世界は一度滅びている。

 栄華を極めた魔導文明を破壊しつくした【樹海災禍(カラミテイロスト)】により、地上は巨木が群れ成す樹海に覆われていた。
 人々の生活圏は地上から樹上へと脅かされ、その混乱によって多くの技術が衰退し、喪失していった。
 そうして、いつしか失われたかつての文明はこう呼ばれるようになった―――【遺失時代(ロストエイジ)】と。
 時は流れ数十年、【遺失時代(ロストエイジ)】から地上に残る【遺跡】を探索し、かつての文明の遺物を探し出すことを生業とする者たちがいた。
 それが 【遺失物狩り(ロストハンター)】と呼ばれる者たちである。
 アカネという少女もそんな 【遺失物狩り(ロストハンター)】の一人だ。
 彼女が仲間と共に訪れたある【遺跡】……そこでの最悪の出会いから物語は始まった。

 ―――これは絶望の物語である。
 そして、絶望だけでは終わらない物語だ。



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