ポケットモンスター 悪ノ花道   作:天導 優

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おひさしぶりです。
書きたいことを書いていたら2000字越えてしまいました。
なお、今回ヒロインが初登場です。


少女

ジンside

俺達は今、ロケット団の基地には居ない。

なぜなら俺達は今、オレンジ諸島へと来ている。

目的は大きく分けて2つある。

1つはオレンジ諸島で珍しいポケモンを捕獲すること。

そしてもう1つは、ロケット団の慰安旅行ということだ。

意外かも知れないがロケット団にも慰安旅行というものは存在する。

何しろロケット団は表の顔はロケットコンツェルという、外食系企業、ポケモンジム、サントアンヌ号、アオプルコリゾートのポケモンランド、オレンジ諸島の飛行船部門等他多数の仕事をしている大企業だ。

その為に年に1度、各企業の支部長3名とその支部長が選んだ部下3名、及びにその家族が慰安旅行に参加できる。

仕事も兼ねているため、あまり気を抜けないのだが一番気を抜いてるのが恥ずかしながら、俺の父親、サカキ(社長兼ボス)だ。

父さん曰く仕事とプライベートを分けることが大事だと言っていたが完全に気を抜いてる。

オレンジの地にモンスターボールの柄が入った海パンと同じデザインのアロハシャツだけを着てサングラスを掛けデッキチェアに寝転がっている。

他人にロケット団のボスといっても信じてもらえない気がする。

因みにビルリッチ様によると俺の母さんと出会ったのもこの慰安旅行がきっかけらしい。

何でも若気の至りということで2人してナンパしていたが全く相手にされなかった所を慰めてくれたのが母さんで、それを期に結婚したらしい。

因みに母さんは父さんと離婚していないし亡くなってもいない。

旅行好きのため、3年前、俺が立派になったということを期に世界各地を旅行している。

それでも1日1回は電話するほど仲が良い。

さて、気分を変えて俺もこの慰安旅行楽しむか。

 

俺達はビーチでカイスの実割りをしたり、遠泳をしたりして楽しんだ。

日も傾いてきたのでホテルに向かおうとしたら。

「おれの荷物が、無くなってる!?」

こいつは確かラムダだったな。

ロケット団の幹部の1人でロケットコンツェルでは男ながら化粧品メーカーを任せられていた覚えがある。

「自分の荷物くらいしっかり管理しとけよ」

サイの言う通りだ。

ん、何だあの穴は。

そう思った瞬間、その穴から人の手が現れ荷物を持っていってしまった。

と、なるとこれは窃盗か。

俺はサイに話すと。

「おそらく、主犯がいるはずだ。その荷物が盗られたのはついさっきだな」

「ああ、そうだけど。どうやって取り返す」

「一応、俺達の荷物には発信器がつけてある。それを辿れば分かるはずだ」

「成る程な。それで場所は?」

「ここから案外近い。あのビルの裏地辺りだ。行くぞ」

「ああ」

俺達はさっそく、犯人を追うことにした。

 

少女side

今日は最高の日だ。

観光客は私にとっては最高のカモだ。

盗られた事にあたふたする。

その要領で他の奴からも盗む。

そして、その盗んだ物、他地方からであれば珍しい物なら高値で売れる。

しかも、観光客なら長くはこの地にいない。

だから私の事を追うことなどできない。

そう思っていた。

私とそう変わらない年代の男の子2人が私達を追いかけてくる。

私が所持しているポケモンの能力で逃げようと思えばできるけど、この子はまだ自分が知っている範囲でしか使えないし1度使うと暫くは使えないという欠点がある。

よく見るといつのまにか、男の子がいなくなり、代わりに大人達が追いかけてくる。

なん組かのグループかと思っていたけどあれが1つのグループだったらしい。

やむを得ない、この子の能力で逃げよう。

場所はまだ誰にも知られていない私の秘密基地へ。

「お願い、フーパ。私の秘密基地へ繋いで」

するとフーパは私の目の前に金色の輪差し出した。

さっそく通り抜ける私とフーパ。

抜けるとそこは私のよく知る私の廃ビルを利用した秘密基地、ではなかった。

まるで私達を囲むように張り巡らした糸があった。

「やっぱりここがお前の隠れ家って訳か」

そこにはさっき私達を追いかけていた2人の少年がいた。

「何でここが分かったの?」

すると白い髪の少年が語った。

「簡単な推理だな。お前が窃盗した場所を調べ、その中心にあった場所。それがここだ」

まだだ、まだ負けた訳じゃない。

「フーパ、いじげんホール」

すると2人もポケモンを繰り出した。

白い髪の少年はピンク色の小さなポケモン、赤い髪の少年は白い大型のポケモンを。

「ミュウ、シャドーボール」

「アルセウス、あくのはどう」

2匹のポケモンの技がフーパを捉える。

私はなす統べなくやられてしまった。

 

気がつくと私は秘密基地とは違う場所で目を覚ました。

そこにはさっきの少年2人と黒い服を着た大人達がいた。

「ここは?」

すると大人達の中心にいた人物が口を開いた。

その手にはフーパの入ったモンスターボールが握られていた。

「君が荷物を盗もうとしていたロケットコンツェルのビルだよ」

ロケットコンツェル!?。

私が手を出したのはとんでもない大企業だったみたいだ。

だけど気になる点がある。

「けどその格好、まるでマフィアじゃない。ロケットコンツェルではそれが制服ってわけでもないでしょう」

そう、彼らの格好はまるでマフィア。

それに黒い服のマフィアと言ったらロケッ……ト……団。

まさか、ロケットコンツェルって。

「気づいたようだな。そう、ロケットコンツェルとは表向きの仮の姿。真の姿はロケット団なのだよ」

ロケット団。

世界中を暗躍する謎の組織。

どうする、私!?。

「君には今、3つの選択肢がある。1つはその窓を破り脱出するか」

それは無理だ。

ここは地上25階、助かる保証は0に近い。

「2つ目に君のポケモンの能力で逃げる。しかし、そのポケモンは今、私の掌中にあるが」

その選択も無理だ。少人数相手ならなんとか取り返せるけどこの人数は無理だ。

「最後の選択は我らロケット団に入ることだ。どうする?」

選択肢なんて合って無いような物だ。

私が助かるには3つ目の選択肢しかない。

だったら、なってやろうじゃないの、ロケット団に!!。

「その目、気に入った。名前は」

「無いわ。好きに呼びなさい」

「なら名を与えよう。今日からお前はユウキだ。我々ロケット団から荷物を盗もうとしていた勇気に因んでな」

こうして私はロケット団の団員になった。

だが今はまだ知らなかった。

後に私達3人が超越する者達と呼ばれる存在になるなんて。




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