ポケットモンスター 悪ノ花道   作:天導 優

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結成

サカキside

私は今、幹部の一人が持ってきた試料を見ている。

その試料には我が息子、ジン。

そして、サイとユウキの才能テストの結果が書かれていた。

子供というのは大人が思っている以上の実力を持っているものらしい。

サイの才能は嘗て他の組織が開発した技術を理解し改良するだけではなく、更にポケモンを強く育てる才能があるようだ。

ジンはバトルの才能が高く、特訓を重ねた結果、ポケモンが構えただけでなんの技がくるか、理解できるようになってしまったらしい。

最後に、先日我が組織に入ったユウキだが、彼女はいかなる姿勢、状況によっても狙った場所にモンスターボールを命中させるコントロール力があるようだ。

それに加え、手持ちのポケモンに気のような物を与えることでポケモンの体力を回復させる能力を持っていた。

まだ未成年だが、このメンバーは既に幹部と同等、もしくはそれ以上の実力を持っている事からチームを結成させることにした。

チーム名は、この子らの頭文字をとって……。

 

サイside

「チーム、ですか?」

ユウキが入って3ヶ月した頃、オレ達3人はサカキ様に召集をかけられた。

「そうだ、お前達には3人1組のチームとして行動してもらう」

確かにオレ達3人は歳も近く、それぞれ不利を補えている。しかし大きな欠点もある。

「サイよ、お前の言いたい事は分かる。その年齢で1つのチームを任せれば、アポロのような者が出ると言いたいのだろ」

「ええ、その通りです」

サカキ様の言うようにオレ達3人はロケット団の中では年少の部類に入る。

そのために以前、アポロが文句を言ってきたのだ。

「なら、そのような面子はお前達の実力で捩じ伏せてやれ。お前達にはそれだけの才能があるのだから」

サカキ様はオレ達3人にそれだけ期待をなさっている。

これは断らない方がいいな。

ジンとユウキを見ると同意見なのか、頷いていた。

「「「畏まりました。我ら3人、ここにチームを結成します」」」

するとサカキ様はニヤリと笑われて。

「よろしい。今日からお前達はチーム名エクシーズを名乗れ」

エクシーズ。

オレ達3人の頭文字をとってXYZか。

「お前達に、初の任務を与える。オーキド研究所に侵入し、3匹のポケモン、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメを盗んでこい。良いな」

「「「畏まりました」」」

 

PM23:25

オレ達3人は今、マサラタウンのオーキド研究所の上空に気球で待機している。

オーキド研究所は1時間と25分前に消灯しているが、新人トレーナー用のポケモンがいるという理由で警備が厳重になっている。

表に30人、裏に40人、そして内部に20人の合計、90人。

「どうやって侵入する?」

ジンの質問だが既に作戦は考えてある。

「まずはジンに行動を頼む。くれぐれも姿を見られないように注意しながら派手に表で暴れてくれ」

「了解した」

「その隙にオレが混乱に乗じて内部に入り込みポケモンを盗む」

「私は何をすればいいの」

「ユウキはオレ達の回収を頼みたい。ジンがある程度敵を引き付けたら人気の無い場所にフーパの能力を使ってこの気球に帰還させてほしい。オレの方は連絡をいれる」

「了解」

「さぁ、任務開始といこう」

AM0:00 作戦開始

ジンside

俺は今、オーキド研究所の近くにまで来ている。

田舎町だけあって近くに警備の者以外誰もいない。

「バンギラス、出番だ」

俺がバンギラスをくり出した事で警備の奴ら慌てているな。

この近くにバンギラスは生息していないからな。

さて、改めて俺の役割を始めるか。

「バンギラス、地面に向かってはかいこうせん」

裏や内側からも何人か応援が来てるが好都合だ。

「みずのはどう」

警備の奴ら足に先程の巻き上げられた土が泥と成っている。

「仕上げだ、れいとうビーム」

駆けつけた警備員達の足が凍り、足止めは完了した。

俺の役目はここまでだ。

俺はフーパの能力を使い、帰還した。

 

サイside

ジンの奴、派手にやったな。

まぁ、オレが頼んだ事だけど。

「キレイハナ、天井に向かってねむりごな」

オレは警備が手薄になった裏口から特殊なガスマスクを身につけて突入する。

1階表入り口付近に今回のターゲットである、それらしき

モンスターボールを3つ見つけた。

オレはそれを回収し脱出。

「そこまでだ。お前はこの国際警察のハンサムが逮捕する」

ち、国際警察が出てくるのか。

「もう一度、今度は大量にねむりごな」

「ムダだ。ガスマスクを身につけている私には効かんぞ」

確かに相手もガスマスクを身につけているが狙いは相手を眠らせる事じゃない。

オレは粉が充満した事を見計らってライターに火を点け投げつけた。

次の瞬間、大爆発が起こった。粉塵爆発というやつだ。

穏やかにはいかなかったが、作戦は成功だろう。

それにしてもお前か。

そう思いながらオレはフーパの能力を使い、脱出した。

sideout

 

AM3:30 ロケット団アジト

「サカキ様、先程チームエクシーズが帰還しました。そしてこちらがオーキド研究所から手に入れた3匹のようです」

「そうか、作戦は成功したか」

サカキはエクシーズが手に入れた3匹のポケモンを持ってきた部下とは反対の方を向いているが、僅かに微笑んでいた。

それは親が子供の成長を喜ぶ時の顔によく似ていた。

「しかし、国際警察に目をつけられた可能性もあるかと」

部下の言葉にサカキは。

「国際警察など、どうにでもなる。エクシーズに新たな任務を伝えておけ。3日ほど休暇を与えると」

「畏まりました」

部下が部屋から退室するとサカキはポケギアを取りだし何処かへと電話をかけていた。

相手が電話に出ると微笑んだ顔で語り出す。

それは自分の愛する妻への電話だった。

 




遅くなりましてすみません。仕事などで更新が遅れてしまいました。
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