赤い髪の少年side
俺はイライラしていた。
みんなして俺をもて余す。
「さすがですね、三代目様」
俺は三代目様なんて名前じゃない。
「さすがはサカキ様のご子息ですね」
俺と父さんを比べるな。
俺は俺だ。
俺には俺の名前がある。
なのに誰も俺の名前を呼んでくれない。
気がつくと俺はある部屋の前に来ていた。
「どうした、ジン?。オレになんかようか?」
そう、俺の名前を呼んでくれるのは父さんと唯一無二の親友にしてライバルのサイだけだ。
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「どうした。また、名前を呼んでもらえなかったのか」
「ああ、そうだ。俺には父さんがつけてくれたジンって名前があるのに」
「確かにな。コーヒー飲むか」
「貰う」
俺はサイからコーヒーを受け取り砂糖を入れずミルクを少しだけ容れる。
これが俺のコーヒーの飲み方だがサイは砂糖を入れないのは俺と一緒だがミルクを大量に容れる。
それはコーヒーにミルクを容れるというよりミルクにコーヒーを容れているかぐらいの量を容れて飲む。
別に気にしてはいないが。
俺とサイは他にも共通点が2つある。
1つは伝説と呼ばれるポケモンを所持していることだ。
サイはロケット団に入る前から所持していたがバトルで使うことも稀だ。
俺の伝説のポケモンは昔、父さんと遺跡の研究に行った際、僅かな間、神隠しみたいなめにあったらしい。
その後で気がついたら所持していた。
「なあ、オレ達ってどう呼ばれてるか知ってるか?」
サイからその言葉が出るとはな。
その一言の通り、俺達二人には二つ名がつけられている。
「もちろん知っている。知恵のサイに、戦闘のジンだろ。俺の名前が呼ばれるのはその時だけだからな」
そう、ポケモンバトルなら俺が強いが進化やポケモン孵化、ポケモン育成などポケモンの研究はサイの方が上にいる。
違う道を歩いている俺達だが、歳も同い年なので話が合う。
こうゆうのを親友というのだろうか。
「後はお互いポケモン捕獲の腕だな」
もう1つの共通点がこれだ。
俺もサイもポケモン捕獲は苦手だ。
サイは遠投が苦手、俺は距離は出るのだがノーコンなのだ。
俺達が使っているポケモンだって元を辿れば他の団員に頼み捕獲を依頼して手に入れていた。
「どっかに捕獲のプロなんていないもんかな」
「そんな都合の良い話があるかっての」
そんな他愛のない話をしながら時間の許す限り話続けていた。
次回の話でようやくヒロインの登場です。