダークポケモンという相反する実験の影響だろう。
まだまだ、改良の措置が必要のようだ。
それが理由かは分からないが数日後、アポロはロケット団を辞めた。
だがオレには関係ない。
全てはサカキ様の為に、世界を征服する。
それだけだ。