Fate/Advent Hero   作:絹ごし

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第21話『同じ瞳、同じ覚悟』

 左右が反転した廊下を、龍騎は一人歩く。周りには自分以外に動く者の気配はしない。静穏そのものだ。

 忙しの無い足音だけが、途絶える事なく校舎に響き渡る。

 

「まあ、当たり前だけど、何も無いよなぁ」

 

 ミラーワールドに存在できる時間は限られている。なので、隅々まで探す事が出来たとは言い難いが、昨夜の黒い影はこちらの世界にも無かった。

 因みにドラグレッダーの所在については、アドベントを鏡に翳してしまえば解決すると後から気づき、放置している。そう簡単に倒される奴でもない。

 

「帰るかぁ…」

 

 やはり無駄足だったらしい。窓を開き、そこから飛び降りようと、龍騎は窓際に手を掛ける。入った時と同様に、出る時も校舎の敷地外からだ。

 

「………ん?」

 

 だが、ガラスが反射した向こう側の世界に、龍騎は妙な気配を感じた。視線をそちらへと流し、注視する。

 倒れたままの譜面台と、床で散り散りになった楽譜。そして、煌びやかな光沢を放つ金管楽器。

 吹奏楽部の物だろう。何故誰も拾おうとしないのか。そんな疑問の答えは、直ぐに得られた。

 力なく床に崩れ落ちた四肢、助けを求めるように伸ばされた指先。

 

「………!」

 

 その先に映り込んだ光景を、仮面の奥の瞳が捉えた瞬間、龍騎の両足は思考よりも先に地を蹴り、ガラスへと飛び込んでいた。

 現実世界に戻った龍騎は、名前も知らない少女へ駆け寄り、ゆっくりと抱え起こす。苦しげな呻き声が、辛うじて生きている事を証明していた。

 

「ねえ、大丈夫!? しっかり———」

 

 無理矢理に揺さぶってはいけない。投げ出されたままの手を握り、懸命に声を掛けようとした。

 だが、龍騎の声は、喉を引き攣らせた吐息に変わった。

 握った手の感触が恐ろしいくらい固い。人のものとは思えない程に、指の関節が、身体の節々さえも凝固している。

 まるで、生きたまま身体が蝋に作り変えられるかのようだ。少女から、唯々生気だけが失われていく。

 猶予は無い。それだけは理解できた。抱えていた少女をそっと降ろし、窓の外へと視線を移す。

 

「…………っっ」

 

 食いしばった歯から、抑えきれない唸り声が音を立てて漏れた。眼下に広がる光景に目が離せない。

 散らばっていた。先程まで部活動に励んでいたのだろう。今も元気に校庭を駆け回っていた筈の生徒たちが、叩き落とされた羽虫のように。

 真っ赤な世界が、腹の底に立ち込めた赫怒が、龍騎の視界を焦がしていく。

 最早、考えるまでも無く、あの眼帯の女性の仕業なのだろう。昨夜の言葉の真偽など、どうでもいい。

 この光景が彼女の返答なのだ。こうなる前に、倒してでも止めるべきだった。また、自分の迷いが、多くの人々を危険に巻き込んでしまった。

 

「探さなきゃ…絶対に…!」

 

 校舎を駆ける。駆け抜ける。しかし、居場所がわからない。空を覆う眼球のような膜の所為からか、上手く気配も感じ取れない。

 焼けるような焦燥が、駆ける脚を、心臓の鼓動を急かす。やがて、龍騎は階段の側に設置された公衆電話の前に、見覚えのある人影を見つけた。

 

「藤ねえ……!」

 

 助けを呼ぼうとしているのか、大河は受話器を掴んだまま、懸命に立ち上がろうと両足に力を込めていた。

 だが、糸が切られた人形のように、大河の足は崩れ落ちる。仰向けに倒れる背中を、龍騎は強く受け止めた。

 

「ひぐっ……死んじゃう……。みんな、私が助けなきゃ、死んじゃうよ………っ」

 

 意識を朦朧とさせながら、尚も大河は嗚咽混じりに譫言を呟いている。その頬には、大粒の涙が伝っていた。

 苦しかったに違いない。だというのに、大河はここまで歩いて来たのか。

 学校に取り残された生徒たちを、教員たちを助けるために。多くの人が倒れる最中を、たった一人で。

 

「助けるよ…っ。藤ねえも、学校の人たちも、みんな俺が助けるから……だから、ちょっとだけ休んでて…っ」

 

 この言葉が、最後に大河へ聞き届けられたのかはわからない。

 目を閉じ、意識を失った彼女を優しく壁に寄りかからせ、龍騎は立ち上がる。直後、甲高い音が耳朶を打った。

 誰かが戦っているのか。悠長に階段を登っている時間が惜しい。窓ガラスを突き破り、別棟へ続く連絡通路の上に飛び降りる。

 そして、龍騎は強く床を蹴り砕いて、一気に屋上へと飛び上がった。

 

 

 

 

○○○

 

 

 

 全霊を込めて振るった白刃は、相手の腕を捉えることなく、挟み込まれた短剣によって阻まれた。甲高い音と共に飛び散った火花が、熱を失い消えてゆく。

 起死回生の一撃は防がれた。刀身が半ばで砕かれ、重みを失った柄の感触。そして、頬を抉る拳の感触が、嫌でもそれを理解させた。

 

「がっ……づっうぅ……!」

 

 強かに叩きつけられた壁を支えに、士郎は立ち上がろうと足掻く。

 敗北など、認めてなるものか。ここで自分が斃れれば、誰が凛を、戦いに巻き込まれた彼らを助けるというのか。

 だが、駆け巡る思いとは裏腹に、身体中を循環する血潮が沸騰したかのような痛みが、それを許さない。

 

「アーチャーのマスター同様、早々に意識を絶って楽になってしまえばいいものを…。足掻けば足掻くほど、苦しむ時間が長引くだけでしょうに」

 

「ふざ……けるな……。ライダーの、サーヴァント……」

 

 こちらの身を案じているとでも言いたいのか。淡々とした靴音を立てて近づいて来るサーヴァント…ライダー。

 閉じてしまいそうになる瞼を無理矢理こじ開け、士郎は顔を上げる。そして、瞳に抗戦の意を滲ませ、彼女を見据えた。

 アサシンとキャスター。昨夜、凛が目撃したという二騎のサーヴァント。そのどちらとも彼女の容姿は一致しない。

 

「時間の問題でしたか。消去法での確信なのでしょうが、最早貴方には関係の無い事…」

 

 ライダーが歩調を早めてこちらへ迫り来る。猶予は無い。

 もう一度、もう一度だけでいい。あの投影魔術が使えられれば、自分は戦える。

 だが、激痛に震えた右手は、神経が切り離されたかのように、士郎の意思を反映しない。

 刻一刻と近づき、脳裏をよぎる終わりの予感。

 その刹那、窓ガラスの割れる音が辺りに響き渡った。

 

「———まさか」

 

 即座に足を止め、ライダーは周囲の気配を探る。頭上に現れた影に気づくと同時に、後ろへ大きく飛び退いた。

 彼女が立っていた場所を砕き割るように、赤い残影が落下する。飛散した細かい瓦礫が、霰の如く降り注いだ。

 

「龍…騎……っ」

 

 着地した体勢から身体を起こし、龍騎は立ち上がった。返事は無い。

 もう、大丈夫だ。確然とした意思を示すその背中に、士郎はずっと追い求めてきた答えを垣間見た。

 正義の味方。苦しみに喘ぐ人々の、声の無い叫びを受け止め、どんな危険にも立ち向かうヒーロー。

 動かなかった筈の右手を上げる。遠のく背中に、追い縋るように手を伸ばし、届かずに倒れ伏した。

 

 

 

 

○○○

 

 

 

 仮面の奥で、眼帯の奥で、龍騎とライダーは睨み合う。張り詰めた緊張が、彼我の間に充満する。

 互いが互いの間合いに一歩でも踏み出せば、その瞬間に戦いが始まるだろう。

 

「……私の結界を越えてまで邪魔をしに来たのですか。…リュウキ…龍騎。時間は限られていますが、丁度いい。貴方には聞きたいことが沢山ある。ここで倒れていただきましょう」

 

「……………」

 

 鎖の繋ぎ目が音を立てる。相手の足に重心が込められ、身体が沈む。地を蹴る音が、膠着を断ち切った。

 前傾姿勢からの突進。勢いを乗せた短剣の切っ先が迫る。その直線の軌道に左手のバイザーを滑り込ませた。

 軋むような金属同士の衝突音。残響が消えぬうちに、龍騎は右手でライダーの腕を掴み取る。

 そして、迅速な掃腿で相手の重心を崩し、身を翻した勢いのままに投げ飛ばす。屋上に設置された貯水槽が、叩きつけられた衝撃によって歪んだ。

 

【STRIKE VENT】

 

 即座に龍騎は追撃へ入る。唸りを上げて繰り出した龍の顎が、轟音を響かせて貯水槽を穿った。

 圧縮された水が、間欠泉のように溢れ出し、周囲を浸していく。そこに、手応えは感じない。

 痺れるような感覚が、こめかみを流れる。同時に、側面から横薙ぎの蹴りが放たれた。

 反射的に籠手で受け止めたものの、威力を殺しきれずに、龍騎は屋上から弾き出された。

 転がりながらも受け身を取って着地する。そして、追いかけるように校庭に降り立ったライダーに対し、龍騎は初めて口を開いた。

 

「みんな、あんたの所為で、こんな戦いの所為で苦しんでる。何も思わないのかよ」

 

「勝つ為に、必要な事です。これ以上苦しめたくないのならば、降参する事を推奨しましょう。昨夜の言葉を、嘘にしたくはありませんから」

 

 そう言いながら、ライダーは淡々とした動作で周囲を見やる。警戒は解かずに、龍騎は遠目で生徒たちの状態を確認した。

 依然として衰弱が進んでいる。早く、早く助けなければ、彼らは本当に死んでしまうだろう。

 

「………っ」

 

 想像してしまった。半刻にも満たない、少し先の未来に、生き絶えた生徒たちの屍が広がる光景を。

 重ねてしまった。大通りに乗り捨てられた数多くの車。血を流し倒れ伏す人々。自分が死んだあの日の光景を。

 あれは、あれだけは、繰り返す事は、絶対に認められない。

 

「…もし、俺が降参したとしてだ、屋上のあの二人はどうするつもりなんだよ。あいつらは、マスターってやつなんだろ」

 

 士郎と凛の命は、保証できるのか。微かな期待を込めて、龍騎はもしもの仮定を口にする。

 だが、ライダーは首を横に振った。踏み込みそうになる足を、拳を握ることで抑え込み、続く言葉を待つ。

 

「あの二人のマスターの行く末は、私が決める事ではありません。……ですが、彼らは戦う事を選んだ者たちだ。その意味は、貴方にも理解できる筈ですが」

 

「回りくどい言い方しやがって。要するに、見逃せないって言いたいんだろ。……あんたはっ!」

 

 たった今、足を抑えつける必要が無くなった。龍騎は地面を踏み砕き、ライダーへと全速力で疾駆する。

 赤き赫怒を湛えた仮面の奥の瞳が、一直線の軌跡を描いた。

 投擲された短剣がその軌跡を阻む。だが、その尖鋭が龍騎に突き刺さる事は無い。

 地面を抉り取るように、龍騎は籠手を逆手に振るう。即席の弾丸となった石飛礫が短剣を弾き、ライダーに向かって飛び交った。

 

「くっ」

 

 横に大きく飛び退く事で、直撃の危険をライダーは掻い潜った。生じた回避の隙を活かし、龍騎は距離を詰める。

 しかし、続けざまに繰り出した龍騎の迫撃は、素早い身のこなしで躱しきられた。

 反撃と言わんばかりに、鞭のように放たれた鎖を、龍騎は籠手で振り払う。

 その瞬間、ライダーの頬が微かに吊り上がった。放たれた鎖は、籠手を打ち据える事無く絡みつき、捕縛する。

 

「———その手は、もう食わないっ…!」

 

「なっ———」

 

 手繰った鎖の重みが、唐突に消え去った。眼前の龍騎は、自らの武器を手放していた。

 瞬息にも満たない僅かな驚愕。だとしても、充分過ぎた。

 強く、龍騎は右足を踏み込ませ、続く左足を軸に、全身を高速で回転させる。

 遠心力を乗せ、勢いを増した踵が、鈍い音を立ててライダーの脇腹に食い込んだ。

 

「ゔ……っ!」

 

 肋骨を砕いた感触。漏れ出た悲鳴と飛び散る血反吐。

 右足から伝う嫌悪感を押し殺し、龍騎はデッキからカードを引き抜いてバイザーに差し込む。

 その動作を、ライダーは隙と見た。無理矢理に体勢を立て直し、龍騎へと突貫する。

 だが、繰り出した攻撃は、その悉くが龍騎に凌がれ続けた。相手は武器を失くした徒手空拳だというのに。

 焦燥のままに突き出した短剣の切っ先が、龍騎の仮面を目掛けて唸る。

 

「——————」

 

 僅かに逸らされた上体。仮面の端を掠るように、小さく飛び散った火花。完全に見切られた。頬を穿つカウンターが、その事実を痛感させた。

 怯んだ間隙を縫うように繰り出されたボディーブローが、砕けた肋骨越しに再び激痛を捻じ込む。

 堪え切れずにたたらを踏むライダーの顎へと、容赦の無い裏拳が飛来する。

 咄嗟に首を捻る事で、どうにかその衝撃を受け流し、ライダーは後ろへと飛び退いた。

 

「…………っ」

 

 最早、正面からでは切り崩せない。眼帯の封印を解き放ったライダーは龍騎を鋭く睨み、強く地を蹴る。

 そして、縦横無尽に駆ける脚は、龍騎の背後を取った。これ以上の無い好機。両足に限界まで力を込め、最高速度で飛びかかる。

 赤い陽光に煌めく白刃が、龍騎の背中に深く突き刺さる———

 

【ADVENT】

 

 ———筈だった。

 

 屋上にて、破壊された貯水槽。そこから溢れ出た水が生み出した水溜り。

 その鏡面より現れた、赤き龍の顎が、ライダーの身体を万力の如く食い破らなければ。

 

 

 

 

○○○

 

 

 

 砕氷船のように、地表を割り砕く衝撃が止んだ。舞い上がった砂塵を突き抜け、ドラグレッダーが龍騎の周囲を回遊する。

 やがて、砂塵が晴れると同時に、ライダーの魔眼が龍騎を射抜くが、瞳には先程の力を感じられなかった。

 

「がっ…ふっ…、……怪物は、英雄に討たれる宿命、ですか」

 

 喀血と共に呟かれた声。腹部から止めどなく溢れた真っ赤な血。痙攣し、今にも崩れ落ちそうな四肢。それらが克明に示している。

 勝敗は決したのだと。だというのに、校内を取り囲む結界が消える予兆は無かった。

 

「もう終わりだ。今すぐこの結界ってのを消して、武器も捨てて、大人しく元居た場所に帰れよっ!」

 

 悲鳴じみた声を張り上げ、尚も戦いを止めようとしないライダーに向かって、喉がはち切れんばかりに叫ぶ。

 だが、返答は先程と同様にして横に振られた首だった。

 

「………龍騎。今、こうしているように、貴方は何人もの命を、危険を顧みずに、救おうとしてきたのでしょう。貴方のような方こそ、英雄と呼ぶに相応しい」

 

 英雄。そんなものになった覚えは無い。多くを助ける為に犠牲に出来るものなど、この身以外には何一つとして無い。

 

「俺が何者かなんて、今は関係ないだろっ! 早く———」

 

「———ですが、譲れない。私は、多くの人々の為に戦う貴方とは違う。貴方の掌から零れ落ちてしまう、()()()()()()()()、戦っている」

 

 龍騎の要求を遮ってまで、ライダーは掠れた言葉を紡ぎ続けた。

 その瞳を見た瞬間、龍騎は理解した。理解してしまった。

 どれだけ言葉を尽くしても、どれだけ行動で訴えても、最期の最期まで、彼女が戦いを止める事は無いのだと。

 知っている。たった一人の命を救う為に、込み上げる感情を仮面に閉じ込め、戦い続けてきた男を。

 

 ———戦え……。戦え……!

 

 呪詛のように呟かれた男の声が、頭蓋を揺らす。気づけば、龍騎の右手は一枚のカードを引き抜いていた。

 龍を象った黄金の紋章。立ち塞がる敵を、完膚無きまでに討ち滅ぼす最後の切り札。

 彼女には、一歩も踏み出す力が残っていない。繰り出せば、絶対に仕留められる。

 このカードの力を以って、龍騎は数多くの怪物を倒してきたのだから。

 指先の震えを抑え込み、緩慢と、カードを持つ右手をバイザーへ伸ばしていく。

 

「…理解して頂く、必要はありません。貴方は、貴方の成すべき事を、すれば良い」

 

 唐突に、前方から異様な圧力が発せられた。直ぐさま、龍騎は意識をそちらへ切り替える。

 滴っていた。裂かれた腹から溢れ出す血が、重力に逆らって。やがて、その血は虚空に真紅の陣を描いた。

 

「私も、同じ事を、するまで」

 

「あんたっ……何を!」

 

 言いようも無く禍々しい、有機的な紋様に、視線が釘付けになる。全身が粟立ち、本能が叫んだ。あれは、発動させてはならないものだと。

 反射的にカードを差し込む。だが、バイザーに添えた手は、見えない手枷を嵌められたかのように、微動だにしない。

 

「くそ……くそっ……!」

 

 この期に及んで、あの境界線を越える事が出来ない。自分には、目の前の相手を倒すという覚悟が決められない。

 多くの人たちの、大事な人たちの命が、この手に懸かっているというのに。

 ぎちり、と肉をこじ開ける音が響き渡る。仕上げられた魔法陣が、在る筈の無い瞳孔を龍騎へと向けた。

 轟音。そして眩い閃光が、魔法陣から発せられる。

 

「あぁっっ………っ!」

 

 言葉にさえならない声を上げ、手枷を引き千切るように、龍騎は右手に力を込めた。

 しかし、その手は、終ぞ切り札を切る事は無かった。

 

 

 

「———お互い、甘い主人を持ってしまったようですね」

 

 大きな皮肉と、微かな慈愛を帯びた声が、やけに鮮明に耳へと届く。

 その言葉と共に、眼前の魔法陣が、周囲を取り囲んでいた結界が、一瞬にして消え去った。

 そして、ライダーの姿も同様に、粒子へと還っていく。

 

「……………っ」

 

 一人、この場に取り残された龍騎は、膝から崩れ落ちた。地面に手をついて、土塊を握り締める。

 倒さずに、倒されずに済んだ。そうやって、安堵してしまっている自分が情け無い。

 暮れゆく冬の空。外界を隔てる壁が消え去り、冷ややかな疾風が通り過ぎていく。

 無様なこの身を責め立てる糾弾のように、鋭い音を奏でて。




真司、皆を助ける為にガチモードに移行する。尚、ファイナルベントを切れたとは言ってない。
見る人が見ればとてつもない甘ちゃんなんですけど、そんな甘さが彼の良さだと僕は思います。(戦闘場面に目を逸らしながら)
感想、アドバイス、お待ちしております。

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